『アカギ』 赤木しげる(少年)
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「しげるくん?」
「これ、youさんにあげる。」
ひらり、風に棚引いたそれは一輪の綺麗な花
約束を君に
彼の名前は赤木しげるくん。
そう付き合いは長くないけど、近所に住んでいるからよく知っている。
13歳で中学生なのに、よくお昼に街で出会ったりするから
学校はどうやらサボリ気味みたい。
『学校は?』って聞くといつも
『今日、創立記念日』って答えるから…
一度、『しげるくんの学校はひと月15日も創立記念日があるのね。』と言ってみた。
彼は軽く吹くようにアハハと笑うと
『まいったな、そう返されるなんて……ちょっと予想外。』と呟いた。
『でもさ、youさんはどうなの?』と、
少し意地悪そうに返してきたから、
『実は私も記念日。』と答えてみた。
それから顔を見合わせて笑って、一緒にご飯に行く。
(勿論私が奢るハメにはなるんだけど…)
『一匹狼を気取る、世話の焼ける弟』
そんな子だった。
彼は。
そんなある日、突然私の家の前に現れた彼。
いつもいつも道でばったり、というのが板についていた為
この不思議な状況に疑問符を浮かべていると…。
「オレ、もう行かなきゃいけないから。」
「うん、どこに?」
何気なく尋ねただけなのに、少し寂しげに…彼は笑った。
「ちょっとね、遠いトコ。」
「…そ、っかぁ……お引越し?もう会えないのかな…。」
「うん、多分。」
「…寂しいね。」
ポツリと、零れるように落ちた…
言葉と涙。
「あれ?はれれ?なん…で?」
「…ありがとう。」
「え?」
「きっとyouさん…オレの代わりに泣いてる。」
ちゅ。
と、軽く頬に口付けて…
彼は私の手に花を押し付け、去っていった。
ちょっとだけ目の前が真っ暗になって、足元がふらつく。
そうなってから、やっと分かった事実。
彼は私が好きで
私は彼を好きになっていた
と、いうこと。
「恋をする」ということを知らなかったわけではないけれど、
こんなにも一人の存在が胸を締め付けるものだったのかと改めて考えさせられた。
大人びてはいたが、でもちょっと年下の男の子に…。
涙はすぐに治まって、手に持つ花を見据える…。
「そんなことない、きっとまた会えるよ……。」
たぶん、彼もそう呟いてると思った。
○○年後の君へ
(久しぶり、youさん)
(し……げる、くん?)
(攫いにきたよ)
(攫う?迎えにじゃなくて?)
(あの時のオレはガキだったから…馬鹿なことに、youに約束を取り付けるのを忘れててね、だから攫いに。)
(そうかな、約束ならしたはずだけど?)
(え…?)
(だって君はあの時、花をくれたでしょう?)
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