I wanna eat you up !! (Dio)
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そろそろ
次のステップ
いかがでしょう?
I wanna eat you up !!
オレの都合は入ってないの?
「youッツ!」
「あ、ディエゴ、おかえ…。」
「会いたかったッツ!!」
帰宅するなり、大きく両腕を広げてyouを抱きしめるディエゴ。
「やっぱりディエゴの方が帰りは遅いね。」
「早く帰りたいのは山々なんだが。」
「ん。」
「我が愛馬を色々気遣ってやないといけないからな…。」
「うん、ディエゴのそういうとこが大好き。」
「you…嬉しいな、キミにそんな風に言ってもらえるなんて。」
「ディエゴは素敵だよ、とても。わたし、いつもそう思ってる。」
「you…。」
自分にだけ向けられる甘い態度も勿論だが、
何より、youはディエゴの持つハングリー精神を、たまらない魅力だと感じていた。
時に手段を選ばない冷酷な選択を取ることがあり、それは確かに褒められたものではないが、
純粋にどんな困難も乗り越えようとする向上心、より高みを目指す上昇志向は人々は見習い、賛辞すべきだと…。
唯一つ(いや、本当は一つではないのだが…)言うとすれば、
目的のためなら人を傷付けても構わないという基本概念だけは根本から正したいと思う。
「だからもうちょっと、人に優しくしてくれると嬉しいんだけどね…。」
「ん、何だって?」
「ううん、こっちのハナシ!ディエゴ、ご飯できてるよ、それともお風呂先に入る?」
「you!」
「うん、何?どっちがいい?」
「youがいい。」
「ディエゴ、話聞いてた?その選択肢は無いよ。」
「なら作ってくれ、オレのために!」
「ディエゴ…。」
キラキラ…否、ギラギラした瞳でディエゴはyouを見つめる…が。
彼女はというと、悲しそうな顔をディエゴに向ける…。
まるで予想外の反応にディエゴは驚き、目をこれでもかというくらいに見開いた。
「ディエゴのために作ったのに…今なら冷めないで食べれるのに…。」
「う…うり…。」
「なのに…。」
「わ、分かった!悪かった!ごめん!だから泣かないでくれ!!」
「ディエゴ…じゃぁ、ご飯食べてくれる?」
「ああ、食べるよ、今からね。」
「ありがとう、ディエゴ!!」
ぱぁっと明るい顔を見せ、youは嬉しそうにキッチンへと駆けていく。
ディエゴは彼女を泣かせなかったことにホッと安堵の息を吐いたのだが、
当のyou本人はというと…。
「(計画通り…)」
どうやらディエゴの性質をよく理解していたようだ。
ディエゴが席に着いたのを見届け、youはテーブルの上に暖かな料理を並べて、向かいの席に着席する…。
「ディエゴ…ごめんね、何か無理矢理食べさせちゃったみたいで…。」
「別に構わない…まぁ~確かにちょっとだけ、先にお風呂に入りたい気分ではあったかな。」
「ごめんなさい…。」
「だから、気にするな……元々はオレがyouを傷付けたのが悪いんだし…オレの方こそ、悪かった。」
「ディエゴ…。」
少し、しゅんとした顔で謝ってくるディエゴがまるで小さな子どもに見えて、youは思わずきゅんと胸を打たれてしまった。
「実は悲しい顔はディエゴを大人しくさせるための嘘でした」なんて今更正直に言うことはできないので、
彼が食事を終えるまで、何となく罪悪感で胸がチクチク痛むyouであった…。
そして・・・。
「ご馳走様でした。」
「お粗末様でした。」
「今日も美味かったよ、ありがとう、#name#。」
「ほんと?うれしい!」
彼の言葉に、ぱっと花のような笑みを見せるyou。
ディエゴもまた、嬉しそうな顔を浮かべながら席を立つと、彼女の額に軽いキスを落とした。
「さてと……じゃぁ、風呂に入ってくるか。」
「いってらっしゃい!タオルと着替えは用意しとくね。」
「あー…。」
「ん?」
どうかしたのか、と…小首を傾げるyouに、ディエゴはおずおずといった風に喋りだす…。
「あのさ、一緒に…。」
「入らないから!」
「・・・。」
「いってらっしゃい!」
「・・・おぅ…。」
未だかつて無い程満面の笑みで見送られる…。
それには完全なる拒絶がありありと見て取れ、流石のディエゴも意志をぽっきり折られてしまった。
・
・
・
・
「(うーむ…確かにyouはオレのコトを好きなんだと、言葉や態度で伝わってくるのにな。)」
バスタブの中、鼻の下まで湯に浸かり、ブクブクと水泡を噴出しながらディエゴは考える。
そして、ぼんやりとそんなことを思いながら、一人「何故?」と問いかけた。
「(どうして…身体を重ねてくれないんだ?)」
ブクブクブクブク…息が続かなくなり、ブハッと勢いよく水面から顔を上げる。
それ以上考えても、彼女の考えてることなど分からないワケで…。
ディエゴは仕方なく長考を止め、風呂から上がることにした。
バスルームにきちんと準備されたタオルを手に取り、乗馬で鍛えられた身体を拭いていく…。
少し長めの金糸の髪をタオルで乾かしながらリビングへ戻ると、
ディエゴが家具屋でチョイスした広いソファに腰掛けて本を読んでいるyouの姿…。
後ろからそっと抱きつき、耳元で「ただいま」と囁く。
「ディエゴ!おかえりなさい。」
「you…。」
甘い声で名を呼び、サラリと髪を手で梳く…。
その動作の一つひとつに熱が込められていたが、youは微塵も気にしないといった様子で立ち上がり、
にっこりと笑顔で「わたしもお風呂行ってくるね」と……スタスタその場を離れてしまった。
「何ていうか……オレの都合は入ってないの?」
もっと彼女にくっ付きたいし、甘い言葉を囁きたい。
キスだってしたいし、健全な成人男性なのだ…身体だって重ねたい。
人として当然…とまではいかないが、少なくとも恋人であれば当たり前に欲するものだ。
「いくら鈍くても……流石に伝わってない…ワケがない。」
ということは…と、タオルでガシガシと髪を拭きながら考える。
「オレを男として見ていないか…怖がってるか…か?」
ハッと顔を上げて、ディエゴは冷や汗をかく…。
まさか、いや、そんな…と。
彼女はまだ、自分のことを恋人ではなく友達の延長だと認識しているのでは?と…。
「はは……それは…いや、まさかそんな…だって恋人になってほしいって言ったし。youもオレのこと好きだって言ってくれたし。うん… で、今一緒に住んでるし…。」
最後の方の呟きは最早囁きのように小さな声になっていた…。
自分で放った言葉に対し、珍しく自己嫌悪に陥ったディエゴ…。
youが風呂から戻ってきた時には真っ白に燃え尽きたような表情でソファに腰掛けていた。
「でぃ、ディエゴ!?どどど、どうしたの!?何か完全燃焼し尽くしたボクサーみたいになってるケド!!」
「あ…あぁ、うん…何かもう、リアルにディノクライシス?みたいな。。」
「えっ、懐かしい…じゃなくて、スタンド能力がどうかしちゃったの?危機って…。」
youの質問にディエゴは首をプルプルと横に振る。
そして小首を傾げるyouに、眉を寄せて尋ねた。
「正直に答えてほしいんだが……you……オレのこと……本当に恋人と思ってるか?」
「え、う……うん//」
「(うーん、やっぱり…ちゃんと恋人と認識はしてくれているみたいだ……安心したーーーッツ!!)」
「ディエゴ?」
「あぁ、いや……うん、でな…本題なんだが…。」
「うん、なに?」
「youはさ……オレに抱かれたいって思う?」
「え。」
ディエゴの言葉があまりにストレートだったこともあってか、
youの顔はみるみるうちにまるで噴火寸前の火山のように真っ赤に染まった。
(確かにディエゴには湯気が見えた気がしたので。)
大変動揺した様子でわたわたと言葉を詰まらせるyou…。
「なっ、にっ、なにぃ…言ってるの?!//」
「you、顔真っ赤。」
「だだ、だって!だってディエゴがへんなこというから!!//」
「変?何も変なことなんて無いだろ?」
「へ、変だよ…だっていきなりそんなこと…言うんだもん。」
「いや、もうこの際悩むより正直に聞いてみようと思ってな。」
じっと真顔で自分を見つめてくるディエゴは、いつも自分に見せている甘くて優しい姿ではなく…。
きっと他の誰かと大事な話をする時に見せているであろう、彼女の知らないディエゴであった。
普段のyouしか知らないディエゴも彼女は勿論大好きだが、
今まで見る機会のなかった、本来のディエゴもまた、全く違った雰囲気でyouを魅了する…。
ハッと気付けば伸ばされたディエゴの片手が頬を滑り、耳を撫で、髪を梳くようにして触れており、
その優しい手付きに、再びyouの顔は熱を持った。
「確かに今のオレは…youが傍にいてくれるだけで嬉しい。凄い満足してる。幸せだ。」
「ディエゴ…。」
「それでもやっぱりオレは貪欲な人間らしい。」
「・・・。」
「…どうしても、youが欲しいんだ。」
髪を一房掬い取り、懇願するようにyouを見つめる…。
いつもとは違う情欲に支配され、熱を帯びた瞳。
厚い唇は今にも大きく開いて自分を食べてしまいそうな気さえする…それこそ、恐竜のように。
youは言葉を返すことができずに、ただ、黙していた。
そんなyouをどうにかしたいと思ったのか、ディエゴはふっと笑みを浮かべて髪に添えた手を離し、
代わりに素早く彼女の腕を掴み、勢い良く自分の方へと引き寄せる。
そうしてバランスを崩したyouが倒れる先は勿論、ディエゴの身体の上である。
「でぃ…ディエゴ…。」
「you…。」
「・・・!!//」
「っ……わかるだろ……もう、限界なんだ。」
「ぅ…//」
無理に起き上がろうとしたyouの体勢は、ディエゴの身体に跨るようになり、
降りようと動けば、太腿の内側に彼が「限界」と称する象徴が当たることに気付く。
瞬間、ハッと顔を赤く染めることとなった。
そんな異性慣れしていない初々しい反応も起爆剤の一つにしかならないディエゴは、
苦しそうに、切な気に…そんな表情を浮かべて、眼前の恋人の頬に手を伸ばした。
「愛してる。だから……youが欲しい。」
「あ…わ、たし…あの…//」
「なに?」
どちらの言葉が零れるのか…YESかNOかを待つ。
が、しかし。
「…ディエゴのこと、凄く好き。」
「ん、ありがとう。」
「いつも、一緒にいると楽しくて、甘ったるくて……優しくしてくれて…。」
「youだけだ。」
「わたしは、そんなディエゴがいてくれるだけで十二分だよ。」
「ああ、オレもだ。」
「だから、このまま……身体の関係とか無くても幸せだな、って。」
「!!」
それは冗談にしてもキツい言葉。
つまり性行為を真っ向拒絶というワケで…。
ディエゴは視界が真っ暗になり、頭を鈍器で殴られたような衝撃を受けた。
もう何の言葉も出てこない…そんな事だけはしっかり意識していた矢先…。
先にyouの方が言葉を紡いだ。
「でも、ディエゴの都合もあるんだよね…。」
「・・・無いとは言えないな…いや、ある。」
「うん……ごめん。」
「wry…。」
「わたしも…ディエゴの都合に、合わせる努力…必要だよね。」
「うり…?」
「キス…していい、ディエゴ…?」
「勿論。」
「あと………それ以上、も…//」
「え。」
目が点になるというのはこういうことを言うのかと…。
ディエゴは意外にも冷静に考える。
けれど、言葉とその本質は違う事が多い。
増してや自分で発言したものでないのなら、事のほか。
ディエゴはゴクリと生唾を飲み込み、恐る恐る…頬を赤く染め、目を伏せる恋人にその真意を尋ねてみた。
「え、え…えと、それはどういうことだ?」
「あ、でもわたし…ディエゴみたいに…その、慣れてないから!そこのところちょっと…考慮してくれると…有難いんだけ…//」
「ッ……youッツ!!//」
ガバッと上半身を起こし、グラつくyouの身体を腕の中に閉じ込めた。
首を彼女の肩に乗せ、一層強く抱きしめる…。
「幸せ過ぎてヤバいな…。」
「う、うん…わたしも…//」
「寝室行っていい?」
「でぃ…ディエゴが…連れていって、?//」
「勿論、そうさせてもらうつもりだ。」
「・・・ぁぅ。//」
それ以上の反応に困るyouの身体を軽々と抱き上げて、ディエゴはふっと笑みを浮かべる。
そんな些細な反応でさえ、まともに顔を直視できない!と、youは勢い良くディエゴの胸板に顔を埋めるのだった。
オレの都合も
考慮してくれるそうです
ディエゴ
(you……あのさ。)
you
(ん…。)
ディエゴ
(…気持ちよかったか?)
you
(・・・え。)
ディエゴ
(え?じゃなくて。オレとするの、どうだった?)
you
(な・・・//)
ディエゴ
(オレは最高だった。)
you
(いや…何言って…るの?//)
ディエゴ
(いや、別に良くても悪くてもいいんだけど。)
you
(そ、そうなの…??)
ディエゴ
(だって…悪ければ良くなるように精進しないとだろ?それはそれで……オイシイ。)
you
(…ふ、普通…ッツ!!///)
ディエゴ
(WRYYYY!!?!)
you
((・・・悪いワケないじゃないっ!//))
words from:yu-a
title by:Fortune Fate様
*。゜.*。゜.*。゜.*