君子殉凶キミに恋する / トリップ
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「ヌシは三成の事をどのように思うておる?」
と 唐突に
大谷さんに尋ねられました
どう思っていますか?
「えぇっ?!みっ、三成さんをどう思っているか…ですか?」
「うむ。」
「どう…って……う~~ん……。」
ただ彼のことを「好き」だとか「嫌い」だとかでは済まさない…といったような雰囲気を
目の前の出題者の大谷が醸し出しているため、youは暫し悩む…。
そしてピンと思いついたように「刀!」と叫んだ。
「ほう、刀…とな。」
「はい!三成さんはズバリ、刀みたいな人です!!」
「して、其れは何ゆえか。」
「…スラッとしていて、美しくて、キレやすくて(笑)、扱う人を選ぶ!」
「成程。」
「ふふっ、そして刃先は意外にもモロかったり。」
「・・・。」
「しかも三成さんの場合は鞘無しで、いつも抜身の刀でしょうねー!!アッハッハ!」
「ヒヒ…ヌシはほんに怖いもの知らずよの。」
「えー?」
などという話を交わしたのはほんの数時間前のことである。
そして今、大谷はその話をそっくりそのまま、戦帰りで自分の部屋を訪れた三成に話して聞かせたところ。
「あいつが…そんな事を?本当なのか…刑部…。」
「真実よ。ヌシが留守の間に話題を作っておこうと思うて問うてみた。」
「キレやすくて…脆いだと…。」
ゴゴゴ…と、今にも凶皇を発動させそうな勢いで怒りを顕にする三成。
それに追い討ちをかける気なのか、大谷は更に言葉を続けた。
「おお、そうそう…更にその続きであるが…。」
「続きだとぉぅ?!まだあるのかアイツ!!」
「まぁ、聞け…三成よ。」
イライラを全開にして、今にもyouのところに斬滅しに駆けていきそうな三成とは裏腹に、
ゆっくり茶を啜りながら、大谷はyouの言葉を間違えず、そっくりそのまま告げた。
・
・
・
・
『だからわたし、いつも鞘になれればいいなぁって思うんです。』
『鞘に、と?』
『…狂気を抑える為の鞘…戦の終わった後には、いつも心落ち着ける『鞘(戻る場所)』になりたいです。』
『・・・。』
『そして更に言えば……抜刀される機会の無い世が来て、ずっと納刀されたまま一緒にいられればいいな。』
・
・
・
・
「と、な。」
「…っ…!//」
「やれ三成、ヌシはあ奴に大層好かれておるようだの。」
「ぎょ、刑部!!冗談を言うな!」
「ヒヒッ、全て真実よ。」
「~!!」
「気になるなら自分で確かめればよかろ、ヒヒッ!」
至極楽しそう…否、面白がる表情で三成にそう言うと、大谷は部屋から出て行くよう促した。
正直、怒り半分で聞いていた恋人の話にこんな甘いオチが付いているとは予想外で、
三成は微かに頬を赤らめたまま廊下にぼーっと立ち尽くしていた…。
「あーっ!三成さんだ!」
「?!!!」
「お帰りなさい、お帰りなさい!!無事でよかった!!」
「あ、ああ…。」
背後から急に大きな声で呼ばれ、柄にも無く驚いた三成。
後ろを振り返れば、話の第一人者であるyouその人がいた。
「ずっと探してたんですよ、何処行ってたんですか?」
「ん…ああ、刑部のところだ。」
「そっか、おかえりなさい。」
「・・・。」
― 心落ち着ける『鞘(戻る場所)』になりたいです ―
ふっと、彼女の言っていたという言葉を思い出し、三成は極自然にyouを抱きしめた。
当然、普段の三成らしからぬ行動にyouは目を丸くして慌てふためく。
「みっ、みっ、みつなりさんっ?!!///」
「・・・。」
「どど、どうし…///」
「抜身の刀で悪かったな。」
「な……何故それ…ああっ!大谷さんッツ!!?」
「刑部に全て聞いた。」
「いや…それは…その…。」
三成に言い訳は無駄と分かっているのか、言葉を詰まらせるyou。
しかしながら、内容は悪言より愛言葉が上回っている。
三成はフンと鼻を鳴らし、微かに照れを含んだ表情で言った…。
「…納刀されに帰ってきてやった。」
「!」
「・・・っ…//」
「ふふ……おかえりなさい、三成さん。」
「む。」
怒られるどころか、大好きな菓子のように甘い結末。
youはそれは幸せそうに三成の背に腕を回した。
ピタリと納まる
you
(これで質問ラッシュは終わりかな?)
三成
(らっしゅとは何だ。)
you
(えーと…まぁ、怒涛の~って感じですか?)
三成
(怒涛の質問攻め?)
you
(はい。三成さんだけじゃなくて、何か大谷さんにも色々聞かれましたしね。)
三成
(そうか…。)
you
(あっ、じゃぁじゃぁ、今度はわたしが三成さんに怒涛の質問攻めを…)
三成
(断る。)
you
(デスヨネー……。)
三成
(・・・。)
you
(・・・。)
三成
(ええい!鬱陶しい目を向けるな!1つだけなら答えてやるッツ。)
you
(えっ!じゃ、じゃぁね…えっと……。)
三成
(早くしろ、私を待たせるな!)
you
(そんな!えっと、じゃぁ……じゃぁ、あの!今更ですけど!……わたしが鞘でいいんですか…?)
三成
(・・・馬鹿か、貴様は?)
you
(うう……咄嗟に何も…。)
三成
(……何度も言わせるな…私の鞘はyouだけだ。)
you
(・・・・。)
三成
(・・・?)
you
(・・・。)
三成
(ッ…?!youッツ?!!お、おい!どうした!しっかりしろ!ぁ…だ、誰か!刑部ッ!刑部ッ!!ひ……秀吉さまぁああ!!)
words from:yu-a
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