白のお狐しげるさん!
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「you、するよ。」
「う…やだなぁ…。」
しょぼしょぼと情けない顔をして
今日も今日とてアカギと向き合うyou
白のお狐しげるさん!
其の拾陸
もうすぐ夜の12時、就寝のためにベッドに向かおうかという頃合い。
彼女がアカギに半強制的に付き合わされているものは、決してトランプゲームや楽しいマリオカートなどではない…。
そんな退屈凌ぎに用いられるものではなく、これは約束。
先日「youが自分を受け入れてくれるまで、毎日キスして慣れる特訓をしよう」というアカギに、
根負けしたyouが頷いてしまったが故の練習という名の最早セクハラなのである。
本日に至るまででも、家で時間さえあれば何度もキスを(半ば無理矢理気味に)するし、
その度に舌を入れられようとするのを何とか制御するが、そうすると身体を弄られるわ、耳元で卑猥な言葉を囁かれるわ…。
手段を選ばず、卑怯にも全力で(身体を)落としに掛かって来る有様…。
「ん。」
「あの、しげるさん…。」
「なに?」
「毎回毎回……舌入れようとしないでくれますか?」
「できない相談ってヤツだな…。」
「んもう!じゃあ、お尻とか胸とか触らないでいただけます?」
「あー、手が勝手に動いちまう。」
「自制!して!じゃなきゃキスしません。」
プンスカ怒りながらyouはアカギから顔をプイっと逸らす。
しかし、元々お互い自制できなくなって性行為に至るまでが目的の特訓なので、
彼女の言い分は支離滅裂なのである…。
アカギは勿論その目的を遂行したいため、やれやれと呆れながらも彼女を宥め始めた。
「you、オレのこと好きになってくれたんじゃないの?アンタ、オレの嫁だよな?戸籍事務処理神様関係は抜きにして答えて。」
「ぐっ……圧倒的逃げ道不足ッ!!」
「どうなの?」
「す……すきです、けど…。」
「けど、何?」
「…だって……怖い。」
「何が怖いんだ?」
そういう行為をする事自体が、ということであれば、やはりそこは慣れていくしかない…。
だがもし、他の理由で恐怖しているのであれば…と…。
彼女の拒絶の核心を除き、愁いを取り除くべく、アカギは表にはそう見えずとも奮闘する…。
そして、ようやく・・・それは思わぬ理由の恐怖心であったと知ることになる…。
「しげるさんのこと、好きになり過ぎそうで……こわい。」
「!」
「です…。」
「それ……どういう意味?」
そう答えてすぐ、顔を赤くして、俯いてしまったyouに、アカギはその詳細と解説を求める。
夫からの希求に、彼女は困った顔をしながらも、おずおずとその続きを語り始めた。
「命を助けてもらって、ずっと傍にいることになって……。」
「うん?」
「顔も声も好きで、性格は破天荒だけど、ちゃんとわたしのこと想ってくれて気遣ってくれる事が嬉しくて、どんどん好きになって…。」
「それは……今の「オレ」のこと?それとも「しげるくん」だったり「ジジイのオレ」だったり、まるっとまとめての「オレ」のこと?」
「…「今のしげるさん」の話です…。」
「は…。」
「触れるだけのキスされるだけで…もう、しげるさんのことしか見えなくなるのに…。」
「…え。」
「全部知っちゃったら……。」
そう言ってyouが両頬に手を添えて、というか今にも両手で顔を塞ぎそうな勢いで大変甘い告白をするので、
流石のアカギも少し頬を赤らめながら、彼女の両手を掴んで下に降ろし、おでこをコツン…とくっつける…。
まるでお互いに媚薬でも飲み合ったかのように甘ったるい表情で、最後の問いを…。
「っ……うん……なぁ、知っちまったら……どうなるんだ?」
「離縁……できなくなっちゃいます…。」
全ての答えを聞き終え、アカギはyouから顔を離す。
今にも恥ずかしさの限界突破で泣き出しそうな彼女の頬に手を伸ばし、男は笑う。
「そんなこと……オレがさせるとでも?」
「しげるさ…。」
「そもそも、アンタが自分で言ったじゃない……恋愛の延長線上にある愛情が無いとダメだって。これ、そうでしょ。」
「そう……ですね…?」
「オレのこと、好きになり過ぎてよ、you。」
抜け出せない沼に捕まるみたいに、蜜でできた海に溺れるみたいにさ、と…。
言わずも示唆するくらい深く口付けながら、アカギは彼女の身体をゆっくりとベッドの海に沈めた。
つまり 愛してる。
words from:yu-a
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