『アカギ』 赤木しげる(青年)
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for『The tired of dawdling』.
相互リンク感謝作品
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ガチャガチャと家のドアの鍵が開く音がして、居間にいたyouはスッと深く深呼吸をした。
エンディング・スタート
家に上がってきた…というよりは帰ってきた男を綺麗に正座して待ち、
自分のその姿を見て「どうしたんだ?」と不思議そうな顔をして、見下ろしてくる彼に…赤木しげるに告げた。
「あのね、アカギさん……お別れしよう。」
アカギはyouの言葉に少し驚いたような表情を浮かべた。
それでも、何か思うことがあるのか、聞こえないような息を軽く吐いて、
彼女の座るテーブルの反対側に腰を下ろして口を開く。
「分かった。」
案の定な反応だとは思った。
ただ、少し驚いたのは彼が意外にもじっとyouの目を見つめて、その理由を問うたから。
「差し支えなければ、別れる理由を教えてくれないか?」
極々普通の質問。
アカギにしてみれば、今までと逆の立場だった。
明確な理由であれば納得できないと、駄々をこねられたことしかなかったのだから。
そんな彼の思考の途中、youが話し出す。
「アカギさんが何考えてるか、分からないの…。」
「…何って…?」
「わたしを「恋人」だって言ってくれたよね…?」
「ああ、言った。」
「好きだって、言ってくれた。」
「言ったな。」
「でも、そう想ってくれてるの?私にはそれが……分からない。」
「…浮気の心配でもしてるのか?それだったら安心しろよ、オレは別に・・・」
「浮気とか、そんな心配じゃない、もっと色々だよ!」
声を荒げて、ガタリとその場に立ち上がったyou。
割と温厚な彼女の、本気の態度を垣間見たアカギは自分でも気付かないくらいに切れ長の目を大きく広げていた。
ぎゅっと、下に下げた拳を握り締めて、ボロボロと涙を零しながら、
youは苦しそうな顔、苦しそうな声で言葉を続ける…。
「何日も帰ってこないし、帰ってきたら帰ってきたで怪我してるし、
何より…何よりいつも「大丈夫だいじょうぶ」って私に言うのが嫌なの!
大丈夫なはずないのに!事情に口を挟めないなら、せめて心配くらいさせてよ!
こんなんじゃ…アカギさんが分かんない!!
わかんないよ…。」
「…you…。」
「想うことさえ否定されてる気が……するっ、からっ…。」
拳は握ったまま、その腕でゴシゴシと涙を拭いながら「苦しいよ」と、小さく叫んだ。
そんなyouをじっと見つめ、ひっく…と泣いて肩を揺らす彼女に呟くように言う。
「オレの生き方は変えられない。この先ずっと。例え何が起きようと。」
だから「別の道を」と、今にも続きそうなアカギの台詞。
しかしながら、その後に用意されていたのはyouが予想したものと180度違っていた。
アカギはスッとその場に立ち上がり、テーブルの小さな垣根を跨いでyouの隣に立つと、少し屈んで目線を合わせて微笑む。
「けど…youがオレを想ってくれることに応える努力はできるはず。」
「あか…。」
「よく考えれば、今までしなかった努力だ・・・悪かった。」
「アカギさ、ん……。」
兎のように目を赤く腫らしたyouの目蓋にキスを落とす。
あまり優しく口付けられたので、唇が触れた瞬間に腫れが治る魔法のようにさえ感じた。
ふいに、まだ潤んだ瞳に視界いっぱいアカギの顔が映り、両頬を掴まれた。
「終わった後には何があると思う、you?」
「え、え…??」
アカギの言わんとしていることも、またその質問の答えも分からないyouは、
困ったような顔で頭に疑問符を浮かせていたのだが、
疑問を解消する問いの答えがすぐに彼女のモヤモヤを掻き消した。
「答えは「始まり」だ。」
「っ…!」
「もう一度、オレの女になってくれないか、you?」
「あ、あ…アカギさ…。」
「オレはまだアンタが好きだから、できれば手放したくないんだが。」
「ホントに?」
「ホントに。」
「私で、いい、のっ?」
「youがいいんだよ。」
「い……一生手放さないでいただきたいですぅうう!」
ウワアァ~っと泣き出した~の腕を掴み、アカギはこれまで分の想いを込めて強くつよく、抱きしめた。
数日後・・・
「ただいま。」
「おかえりなさい、アカギさんっ!」
「…いい匂い。」
「おっ、そうですか?今日はオムライスです!更に上にビーフシチューをかけるのです!」
「いいね。」
「今日で一週間、毎日帰ってきてくれてますね…。」
「そうだっけ?」
「はいっ!凄くうれしいです!」
「オレもそうかも。」
「?」
不思議そうな表情を浮かべて、アカギを見上げるyou。
その頭にポンポンと大きな手が乗せられた。
「アカギさん?」
「オレが帰るとyouは笑うでしょ。」
「そ…そうですね//」
「笑った顔は可愛いと思うから。」
「ぶわっ!て、照れる!//」
「帰らなくて泣かれると嫌だし…泣いてる顔、不細工だったしな。」
「アーカーギーさーんー?」
予想通りのyouの反応にククク…と笑うアカギ。
誤魔化すようにタバコに火を点け、また彼女の頭に軽く手を乗せた…。
「冗談だよ……啼いてる顔は好物。」
「漢字変換違う。」
「あらら。」
「あららじゃないですよ……もう。」
「あとね、もう1つ。」
「何がです?」
「毎日帰る理由のメリット。」
「ほうほう。」
「最近気付いた。」
「で、何ですか?」
「耳貸して。」
「んん?」
アカギの要望に応え、耳を傾ける。
ポツリと呟かれた言葉にyouの顔は見る見るうちに赤く染まり、涙目でアカギを睨んだ。
「っ~~!!アカギさんはご飯抜きッツ!///」
「…あらら。」
彼女の反応はやっぱり想定の範囲内なのだが、
この鼻孔を擽る夕食のいい匂いの中、そのお預けを食らうのは痛いなと、アカギは苦笑を浮かべるのだった。
愛したい時に
愛せるから
帰ってきたいと思うんだ
"Let me see ...
「えぇっとね…
I really really love you!!"
大好き!」
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nobさまへ
『のんべんだらり』相互ありがとうございました。
ずっと、ずっと、大好きです。
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