荒木荘
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自己紹介したら手が喪失して、再生した事件から数日…。
最近習慣付いてきた事を挙げていく。
荒木荘へようこそ!
その1
「おはよう、youくん。」
「おはようございます、吉良さん!」
早番出勤の時間が吉良と同じ。
各々シフトやフレックスによって変わるが、大体同じ時間のようで、暫く2人で朝の会話をするようになった。
ちなみに「手を繋いで歩いていいかい?」と言われ、一度は享受したが、以降は丁重に断っている。
その2
「youさん!一緒にお買いものいきましょう!」
「はーい!」
仕事から帰宅後、ドッピオに買い出しに誘われる。
吉良とドッピオ(たまにプッチ)が食事を担当しているらしく、仕事に出ている吉良の代わりに買い出しはドッピオ(たまにプッチ)と決まっているようだ。
この時間は非常にほのぼのして楽しいが、時々ディアボロにチェンジして不遜かつネガティブな会話になるとyouのテンションはかなり下がる。
その3
「…最近、皆さんと仲良くなれてるとは思うんですが…やっぱりまだカーズさんだけは怖くて近付けないんです。」
「今はトラウマがあるから仕方がない…きっと何かきっかけがあれば皆と同じように仲良くできるさ。」
プッチが悩み相談を受け付けてくれる。
聖職者という立場にある彼から受けるアドバイスはとても的確で有難く思うが、内容がことDIOに関する事項になった時、
大変偏った考え方をするアブない人間へと変貌を遂げる事が分かったため、プッチの前でDIOの話をすることをタブーと決めた。
その4
「あ…あの…これ、よかったら……おかず、作りすぎて余ったので皆さんで…。」
「・・・お前の方がいい。」
カーズが怖い。
カーズ自身は気を利かせて冗談で言っているようだ。「所謂、究極生命体ジョークというやつ」…らしい。
しかし、一度手を屠られ怯えている相手に不敵な笑みを浮かべてそう言われても冗談には思えないわけで…。
相も変わらずyouはカーズが苦手である。
その5
「youさん、お土産です。」
「きゃー!ジョルノくん大好き!」
ジョルノが夕飯を食べにくる。
手土産と称して毎回美味しいスイーツを持参しているあたり、確実に餌付けされているのだが、
you本人は一緒に誰かと御飯が食べれて(しかもイケメン)食後のデザートも付いてくるので全く問題ないようだ。
その6
「you!飲みに行くぞ!」
「DIOさん…何連続だと思ってるんですか…勘弁してください…あと、もう金欠です。」
夜な夜なDIOに拉致される。
日が沈むと夜型体質のDIOにあちこち連れ回され、気力と体力と金力が確実に磨り減っている。
(おまけに飲みに行った先で必ずと言っていい程イイ声で口説いてくるので大変困るのである。)
その7
「you、泊めてくれ。」
「い……いいけど…。」
ディエゴが泊まりに来る。
彼いわく「六畳一間にあの人数、あのメンバーは辛い」とのこと。
困惑したが「絶対何もしない!ただ心の底からあそこにいたくないんだ!頼む!」と、捨てられられた犬猫のような目で切実に頼まれ、断れなかった。
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「こんな生活でいいんでしょうか…。」
「ん?」
ぽつりと呟いたyouの言葉を聴き、向かい合ったテーブルの向こうでディエゴが小首を傾げる。
「ううん、何でもない。」
「あーー……何ていうか……いつも騒がしくして悪いな……迷惑してるだろ?」
何となく、彼女の考えていることが自分を含めた隣人達のことではないかと直感したのか、
ディエゴは少しだけ申し訳なさそうに謝罪を述べた。
軽くにせよ、自分に向けて頭を垂れた彼にハッとしたyouはブンブンと首を横に振る。
「え?!う、ううん…そんなことはないよ?」
「ああ……マジでごめん。けどさ……オレはyouが隣に越してきてくれて嬉しいよ。」
「ふぇ?」
「ランチの時間だけじゃなくてさ、もっとyouと話したいって思ってたから。」
「ディエゴくん…。」
綺麗な笑みを浮かべる馬の王子様…基、競馬界の貴公子ディエゴの笑顔が眩しい。
その美しさに、思わずクラリときてしまうyouだったが、
そうは問屋が卸さない!とばかりにyouの背後から現れたガッシリとした腕に抱きすくめられた。
「なぁにイイ雰囲気になっとるんだぁ、貴様等…。」
「ぎゃぁ!かかかかカーズさ…!!」
「相変わらず美味そうだな、you。」
「くぁwせdrftgyふじこlp!!!」
「親密度を高めようと思っているのに、何故この究極生命体じょーくが分からんのだ…低脳か?ド低脳なのか?」
カーズは軽く溜息混じりに息を吐いて、凍り付いた眼下のyouにやれやれと呆れたような視線を送る。
と、同時に現れたもう1人の問題児…。
「カーズッ!!何を馴れ馴れしくわたしのyouにくっ付いておるのだ!退かんかこのマヌケがッ!」
「で、DIOさんまで…一体いつ入ってきたんですか…。」
「・・・窓からだが?」
「泥棒ですかアナタ方は…。」
「フン、お前ような薄給の者が住まう家なぞ、獲る物も何もあったもんじゃないだろう。」
「(同じ集合住宅に住んでるニートに言われたくない…。)」
「何だその顔は…。」
「いえ…何も…。」
ふいっとDIOから視線を逸らしたyou。
すると、その先の玄関のドアがコンコンとノックされた後、一人の男性によって開かれた。
「you君すまない、カーズとDIOがそちらに邪魔を……しているようだな。ディエゴもか。」
「吉良さんまで…。」
「すまない、回収して帰る。」
「は、はい。」
軽く「お邪魔します」と挨拶を入れ、youの部屋へと入る吉良…。
未だにギャァギャァと騒ぎ立てるカーズとDIOを己がスタンド、キラークイーンを発現させて黙らせ、
(勿論、youには見えていないので、急に黙りこくる2人を不思議そうに見ていた。)
次いで、大人しくyouの向かいに座るディエゴにも「帰るぞ」と声を掛けた。
「ああ、いや…オレはもう少しココに残るよ。」
「何だと?」
「オレは大丈夫。」
「いや、何が大丈夫なんだディエゴ…。」
「少なくともコイツらよりは。」
「そんなことは分かっている。」
「言っとくけど、オレはyouと一番付き合いが長いんだぜ?お前らみたいに「隣人として」じゃなくて「友達として」残るんだ。」
「ぐっ…。」
「そういうこと。」
「あまり……迷惑を掛けないように帰ってきなさい。」
「オカンか。」
確かに、一般常識的な忠告ではあるのだが、分別ある成人男性に向かって言うことではないようで…。
一瞬、吉良が割烹着に三角巾の昭和のオカンに見えたyou。
そんなこんなでお騒がせ人外2名とオカン吉良は嵐のように遣って来て、嵐のように去っていった。
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「て、コトなんだけど……残ってもよかったか?」
「それ、今聞くんだ?」
「だって…。」
「ふふ、でも皆面白いね。明るくて…。」
「そうかぁ…?毎日アレで騒がれたらマジで参るぞ…。」
「本当にね!でも、一人って結構寂しくない?わたしはちょっと寂しい。」
「・・・。」
「今まで一人じゃなかったから、余計に…寂しくなっちゃう、時もあるんだよ。」
「一人じゃないだろ。」
「え…?」
ハッと顔を上げれば、そこにはふわりと笑みを浮かべるディエゴ。
視線がかち合った後、彼はその場から立ち上がってyouの隣にそっと腰を下ろした。
「オレがいる。」
「・・・ディエゴくん…。」
「寂しいって思ったら、呼べばいい。」
「そんな、迷惑…」
「オレはyouなら、迷惑じゃない。」
「えっと…。」
「迷惑じゃない。」
「ディエゴ…くん…。」
すぐ傍にある綺麗な笑みとその言葉がとても暖かくて、youはくしゃりと顔を歪めた。
「何泣いてんだよ…。」
「ごめんね…でも、うれしかったから…。」
指先で目尻の雫を拭い、ディエゴに笑みを返すyou。
至近距離で見詰め合うこととなり、ディエゴの心根が思わず口を突いて出てこようとする…。
「…you…オレ……お前が…す」
「ありがとう、ディエゴくん。ディエゴくんみたいに優しい友達がお隣さんで本当にうれしい。」
「うわぁお……そうきたか。」
youの完全友人宣告にガクリと項垂れるディエゴ…。
拳を握って少しプルプル震えるその姿にyouは小首を傾げながら尋ねる。
「ディエゴくん…?」
「くっ…いや、しかしこのくらいで折れるなどオレのプライドが許さん…。」
彼女の顔を見ず、ブツブツと独り言を呟くと、
ディエゴはカッとその目を見開き、勢い良く顔を上げる。
そのままの視線でyouを振り向き、少しボリュームのある声で彼女を呼んだ。
「youッツ!」
「は、はひっ?!」
「オレ、言っとくけど…欲しいと思ったモノにはかなりしつこく執着するタイプだから。」
「え…そう、なんだ?どうして急に?」
「いや……ライバル増えないうちに手に入れときたいなーと思って。」
「分かった、ネットオークションの話でしょ?」
「この状況下で突然そんな話振るとか、youはオレがどんな人種に見えるんだよ……やばい、ちょっと心折れる…。」
「え、違うの?」
「違う。」
「ごめんね、えーっと、じゃぁ…何?」
「それは……オレが…youを……。」
「何も言わないで…そのまま動かないで、ディエゴくん。」
「な…?」
急に何事だろうか…。
先程の自分と同じくらい、射抜くように強い視線を向けてくるyou…。
その距離はどんどん近付き、ディエゴの心拍数が段々と上昇していく…。
「まるでこれはキスの距離」…などと、
イケメン、モテ男、プレイボーイ、etc,etc…その称号を欲しいままにしてきたディエゴ・ブランドーはらしくなく考えを巡らせる。
そして、伸ばされた手が彼の頬を掠め…。
「・・・?!//」
「睫付いてたよ!」
「・・・・。」
「はい、ゴメンね遮っちゃって……どうぞ、続けて!」
「…いや、もういいです。」
「いいの?」
「ああ。」
「そっか、変なディエゴくん。」
「(お前に言われたくない…)」
「でも、楽しい。」
「…それはオレも。」
「本当?よかった!」
そんなことだろうと思っていました…。
心底落胆してはいるが、まだまだ「お隣さん」は始まったばかり…。
これからもっと距離を縮めていけばいいさ、と…ディエゴは目の前で喜ぶyouに笑い返すのだった。
キミは皆のお気に入り!
words from:yu-a
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