you don't get it!(5D's:鬼柳)
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ここはクラッシュタウン改めバーバラタウン改めロットンタウン改めサティスファクションタウン…。
結果的に【サティスファクションタウン】
はじめまして、よろしく
「見かけない顔だな…。」
「あっ、そうなんですよ!わたし、つい最近この町にやってきたんです!」
そういえば最近、丁寧にも住民登録の申請を出してきた者がいた気がする。
まだ治安も安定していないこの町に、稀有な常識人がやってきたものだと思った。
シティから送られてきた書類のみでは、そんな感想くらいしか抱かず、申請を受理したものの、
それがこんな…女性で、しかも自分とそう変わらないくらいの歳に見える娘だったとは…。
「アンタ、歳は?」
「初対面の女性に年齢の話するなんて、デリカシーの無いイケメンさんですね。内緒です。」
「あ…いや、すまなかった……悪気は無いんだ、許してくれ…その……この町に越してくるには、随分若いようだったから。家族も一緒なのか?」
もし、彼女が申請書を提出してきた女性なら、単身でやってきたはずだ。
少なくとも。自分が個人情報を確認した限りでは…。
すると、やはり彼女は首を横に振った。
「いいえ、わたし一人です。」
「一人で……このクラッシュ……いや……この町に?」
「ええ。」
「何故こんな町に?大分変わってきているものの、まだまだお世辞にも治安が「良い」とはいえない町だぞ?」
「随分質問が多いんですね、お兄さん。わたしに興味でもおありですか??」
「いや……すまない…久々に酒場に来たから…浮足立ってるのかもな。」
「ふふ、そうですか……じゃぁ、今度からもっと通ってくださいよ。わたしでよければお話の相手をさせてください。」
「ああ、是非そうさせてもらう。」
「あ、そういえばご挨拶がまだでしたね。わたしはyouと申します。」
「よろしくな、you。俺は鬼柳、鬼柳京介だ。」
それが、俺とyouとの出会いだった。
それから、俺は頻繁ではないにしても、彼女がこの町に馴染めているか、
定期的に様子を見にいく感覚で酒場へ通うようになった。
便宜上とはいえ、町長という役割を果たしていることもあり、
彼女のような荒事には無縁の、一般市民こそ、この町に馴染んでほしいと思ったからだ。
そんなある日…。
その日は久しぶりに時間ができたので、2、3週間程訪れていなかった酒場に顔を出すことにしたのだが、
酒場の数メートル手前くらいで、ガッシャーン!と、ガラスの割れる音が響き、室内から人の争う怒号が聞こえてきた。
町の名前が今のものに落ち着いてから、久しく感じていなかった危機感に少しだけひやりと背筋が萎縮する。
しかし、それ以上に荒事を治め、まとめなければいけないという「リーダーとしての役目」である大義に奮えた。
ウェスタン調にこしらえられた酒場のスウィングドアを勢いよく開くと、
目の前には取っ組み合って殴り合う男達。
店内のテーブルや椅子は倒れ、あちこちに酒瓶やグラスの破片が散らばっているが、
店主は呆れ顔でバーカウンターで呑気にグラスを磨いている。
が、かくいう自分も面倒なことを、とは思えど、何事だ!と慌てふためくような気にはならず、
慣れというのはほんとうに怖いものだと、改めて思うに至った。
さてこの場をどうやって収めようかとため息を吐いた刹那、
ガラスの割れる音と共に、おおよそこの場には似つかわしくない、細い女の声が耳に届く。
「you!?」
「っ……鬼柳く…!」
慌てて傍に駆け寄り、怪我の有無を確認すれば、彼女の腕からドクドクと赤い血が流れ出していた。
大怪我という程ではないが、少しばかり深そうに感じられる傷だ。
十中八九飛び散ったガラスの破片が原因だろう。
傷口からyouの顔へと視線を向けると大層不安そうな表情で俯いていた。
よくよく注意してみるとその身体は微かに震えている。
無理もない…このような荒事に巻き込まれるのは初めてなのだろう。
「っ!大丈夫か!?」
「あ、はい……い、痛いですが大丈夫です…。」
「痛い時点で大丈夫じゃねェからな……来てみてよかった……立てるか?」
「はい…。」
更なる被害から庇うように、youの肩を抱いて立ち上がらせる。
喧嘩の渦中にいる男らにはこちらのことは全く視界に入っていないようだ。
相変わらず物と汚い言葉が飛び交う喧騒を潜り抜け、いったん外へと出る。
「you、腕を見せるんだ。」
「え、あ、はい!」
「見たところ破片は残っていないようだな。これなら止血して問題ないか。」
コートのポケットから幅広のハンカチを取り出し、youの腕をきつく縛った。
サテライト育ちにはこんなシーンは慣れたもので、テキパキと作業を終わらせれば、
youが丸い目で俺を見ていた。
「っし、終わりっと……ん?どうした?」
「あっ、いえ!すごい…手馴れていらっしゃるなぁと…。」
「昔も今も、こういうのには慣れっこだからな……。」
チームサティスファクションでやんちゃをしていた時もよく仲間(特にクロウ)がこういう怪我をしていたな…と、
ふと懐かしいシーンが脳内で再生され、口元が緩んだ。
「鬼柳くん、ありがとう…。」
「ああ、応急処置だが……今からちゃんと医者に見せに行けよ。」
「そうしたいけど……でも、お仕事が…。」
「奴等がまだ中で暴れてるのにか?どのみちその怪我じゃ掃除もムリだろ。」
「ご、御尤もで…。」
「中のことは俺が何とかする。仲裁くらいワケはない。お前の事も店主に言っておく。掃除はまぁ……手伝わないけどな。」
「ふふ…では、お言葉に甘えて……よろしくお願いします。」
丁寧に一礼し、医者の元へと向かうyouの背を見送り、
町長として騒ぎを収拾すべく、再び店内へと戻った。
・
・
・
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数日後、再び酒場を訪れ、俺はyouに話しを持ち掛けた。
「ここで働く理由…ですか?」
「ああそうだ。お前みたいな品行方正なヤツが働くには些か危険だと思ってのことだ。」
「うーん……端的に言うのであれば「お金」でしょうか。」
「金…?」
「そんなに使うことも無いですが、越してきたばかりなので何かと入用で…。」
「成程な…。」
「それが…どうかしましたか??」
「ああ、その件で1つ……お前に提案があってな。」
酒場の店員は何もただのウェイトレスというものではなく、
当たり障り無く客の話しを聞いたりする場面もあるわけで。
だからこそ仕事中にyouが俺の座る席の横にいるのだが。
そしてやはり、話しを聞く限り、その対応の延長で迷惑な客に絡まれることもあるようだ。
今までの経験上、あまりマトモな女と深く関わり合いになったことはないので、
自分なりの判断基準になるが、彼女…youはとても丁寧で見目麗しい部類に入ると思う。
恐らくはそれも関係しているのだろうが、
悪いときには手を握られたり、腰に手を回されたり、卑猥な言葉を投げられたりという話しもあり、
それらはほとんどが聞くに耐えないものだった。
相手の気分を害さずにやんわりと逃げることができる、というのは彼女の柔軟性が高く、
また、今までの相手が無難なヤツだったこと、ここがクラッシュタウンではなくなったからこそだろうが…。
「(不安過ぎる…ッツ!!!)」
「鬼柳くん??」
このまま定期的に様子を見に来るというのも悪いわけではないが、
これからこの町が正しく歩み出す上で今はとても重要な時期だ。
正に今から繁忙期になっていく中で、今までと彼女の様子を見守ることができるだろうか。
答えは否。
多忙な中で夜の酒場に定期的に足を運べるかと言われると、
前回のように数週間…いや、下手をすれば1ツキ単位で訪れることができない可能性が高い。
寧ろ、彼女を気に掛ける必要があるのかというところもあるのだが、
その答えは要。
彼女一人を気に掛けているというわけでは勿論無いが、
彼女はこの町が「サティスファクションタウン」となってからの初めての「一般人」なのだ。
その存在を守れずに町長など務まるわけが無い。
つまり、俺には彼女を守る義務がある。
「you…その提案なんだけどな。」
「はい?」
「・・・俺と一緒に暮らさないか?」
「は?」
きょとん…というよりは、口が半開きで言葉にならない…という表情。
おかしい、俺は何か今変な事を言っただろうか?
俺は今何と言った?
『一緒に暮らさないか?』
変な事言ってたーーー!!
「ちっ、ちが!!そ、そういう意味じゃなくて!!違うんだ!ああもう!何で結論から先に…!!///」
「け、結論?!//」
「ああああ!!あのな!違う、違うんだ!職、働き口の話しで!!!//」
「!!!?///」
「馬鹿!!変態か俺はッツ!!!」
「き、鬼柳くん、お、落ち着いて!//」
変な輩に絡まれるのを恐れて勧誘しているのに、
今の言動では俺の提案の方が遥かに怪しい!!!
youの顔が真っ赤だ。
俺のも同じくらい赤い、見なくてもそう断言できる……久しぶりに死にたくなってきた。
とりあえず、youに言われた通り落ち着こう、深呼吸をしよう。
「はぁああ……悪ぃ、you。」
「う、ううん。」
「すまん…言い方が間違っていた……変な意味ではないんだ。信じてくれ…!」
「は、はい…。」
「つまり、その……俺の仕事を手伝ってほしいと思ったんだ。」
「鬼柳くんの…?」
「ああ。」
そこで、俺はyouの疑問に答えるべく、自分がこの町の(便宜上)町長であること、
今が町をまとめる大事な時期で、一人で仕事が処理できなくなってきているため、
誰かに補佐をしてもらいたいと思っていたことを話した。
「それに、酒場は…危ないから……ほら、この間の乱闘みたいなこと、今後もあるだろうし。心配になったんだ。」
「鬼柳くん…。」
「お前、自分じゃ動転して気付いてなかったみたいだけど、あの時、震えてたぞ。」
「え、そ…そうでしたか…。」
「ああ。そういうことで、声を掛けてみたワケだ。」
「でも、驚きました!鬼柳くんがこの町の町長だったなんて!」
「って、そこかよ。そういえば話してなかったって、俺も今思ってたトコだけどな。」
「知っていればもっと弁えた態度をとったのに…。」
「おいおい、やめろよそんなこと……そんな遜るような相手じゃねぇよ、俺なんか…。」
今だって結構距離感感じるくらい丁寧だぞ?と付加えると、
youは「そうですか?」と小首を傾げた。
「わたしは…鬼柳くんのこと、すごく…。」
「え…?」
「信頼しています。だから、もし鬼柳くんがわたしを必要としてくれるなら……是非、お手伝いさせてください。」
「いい、のか?」
「はい!勿論です!わたしでよければ。」
「本当か、ありがとう!!」
「あっ、あの……でも!」
「ん?」
「わ、わたし…本当に鬼柳くんの役に立てるでしょうか…これといって秀でた特技などもありませんし…。」
突然我に返ったようにしょんぼりと俯くyou。
笑ったり困ったり気落ちしたり、表情豊かなその姿が、かつてサティスファクションのリーダだった自分の姿が重なる。
時が経てばまた俺も戻れるのだろうか…。
まぁ、俺の場合はyouと違って「怒る」の割合が多い……かもしれないが。
一瞬だけ懐古に浸っているうちにもyouは俯いたままで、
何となくそうしたくなって、彼女の頭をぽんぽんと軽く撫ぜた。
「き、鬼柳く…。」
「大丈夫だ。俺だって決闘するしか脳がねぇ死神野郎だったけど、何だかんだでやってこれてる。そんなモンだって。」
「そ、そうなの?」
「そうだよ。」
「・・・。」
「失敗したって、ちゃんと俺が支えてやる。」
「鬼柳くん…。」
「あ、それでよぉ。さっき言ってた事だけど。」
「は、はい??」
「一緒に住むってハナシだ。」
「!!」
バッっと身構えたyouに「違うんだ」と断りを入れる。
「you、お前が一人で暮らす方が良いなら、それでも構わないんだ。」
「・・・。」
「これは何と言うか……交換条件みたいで気が引けるんだが。」
「交換条件…?」
「衣食住…いや、正確には食と住か。そいつを提供する代わりに、仕事だけじゃなくて、家のことも任せたいんだ。」
「ご飯とか、お掃除とかってことですか?」
「ん、まぁ…そうなるな……あ、でももう1人が手伝ってくれるから、一人で全部こなすわけじゃないぜ。」
「もう一人…??」
「ああ、俺の家族だ。」
「ご家族が……いらっしゃるのに、ですか??」
「あー……ああ、まぁ、そうなんだ。事情は後で話すよ。そのためにも、明日の昼飯は俺の家に食べに来ないか?」
「よいのですか?」
「ああ、是非来てくれ。」
それからyouは仕事に戻り、それと同時に俺も店を出た。
そして翌日、約束した時間より少し早めにyouが俺の家を訪れた。
いや、正確には「俺達の家」だ。
共に家族として暮らしているニコとウェストに「今日は客が来る」と伝えており、
予想通り、昼に近づいたタイミングで鳴った呼び鈴を聞き、玄関へ飛んで行った。
自分も追って、玄関へ向かったのだが…。
「いらっしゃ……あーーー!!」
「お邪魔しま…ああ!」
ウェストの大きな声に驚き、どうしたのかと駆け寄る。
「you姉ちゃん!?」
「ウェストくん?!ニコちゃんも?!」
玄関先にいたのは間違いなく、俺が呼んだはずのyouだったが、
どうやら俺だけの知人ではなかったらしい。
「もしかして鬼柳さんのお客様って…youさん?」
「youと知り合いなのか、ニコ?」
「ええ、はい……youさんは私とウェストが行っている学舎にボランティアとして、たまに顔を出してくださっているんです。」
「そうだったのか…!」
ニコの分かりやすい説明に、驚いていると
youが驚きの表情で尋ねてきた。
「ニコちゃんとウェストくんって…鬼柳くんの家族だったの?!」
「ああ。そこはちょっと事情があって…まぁ、上がってくれ。」
何となく複雑な表情を浮かべてしまった。
3人で暮らすにはちょっとばかり広いリビングにyouを迎え、
そこに置いている大きめのソファに座るよう案内する。
テーブルを挟んで向かい側に座り「さてと…」と呟く。
「まず、何から話せばいいのか……よかったらyouが聞きたいことを言ってくれ。まずはそれに答える。それがいいだ
ろう。」
「そうですね……じゃぁ、さっきの質問かな。ニコちゃんとウェストくんは鬼柳くんの…。」
「血は繋がっていないが、家族だ。」
「そうだったの…。」
「事情があってな…。」
ふっと、視線を逸らして言葉を言い噤んだ。
そんな態度を取られると、とても気になってしまうだろうな…とは思ったが、どこから遡って話せばいいものか、
どこまで明け透けに話していいものかと言葉を作れないままでいると、来客用のティーカップを持って遣ってきたニコの口から「それは私からお話します」と声が上がった。
「ニコちゃん…?」
「youさん、どうぞ。鬼柳さんも。」
「あ、ありがとう、ニコちゃん。」
youに続いて、俺もニコが出してくれたコーヒーに感謝を伝える。
ニコはそれからトレイを両手で持ったまま「鬼柳さんは…」と話の続きを話し始めた。
「鬼柳さんは私とウェストの…いえ、この町皆の恩人なんです。」
「鬼柳くんが…?」
「ええ。かつて『クラッシュタウン』と呼ばれていたこの町を、鬼柳さんと、そのお友達が救ってくださったんです。」
「それで最近では町の治安が良くなったってシティで言われてたのね。」
「この町がクラッシュタウンからサティスファクションタウンに変わる時に起こった騒動で、私達の父はいなくなってしまって…こうやって鬼柳さんと一緒に暮らすことになったんです。でも、今のこの町を見れば、きっと父も満足してくれると思うんです。それくらい、この町が変わることに意味があったのだと、私は思っています。」
「そっか…ニコちゃん達も大変だったのね……でも、何だか、聞くと本当に鬼柳くんって凄い人なのね。」
「はい!私とウェストのヒーローです!」
ニコは満面の笑みで頷いた。
どこまで聞いていたのか、キッチンの方から「鬼柳兄ちゃんは凄いんだ!」と、ウェストの声も聞こえてきた。
照れくさい言葉を沢山出されてはいるが、あまり気は晴れない。
ニコとウェスト、そしてその父であるセルジオを苦境に追いやったのは自分かもしれないという負い目があるからだ。
苦い顔をしていたのだろう、youが俺の顔を見て首を傾げた。
「鬼柳くん…?」
「あ、ああ、まぁ……ウェスト達と暮らしているのは、そういうことだ。」
「親子のようでもあって、兄弟のようでもある…みたいな感じ?」
「そうだな、そんな感じだ。」
「じゃぁ、家事はニコちゃんが?」
「時間があれば俺も手伝うんだが、最近本当に忙しくてな…ニコに任せっきりってのが正直今の現状だ。」
「なるほど……そういうことだったの…。」
「ああ。」
youと俺の会話にその場にいたニコが首を傾げる。
そういえば、ニコ達にはyouを家に呼んだ理由を言っていなかった…。
まぁ、もしもyouが共に暮らすことを選んでくれても彼等が反対するとは思えないが。
「それなら、もし……ニコちゃんとウェストくんが許してくれるのなら、家のことも一緒に、手伝わせてほしいな。」
「ほ、本当か?!」
「わたしでよければ。」
「ああ、感謝するよ!」
さて、あとは、ニコとウェストの気持ち次第なのだが…。
「ニコ、ウェストも…ちょっといいか?」
呼び掛けに応じて、その場にいたニコと、キッチンからウェストがこちらへやってくる。
「なーに、鬼柳兄ちゃん?」
「なぁ、ウェスト、ニコ……これから、you…you姉ちゃんもこの家に住んでもいいか?」
「「えっ!?」」
至極予想内の反応をする2人に、その理由を説明する。
「……というわけで、俺の仕事の補佐と、ニコの補佐も兼ねて、それをこの家でyou姉ちゃんに頼もうと思ってるんだ。」
「よくわかんないけど、you姉ちゃんがずっとこの家にいるってこと?you姉ちゃんも家族になるってこと?」
「そうだな、そういうことになるな。」
「うーん。」
「嫌か?」
「ううん、全然!おれは嬉しいよ、でも……。」
「でも?」
「もう学舎には来ないの?多分、みんなyou姉ちゃんのこと好きだから、おれたちだけ独り占めしたら皆が怒っちゃうよ。」
思わずニコとyouと俺は目を何度も瞬かせ、笑った。
「ハハハ、だってよ、you?」
「はい、とてもありがたいお返事です。」
「ウェスト、大丈夫だ。皆にも会える時間くらい多分…いや、俺がちゃんと作ってやる。」
そう言ってやれば、ウェストは「ほんと!?」と明るい笑顔を浮かべた。
「ニコはどうだ?」
「ウェストも喜んでいるのに、反対する理由はありませんよ。鬼柳さんがよければ。」
「俺たちも家族になったばっかりだしな、このタイミングで1人増えたってあんまり違和感無いっつーか…。」
「確かに…そうですね。」
俺の言葉にニコがコクコクと頷いたところで、youもこの家で暮らすことが決まった。
「よろしくな、you。」
「お世話になります、鬼柳くん…ニコちゃん、ウェストくん。」
彼女の言葉に「よろしく」とウェストとニコも続いた。
こうして、俺達に家族が一人増えたのだった。
君との馴れ初め。
*。゜.*。゜.*。゜.*