ちっちゃいプーさんとわたしのはなし
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これが馴初め。
ちっちゃいプーさんとわたしのはなし。
格闘ゲームはあまり得意じゃないけど、
大好きな方々がいっぱい出てるので購入したマブカプ3。
さぁやるぞ!ってな感じで早速プレイ。
OPデモムービーから使う気になってたデッドプールを選択してチャレンジ。
CPのレベルは初心者に合わせて一番低くしたので、安易に相手に技をかけることができた。
コンボも・・・まぁ、それなりに。
それで、彼のアクションや技だけれども…。
それはもう、個性的過ぎるくらいで……凄く面白い!
『HEALTH BAR in your face!
Feel the love of the HYPER COMBO,
and its a hoooooome run! ...
This is the HYPER COMBO~♪
(体力ゲージでも食らってろ!
ハイパーコンボの愛を感じろよ!
ホォォォォムラン!…
これぞハイパーコンボ~♪ )』
体力ゲージを引っこ抜いて武器にしている。
デッドプールが今までに例を見ないキャラなことは間違いない…
というか、彼の場合は言うまでもない。
結果。
何はともあれ、ちゃんと勝利することができた。
『You were recording that weren't you player?
NO?
he, he...
WHAT DO YOU MEAN YOU WEREN'T RECORDING THAT!?
(お前、今の録画してたよな?
してないの?
ハハッ…
録画してねェってどういう事だよオイ!!! )』
怒られた。
もっと凄いプレイヤーになって、奇跡的なコンボ数を叩きだせるくらいになったら録画してあげよう。
そんなことをふわり、思って笑ってしまった。
「だから、ごめんね。」
『Hey you!!
(おい、そこの!)
You apology does not settle this legal matter!!
(ゴメンで済んだら警察は要らねぇんだぞ!)
Savvy!?
(お分かり?!)』
「はうっ?!凄い、こんな返しまで用意されてるんだ?デッドプールさん作りこまれてるなぁ…。」
『Yeah! Kind off..
(あぁ、まぁ~ねぇ…)
当然といえば当然だよねぇ~、何せ、俺ちゃ…俺様だもの!」
画面の中、こちらに向かって抗議しながらズンズン歩いてきていたデッドプールさん。
画面を掴んで揺らしたかと思えば、そのままモニタから顔が・・・出た。
「・・・・え。」
「ん?」
もそもそ全身を動かして、そのガタイのいい身体を『こちら側』にねじ込んでくる…。
赤い全身タイツの男がズルリと画面から、某ホラー映画のように……
は、出てこず。
「やだ、なにこれかわいい。」
「WOW!!Eureka! Cutie Pie!!(ワオ!可愛い子ちゃん発見!!)」
「デップーさん?これデップーさんなの?!」
「そう!俺こそが最強の傭兵…いや、最強のHERO!デッドプール様だ!!」
「かぁいい~~!!」
「いや、そこはカッコイイ!って…え、何、何これ!何で俺ちゃんこんなに小さいの!?」
ポトリと画面から飛び出したそれはまるでぬいぐるみのような大きさのデッドプール。
何故か全身デフォルメされていて、とても可愛い。
「Holly shit!(なんてこったい!)…目の前に俺好みのかぁい娘ちゃんがいるってのに!何だこの姿は!」
「はぁう~//」
「これじゃぁナンパどころかxxxやxxxxもできないじゃないかッツ!」
「超キュートですよ、デップーさん!//」
「えっ、そぉ?ナイスガイだなんてそんな、照れるなぁ//」
「(言ってない)……ていうか…デッドプールって妖精さんか何かだったんですか?」
「俺ちゃんが妖精?!いやいやいや……それは流石に自分でキモいから。」
「んー、じゃぁ、どうしてさっきまであんなに大きかったのに、こんな……可愛いくなってるんですか?」
「Beats me.(さぁ?)」
「あと、日本語、お上手なんですね。」
「・・・。」
「?」
「まぁね!!(何で喋れるの?)」
「日本、お好きなんですか?」
「日本?日本は好きだよ!everybodyサムライ!寿司!ゲイシャ!うどんに天ぷら!それからそれから、カプコンゲーム!」
「そっかぁ、嬉しい!わたしもデッドプールさんたちのこと好きだから、凄くうれしいな!」
「・・・//」
思わずはしゃいでしまっていると、小さくなったデッドプールさんに名前を尋ねられた。
「なぁ、可愛い娘ちゃん、アンタ名前は?」
「わたし?わたしはえっと…My name is ...you!」
「youか…俺の名前は知ってるな?本名はウェイド・ウィルソン。でもデッドプールが今の名前、かな?ん~どちらにしても俺ちゃん、やっぱり有名だからか…ふふふ。」
「じゃぁ、デップーさんって呼んでもいいですか?」
「HoneyでもSweetyでもOKよ?」
「はい!デップーさん。」
「(聞いてない…まぁ、いいか…。)」
「ところで、デップーさん。」
「ん?」
「わたし、幻でも見てるんですかね?TVの画面から小さいデップーさん出てきたんですけど。」
「あ、それ俺も俺も。誰かいるような気がして設置されてるカメラに近づいたんだけど、何か外に出れそうだったからやってみたら出た。出たら可愛い娘ちゃんに遭遇、今に至る…と。」
「じゃぁ、また戻れるんですか?」
「・・・。」
「・・・。」
ふとした疑問をぶつけると、デップーさんはTVの前までテクテクと歩いた。
そっとモニタに手を触れ、自分の勝利で停止したままのの画面をじっと見つめる…。
「・・・ダメだな。」
「戻れないんですか?」
「ああ。」
「あ、コントローラーも動かない・・困りましたね。」
「もう一回起動してみてくれるか?」
「はい、ちょっとリセットかけてみます。」
どうやらデップーさんも同じ考えだったようだ。
わたしは一度ゲーム機本体の電源を強制的に落とし、再起動をかけた。
しかし・・・
「ダメです……カプコンのロゴすら出てこない…。」
「Oh, my god!(マジでか!)」
「マブカプ3…買ったばっかりだったのに…。」
「戻れないってことは、俺ちゃんもしかしてずっとこの姿のまま?!」
「・・・。」
「いやだぁああああ!!!嫌だ嫌だ嫌だーー!こんなチミたん俺じゃないいいいぁああ!!」
「で、デップーさん落ち着いて!」
「嘘だろぉおお!俺のパーフェクトボディーッツ!!」
「えーっと…えっと…こ、今度もう1つ新品のマブカプ3を買ってきます!ひとまず、それで戻れるか検証してみましょう?ね?」
「うう…you…。」
「今はその……すいません、お金が無いので…次の給料日まで待っててもらえると嬉しいんですけど…あと1つき。」
「1つき…?」
「え、ええ、はい。」
「それまで、このまま?」
「え、ええ……。」
「…ここに?」
「え、ええ…。」
「youと2人?」
「え、ええ…。」
「2人きりで?」
「え、ええ……お、お嫌ですか?」
「It's OK! No problem!(大丈夫だ、問題ない!)」
「OK」という肯定の言葉にホッと安堵の息を吐く。
不思議過ぎることが起こっているのは重々承知だが、そんなことよりこのデップーさんがとても可愛いから仕方ないのだ。
嬉しくなって「よかった」と笑うと、何故か彼はわたしの手をぐいぐいと引っ張ってきた…。
「デップーさん…?」
「さっきから可愛い事ばっかり何?you、それ恋かッ!?オレちゃんにホレてるのかッ!?愛かッ!?オレちゃんにゾッコンなのかッ!? 」
「へ?え、いや……。」
「ねェ、アタイのこと好き?どれくらい好き!?今スグ「好き」って言って!モニター越しに…って、あ!モニター何て壁はもう2人の間に無いのね!!じゃぁ、キスして!「デッドプールたん愛してる」ってささやいて!!」
「(全く話が噛み合わない!!)」
「Hurry Up!Hurry Up!(早く早くぅ!)」
「あの……。」
「Come on!(ほら!)」
「(だめだこの子…人の話を聞く気が無い!!)」
何を言ってもダメだと判断したyou…。
小さなデッドプールを抱き上げて首を傾げた。
「さ、ささやけばいいんですか?」
「んもう!分かってるくせに!Please kiss me!(チューして!)」
「ええっ?!き、キスするんですかっ?//」
「Exactly!(その通り!)」
「……頬っぺたでもいいですか?」
「仕方ないなぁ、恥ずかしがるのもまた可愛いから、いいよ。」
「はぁ…じゃぁ。」
キスをして何になるのか、ということはもう考えずにとりあえず可愛いデップーさんの頬っぺたにキスをしてみる。
「これでいいですか?」と尋ねれば、大変嬉しそうな顔で頷かれた。
「んふふ、殺したい奴がいる時は俺ちゃんに言いなさい?youなら特別にノーギャラで雇われたげる!」
「い、いえ…謹んで遠慮させていただきます。」
「そう?じゃぁ、ギャングに狙われたときには呼んでね。」
「日本は…多分安全…かな~、はは…。」
「そう?そりゃ困った…俺ちゃんは暴れて騒ぐことが本業みたいなモンなのになぁ。」
「(それどんな大人?!!)」
「暴れられないのかぁ………チッ。」
「ちょ…ちょっと眺めの休暇を貰ったと思えば!……いいんじゃない…かな?」
「・・・。」
「(苦しいフォローだったか…。)」
「そうだな!」
「(よかったぁあああ!!)」
さっきのゲームのように家で「Bang!BangBangBang!」と銃や刀剣を振り回されて暴れられても困る…。
刀も銃も小さくなっているようだけど、やっぱり怖いし…。
何とか阻止できたようでよかった…。
「なぁ、you?」
「ん?」
「式はいつがいい?」
「何の話かな?」
「この真っ赤なスーツの上から白いタキシードなんて、俺ちゃんじゃないと着こなせないよねぇ?!」
「しかもタイツ着たままかい!」
「だって、これはうーん、色んな意味で運命的だろ?」
「運命的…。」
「な?そうだろ?」
「だけど、新しいソフトを買ったら戻れるかもしれないんですよ?元の世界に。」
「・・・。」
「結婚してる場合じゃないですよ、ね?」
「じゃぁ、一緒にいられる方法を探さないとねー!!」
「・・・。」
「あとひと月のうちにね!」
そう言って親指をグッと立てたデップーさん。
ああ、やっぱりこの子は人の言う事を聞く子じゃないようです。
というか、彼の場合は言うまでもないことをその時に改めて思い出したのでした。
ちっちゃいプーさんと
わたしのはなし。
words from:yu-a
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