Lei e un fiore. (番外編 / メローネ)
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「何だァおめーら…ケンカでもしたのかよ?」
「うーん…?」
珍しく内勤のホルマジオに
そう言われたのは必然のようにも思えた
Lei e un fiore.
afferrare il problema.(問題点を把握する)
いつぞや、イタリアでのバーチョを交えた挨拶の方法を練習した日…。
(※「bacio!バーチョ」参照)
その日からだと思うが、youは徐々にとある人物との関わり合いが希薄になっていった。
メローネだ。
理由は全く不明だが「あからさまに」というワケではなく、本当に気付かぬうちに「徐々に徐々に」といった感じで、
彼の外勤での仕事が増えたことで、事務所内での会話の機会が減り、帰宅時間が合わなくなり、夕飯に行く回数も段々と減って行った。
事務所で顔を合わせても、外回りの影響でメローネは常に疲れている様子で、
そうなるとyouもなかなか仕事以外の話では声を掛けにくく…。
今までの近かった距離感が嘘のように、それは見事な「ただの同僚」のような関係になってしまっていた。
今日も今日とて、メローネに声を掛けようとしたyouは、
それこそ「避けている」とは分からぬような当たり障りのない態度で、
「ああ、ごめんよ!今日はブチャラティのところのナランチャと事前視察の任務なんだが、約束の時間に遅れそうなんだ、すまない!」と、
極々ナチュラルに(しかも大変説明的に)会話を躱して逃げ去られてしまった。
なので、度々そういう場面を目にしていて、今回珍しく内勤だったホルマジオに
素朴な疑問として質問を投げかけられるのは必然だったのかもしれない。
「何だァおめーら…ケンカでもしたのかよ?」
「うーん…?」
「ついこの間までメローネの奴はお前にベッタリっつーか、ネットリっつーか……そんな感じだったじゃねーか。」
「ネットリって…。」
「いや、それはアイツに対する上手い表現が見つからんかったから…テキトーに…。」
「ああ、うん…。」
「んなコトより……結局何だ、ケンカしてんのか?」
「言い争ったりもないですし、ケンカとかしてないと思うんですけど…。」
「ケツとか乳触られて怒ったとか。」
「な、ないですよ。」
「手とか顔とかベロベロ舐められた!」
「犬じゃないんですから…。」
「いやアイツはそういう事する奴だ。」
「えぇっ?!」
「んじゃぁ、好きなキスの仕方を教えろとか、どんな体位でセックスしたいかとか、スゲーキモい話を根掘り葉掘り質問された!これか!これだな?!」
「んなっ?!!ほ、ホルマジオの方がセクハラ的じゃないですか!!」
「あ"~~!?!!」
ホルマジオのメローネに対する認識と、自分のメローネに対する認識の齟齬があまりにも酷く、
youは気付けば「どうしてそんなこと言うんですか?」とばかりにホルマジオに物申す…。
「メローネはそんなことしませんよ……いつも会う時はわたしの体調を気遣ってくれて…。」
「(母体の健康調査だな)。」
「気分を聞いてお店を選んでくれたり、わたしが分からない時は好みを考えて料理を注文してくれますし…。」
「お…?」
「何より、いつもわたしの声を…「言葉」を待ってくれる…考えてることとか、気持ちとか…話してほしい、教えてほしいって…。」
「(あー……マジか…。)」
「だから、わたしも……皆のこと、メローネのことを知りたいのに……考えてることや気持ちを教えてほしいのに…。」
「(これは……マズイぞ…。)」
実際に今自分が抱いている気持ちを口に出して吐露したことで、
改めて「メローネと話がしたい」という気持ちを知り、今にも泣きそうな表情を浮かべるyou。
一方のホルマジオはというと、予想以上に深刻な表情を浮かべて押し黙った。
ともいうのも、そもそも自分の…否、元々のチームメンバー一同の中でのメローネの評価は失礼ながら「変態」の一択。
黙っていればプロシュートと並ぶ程の美形なので、言い寄ってくる女は相当数いるだろうが、
メローネはそんな彼女たちを「スタンドの素材」としか意識しない。
そのため、相手の女性には至って真面目に、一方通行的に質問をする。
「健康状態は良好か?」
「酒や煙草、薬の使用など、生活習慣は?」
「年齢は?」
「血液型は?」
「星座は?」
そうして最後に「どんな性格で、どんな好みをしているか教えてくれ」と。
それらは言い寄ってくる(もしくは自分から声を掛ける)彼女達に興味があるからではなく、
全ては自分の能力を発動する糧とするためのもの…。
糧とする前に「そういう行為」をする事もあっただろうが、
恐らくそれはただの生理現象の処理だっただろう。
「(こいつはマズい…マジでマズイ…だってよォ…。)」
そもそもアイツ自身がyouが入ってきて、一緒に働く事になった後も暫くは
「身近に女性が毎日いるようになれば、オレの感覚も少しは変化するんじゃあないかと思っていたんだが……
やっぱりどうしても「スタンドの母体」として見てしまうようだ。
あ、ちなみにそこで言うと彼女は「完全なる不合格」だ。元よりベィビィの母親にする気はないが...。」
なんて事を自分達の前で流暢に、そして真顔で話していたくらいだったのに…
とホルマジオは思い返す。
それがどうしてこうなった?
勿論、内勤で共に働く環境の影響は大きいだろうが、それを抜きにしてもyouは此処へ来て、
今までの間に自分に声を掛け、スキンシップを取り、何かにつけ気にかけてくれるメローネを一番に信頼して気を寄せていると言う。
ホルマジオとしては、自分が彼等の機微に気付いていなかったのも勿論あるが、
それにしてもチーム内では「変態」の代名詞とも言えるメローネが、女性相手にそんな態度を取っていた方が驚嘆なので、
身体の一部に触れてセクハラもしていなければ、舐めもしない、気持ち悪い質問も控えて純粋に食事やデート(youはそう思っていないが)に行くなどと、
凡そ一般人の男女の距離の取り方をしているのが正直なところ不気味で仕方がない。
しかも、掘り下げて聞いてみれば、メローネの不摂生が心配で、
youは何度も彼を家に上げて食事を振る舞っていると言うではないか。
学生の純愛でもなかろうに、あの変態が女の家に上がって、盛って無理矢理襲うでも、
言葉巧みに言いくるめて合意の元に頂いてしまうこともせずに、飯を食って家に帰る?あり得ない、と。
ホルマジオは「気味の悪い冗談はよせ、あの変態はそんな人間じゃあない。
それはただの幻で、いつか本性を見せてお前を手酷く傷付ける男だ」と顔を引き攣らせて進言しようとしたのだが、
ふと、その進言に対して「待てよ」とストップを掛けた。
メローネ自身がyouのことを「スタンドの素材」として見てしまう事を放棄した事に気付いた結果、
彼女を「手酷く傷付ける男」になりたくなくて、今正にオレは彼らの距離感への違和感を抱き「ケンカでもしたのか?」と尋ねたのではないか、と。
「(だとしたらyouがメローネという変態を好きになって、それがボスの耳に届くのがマズイんじゃあなくて…。
youがメローネの本性を知って拒絶した時、アイツの精神どうなっちまう…?そっちの方がヤバくないか…?)」
ヒュっと、ホルマジオの喉が鳴る。
自分の色恋ならまだしも、他人のそれには関わり合いたくもないというのが本音だが、
流石にホルマジオからしてみても、どちらの人員もチームの存続には欠かせないと判断。
自分一人の中で留め置いても良いが、メローネのことをよく知る古参のメンバーだからこその懸念がある。
これは彼等には気の毒だが、家族会議…否、マフィアンファミリーミーティング開催待ったなしだな…と、
割と深刻そうな顔で天井を見上げるホルマジオだった…。
「ホルマジオ、聞いてる?」
「あー…まぁ、聞いてる聞いてる。」
「絶対聞いてないな…。」
「ま、とりあえずだ!メローネはお前を嫌ってるワケじゃあねぇし、お前もメローネのことを気にしてるってんなら、そのうち、ちゃんと話せる時間もできるだろ。あんまり心配すんな。」
「そうかなぁ……だといいけど……もし、わたしが何か失礼なことをしていて、気付いてないんなら……理由が知りたいな…とは思って……ちゃんと謝りたい。」
「・・・いや、メローネには絶対勿体無いだろ…。」
「なに?」
「いや、何でも。」
「ホルマジオ、もしメローネと話す機会があったらそれとなく聞いておいてくれると、とっても有難いです…。」
「しょ~がねぇ~なぁ……他の男との仲を取り持つのは癪に障るが……可愛いガッティーナの為だ、メローネと話せたら聞いておいてやるよ。」
「グラッツェ、ホルマジオ!」
ホッと安堵したような顔を向けられ、ホルマジオは歯を見せて綺麗に笑うが、内心はざわざわと騒がしい…。
そんな彼の気持ちを知らず、youは嬉しそうにリビングから事務室へと戻っていく。
「はぁ~~……ったく…しょ~がねぇなぁ~~!!!」
最優先は自分たちが所属するパッショーネと協力関係となったSPW財団所属の彼女を傷付けないようにすること。
それは身体的なことは勿論、精神面でも同様の事が言える。
だからこそ、自分たちがかつてのパッショーネでは暗殺に従事していたということや、
今のボスであるジョルノに使用禁止の判定を食らったメローネの能力についてなども、彼女の耳には入らないように配慮されているのだ。
彼女を騙しているようで申し訳ないとは思うが、恐らく秘匿にしておくことが最善であることは
パッショーネに所属する誰しもが思っている事…。
何より、それらが明るみになってしまえばもう彼女はこのチームで自分達と共には働けなくなるし、
自分達もそんな理由で彼女を傷付けたくはないのだ。
故に、彼女の抱えるメローネの問題は全員にとって大変に頭の痛い問題となるだろう…。
「(誰か頼むぜぇ……とびきりイイ、切り抜け方法を思いついてくれよォ…?)」
今一度盛大な溜息を吐いた後、ホルマジオはメローネ以外の元暗殺チームの全員に召集のメールを送った…。
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定時を過ぎて大分時間が経った頃、ホルマジオの招集に応えた元暗殺チームの一同が事務所近くのバールに集った。
地下にも個室のある珍しいタイプのその店は、しばしばギャングやマフィアの内密な話や打ち合わせに使われており、
彼等が現役(今も現役のギャングではあるのだが…)の時にも世話になっていた場所だった。
皆昔を懐かしみながら、思い思いの酒や食べ物を注文し、騒ぎ出す。
「にしても懐かしい…最近はあまりココ使わなくなったな。」
「使わなくなっても差し支えないような仕事を貰えてるってのは、有難いことだ。」
「・・・確かにな。」
プロシュートの言葉に、リゾットが今の仕事と生活環境への感謝を挟み、
思わず納得してしまったのは、プロシュート本人と、その横に座る弟分のペッシ。
「で、なのに何でまたここに集まってんだオレ達はよォ~~…ちゃんと説明しろよ、ホルマジオ。」
「あー…ハイハイ、そうだな…もったいぶっても意味ねェしな、ちと聞いてくれや。」
別に怒ってはいないのだが、ギアッチョが不機嫌そうに招集の理由を聞いてきたので、
ホルマジオはその場にいる皆の意見が欲しいと遠回しに言うように、本日の出来事と、己の考えを端的に説明する…。
youとメローネのお互いの距離感の話から始まり、最近その関係性に綻びが生じていること…。
まるでアハ体験のように、周囲にも気付かれぬうちにメローネがyouを避けており、
youが自分はメローネに避けられていると最近になって理解したこと。
「確かに…急に「外勤を増やしてほしい」と言い出したから不思議には思っていたんだ。」
「そうだリゾット、何でオメーがいの一番に気付かなかったんだ?」
「すまない、プロシュート……理由を尋ねたら「あまりに外勤をしなさ過ぎて体力が落ちてる」「現場の勘を取り戻したい」「スタンドが使えないからせめて鍛えておかないとyouと買い物行った時に喧嘩も勝てなくなる」」と…あまりにもそれらしい理由だったから気付かずにいた。」
「その時点でyouを出汁にしてくるんなら、流石に気付かねェか…分かった。」
「今思うと、休みに関してもそうだ。最近休みの希望の提出が遅くなっているとは思ったんだが、それはyouの休みを先に確認して、自分の休みを決める為だったんだな…。」
なるべく事務所でも顔を合わせる機会を少なくするために、とリゾットが零す。
この場にいる誰しもが(恐らく当事者であるyouすらも)、メローネの態度の変化には
大分時間が掛かって気が付いたというこの事実。
本質は兎も角、メローネの計画性の精密さや、計算高さに関しては、
流石一流の仕事ぶりと言っても過言ではないと満場一致で思うに至った。
「まぁ、まずメローネの話は後にして、先にyouの話をさせてもらうとだな…。」
話の軌道を自分の思うように戻したいらしいホルマジオが、改めて続きを話し出した。
そこで彼女が、自分がメローネに失礼なことをして避けられているのかもしれず、
そうであればちゃんと話をして、謝罪したいと思っていること。
そんな状況からも察せられるように、youはメローネに恋してるとは言わないまでも、
特別な感情を抱いているであろうこと…。
若干の憶測が入ってはいるが、凡そyouはこんな感じの心境なのではないかと、
ホルマジオが説明すれば、すぐにイルーゾォからのツッコミが入った。
「おいおいおいマジか……冗談じゃないのか、それ?だってメローネだぞ?あのメローネ(変態)だぞ?!」
「皆までいうな、イルーゾォ……オレだって同じ事思ったっつーの。」
「女と見ればすぐスタンドの母体としての品定め…接触すれば言葉のセクハラかます変態野郎だぞ?!」
「だから同じ事思ったっつってんだろーが!!」
「ありえないぃいい!!」
そうして絶叫するイルーゾォを尻目に、ホルマジオは次いで自分がyouとの実際の話で感じたメローネの所見を話し始める。
事務所内での若干のスキンシップはあれど、過度なセクハラは無く、舐めもしない、
自分たちが知るような質の悪い質問も控え、純粋に食事やデートに行くなどと、凡そ一般人の男女の距離の取り方をしていること…。
更に、不摂生な生活が心配で、彼女が何度もメローネを家に上げて食事を振る舞っているが、
ここでもメローネは一切youに手を出していないことを暴露する…と。
「「「冗談だろ?!!」」」
ホルマジオ以外のメンバー全員が一斉に同じ顔色、顔付きで、同じ台詞を大声で言ってのけた。
「オレも冗談だって思ったし。つーか今だって冗談だろって思ってるわ!!」
「っとぉと、取り乱してすまない、ホルマジオ……オレとしたことが…。」
「いや、分かるぜリーダー……リゾットよォ……なにせ「あの」メローネだからな…つーか滅茶苦茶取り乱してんな。」
「正直信じられん……そもそも、そんなに頻度高く2人で過ごしていて、その上で…?」
「らしい。youいわく。」
「マンマミーア…。」
普段あまり表情を変えないリゾットでさえ、口をあんぐりと開けて絶句するという状況。
一同は珍しいものを見たというようにリゾットの表情を眺めていたが、
彼等の視線に気付いてハッとリゾットが口を閉じたので、また会話が再開されることとなった。
次いで声を上げたのはペッシ。
彼はそろりと挙手して、発言の許可をジェスチャーで申請する。
一度がじっと黙ってペッシの方を見て発言を許してくれているようだったので、
彼は恐る恐る自分の気持ちを吐露してみることにした。
「あ、あのさ……オイラにとってはメローネは先輩だし、前のパッショーネの時は冷静で頭もキレるし、怖いくらいの仕事ぶりだったから、アニキ程じゃあねーですが、尊敬してたんですぜぃ…。」
「フッ…そりゃあオレの仕事ぶりの方がメローネより遥か上に決まってンだろ…。」
「あ、ヘィ…。」
今言いたいのはそこじゃあねーです…と言いたげな顔で一瞬プロシュートを見たペッシだったが、
言いたい事は別にあるので、プロシュートの反応は華麗にスルーすることに決めた。
「でも正直、女の人の話になるとそれこそもう酷くて、そこはマジで軽蔑してたっス……本人には言ってないけど…。」
「「完全に同意。」」
「皆声揃えて言わなくても…。」
「「いや、言うだろ。」」
「まぁ、いいっス……それで、おれマジで思ったんすけど……多分、もし、もしもオイラがメローネの立場だったら……きっと我慢できないと思うって。」
ペッシは少し困ったように、選ぶ言葉を間違えないよう慎重に話をしているようだった。
そしてほんの少しではあるが、頬を赤くしている様子。
「もし、オレの為に家で食事を振る舞ってくれる女がいたら……最初は我慢できたとしても、2回、3回とか呼ばれたら…オイラに気があるのかなって、やっぱり思うし、そうであればその……シたいなって、思う…と思う…。それはyouが相手じゃなくても、多分思うけど……youだったらもっと我慢できないかも。」
「ペッシ…。」
「あ、も、勿論オイラは皆みたいに自分に自信もないし、女にはあんま酷い事したくないんで、拒否されたらやめときますけど……それでも「そういう事」しないか?って、聞いちまうってことだけは確かですぜ。だから…。」
ペッシの言葉が段々と尻すぼみになっていったが、彼の正直な独白は全員の心に届いているようで、
普段なら小馬鹿にするイルーゾォも、茶化してからかうホルマジオも黙って耳を傾けていた。
「だから、メローネは……多分、本気でyouのこと、好きなんじゃあないですかね…。」
「・・・そーなるよなァ…。」
この会合の発案者であるホルマジオが、自分の見解は間違っていないだろう?と、そう溜息交じりに呟いた。
「ペッシの話は尤もだし、気持ちは分からんこともないが……でもあのメローネの事だ、例えば…そう「実験」ってことはねーのか?」
「どういう事だ、イルーゾォ?」
「リーダー……え、ええと…つまり「自分がどこまで我慢できるか試してる」って事で…。」
「・・・それは…。」
「ほら、アイツ…マジで色々変態だし……何かホラ、我慢して性欲高める~あの…あ、ホラ、そうだ「ポリネシアンセックス」?みたいな感じでよォ…!自分の限界までyouを襲うの我慢してる…とか。」
「成程な……だから限界がきてyouから距離を取った、と…?」
「そうッ!」
「………ギアッチョ、お前はどう思う?チームの中ではお前が一番メローネと仲が良かったはずだ、お前の考えを聞かせてくれ。」
リゾットに名指しで指名され、ギアッチョは「あぁ?」と濁った声を上げたが、
一同真剣な眼差しで自分を見てくるので、一瞬たじろいで、彼は後頭部をボリボリと掻きながら答え始める。
「あ”ー……そんなん知らねーって、マジで……つーか、あの変態メローネの理性がそんなに持つはずねェーだろ…としか…。」
「それがお前の見解か?」
「…今までも何度か「今回ばかりは本気」とか「彼女の事は母体としては見れない」とか何とか言って付き合った女がいるのは知ってっけど……結局、最終的に母体になってっから…。」
「・・・。」
「でも、オレは今回のこと…何も知らねぇ。何もアイツから聞いてねぇ。聞いてねぇってことはアイツがオレには言ってねェってことだ。それはyouが財団のモンだから手出ししたら咎められるからかもしんねーし、付き合ってる恋人同士ってワケじゃあねーから言わなかったのかもしれねぇ…。ただ…。」
「…ただ、何だ?」
「ただよォ……もし「実験」とかそういうんならよォ~~……アイツは嬉々としてそれをオレに……いや、多分オレ達に言ってくんじゃあねェーか?そう言わずにいたっていうんなら……それは「実験」なんかじゃあなく、youと向き合ってたんじゃねーのかよぉお!!」
「ギアッチョ、落ち着け。」
「……チッ。」
「そうか……ギアッチョの言う通りかもしれんな…。」
「リゾット…。」
「メローネが真の変態であるなら、財団より何より、己の性癖を最優先させるはずだ……そうじゃあないなら、つまり、そういうことなのかもしれないな…。」
まるで仲間の絆を確かめる事ができて良かったとばかりに良い顔で微笑むリゾットだったが、
それにしても本人のいないところで全員で当事者の性格をこき下ろし、あまつさえ
「真の変態って…」と最後の最後で我に返り、注意力が散漫になる一同であった…。
「んで、だ……メローネの気持ちが本当に純粋なものだったとするとだな…、オレ的にはちとヤバいんじゃあねーかと思ったわけだ。」
「ヤバい…何がだ?」
話を次に進めますよ~とでも言うように、ホルマジオが話し出し、プロシュートがそれにツッコむ。
「結局「変態」っつー単語に戻っちまうのは気の毒なんだけどよ……メローネのやつ、もしyouに自分のスタンド能力やその変態的な性癖がバレちまった時……もし…いや、つーかバレたら100%拒絶されるだろう?アイツそれに耐えられるのかなと思ってよ…。」
「おいおい、ソイツぁ…。」
「だってそうだろ、youが純粋だから、アイツも純粋に向き合ってんだろ?でも本性は違う、どんだけ紳士に接しても、いつかはその本性が白日の下に晒される。勿論メローネだけに当てはまる話じゃあねーが、兎にも角にも、過去は消しようがねぇ。特にアイツの場合、そのスタンドの能力の起源から言って、最悪の過去だろ…生い立ち、スタンド、暗殺……そういうのが一気に圧し掛かってくんだ。純な恋愛した結果、自我を壊されかねねーんじゃあねーか?」
「・・・。」
「アイツの場合、最悪youを殺して自死す…。」
「ホルマジオ。」
「・・・何だよ。」
「アイツはそんなヤワじゃねーだろ。」
一言だけそう言うと、プロシュートは胸ポケットから煙草を取り出し、火を点けた。
紫煙をフーッと燻らせると、その場に立ち上がり、歩き出す。
「ペッシ、帰るぞ。」
「え、え、あ、アニキ?!」
「とりあえず……事情は分かった。結局、アイツ等が決着付けねェことには、どーにもならねェってこともな。」
「ま、待ってくれよ兄貴ぃいい~~!!」
カツカツと品の良い靴の音を立てて、個室を出ていったプロシュートと、
その後を慌てて追いかけて行ったペッシ…。
確かにプロシュートの言う通り、当事者の2名がその場に居合わせない状態での話し合いは
状況把握、今後何かあった際に備えての情報共有あたりが関の山であることは間違いない。
結局、これで終了か…と、イルーゾォが「おれも帰るぜ」と立ち上がると、
すかさずホルマジオが「おい、イルーゾォ!メローネがもしフラれたら自棄起こすかおこさねェかで賭けねェ?」と追いかける。
「はァ?!そんな悪趣味な賭けは許可しないッ!」
「いいじゃねぇ~か。」
「だいたい無理心中なんてyouに危害が及ぶ!全力で阻止しないといけないのに、賭けてる場合か!」
「そりゃぁお前、勿論youを守ることは大前提だけどよ!」
「兎に角、おれはそんな賭けには興じないからな!!」
「何だよ、ケチーゾォー。」
「・・・マンインザみ……」
「わぁあぁ!悪かったよ!スタンド出すな!」
わいのわいの言いながらイルーゾォとホルマジオも立ち去り、
ギアッチョは少し怒り気味で「メローネに電話する」と言い放って出て行った。
そうして最後に残されたリゾットは一人テーブルに向かい、呟いた…。
「アイツら………さり気なく支払いをオレに押し付けたな…。」
散々食い散らかしやがって…と、一人ごちりながら、少し残ってたワインを一気に飲み干すのだった…。
afferrare il problema.
問題点を把握する
words from:yu-a
*。゜.*。゜.*。゜.*