Lei e un fiore. (番外編 / リゾット)
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「(ああ、耐え難い…)。」
主に毎日が…と、リゾットは思う。
Lei e un fiore.
innamoramento(恋をする)
「Chao!今日も可愛いね、you!任務の疲れも君の顔見たら吹き飛ぶよ。」
「おかえりなさい、任務お疲れ様です、メローネ!」
「はいこれ、お土産。」
「わぁ、可愛い!カップケーキですかこれ…!」
「うん、こういうの好きそうだなって思って、任務帰りで見掛けたパスティチェリアにフラッと寄っちゃった。」
「嬉しい、ありがとうございます!!」
ある時は、任務から事務所へ帰還してきたメローネを嬉しそうに出迎えるyouと、
彼女に甘いものの差し入れを手渡して、元暗殺者らしからぬ締まりのない笑みを浮かべるメローネ。
「ホルマジオ、物品を補充したいんだけど…上の棚に手が届かないんです…手伝ってくれませんか?」
「しょうがねえーなぁ~っ…どこのヤツだぁ?」
「キッチンのとこです!」
「何なら抱え上げてやるから自分で仕舞うか?」
「嫌ですよ!絶対「重い」とか言うもん…。」
「言わねぇって……色々触るかもしれねぇけど…。」
「セクハラはダメですよ!!」
「ハイハイ、すみません。」
またある時はホルマジオ…。
購入した物品の片付けにはホルマジオの能力が必要なことも多く、
それがきっかけか分からないが、以来、彼女が物の移動でホルマジオに声を掛ける姿をよく目にするようになった。
「イルーゾォ…今日は昼からお仕事だった気がしたんだけど…時間変わったのかな…もう夕方なのに…。」
「…オレはここにいるぞ。」
「うわっ!びっくりした!!」
「任務なんてとうの昔に完了してるっての……事務所が騒がしかったから静かな世界に逃げてただけだぜ。」
「そっか、よかった!」
「ほらよ、報告書。」
「流石イルーゾォですね!きっちり最後の報告書(お仕事)まで早々完成させてくれるなんて。助かります!」
「まぁな!このイルーゾォに掛かればそんなもの…。」
「あっ、でも帰ってきたならちゃんと教えてくださいよー!」
「何でだよ、面倒だな…。」
「だって、心配するじゃないですか……何かあったんじゃないかって。」
「っ……そ、そんな心配は無用だ!けど、まぁ……帰った報告も必要なら…そうする。」
「はいっ!」
更にイルーゾォまでも…。
気分屋なところがある彼は、話に語りたい時にはリビングに同席するが、
一人になりたい時は自分の能力を用いて鏡の世界に入ったまま出てこない事がある。
そのことを指摘すると「オレの勝手だ」と反論され、ネチネチと嫌味を言われること必須。
現にギアッチョはかつてそれにキレて、危うく事務所が冷凍庫と化す寸前までいったし、
ペッシに至っては最早暴言に近いほどの嫌味を言われ、イルーゾォと口喧嘩しようと挑む心自体が再起不能に陥ったほど。
それが今やどうだ…youにひとたび「貴方が心配だから「だたいま」を言って」と言われれば、
渋りながら、でも満更でもないような様子ですんなりそれを享受する…。
「おい、you、オレの眼鏡知らねェか?」
「知ってますよ。」
「何処にある?」
「教えてほしいですか?」
「あぁ?!喧嘩売ってんのかテメェ…面倒臭ェことせずにさっさと教えろや。」
「ギアッチョの眼鏡掛けてみてもいいなら教えてあげます。」
「何でだよ…。」
「赤いフレームの眼鏡…似合うかなって。」
「いや、自分でオッティカ(眼鏡屋)行けよ…!」
「買わなくてもいいから、掛けてみたい。」
「より悪いわ、アホ!!もういい、分かったから教えろ…。」
「ありがとうございますっ!じゃぁ、遠慮なく試させていただきますね~!」
「っあああ!まさか…!」
「そのまさかですよ…ギアッチョ!」
「くっそ……バカかオレはよォーー!!何で自分の頭に掛けてるのに気付かねェんだよォオオ!!超イラつくぜェエ!!」
「見て、どうですか、ギアッチョ!似合ってますか?ていうかこれほぼ伊達?あんまり度数入ってない…?」
「・・・・。」
「え…無反応…。」
「まぁ、その…何だ……悪くないんじゃねーの…。」
「…えっ、本当ですか?そう言われると眼鏡欲しくなっちゃいますね。」
「本当に買うなら今度いつも行ってるオッティカ連れてってやるけどな。ま、考えとけ……あと眼鏡返せ。」
「はーい!」
ギアッチョもそうだ。
相変わらず細かいところを気にしてイライラすることはあるが、
彼女に対しては普段のように目を血走らせて憤りをぶつけるということは全くない様子…。
それどころか、彼女の前でだけはその怒りも、ややソフトなものへ変化している気さえする。
普段「馬鹿」「阿呆」「間抜け」「クソ」「ボケ」「死ね」などの口汚い暴言も、
彼女には軽く小突くくらいのもので、彼から本気でその言葉を送られる人物は今やメローネだけとなっている。
そして、更に論外も。
それが今正に、このリビングに現れた。
「よぉ、オレの可愛いバンビーナ!」
「プロシュート!ペッシ!おかえりなさい!」
「今日は長距離の車移動だったからすげー疲れたわ。」
「それなら肩揉みしましょうか?」
「「Katamomi」?何だそれ…。」
「ちょっと失礼して…。」
「うおっ?!ビックリした…肩揉みってそういう…成程なぁ…あー…悪くねぇ。もうちょっと力入れていいぜ。」
「こうですか?」
「おっ、おっ!それ!スゲー気持ちいい!」
「本当ですか?指圧師になれるかな、なんて…。」
「日本にはそういう職業もあんのか……マジでミステリーだな…けど、イイ…!」
「ずっと同じ姿勢でいると肩や腰が凝りますからね……後でペッシにもしてあげましょう。」
「ああ、そうしてやってくれ。」
ソファにドカリと腰掛けるプロシュートの後ろに回り込んで、彼の肩をぎゅっぎゅっとマッサージしているyou。
目を閉じて指圧の心地良さに「はぁ~」っと、何とも言えないジジ臭い溜息を吐くプロシュートを見て、ペッシは苦笑する。
「おれはいいかな…その時間分、兄貴のためにKatamomiしてあげて。」
「ペッシ~!ペッシよォ……マジかよ…その気遣い有難くもらっちまうぜ…!」
「うん、結局今回の任務も殆ど兄貴が完遂したようなモンだし…おれ、その間、兄貴の代わりに報告書作るよ。」
「あー……マジかー…助かるー……あー…気持ちいいー。」
「(スタンド使ってないのに兄貴が何かジジ臭い…。)」
プロシュートのスタンド能力は自身や周囲の生き物を老化させるスタンドだが、その影響もあるのだろうか…。
やたらと老年のような言動と態度を見せる兄貴分の彼を何とも言えない生暖かい目で見つめつつ、
ペッシは報告書の作成のため、その場の皆に「また後で」と告げ、デスクのある別室へ向かった。
今もまだ、youの、プロシュートへのマッサージは続いているのだが…。
「なぁ、youよぉ…。」
「はい?」
「今度は前から肩揉みしてもらえるか?」
「前…ですか?前って?」
「お前もオレの後ろでずっと立ったまま指圧するの疲れるだろ。」
「まぁ…それはそうですけど…。」
「じゃぁよぉ……やっぱ前からの方がいいじゃねぇか。ちょっとこっち来い。」
「???」
前からの肩揉みという言葉にピンときていないのか、
よく分からないといった表情でyouがプロシュート正面に回る…。
2,3名掛けの広めのソファの中央に足を広げて堂々と着席しているプロシュート。
youが正面からその姿を見下ろしてると、眼下のプロシュートが自分の膝をポンポンと叩いた。
「ホラ、ここ。」
「いや…そこに座ったらプロシュートの足が痺れちゃいますよ。」
「いいんだよオレは…鍛えてるから。」
「でも…プロシュートのスーツも皴になっちゃいますよ…今日はグッチじゃないですか…。」
「そんなモン、クリーニングに出しゃいいんだよ……つべこべ言わずに乗れって!」
「うわわわ!!!」
「よしよし、これで肩揉み頼むぜ、バンビーナ。」
「か、顔が近いですよぉ……!!//」
youの腕を引き、無理矢理自分の膝の上に腰を落とさせるプロシュート。
肩揉みを所望され、何とか両手をプロシュートの肩に添えてはいるものの、
youは体勢とお互いの距離感からの羞恥心で顔を真っ赤にしている。
最早肩を揉むという目的はプロシュートの中から抹消されていることは明白…。
先程までの老年感は何処へやら。
今は狼のようなギラついた目でyouを下から眺め、その両手は彼女の腰から臀部へとゆっくり移動していく…。
「プ、プロシュート…?//」
「どうした、バンビーナ?」
「何か…手が…。」
「手が…どうした?」
「っぅ…!//」
プロシュートの手がyouの太腿に辿り着き、事務服のスカートに手が掛かった刹那、youの体が宙に浮いた。
「そこまでだ、プロシュート。」
「・・・リゾット。」
「よくもまぁ、人目のあるところでそんなことができるな……オレがずっと正面のソファにいたのには気付かなかったのか?」
「ああ、知ってたぜ。だが、挨拶しなかったのは悪かったな…ただいま「リーダー」……これでいいか?」
「それから、youの好意を悪用するのはやめろ。」
「は?何だよそれ…。」
「程度は弁えろと言っている。困らせるにも限度があるだろう。」
「そりゃオレとバンビーナの問題だ。お前に関係ないだろう。まぁ、兎に角…人目のあるところで恥ずかしい思いさせちまったのは悪かったよ、ごめんな、you。」
リゾットとの棘のある会話を一時中断し、プロシュートはyouに謝罪をする。
未だリゾットの腕の中にいる状態のyouは、2人の険悪な雰囲気に付いていけず困惑中…。
ただ、自分の諸々の行動が彼等をそうさせてしまったという自覚はあるため、申し訳なさそうに首をゆるく横に振った。
「い、いえ……わたしが肩揉みを買って出たので……すみませんでした。」
「可愛いバンビーナ、お前の所為じゃあないぜ……オレたちはな…「意外と大丈夫」なんだ。」
「??」
「ただ、思った以上に単純馬鹿な男だったようでな……自分が地雷を踏んだことに気付かなかった大馬鹿だ。流石に今は気付いてるだろうが…。」
「地雷…??」
「お前も可哀想にな……オレの所為で多分滅茶苦茶叱られるぞ…。」
「だ、誰に…?!」
「さて……そういうことなら退散してやらねぇと、オレまで叱られちまう。面倒な任務が増えるのも給料が下がるのも御免だからなぁ。」
「ぷ、プロシュート??」
「ペッシが報告書書き終わったか見に行かねぇとな。」
そういうことで、と…プロシュートは呆れ顔をリゾットに向けた後、
よしよしとyouの頭を撫でてリビングルームを出て行った…。
その場に残されたリゾットとyou。
未だ離されない腕を不思議に思い、彼女はリゾットを見上げる。
「あの…リゾット…。」
「…you。」
「は、はい!」
「話がある。仕事が終わってから時間はあるか?」
「大丈夫…です。」
真面目な話だということは、彼の声色で理解できた。
それどころか、先程プロシュートの元から救出してくれてからもずっと視線を一度も合わせてくれないので、嫌が応でも理解せざるを得なかった、とも言う。
それから全員が帰宅した後も2人は事務所に残り、いつものように就業の時間になるまで、デスクで己が仕事を片付ける。
「リゾット、日報まで書きおわりました。」
「そうか…すまない、オレの方から残ってもらうよう言ったのに…待たせることになるとは…。」
「まだ掛かるんですか?」
「いや、実はもうパソコンの電源を落とすだけだ。」
「なんだぁ、ほぼほぼ同時じゃないですか!」
「ふふ、そうだな。」
特に待たせる状況でもないではないか、と指摘したところ、
意外にもリゾットが穏やかな笑いを作ってくれたので、少し張り詰めた空気が緩み、youは微かに安堵した。
すぐにリゾットのパソコンも電源が落とされ、2人のその日の仕事は終了となる。
「リビングで話そう。」
「えっ、あ……はい。」
仕事終わりということで、てっきりバールやオステリアで飲みながら話すのかと思っていたyou。
話の場に指定されたのが事務所のリビングということに少し驚きつつも、リゾットの後ろに続いてリビングへ入る。
リゾットは早々とソファに腰掛けたが、youはキッチンへ向かい、2人分の飲み物を用意して戻ってきた。
「どうぞ、いつものエスプレッソですが。」
「ああ…グラッツェ。」
リゾットにカップを手渡し、彼の向かい側のソファに腰掛けようとしたのだが、小さく名前を呼ばれてゆっくり腕が引かれた。
どうやら、向かいの席ではなく、自分の隣に座れということらしい。
言われる通り、リゾットの隣に「すみません」と声を掛けて着席すると、何とも言えない沈黙が暫く続く…。
「・・・。」
「・・・。」
「・・・あ、あの…。」
「you。」
「あ、はい!!」
沈黙に耐えかねて「何の話でしょうか」と思い切って話を切り出そうとした矢先、リゾットが話をスタートさせた。
「youがうちのチームに来て、暫く経ったな。」
「そうですね、いや、でもまだまだですよ!まだスムーズにできない仕事もありますし。」
「youは頑張っているよ……個人的に君の行き届いた仕事には本当に助かっている。あのメンバーだ…今まで大雑把にやってきたのは分かるだろう?」
「あはは……それは、うん…すごく分かります。」
「まぁ、悪い奴らではないから…憎めないんだがな…。」
「ええ、皆さんとっても良い方です!」
「そう、youには皆、甘いようだ。」
「甘やかされてます、はい。」
「お前も十分、皆を甘やかしていると思うがな…。」
「そうですかぁ?」
「例えば……さっきの…プロシュートだが…。」
「さっきのプロシュート……?。」
「・・・オレにもしてもらえるだろうか?」
「あぁ!肩、肩揉みですね!はい!いいですよ!」
リゾットの話というのはつまり、プロシュートにしてあげた肩揉みだったのだとyouは解釈する。
彼もまた新生パッショーネになってからは極端に内勤が増え、デスクワークに追われていると本人のみならず、チームの面々が言っていた。
それは肩も腰も凝るだろうと、youは心の中でウンウンと頷き、リゾットの背後に回ろうと立ち上がったのだが…。
「何処へ行くんだ?そっちじゃあないだろう。」
「え、だって肩揉みますし、リゾットの後ろからじゃないと…。」
「プロシュートの膝の上に座ってしていただろう?」
「え……いや、あれは…やってないですよ!プロシュートに乗っけられて着席してしまっただけで…!!」
「では、オレの肩揉みはそれでやってみてくれ。」
「え、ちょ…り、リゾット…っわ!!!」
再び力強く腕を引かれ、バランスを崩したyouは、本日2回目の人の膝上に着席を強制させられる。
プロシュートよりも体格の良いリゾットの膝の上は安定感こそあるものの、腕を回されればすっぽり体が収まってしまい、よりお互いの顔が近い。
「リゾットぉ……ダメですよ…で、できないです…こんなの肩揉みどころか…//」
「顔を伏せるな…。」
「イヤです……顔上げられないですっ!!」
「プロシュートは良くてオレはイヤ…か…。」
「そっ、そうじゃないですけど…っ!!あっ、やっぱりダメ!!//」
自分を拒絶しているのかと呟いたリゾットの言葉に、それは違うと告げたはいいが、
一瞬だけリゾットの顔を見て、再び顔をブンッ!と勢いよく逸らすyou。
そっぽを向いて自分の方を一向に見ないyouに少しムッとしたのか、
リゾットは無言で伸ばした腕を「先ほどプロシュートがやったように」動かした。
「ひぁ…?!!//」
「・・・。」
「りぞ…っ…//」
自分の半分程くらいしかないだろうyouの腰を滑るリゾットの大きな手。
事務服のタイトスカートは膝の上に跨っている状態なので、ギリギリまで広がっており、
触れば臀部の形がしっかりハッキリ分かり、感触も生々しい。
薄いストッキング越しの柔らかな太腿に到達すると、最早直に触っている気分になるが、
薄くて黒いその生地がまた何とも言えないフェティシズムを誘発しそうな気さえしてくる。
「…ビリビリに破いてしまいたくなる。」
「す…ストッキング破くの……結構楽しいですよ…。」
「…誘っているのか?」
「そうじゃないですけど……!!//」
「ああ……やっとこっちを向いてくれたな。」
「!!」
パッと太腿に這わせていた手を放し、リゾットはその手をyouの頬に伸ばした。
「変なことをしてすまなかった……嫌な気分になっただろう…。」
「嫌というか…。」
「……プロシュートに言われて気付いたが……嫉妬心を剥き出しにしていた。無意識に。」
「嫉妬…。」
「まぁ、プロシュートだけではなかったりするが……本当に、クラブではしゃぐ学生って年齢でもないのにな。我ながら無様というか…。」
「リゾット…?」
「君が好きだ、you。」
取り留めなく零すようにして言葉にし、全て出し切った後、リゾットは少し困ったような顔でyouの目を見て言った。
「他の誰にも…渡したくない、触れさせたくない……そう思った。」
「あ…え…。」
「君のあたたかな言葉が、色んなやつに向けられても……傍で一番多くそれを聞ける存在になりたい。」
「リゾット…。」
「この気持ちは、迷惑だろうか…。」
自分の気持ちを伝えてなお、押し付けるだけでなく、一歩引いて相手の心を思いやってくれる…それがリゾット・ネエロという男なのだと…。
以前、休日に公園で逃げ出して以降、ずっとずっと迷っていた自分の気持ちだったが、
そのように、心で理解できた時、youの心は定まった。
頬に添えられたリゾットの手に自分の手を重ね、その大きな手に顔を傾ける。
そして、目を閉じて幸せそうに微笑んだ。
「とても……とても、うれしいです。」
「!」
「リゾットからそんな存在だって思ってもらえて、今…すごく幸せです。」
「you…それは…。」
「わたしも、リゾットの一番になりたいです。」
「ほ、本当にか…?だが、先程は顔を背けていただろう…?」
「そ…それは……ドキドキし過ぎてまともにリゾットを直視できなくて……です。」
「そうだったのか……嫌がられたと思って少々ムキになってしまったんだ、猶更悪いことをしたな…。」
「最大級に恥ずかしかったですよ……今もですけど。」
「君には悪いが、正直ずっと触っていたかった……が、そんなことを言うと嫌われそうだな……まいった。」
ずっと太腿を触っていたかったというリゾット。
少々変態のような発言ではあるが、まぁ、男性とはそういうものなのだろうとyouも流石に理解できる。
それでも真剣に謝ってくれるリゾットの優しさには敬愛の念しか今は抱けない。
嫌う事などない、とyouはリゾットに微笑み掛ける。
「リゾットが好きです。」
「・・・ありがとう。」
「・・・。」
「・・・。」
「あの……ところで…。」
「どうした?」
「そういうことですし、そろそろ降りてもいいでしょうか…。」
「何故だ。」
「だ、だって……リゾットが目の前にいるから…。」
「youが目の前にいるから、いいんじゃあないか……オレはこのまま暫く離したくない。」
クスクスと笑いながら、顔を背けようとするyouの顔を無理矢理自分の方へと向かせるリゾット。
かなり頑なに顔を動かそうとしないyouだったが、攻防の末に観念したのか、遂にリゾットと正面から向き合った。
「リゾット…。」
「やっと観念したか。」
「あ、でもやっぱり何度見てもダメ!リゾットの顔面偏差値高すぎて辛い!//」
「へ、偏差値…?」
「耐えられません!!//」
「うおっ!?」
驚いた声を上げることなど、近頃はそうそうなかったリゾットだったが、
流石にyouが自分の胸の中に飛び込んできたのにはビックリしたようだ…。
視線を下すと、youの旋毛が目に入る。
「えっと…youはこれでいいのか…?」
「いいです、これなら顔…見えませんし。」
「確かに見えないが……うん…。」
「寧ろリゾットの胸筋が…。」
「(ああ、そういえばyouはその類だったな…。)」
「腹筋も素敵ですが、胸筋も素敵ですね!」
「よく分からんがありがとう。」
あれだけ至近距離で顔を合わせるのは拒絶していたのに、密着するのは問題ないのか…と思いつつ、
最早リゾットもやけくそのように筋肉を褒められて感謝を述べる。
「できれば、誉め言葉も顔を見て話してくれると嬉しいんだがな。」
「そ、それは……すぐには難しい…かも、です…。」
「だが、以前はちゃんと目を見て話してくれていた。」
「だ、だって前はリゾットは頼れる上司のような存在でしたもん…。」
「今は?」
「…好感度が上がるにつれて、恥ずかしくて直視できなくなりました。」
「嬉しいことを言ってくれる…。」
「また、ちゃんと見れるように…がんばります…。」
「ああ、分かった。」
いつになるやら、少し待ち長い気はするが、それでもいいと思えるのは、彼女がいつも傍にいてくれる存在になったからだろう…。
人心地付いたことで余裕ができるなんて、弛緩した男になったものだと、軽く心の中で自嘲しながらも、
明日からの彼女との関係の変化が待ち遠しくて仕方がない…そう思うリゾットであった。
innamoramento
恋をする
words from:yu-a
*。゜.*。゜.*。゜.*