誘惑しないでアカギさん!
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「はいっ、じゃあ…登録完了。」
「・・・。」
何の因果か、悪魔と連絡先交換をすることになったyou…。
誘惑しないでアカギさん!
temptation:05
「では、何か問題や相談事、質問などありましたら僕に連絡ください。可能な限り対処しますんで!」
「一から十まで問題だらけなんですけど。」
「あ、一応この銀さんからのお金は置いていきますんで、好きなように使ってください。普通の現金です。別に使ったからって何の罰則とか呪いとかも無いんで。もっと欲しいとか、足りなくなったなどもあれば言ってください。事情が事情なので伺立てれば、必要経費として恐らく追加でお渡しできます!」
「今、呪いって言った?さりげなくスルーしたけど呪いって言ったよね?」
「あはは。」
「あははじゃないでしょ!」
「大丈夫、普通の大金です。」
「大金な時点で普通じゃないし。」
「あっ、もうこんな時間……そろそろ銀さんに報告しに戻らないと。」
「(強制的に打ち切りやがった!!)」
結局、説明を受けてyouが得たものは、大量の現金と、森田の連絡先のみ…。
一番大事な命の保証は全く無いというこの状況…。
森田と彼の上司だという銀王、ひいては他の魔界の関係者達にしてみれば、
慰謝料を渡して後は知らんぷりできればそれが一番助かる流れではあるため、このような方向性になる事はある意味必至なのだろう…。
悔しいが、この白髪の男に生殺与奪の権利を掌握されているyouには
精々できることをして、抵抗できるだけ抵抗するというより他に手段が無いわけで…。
「それじゃあ、僕はこれで失礼します!」
と、去り行く森田を、物凄く不機嫌な顔で睨むことくらいしかできないのであった…。
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「さて……邪魔者は去ったか。」
「貴方が一番の邪魔者なんですけどね。」
「何か言った?」
「いえ何も。」
ジロリと睨まれ、口を噤むyou…。
森田が去り、本来であれば部屋で一人になりスヤスヤと眠りたいところだが、
それこそ余計な邪魔者が未だこの家に滞在する所為で、それができないでいる…。
このままでは埒が明かない…と、youは意を決して白髪の居候と膝を突き合わせて話し合うことにした。
「あのっ!約束、守ってくださるんですよね?」
「それはこっちの台詞だよ。」
「わ、分かってますよ……ただ、今日はもう寝たいので勘弁してほしいです。」
「いいよ、分かった…今の力じゃあのネックレスの破壊さえできないしね…。」
「そうなんだ…(明日、銀の十字架の指輪とピアスとブレスレットとアンクレット買ってこよ。)」
「じゃ、明日からよろしくね。同じ穴の狢同士、仲良くやろうよ、苗字 youチャン。」
「ぐぅっ!!よろしくしたくなる!フルネームで呼ばないで…ッ!フルネーム禁止っ!」
「ハイハイ(面白い…)。」
本当にそのままの意味で握手してニコニコ笑顔で仲良くしたくなっている心境のyou…。
それくらい別に構わないのだろうが、自分の意志とは無関係に強制力をもって感情を左右されるのは、
どんな内容のものであれ、流石によろしくない…。
ぐっと支配されそうな意識を自分の元へ引き戻し、それこそ貴方はどうなんだ、と白髪の青年に尋ねる…。
「ていうか、仲良くするも何も……そもそもわたしは貴方を何て呼んだらいいんですか。」
「あー……そういえば…。」
「別に「貴方」とか「名無しさん」とか「キミ」で構わないって言うならそれでも別にいいんですけど…。」
「オレの名前「AKGSGR」。発音できる?てか、聞き取れる?」
「あ…あか…シ…ル???」
「A K G S G R。」
「あーか…ぐ?ギ? ス?シー?グ、げールゥ?ル??」
「AーKーGーSーGーRーゥ。」
「アカ…グ…シグウ……うーん、めっちゃ分からない…。」
「何か適当でいいよ。」
「もう1回、ちょっと早めにお願いします…。」
「AKGSGR。」
「アカギシゲぅ。シゲル。おお、これ何かそれっぽい、もう1回!ハイもう1回!」
「(うざっ…)AKGSGR。」
「アカギシゲル……それっぽい。いい感じに日本人感ある!」
「じゃあもうそれでいいよ、森田鉄雄みたいなモンだろ?」
「そうです、そうです。いいじゃないですか、綺麗な名前ですよ、覚えやすいし。」
「ふーん。」
「じゃあ、アカギさんと呼ばせていただきますね。」
「そこはシゲルだろ。」
「あ、距離置きたいんで。」
「ああ、そう…(そのうち絶対ブチ犯す)。」
下の名前で呼ぶ事を流れるように拒絶したyou。
顔色こそ変えなかったものの、見事に悪魔…基、アカギの怒りはしっかり買ったようだ…。
「ふぁあ……眠い……やだ、もう3時じゃないですか……早く寝よう…。」
「そう、オレが言うのもなんだけど、慌ただしくして悪かったね、ゆっくり休んでよ。」
「…き、急にいいやつぶっても騙されませんからね…!」
「別にそういうワケじゃないんだけど…まぁいいや、おやすみ、you。」
「んん、わ、わかりました……おやすみなさい…アカギさん。」
ペコリと一礼して、リビングから自室へ向かったyou…。
一瞬、もしかしたらアカギが付いてきて同じベッドに潜り込むのではないかと懸念したのだが、
矢張り純銀の十字架の効果が効いているのか、彼はリビングから動く気配はない様子だった。
youは扉を閉めた後に安堵の息を吐くと少しの心配は拭いきれなかったものの、
どうしても睡魔に勝てず、フラフラとベッドに倒れ込むのであった…。
兎に角ゆっくり眠りたい!
words from:yu-a
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