you don't get it!(5D's:鬼柳)
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I wish we were cuddling together right now.
whatever you wear
「最近、寒くなってきましたね。」
「そうだな。」
「わたし、この町はあまり寒くないと思っていたので、あまり冬物を持ってきていないんですよね…。」
「そうなのか?この町は結構寒くなるぞ、サテライトの近くだからな。雪だって降るし。」
「うう…完全に甘く見てました。」
町の外観こそ雨すら降らないようなこのサティスファクションタウンだが、
少し辺鄙(へんぴ)な場所にあるだけで、ちゃんと日本国内に存在している。
それゆえ、ちゃんと四季も感じるワケで…。
引越しの際に失念していたというyou。
「今は秋口で町も特に忙しくないから、近いうちにシティに買い物に行くか…。」
「そうですねぇ……鬼柳くんもコートはあれど、インナーの枚数少ないですし…一緒にお買い物しましょう。」
完全に失念していたのは鬼柳も同じだったようだ。
そういえばこの町に来た時はいつ死んでもいいと思っていたため、
痛覚はもちろん、寒暖に関してなど気に掛けたことがなかった鬼柳。
町をまとめる立場になった今になって、
しかも彼女に指摘され、そういえば自分の持つ服が少ないと気付くのだった。
結局、2人それぞれ冬着が必要となったことで、
休みの日を作り、シティの大型ショッピングモールへと赴く事となった。
・
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「鬼柳くん、これなんてどうでしょうか?あっ、こっちも素敵ですよ!!ああ、でもあっちのも…。」
「お、おいおいyou…お前、さっきから……。」
「ねぇ!どっちが良いですか?!」
「どっちでも良いんじゃね…?」
「もう、鬼柳くん!」
「だってよぉ…そんな男の服ばっか見ても楽しくねぇだろ…。」
「楽しいです!楽しいですよ!!」
「確かに…いつもより目が輝いてますね。」
「はい!もう鬼柳くんが敬語でも何でも良いです!楽しいです!」
「何でだよー…。」
「だって、鬼柳くん何を合わせても似合うんですもん……。」
「え、そ、そうか?」
「はい!素敵です!」
「ほ……惚れ直すか?」
「惚れ直す…?」
「あ、それはないのね?」
ぎこちなく、一応恋人同士の会話を意識して尋ねてみたものの、
あっけらかんとした彼女の反応に気落ちする鬼柳…。
だが、何故か自分を見上げるyouの顔が徐々にほんのりと赤く染まっていくので、
よく分からないタイミングだと鬼柳は首を傾げる。
「いえ……惚れ直すというか……そこは…。」
「?」
「ずっと惚れたままなので…改め直す必要が無いといいますか…//」
「おまっ……そ……それ、卑怯//」
「あっ、でも素敵な服だと、もっとかっこいいです。」
「はいはい……で、次は何を着ればいいんだ?」
「はいっ!次は……これですっ!」
ひとしきり鬼柳を着せ替え人形にした後、
流石に疲れたからとフードコートで昼食を摂った2人。
鬼柳の買い物は終わったから、と次にyouの服を見る事にした。
「鬼柳くん、これニコちゃんに似合うと思いませんか?」
「ああそうだな……って、次はニコかよ!ニコの分は後!まずはお前の分だ!そもそもお前の冬服を買いに来たんだろう。」
「そ、そうでした……つい…。」
「お、これなんか似合うんじゃないか?」
「鬼柳くん、冬服って言ったのにそんな短いスカート…。」
「む……そうだったな。」
「これはどうでしょう?」
「これはどうだ?」
「袖無しジャケット?!どこから持ってきたんですかそれ!?」
「そこにあったが…やっぱり袖無しじゃダメだよなー…冬服だし。」
「え…ええ(袖があってもそれは選ばないかな…)」
とても残念そうにジャケットを元あった場所へ戻しに行く鬼柳…。
一生懸命彼なりに選んでくれたことは嬉しいが、
とても購入はできそうにない…と、鬼柳のセンスに人知れず息を呑むyouであった…。
「とりあえずトップスとコート…あと、ニコちゃんのお土産は決まりましたので、買ってきますね。」
「ああ。」
「えーっと…ウェストくんのは鬼柳くんが選びたいんですよね?」
「おう。」
「分かりました、じゃ行ってきます!」
数分後、折角なので、とプレゼント用に包んでもらったニコのお土産を抱えてyouが鬼柳の元へと帰ってくる。
目的が粗方済んだので、早々とシティを後にしてタウンに戻った2人…。
ニコとウェストにお土産を渡した後、家へと帰ってきた。
それからすぐに夕飯の支度に取り掛かろうとするyouをどうしてか、鬼柳が引き止める。
「鬼柳くん?」
「あー……何だその…。」
「??」
「これ、youに…。」
綺麗にラッピングされた包みを照れ臭そうに彼女に手渡す鬼柳。
何時の間に購入していたのだろう、そのような時間があったのだろうか?
と改めて思い返してしまうくらい、鮮やかに密やかな買い物が行われていたらしい。
「え、あ……どうして…。」
「いや、見てる途中で……youに似合いそうだと思って買っちまった。」
「でもでも…!」
「気に入るか分からないが……とりあえず、冬前に、もう活用できるヤツだし…いいかなって。」
「あ、開けてみても?」
「お、おう…。」
包装を開くと、そこから現れたのは、デザインもボタンなどの小物も凝っており、
あのジャケットを選んだ鬼柳のチョイスとは思い難いほど愛らしいカーディガンだった。
予想をとても良い意味で裏切られたyouが感嘆の声を上げる。
「わぁぁ……可愛い!」
「・・・どうだ?変じゃないか??」
「変じゃないですよ!とっても素敵です!いいんですか…いただいてしまっても…!!」
「いや、お前に着てもらいたくて買ったものだし…。」
「っ…大事にします!!」
「おう。」
「鬼柳くん……ありがとうございます。」
「喜んでいただけたのなら光栄の至り…ってね。」
そう言いながら、youの手からそのカーディガンを回収し、後ろからそっと肩に掛けてみる。
鬼柳の気遣いに感謝し、そのまま袖を通してyouは着用した姿を鬼柳の目に映す。
「うん、似合う。」
「ありがとうございます、鬼柳くん。」
言うや否や、正面から鬼柳に抱き付くyou。
その身を受け止めた時に柔らかなカーディガンから冬の気配を感じた。
どんな姿をしていても君は可愛い
ニコ
(わぁ!素敵な洋服!明日もう一度youさんに御礼言わないと…!)
ウェスト
(よかったね、ニコ姉ちゃん!)
ニコ
(ウェストは何をもらったの?開けてみましょうよ!)
ウェスト
(うん!!)
ニコ・ウェスト
((袖無しジャケット!!?))
ニコ
(う…ウェスト…?)
ウェスト
(やばいよニコ姉ちゃん…。)
ニコ
(そ、そうね…えっと…季節的にも…色んな意味でも…。)
ウェスト
(超カッコいいよ!これ絶対鬼柳兄ちゃんが選んでくれたんだよね!)
ニコ
(え"っ…!!?)
ウェスト
(俺も明日鬼柳兄ちゃんにお礼言うー!)
ニコ
(そっ…………そうね…。)
I wish we were cuddling together right now.
この瞬間ぴったり寄り添っていられたらと。
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