DIO様といっしょ!
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そしてわたしは
想像以上にヤバイところに住んでいるのだと知った
荒木荘へようこそ!
DIOとyou 1
その日は雨で、休みだったため、youは長寝ができると…。
最初の目覚めからもう一眠りしようと考え、惰眠を貪る為に瞼を閉じた…。
その時。
ぴんぽーーん、と…何とも小気味良い音をさせて玄関のインターホンが鳴った…。
「(・・・いや、無理…まだ寝てたいし……そもそもパジャマだし…ていうか今何時?まだ8時じゃない…郵便関連じゃないわ…よし、やっぱ出ない!)」
そう人知れず心の中で結論を出し、youはうつらうつらと夢の中に足を踏み入れようとしたのだが…。
そうは問屋が卸さないとばかりに怒涛のピンポンラッシュが部屋に延々と鳴り響くではないか。
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン
これ以上は最早何の苦行か分からなくなる…と、そう察した(諦めたともいう)youは
それはもう、嫌そうな顔でベッドから起き上がった。
「もぉおおお!誰ですか、こんな朝っぱらから!!ハイハイ、もう!今出ますからっ!」
この非常識かつ迷惑千万な来訪者にどんな悪態を吐いてやろうかと考えを巡らせながら、
ドアの小さな覗き窓から玄関先に立つ相手を確認すると…。
そこにいたのは…
「DIOさんっ?!?!」
ガチャリと鍵を開けてドアを開けば「遅い!」と隣人の外人に叱られた。
相変わらず股間が開け放たれた珍妙な衣服に身を包み、
しかし、やはり非常に秀麗なオーラを漂わせている。
2メートル近い巨体を見上げ、youはひとまず朝の挨拶を投げ掛けた。
「お、おはようございます…。」
「うむ。」
「ど、どうしたんですか…こんな朝から…。」
時間も時間だが、それよりも彼、DIOはyouが知るところによると
夜型人間なのか、夕刻過ぎ…それこそ、太陽が沈んで以降にしか会って会話をすることがなかったワケで…。
色んな意味で何故、この時間から彼がここにいるのかと驚いて尋ねた。
「いつも、夜しか…。」
「今日は雨だからな……折角朝から活動できるのなら、いつもと違う時間帯にyouに会っておこうかと思ってな。」
「朝から活動できる…って…?」
「何だ、貴様知らなかったのか?」
「まさか、DIOさん……太陽アレルギーとか…ですか?!」
「…似て非なるというか……ううむ…。」
口元に手を当て、何と説明すればいいか…と悩む仕草をするDIO。
「あー…とりあえず、立ち話も何ですし…中へどうぞ?」
「ああ、邪魔する。」
自分の住む隣の畳部屋とは違う、フローリングの床は女性らしい内装を施しているyouの部屋に良く合っていると、DIOは思う。
ひとまず…とベッドの横のテーブルスペースに座るように促され、柔らかなクッションを渡された。
「すいません、こんな格好で出迎えてしまって……すぐ着替えてきますから…。」
「別にそのままでも構わんぞ。」
「わたしが嫌なので。」
「薄着の方が解放的でいいではないか。」
「それはDIOさんだけです。」
「そんなことはない。カーズもディアボロも…」
「じゃぁ、お隣の皆さんだけです。」
ズパッと言い放ち、これ以上の問答は無用とばかりに急いだ様子でyouはバスルームへ入っていく。
そして、はた…と気付く。
何時の間に淹れていたのか、DIOはテーブルの前に置かれているコーヒーで時間を潰す事にするのだった…。
それから約10分弱…簡単なメイクまで終わらせた姿でyouが戻ってくる…。
「お待たせしました…今、ちゃんとお茶を淹れますねー…って、何してるんですか!!?//」
「ん?意外と早かったな…。」
「DIOさん!何持ってんですか!?//」
「何……youの下着だが。」
「ハンカチ握るみたいにパンツ握らないで!!ていうか仕舞ってくださいッ!//」
「仕舞う?これは捨てようかと思っていたのだが。」
「意味の分からない事を!!」
何を勝手に人様(しかも女)の下着を漁り、しかも捨てようとしているのかと…。
youは顔を真っ赤にしながらDIOからパンツを奪い取り、元の場所へと戻した。
「~~~!!///」
「そう怒るな…新しいものを買ってやろうと思っただけだ。」
「結構ですっ!ていうか何で態々新しいのを買わないといけないんですか!!//」
「馬鹿か!色気が無さ過ぎるからに決まっているだろう…。」
「っ……そ、それは下着でどうこうなる問題じゃないので!気にされなくて結構ですッツ!!//」
「個人的な問題もある。」
「はぁ?」
「色は貴様の好みでいいがな……透けている、紐付き、穴空き…これはせめて1セットずつでも持っているべきだ!」
「何のために?!」
「わたしの為に決まっている。」
「意味の分からない事を!!」
「いずれお前はこのDIOのモノとなるのだからな……その時の為にもそそる下着を…。」
「DIOさん…。」
「ん?」
「帰れ。」
「断る!」
最大級に慇懃無礼な笑顔で言い放ったyouに不機嫌そうに拒否の意を示すDIO。
至極当然のようにセクハラ…否、最早猥褻罪を起こす彼へのyouの態度は決して間違っていないのだが…。
如何せん相手が悪かったようだ。
DIOは微塵も動く気配を見せず、何事もなかったかのように次の話題へと移った。
「それはそうと……you、先程の問い…貴様、わたしが何者か知らんのか??」
「DIOさんが…何者かって…??」
「そうだ。」
「最初はどこぞの外タレかと思ったけど、ASBの選手さんだったんですよね??」
「そうだ。他には?」
「え、他に…??」
「何故太陽の下へ出られないのか……とか。」
「それは……太陽アレルギーだから?」
「違う。吸血鬼だからだ。」
「はい?」
DIOの答えに、彼女は再び「意味の分からないことを」という表情で何度も瞬きを繰り返す。
その反応は想定の範囲内…という様子で、DIOは再度口に出して理解し難い真実を告げる。
「だから、わたしは吸血鬼だと言ったのだ。」
「いやいやいやいや…。」
「冗談ではない。」
「いやいやいやいや…。」
「というかわたしだけではないぞ。カーズもだ。」
「あれは出会った瞬間から人間だと思っちゃいませんよ。」
確かに、尤もである。
出合い頭に腕を掴まれ、体に取り込まれた経験をする人間などこの世のどこにそんなエピーソードがあるだろう。
恐らくはyouだけだろう…。
ふと、思い出して彼女は背筋をぞわりと震わせた。
「カーズさんは分かりました、究極生命体だか何だかですよね。」
「投げやりだな…アイツが聞いたら不貞腐れるぞ。」
「だって得体の知れないことは認知できますもん。」
「わたしはできないと?」
「だって、陽の光が苦手ってコトでしょう?」
「アレルギーではないと言っただろう。こちとら紫外線浴びたら消滅するんだぞ。」
「またまたまたぁ…。」
「いや、本当に。」
「またまたまたー。」
「再生するにも不便が生じるから実証はせんが。」
窓の外の雨空を見上げながらDIOはごく自然に「今日は雨だしな」と呟いた。
その表情があまりに真実味を帯びていて、その横顔を見つめてyouはコクリと生唾を飲み込む。
「本当…なんですか?」
「だから本当だと…先ほどから言い続けている。」
「でも、吸血鬼ならプッチさんの十字架とか!吉良さんのニンニク料理とか!平気ですよね、DIOさん!」
「わたしが成ったのは、物語で言われるような吸血鬼とは違うようだ。」
「じゃぁ、やっぱり太陽が苦手な「ヒト」なんじゃ…。」
「「ヒト」がヒトを食うか?体に指を突き刺して血を吸うか?」
「でき・・・ません。」
「わたしが成ったのは成ったのは、そういう人ならざる生き物だ。」
「吸血鬼…。」
「この世界の固有名詞で比喩すればな。」
淡々と喋り終えたDIOを見つめ、脱力するyou。
その反応に何の興味も示さないように、DIOはテーブルに置かれたコーヒーに手を伸ばす。
客人用に買い揃えた、少しお洒落目なティーカップがとてもよく似合う。
正直なところ、今もまだyouは彼を吸血鬼だと思えていないが、
ただ「男性」とだけで表現するにはあまりに麗しい、目の前の男なら、ひょっとすると…と考えてしまう。
「(いやいやいや…そんな非現実的な!)」
「・・・。」
「(けど…カーズさんだって人じゃないし…言われてみると吉良さんもちょっとオカシイし、ディアボロさんとドッピオくんだって変だ…それならDIOさんも…。)」
「・・・・。」
「(変人でもおかしくないなぁ……ていうかこの町の人変な人多いしなぁ。)」
「・・・・?」
「うん、そっか……DIOさんは吸血鬼なのかぁ。」
「・・・おい。」
「成程なるほど!だから何か凄いオーラで妖艶なんですねー理解。」
「絶対理解してないだろう、貴様。」
「もうしてますよ、今はちゃんと!(変人だと!)」
「貴様……失礼な理解をしているようだな!!」
「そそそ、そんなことはございますんよ!」
「どっちだ貴様!」
「ぎゃ!しまった!」
「ええい!余程身をもって知りたいと見た!」
「え、ちょ!!」
突如、腕を捕まれて床に押し倒される。
勢い良く倒されたことでyouの頭はゴン!と非常にいい音を立てた。
非常に痛かったが、DIOは全く気にしていないようだ…。
首元のゆったりした服を着ていたのも災いしたようで、
間髪要れずに首筋に生暖かい温度が触れ動く。
「ひっ…?!//」
それがDIOの舌だと分かった時、youの心身は羞恥でいっぱいになった。
顔は真っ赤に染まり、何とか逃げようと身体が動く…。
しかしながら、逃げるなど持っての外とばかりにDIOに指を絡め取られ
腕力で床にぴたりと縫い付けられてしまった。
体格差も大きく、すっぽりと覆い被さられた身体。
youの足の間にDIOの膝が割って入ってくる…。
「you……。」
「ぅ……//」
「これが「わたし」だ。」
「ぅ……こわ…っぃ…//」
「・・・これはまた…愛らしい反応だな。」
「じ…じょうだん……ですよね?吸血鬼、とか…ね?」
「今から教えてやる。」
「うそ……っいっだ!!」
吸血鬼に「噛まれた」と表現するのが一般的だが、
痛覚的には「刺された」というのが合っている気がする…とyouは思う。
両端二本の犬歯…否、牙が首と肩の付け根あたりに突き刺さっている。
人間の犬歯では流石にこうはいかないだろう…それだけでも十分な判断材料だが、
今ならハッキリと分かる…DIOがその傷口から自分の血を吸血していると。
「(不思議な感覚……痛いけど、眠くなる…。)」
甘い匂いが漂い、自然と瞼が落ちてくる…。
夢に落ちる寸前で、肩にピタリと付いていたDIOの唇が離された。
「…これで分かっただろう?」
「…わかりました。」
「…眠そうだな。」
「凄くいい匂いがするんです…甘い…DIOさんの香水?」
「いや、お前の香りではないのか?」
「わたし、何も付けてない。DIOさんに噛まれた時に匂ってきたよ。」
「…お前に噛み付いた時に匂ってきたと思ったが…。」
「ん……眠い。」
「奇遇だな、わたしも眠い。」
「DIOさん嘘吐いてるでしょ…。」
「吐いているように見えるか?」
「うわ、すっごい眠そう。」
「非常に眠い。急にだ。」
「ちょうど二度寝したいと思ってたんですよー…一緒にどうですか?」
「くそっ…折角の雨の日が無駄になる……しかも据え膳付きだというのに…ああ、しかし眠い…。」
「おやすみなさぁ…。」
「WRYYY……せめて柔肌だけでも堪能させてもらうぞ…ぅりぃ…。」
何故か急に睡魔が2人を襲い、既にyouは意識を手放した。
DIOはこれからこのイイ体勢で色々しようと目論んでいたようで、何とも悔しそうにまどろみに落ちていく…。
しかしながら、ただでは起きない、転ばないこの男…。
夢に落ちる寸前で、ガシっとyouの後頭部を引き寄せ、すっぽりと自分の腕の中に彼女の体を収めた。
*。゜.*。゜.*。゜.*
2人が二度寝をすることになって数時間後…。
先に目覚めたのはDIO。
薄く何度か瞬きを繰り返し、腕の中のぬくもりに目を落とした。
「(ああ…わたしの午前が……しかし何とも心地良い睡眠だったな。)」
「んぅ…。」
「(youの血に何らか睡眠作用があるのかと思っていたが……youはわたしに、わたしはyouに睡魔を覚えたというのなら…これは一体どういうことだ?)」
「んー…も…食べられない、です…。」
「(ふ…夢の中で何を食しているのか…。)」
一人で脳内問答を繰り広げていたDIOだったが、youの寝言に思わずクスリと笑みを零した。
何故かとても愛しくなって、腕枕の上に乗った柔らかな髪を軽くいじり、その寝顔を覗き込む。
「you…。」
「ディエゴく……あっ…も、ムリ…ぃ…!」
「ぬな?!」
「食べれな…ぃよ、そんな…の…。」
「待て待て待て待て!!ちょっと待て!ディエゴ!貴様、youの口にナニを…!!」
「石、とか……ん、食べれな…。」
「それは流石にこのDIOも食えん。」
予想外の結末に思わず冷静に意見を述べてしまった。
卑猥な想像と同居人への怒りを抑え、一気に萎えたDIOはyouを揺り起こす。
「you、起きろ。」
「ん…・・・あ、え……ディエ…。」
「あんな青二才と違(たが)うな、わたしはDIOだ。」
「ディオさ…。」
「そうだ。」
「あ…よかった…。」
「よかった、とは??」
「いや、うろ覚えなんですけど、凄い怖い夢見ちゃって…。」
「ほう。」
「嫌がるわたしにディエゴくんが無理矢理石を食べさせようとするんです。」
「ああ、そんな予感はしていた。」
「え?」
「いや、何でもない、聞き流せ。」
「は、はい…。」
それから、DIOに支えられ、身体を起こしたyouがテーブルの上の携帯で時間を確認する。
「わ、もう夕方?!……信じられない!そんなに長く寝てたんだ…。」
「ああ、わたしの……折角の一日が…。」
「・・・・。」
ガックリと残念そうに項垂れるDIOの姿に少し同情したのか、
youは数時間前に無理矢理吸血されたことを責めないでおこうと決めた。
ポンポンと肩を叩けば、らしくなく眉の下がったDIOが振り向く。
「ではとにかく、折角なので外で食べますか?」
「それもそうだな…。」
「DIOさん何食べたいですか?」
「血。」
「以外で。」
「ほう、吸血鬼だと認めたな?」
「ええ、まぁ……一応…あれはガチでしたから。」
「そうだろうそうだろう?……なので、食べたいものはyouの血。もしくはyouそのもの。」
「も、ダメです。」
「チッ……では、you…の料理。ただし肉。」
「それ、外食じゃないですけど…。」
「構わん。」
「んー…何かいい材料あったかな。」
「ギョーザとチャーハン以外なら何でもいい。それは昨日吉良が作った。」
「じゃぁ、シチューは?」
「むむ……それならグラタンを希望する。」
「んー……頑張ってみます。」
よいしょ、と立ち上がりキッチンヘ向かうyouの後をDIOが追う…。
冷蔵庫の食材を確認し「何とかなりそうです」と振り向いた瞬間、急に抱き寄せられ、口付けられた。
混乱と動揺で瞳を揺らすyou。
最後に軽くちゅ、と音を立ててDIOの唇が離される…。
「なっ、な…ん?!!?!//」
「うむ…。」
「うむ、じゃなくて…!//」
「you、やはり貴様は……このDIOの妻になるべきだ。」
「意味の分からない事を!!」
「お前といると理由は分からんがとても心地が良い。」
「それは…何か素直に嬉しい気はしますが…//」
「では決まりだな。」
「決まりませんから!//」
「強情な……このDIOにここまで言わせる女は他にいないぞ?」
「だってわ、わたしDIOさんのこと全然知らないですし…っ!」
「それはこれから知っていけばいい……まずは身体から…。」
「わたし、DIOさんのそういうトコが苦手なんですけどね。お尻触らないでください。」
ペシッと、臀部に這わされた大きな手を払い除けるyou。
不服そうに顔を歪めたDIOを見上げ、更に彼女は物申した。
「何人の女性(ひと)にそんなこと言ったりしてるか知らないですけど……わたし、そういうタイプの方は不得手です。」
「youが振り向くなら、わたしは、余所見はしないと誓えるぞ?」
「そっ…そういうことよく言えますね…//」
「そこまでしても、手に入れてみたいと思ったからな。」
「どうして…?何でかよく分からないです…。」
「わたしにもよく分からん……が、youがいいと思ったのだ。」
「DIOさん…。」
「お前に……裸エプロンを着せたいと。」
「は?」
突如飛び出した不穏な単語にyouは自分の耳を疑った。
とりあえず、もう一度尋ねてみることにする…。
「今……何て…?」
「youがいいと思ったのだ。」
「その後。」
「裸エプロンを着せたい。」
「DIOさん…。」
「ん?」
「帰れ。」
「断る!」
帰れどころか、最早、一昨日来やがれの領域であるが、
相手がDIOである限り、それは言葉にして投げ掛けたとしてもやはり全く無意味なものだろう…。
目の前で憤るyouに対し、DIOはいけしゃぁしゃぁと自分の気持ちを吐露し始めた。
「花京院が言っていた!裸エプロンは男のロマンだと!」
「誰だ!この問題児にそんなアホな事吹き込んだヤツは!」
「そしてわたしは、youの姿を見てそれが本当だと確信したッ!」
「ああ、神様…助けて。」
「さぁ、you……我が妻となり、わたしの為に裸エプロンを…!」
「おま……おまわりさぁああ!!!」
「待てィ!」
その場から怯えながら逃げ出すyou。
狭い部屋である。それをDIOがドタドタと追いかけ、すぐに玄関先で追いつめるに至った。
「you……このDIOからは逃げられんぞ…。」
「う…と、とりあえず落ち着きましょうDIOさん、それは単に変なAVの見過ぎです。」
「AVなど見るか。女など声を掛けずとも寄ってくる。」
「うぐ…このイケメンめ…。」
「お前からの嫉妬なら有難く戴こう。」
「違います!//」
「照れずとも…。」
「兎に角!わたしは今のトコDIOさんのお嫁さんになる気はありませんし、裸エプロンも何もしません!」
「何っ!」
「驚くトコじゃないですよ?!最初から言ってますからね?!」
その反応に、逆にこっちが驚くわ!とツッコミを入れるyou。
それからすぐに大きく深呼吸をし、彼女はまっすぐにDIOを見つめた。
「でも、DIOさんのことは嫌いじゃないですし、ちゃんと仲良くしたいと思ってます。」
「むっ…。」
「休みの日にこうやって一緒に過ごしてくれたりすると嬉しいですし…一緒にお話するのも楽しいです。」
「・・・・。」
「だから……今はひとまず……一緒に、グラタン食べませんか?」
「・・・you…。」
「恋愛話も嫌じゃないけど……無理矢理されると慣れてないから…困ってしまって…。」
「・・・。」
「そんな事で……DIOさんのコト…嫌いになりたくないです、わたし…。」
困り顔から、今にも泣きそうな顔へと変化した彼女の目に、じわりと涙が浮かぶ…。
このままでは泣かせてしまう、と直感したDIOは咄嗟に両腕で彼女の身体を包んだ。
「すまなかった。」
「あ、う。」
「泣く程困っていたのか…。」
「ん…少し。」
「男に慣れていないにも程があるだろう…。」
「違うちがう、DIOさんが特殊過ぎるんですよ…。」
「ふ……何だ、存外大丈夫そうではないか。」
「ん…大丈夫です、もう。」
「ま、でも折角だからな……暫くこのまま堪能させろ。」
「ちょっとだけですよ……すぐグラタン作るんだから…。」
「作る姿を見るのか……ある意味で禁欲苦行だな。」
「またそんな事を……それなら、ムラムラしないいい方法がありますよ?」
「ほう?」
「一緒にグラタン作りましょ?」
「・・・愛しい妻の頼みなら、仕方がない。」
「・・・もーっ…//」
言い返すと堂々巡りになるのが分かっているので、
それ以上はもう何も言わないと、押し黙るyouだった…。
しかしながら、その後、いざ調理を始めると包丁を持った後ろから抱き付いてきたり、
パスタを茹でる最中に耳元にキスをされたりと…ありとあらゆる邪魔を入れてきたため、
最終的に彼にキッチン立ち入り禁止令が出されたのは言うまでもないだろう…。
本日より
愛しい妻(仮)に任命する!
words from:yu-a
*。゜.*。゜.*。゜.*
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