you don't get it!(5D's:鬼柳)
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Happy Halloween!
you don't get it
番外編:ハロウィン エピソード
「鬼柳くん!」
「おー、おかえり。」
いつも通りの日常。
仕事をある程度片付けてソファで寛いでいた鬼柳の元へ、
学舎のボランティアを終えて帰って来たyouがやってくる。
そして…。
「Trick or Treat!」
「あー、そうか…ハロウィンなのか。」
「ふふ、学舎で子どもたちに追剥される勢いでお菓子を集られましたからね…。」
「おいおい、だから俺に集るのか?悪いが何も持ってないぞ?」
「そうですか……ではいたずらをしないとですね?」
「…マジか?」
ニコニコと笑顔で問いかけてくるyouに、真面目な顔で切り返す鬼柳…。
少しだけ気を構えたものの、すぐに誤解を解くように
youがくすくすと可愛い笑いを零し始める。
「ふふ、冗談ですよ。」
「あ、そうなの?残念。」
「いたずらされたかったんですか?」
「youにされるなら、いいかもしれないな。」
「うーん、でも、具体的にどんなイタズラをすればいいのか…分かりませんしね。」
「子どもだったら物を隠したり、相手を擽ったりとか?」
「では、大人は?」
「んーーー……キスしたり、ハグしたり?」
「でも、割といつもしてますよね?」
「…あ…ああ、まぁ…そうだな。」
「鬼柳くんにいたずら……何をしたらいいのかしら…。」
「流石に仕事の資料隠されたり、ぶちまけられたりされるのはなぁ。」
「しませんよ、そんなこと!」
それは自分も迷惑を被ることになるではないか、と。
youはブンブンと首を振った。
すると、何かを思いついたように鬼柳が声を発した。
「あ。」
「え?」
「イタズラしてくれよ。」
「いえ、ですから…。」
「キスでいいからさ。」
「イタズラの指定ですか?!」
「だってさ、youからしてもらうこと滅多にないだろ?」
「そう……です、かね?」
「ああ。だから、してくれよ。」
「え…。」
「ほら。」
ポンポン、と鬼柳は自分の膝の上を叩き「ここへ座れ」と彼女の移動を促す。
戸惑いながら、youは鬼柳の膝の上に跨り、お互いの体が向かい合う。
「さ、イタズラしてくれよ。」
「そう言われると…少し恥ずかしいような…。」
「でもTrick or Treatって言ったのはyouだぞ?」
「軽い冗談じゃないですか……鬼柳くんも本気にしてなかったクセに…。」
「本気になったんだよ。」
「うう…//」
「割といつもしてる、だろ?」
「うぅーー!鬼柳くんの意地悪!//」
「何なら目でも瞑ろうか?」
「じゃぁ、そうしてください…。」
「はい。」
すっと両目を閉じた鬼柳。
見ていない隙に逃げる、ということをさせないためにか、
いつの間にかyouの腰にはガッチリと鬼柳の腕が回されていた。
諦めにも似た溜息か、深呼吸か…。
はぁ~っと息を吐いて、youが「いきます!」と小さく意気込みを言葉にする。
そっと、鬼柳の顔に近づいてみる。
男性と思えない程に色白の肌に、長く伏せられた睫毛。
見れば改めて惚れ直してしまうくらい整った顔立ちで、思わずyouは顔が熱くなる。
これ以上は恥ずかしくて直視できない!と、自分も目を閉じて、
鬼柳の両肩に手を添えて、その薄い唇に口づけた。
「・・・。」
「・・・//」
そっと唇を離し、お互いにゆっくり目を開く。
「…いたずら完了?」
「完了…です…//」
「もっとしてくれていいのに。」
「じゅっ、十分です…//」
「そうか?おれはこんなんじゃ満足できないけどなぁ…。」
「!」
ニヤリと口の端を釣り上げて「満足できない」と笑う鬼柳を見て、youに大変嫌な予感が走る。
というのも、彼が「満足」という言葉を発する時は大抵、
現状では我慢ができないので何かを更に求めて行動を起こす…というのが一連の流れになっているからだ…。
案の定、鬼柳はyouの腰に回していた腕を解き、
するりと背中全体に手を這わせながら上に跨るyouを熱を帯びた目で見上げてきた。
「き、きりゅうく…。」
「Trick or Treat?」
「あああ、やっぱり!!」
「っははは!ま、そうなるよな?ちなみにyou、お前、お菓子は子ども達に集られて持っていないことは自ら自白済だしな。」
「卑怯だ!」
「お前だって帰ってきて早々俺に言っただろ…。」
「ソウデシタ。」
「で、いたずらか、もてなしか…youはどっちだ?」
「その効果を取り消すマジックカード発動はありませんか?!」
「そんなものありません。」
「じゃぁカウンタートラップ!」
「ねぇよ……ったく、往生際が悪いぞ、you。」
「!!」
急にぐい、と腰を持ち上げられたかと思えば、
あっという間に体を動かされてソファへ押し倒されたyou。
天井を背景に自分を見下ろしてくる鬼柳。
ぐっと顔を近づけられ、薄青掛かった銀髪がyouの頬を擽る。
「髪、くすぐったい。」
「……切った方がいいか?」
「どっちも好き。両方似合いますよ。」
「そ?」
「うん…。」
「なぁyou、悪戯、していいか?」
「それは…キスですか…?」
「ん……キスも含めて……色々?」
「・・・。」
「それはダメ、か…?」
ダメ元で言った台詞で、この押し倒した状況も鬼柳にしてみると
割と勢い任せだったこともあり、大人しく「ですよね、こんな明るいうちから…」と、いうスタンスでいたのだが…。
眼下のyouをふいに見ると、頬を赤く染め、潤んだ瞳でを自分を見上げていたので、思わず鬼柳は目を見開いてしまった。
まるで、押し倒した時に衝動的に感じた欲がそのまま彼女に移ってしまったかのようで…。
ついには、感情の波が再来し、鬼柳の理性を攫うように、youは小さく唇を動かした。
「鬼柳くん…に……いたずら、してほしい。」
「っ…!//」
「・・・//」
「ああ。」
言うや否や、鬼柳はyouの頭上に腕を置き、首を傾けてyouの唇を奪い、
何度も、角度を変えながら深い口付けをする。
最後に軽くちゅ、とリップ音と立てて唇を離して少しだけ肩で息をし始めるyouに笑みを向ける鬼柳。
「youとのキスは甘いな…悪戯なのにもてなしを受けた気分だ。」
「…鬼柳くんはわたし以外とキスしたの?」
「そういう意味じゃねぇよ……分かるだろ…。」
「ふふ…言ってみただけだよ。」
「さて…そろそろ唇以外も甘いのか確かめないとな。」
「あ、甘くないよ!//」
「それは…全部食べてみないと分からないだろ?」
「っ…!鬼柳くんのいじわる…!//」
「意地悪じゃないぞ、これは……ほら、イタズラだ。」
「もう!//」
「ということで……遠慮なく、いたずらさせてもらうぜ?」
そう言って首筋に噛みつくようにキスをしてきた鬼柳はさながら吸血鬼のようで、
ハロウィンには御誂え向きだな、などと考えてしまうyouなのであった。
それから、子ども達に渡した砂糖菓子より甘い時間を過ごしたのは言うまでもないだろう。
Happy Halloween!
鬼柳
(そういえば…ハロウィンといえば仮装だが、皆そういうのはしなかったのか?)
you
(簡素ですが、シーツのオバケとか、紙袋に絵を描いてお面にしたりして遊んでましたよ。可愛かったです//)
鬼柳
(なるほどなー。)
you
(仮装はしてませんが、鬼柳くんはさっき吸血鬼みたいでした。)
鬼柳
(は?何で…??)
you
(首、噛まれちゃうかと思いました…。)
鬼柳
(ああ、そういう…。)
you
(でもやっぱり男の子は狼でした。ってオチですよね。)
鬼柳
(ヘェ、じゃぁyouは赤頭巾?)
you
(何が似合いそうですか?)
鬼柳
(仮装もいいけど、俺はどんな服着ててもyouのこと可愛いと思うからさ。)
you
(き、鬼柳くん…//)
鬼柳
(俺も仮装じゃないけど、久々にこう……サティファクションの時の服とか着てぇな。)
you
(わぁ、どんな服だったんですか?)
鬼柳
(んー、ジーンズとショートブーツに…。)
you
(うんうん!)
鬼柳
(赤いTシャツ着てたな、俺は。遊星たちは皆いつもタンクトップだった。)
you
(結構シンプルでワイルドな姿だったんですね…。)
鬼柳
(ああ!あと4人でお揃いの袖無しのジャケットがトレードマークだったな!)
you
(え…袖無し?!皆さん既に袖が無いのにですか?!)
鬼柳
(ん?ああ。そうだぞ。)
you
(そ…そう、ですか…。)
鬼柳
(あと、俺は額にバンダナ巻いてた。やっぱリーダーだしな。カッコよく目立たないとな。)
you
(鬼柳くんッツ!!)
鬼柳
(な、何だ?!)
you
(鬼柳くんはもう既に町のリーダーでとってもカッコよいのでオプションは何も要らないですよ!バンダナとか…!!)
鬼柳
(お…おお?さんきゅ?)
*。゜.*。゜.*。゜.*
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