■Lei e un fiore. (本編 / 暗殺チーム)
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「おかえり、you!!買い出し中ギアッチョに変な事されなかった?」
買い物帰りのお出迎えはメローネだった。
Lei e un fiore.
07:pisolino!(お昼寝)
「誰がするかボケェ!!お前ェじゃねーんだぞ!!」
「あぁん!ギアッチョ怖ぁーい!」
「youの後ろに隠れんな!!つか気持ィ声出すな!!」
買い出しから戻り、事務所で一番最初にyouたちを迎えてくれたメローネだったが、
youの後ろに身を隠し(はみ出ているが)、お約束通りのやりとりでギアッチョをからかっている。
しかし、ギアッチョはすぐに「お前ェに構ってらんねー」と2人の傍を離れ、
自分らが戻ってきたことをリーダーであるリゾットへ報告に行ってしまった。
「"you"…ねぇ……ギアッチョも隅に置けないなァ…。」
「メローネ?」
自分の名前を呼ばれたと思ったらしいyouが、反応してメローネを見上げる。
「いや、何でもないよ。買い出しは楽しかった?」
「はい、とっても!イタリアのスーパーって初めてだったので見るもの全部珍しくって、ギアッチョに沢山案内してもらいました!」
「("ギアッチョ"…ねぇ…。)」
「お肉はとチーズがブロック売り」とか「生活雑貨のパッケージがカラフル」とか、
自分の見聞きして驚いたことを喜々として話すyouを、穏やかな表情で見つめるメローネ。
しかしながら、その心持ちは複雑のようで、お互いに仲良くなった様子の2人を目の当たりにし、
どうして自分が一緒に行けなかったのかと、拗ねたくなる気持ちでいっぱいだった。
「あーあ、リーダーに止められなきゃなぁ…オレがもっと沢山、色んなトコ案内したのに…。」
「あはは、それが理由で止められたのに…。」
「そうなんだけどね。」
「うん、でも次はメローネとも一緒に行きたいです!」
「本当?」
「うん!」
「ベネ!どこに行こうか…美味しいピッツェリアもあるし、オススメのパニノテッカも案内したいなぁ…あ、youは甘いの好き?可愛いケーキがあるパスティチェリアもあるんだけど!!」
「め、メローネ……買い出しはスーパーに行くんだよ。」
「買い出しの後にだよ!」
「それはリゾットに怒られる案件。」
「リーダーが怖くてベッラ(美人)とのアップンタメント(デート)を諦めるオレではないよ…you。」
キリっと真剣な眼差しで自論を語るメローネだったが、
youは彼の後ろでゴゴゴとオーラを出しているリーダーその人が怖くて沈黙するほか無かった…。
「いい度胸だメローネ……次回の査定に遠慮は要らんという事だな。」
「ああっ!マイナスの棒が!!やめてリーダー!次の給料でyouに色々奢りたいんだ、オレは!!」
「だったら買い出しはスーパーだけにするんだな。あまりyouを困らせるな。」
「だって~。」
「お前はボスが怖くないのか?オレは怖い。」
「それはオレも怖い。Si,Risotto、買い出しはスーパーのみ。」
いわく、youを困らせることは避けねばブチャラティやジョルノへの報告案件となり、
せっかく安泰になってきた居場所どころか、命すら奪われることになる可能性もあると…。
ブーブーと文句を言っていたメローネもスン…と、真顔でリゾットの言葉を受け入れた。
「そういえばリゾット、挨拶遅くなってすみません…ただいま戻りました。」
「ああ、ギアッチョから聞いている。おかえり、買い出しご苦労だったな。」
「いいえ、とっても楽しかったです。」
「そうか…なら良かった。」
「それから、パソコン届いているぞ。デスクもホルマジオが動かして準備できている。」
「よかった!これでちゃんと皆さんのお手伝いができますね!まずはホルマジオさんにお礼言ってきます!」
「ああ、リビングにいるぞ。だがアイツは……。」
「今寝てる」と、リゾットが告げた時にはもう既にyouの姿は無かった。
パタパタと短い廊下を抜け、リビングに入ると長めのソファの上でゴロリと仰向になっているホルマジオの姿が目に入ったので、
youはゆっくり近づいてその顔を覗き込んでみたのだが、どうやら爆睡中のよう。
「起こすのは申し訳ないなぁ…。」
「んん…。」
「(お礼は起きた時に言おうかな。)」
「んー……どしたぁ……よォ。」
「え?」
「っぱ…ネコは可愛いなぁー……Zzz…。」
「ブフッ…!!!」
完全に眠ってはいるのだが、どうやら彼は猫の夢を見ているよう…。
剃りこみの入った坊主というホルマジオの外見は正にギャングや不良というイメージがぴったりなのだが、
そんな彼が「猫が可愛い」とあまりにも外見からかけ離れた事を呟いたので、youはそのギャップに思わず吹き出してしまった。
「かっ…かわぃ……ね、ネコって…!!//」
「しょぉが……ねぇー…なぁ……むにゃ…。」
幸せそうな顔をして猫を撫でているのだろうか、まさかのホルマジオの腕が空中を彷徨う。
もうyouの笑いはピークに達している。
ホルマジオの可愛さに思わずしゃがみこんで寝顔を覗き込み、猫の声真似をしてみることにした。
「にゃーん。」
「ふ…はっ……よすよす…。」
「(よすよすだって!!)……なーぅ。」
「おぅ……ん~……よーしょし!」
「っわ…!!!!」
しまった、からかいが過ぎたと思った時には既に遅し…。
寝言どころか寝たまま腕まで動かす男だ。
ぐわっと両腕が伸びてきたかと思えば、頭部をがっしり掴まれ、ワシワシと頭を撫でられる。
髪がぐしゃぐしゃになったかと思えば、パッと手を離され、
離されたかと思ったら、次は両腕が脇の下を通って背中に回された。
「ひぇっ?ほ、ホル…っ!」
「引っ…かく、なよぉ~?」
「ひぇえええ!!!!」
「しょ~がね…………え。」
「ひぅ…っ…!」
「・・・。」
またまた恐らくだが、どうやら猫を抱きしめてお腹に顔をモフモフと埋める夢を見ていたのだろう…。
現実ではyouの背に腕を回し、彼女の胸に顔を埋めていた。
流石に感触で「猫ではない」と脳が認識したらしい…。
ホルマジオは、暗い視界の中で目を覚ました。
「you、どうしたの?何か変な声聞こえ……わぁあああ!!!」
「どうした、メローネ?!」
「リーダー!youが大変ことに!ああっ!ホルマジオ!何やってんだよ!!何て羨ましいことを!!!じゃなくて、youを離せぇーー!!」
youの上げた珍妙な悲鳴を聞き、メローネとリゾットがリビングにやってきたのだが、
ソファの上のホルマジオが中腰状態のyouの胸に顔を埋めている光景に驚嘆。
メローネはバタバタと2人の元へ駆け寄り、べりッとその体を引き剥がした。
「ああ、you、you…大丈夫かい?!」
「は……はひ……び、びっくりした。」
「ホルマジオ、力強いし……怪我はない?」
「あ、それは全く……猫にモフモフする夢を見られていたんだと思います…多分…。」
「寝娘にモフモフだとぉ?!!」
「え、ええ…?(あれ、何か変換が…)」
「許せん!!」と拳を握りしめ、メローネは歯を食いしばる。
多数の人間の気配と、騒がしい声、無理矢理動かされた身体でようやっと覚醒したらしいホルマジオ。
頭をガシガシと掻きながら、あくびまじりに一同を眺めた。
「んぁぁ~……何だぁ、皆して…。」
「何だも何も!ズルい……じゃなくて、酷いじゃあないかホルマジオ!youにモフモフするなんて!!」
「っせーなメローネ…寝起きなんだからギャンギャン騒ぐなよなぁ……てか、何でyouにモフモフなんだよ……モフモフは猫に…。」
「う"~~!!」
「猫…ん、今のありゃ、youだったのか。」
漫画で見掛けるような、電球が点く描写のように、ホルマジオの思考回路が繋がったようだ。
「そうかそうか……そりゃ悪かったな、you…プロレス技みたいになってなかったか?痛くなかったか??」
「いえ、大丈夫でした…。」
「よかったぜ……どうも力が強いのか、いっつも抱き上げると猫には嫌がられるんだよなぁ…。」
「はは…。」
「ん?でも何でyouはそんなオレの傍にいたんだ?」
「それはえっと…ホルマジオさんがわたしのデスクを用意してくれたと聞いたのでお礼を言おうと思って…。」
「ああ、お安い御用だよ、気にすんな。」
「はい、ありがとうございました!」
「…にしてもそうか…実際には猫じゃなくyouを抱きしめてたのか。」
「も、もういいですから…//」
「・・・あんまり無かったな。」
「!!!!」
じっとyouの胸元を見つめ、真剣な目つきで感触を思い出しながらホルマジオは言った。
youがショックを受けた顔をしていると、メローネが鼻息荒くそれに食い付いてくる…。
「え、そうなの?それスッゴク朗報なんだけど……ディ・モールト教育のし甲斐がある…ッツ!!」
「やめないか2人とも!」
「わぁ!ごめんよリーダー!冗談だって!!いや冗談でもないんだけど!!」
「オレではなくyouに謝るべきだろう!」
ホルマジオとメローネの話題に対し、youがショックを受けているのが分かったため、リゾットが2人を叱りつけた…のだが…。
「あ、あの、リゾット…も、もういいので…。」
「すまないyou……。」
「ど、どうせ本当のことですし…ああ、泣きそう。」
「…だ、大丈夫だyou……大きいと肩が凝るというから、寧ろ少ない方がオレはいいと思うぞ…!」
「・・・。」
リゾットのフォローになっていないフォローを耳にし、youは完全に沈黙…。
流石のメローネとホルマジオも「あーあ」といった表情で騒ぐのをやめた…。
「リーダー…。」
「トドメを刺したな…。」
嫌な沈黙がこの空間に漂いはじめたその時、リビングの扉が物凄い勢いで開かれ、
怒りモード炸裂のギアッチョが怒鳴り声を上げて入ってきた。
「お前ら~!!物品の補充までオレにやらせんじゃねェエエ!!!!」
「「ギアッチョ!!」」
「おい、you!、何突っ立ってんだ、暇なら手伝えよなァ!」
電池が切れて動かないオモチャのように、ボーっと立ち尽くしているyouに向かい、ギアッチョが声を掛ける。
その場を動かずに、近付いてきたギアッチョに彼女は問いかけた…。
「ギアッチョ……ギアッチョは巨乳派ですか…。」
「あ"?何だそのくっだらねェ質問はよォー……ああ、またどうせメローネだろ?」
「・・・。」
「そんなモンどっちでもいいんだよ!必要なのは乳じゃなくてソイツ自身なんじゃあねェのかよォオ!あぁ?!」
「ギアッチョ……!!」
「あ?」
「ギアッチョーー!!わたし、ギアッチョだけは何があっても味方になりますからっ!!」
「ハイハイ、分かったから手伝え。」
「はい、手伝いますっ!!ギアッチョ様に付いていきます!!」
死んだ魚のような目をしていたyouだったが、ギアッチョの言葉でみるみる生気を取り戻したよう。
最後にはぱぁっと明るい笑顔でギアッチョの後ろをヒヨコのように付いていき、2人してリビングを出て行った。
「嘘だろ…全部ギアッチョに取られたんだけど…!」
「やっぱ直に触んねぇと分かんねーよな。」
「オレの対応は何かマズかったのろうか…。」
それぞれメローネ、ホルマジオ、リゾットの言葉…。
三者三様の内容ではあるが、リゾットに関してはメローネもホルマジオも「ありゃマズいよ」と指摘するほかなかった…。
pisolino お昼寝
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