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▷ Ver. Jecht
「どうしたアーロン、隣が気になるのかい?」
「気になると言いますか……ジェクトと若い女を一緒にして本当に良かったのでしょうか?」
「ふむ。キルヒェが心配だ、と」
「そういう訳では! ただ、倫理的にいかがなものかと……」
「まあ、その点は心配ないだろう」
「なぜです?」
「ジェクトが万が一妙な気を起こしたとしても、悪さしようとした途端に魔法で黒焦げだろうからね。はっはっは」
「…………」
⌘ ⌘ ⌘ ⌘
「それでよぉ、ウチのチビがよぉ、………で、………だろ?」
大きな酒瓶を片手に、どっかりとソファに腰を下ろしたジェクト。キルヒェはベッドの縁に座り、彼の話を聞き流している。
「それをブラスカに話したら…………だっつって、………なんだよ。だからオレも………で、………なワケだ! まったく、笑えるだろ!?」
「(相槌も打たない相手によくそこまで話せるな)」
「そんでよ………で、…………だ。だから………、だか、ら………zzz…………」
「(え、まさか寝て……?)」
脚を大きく広げたまま、ジェクトは天を仰いで寝息を立てている。しばらく様子を見るも、起きる気配がないどころか大きないびきまでかき始めてしまった。
「ちょっと、そのままだと風邪…………っ!」
起こそうと近付いた瞬間、ジェクトの大きな手が伸びてきた。手首を強い力で引かれ、キルヒェはバランスを崩す。目の前に迫る逞しい胸板。
「……んぁ? なんだチビ助、ちとでっかくなったかぁ……?」
寝ぼけて息子と間違えているのか、雑な手つきでがしがしと髪を掻き回される。
「……ジェクト?」
「ぐー」
「…………」
「(よく考えたら、常に半裸で過ごしてる人間がこの程度で風邪なんて引くはずない)」
「(さっさと寝よう………)」