第2話 シロ、日々勉強
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延長コードを閻魔殿から伸ばして、私が慌てて見繕った高画質テレビに電源を入れると、すぐさま中から黒い髪の塊が這い出てきた。
「うぉぉおおぉおおぉおお、何コレすごい画素数……ってアレ?」
これこそ悪霊サダコである。
「ほら、甘い餌につられてノコノコやって来た。」
高画質という甘い蜜に誘われ、這い出てきたサダコはテレビの周りを取り囲む獄卒を見渡すと、騙されたことに気が付き、怒りにふるふると震えだした。そして鳥肌が立つほど低く恐ろしい声で、
「くっ…くそっ…おのれ、謀ったなっ…」
と呪いのこもったような言葉を口の端から漏らすと、目をカッと見開いた。
「かくなる上は貴様ら鬼の角を全部折ってやる!腹いせに!」
「日本中を震撼させた割にやる事がせこいぞ!」
サダコは脇で見ていた私に目を向けると手を伸ばした。
「うるさい!」
そして目にもとまらぬ速さで私ににじり寄ると、私の角に手を掛けた。
「白鷺様!危ない!」
獄卒の注意喚起もすでに遅く、私の角はぽきりと折れてしまった。
「ぎゃぁああぁあぁああぁあぁ」
っと声を上げたのは獄卒。
しかし私は、満足げに高笑いをするサダコの手から折れた角をそっと取り返すと、なんの迷いもなくいつもの場所にぱこっとはめた。
「えっ?」
「すいません。これ偽物なんで。」
ほらっと両方の角をパカパカと外す。
「取り外し可能ですよ。私、元人間ですし。」
サダコも獄卒もポカン。
「シラ様、元人間なの?元亡者?」
茄子が覗き込む。
「はい。全くの真実ですよ。」
そう言って、呆然とするサダコに残念でしたと微笑む。
「さぁ、お縄を頂戴しましょうか。」
そう言って伸ばした私の手をパシンッと払うと、次の標的を鬼灯に変えた。
「おのれぇぇええぇええ」
地が揺れ、血が凍るような恐ろしい声を上げて鬼灯に迫るサダコ。
鬼灯危機一髪。
しかし、目にも止まらぬ速さで救世主が現れた。飛びついたのは見覚えのある白い塊。その可愛らしい顔を恐ろしい形相に変えて飛びついた彼は、元桃太郎のお供シロであった。
「ギャァアァァァアアア!何この白犬!超怖い!」
シロの大活躍でサダコは無事、等活地獄へと戻されたのだった。
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「うぉぉおおぉおおぉおお、何コレすごい画素数……ってアレ?」
これこそ悪霊サダコである。
「ほら、甘い餌につられてノコノコやって来た。」
高画質という甘い蜜に誘われ、這い出てきたサダコはテレビの周りを取り囲む獄卒を見渡すと、騙されたことに気が付き、怒りにふるふると震えだした。そして鳥肌が立つほど低く恐ろしい声で、
「くっ…くそっ…おのれ、謀ったなっ…」
と呪いのこもったような言葉を口の端から漏らすと、目をカッと見開いた。
「かくなる上は貴様ら鬼の角を全部折ってやる!腹いせに!」
「日本中を震撼させた割にやる事がせこいぞ!」
サダコは脇で見ていた私に目を向けると手を伸ばした。
「うるさい!」
そして目にもとまらぬ速さで私ににじり寄ると、私の角に手を掛けた。
「白鷺様!危ない!」
獄卒の注意喚起もすでに遅く、私の角はぽきりと折れてしまった。
「ぎゃぁああぁあぁああぁあぁ」
っと声を上げたのは獄卒。
しかし私は、満足げに高笑いをするサダコの手から折れた角をそっと取り返すと、なんの迷いもなくいつもの場所にぱこっとはめた。
「えっ?」
「すいません。これ偽物なんで。」
ほらっと両方の角をパカパカと外す。
「取り外し可能ですよ。私、元人間ですし。」
サダコも獄卒もポカン。
「シラ様、元人間なの?元亡者?」
茄子が覗き込む。
「はい。全くの真実ですよ。」
そう言って、呆然とするサダコに残念でしたと微笑む。
「さぁ、お縄を頂戴しましょうか。」
そう言って伸ばした私の手をパシンッと払うと、次の標的を鬼灯に変えた。
「おのれぇぇええぇええ」
地が揺れ、血が凍るような恐ろしい声を上げて鬼灯に迫るサダコ。
鬼灯危機一髪。
しかし、目にも止まらぬ速さで救世主が現れた。飛びついたのは見覚えのある白い塊。その可愛らしい顔を恐ろしい形相に変えて飛びついた彼は、元桃太郎のお供シロであった。
「ギャァアァァァアアア!何この白犬!超怖い!」
シロの大活躍でサダコは無事、等活地獄へと戻されたのだった。
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