■Lei e un fiore. (本編 / 暗殺チーム)
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『Buongiorno!(おはよう!)』
そのイタリアの一般的かつ模範的な挨拶を、まさか朝から電話で耳にしようとは。
Lei e un fiore.
04:Buongiorno!(おはよう!)
「…ボン、ジョルノ…?」
『やぁ、you!昨日の柔らかい声も可愛いかったけど、寝起きの声もセクシーでとってもイイね!すっごくそそるよ……電話じゃあなくて、すぐ隣で聞いていたい。』
「…めろーね……?」
『ああ、そうだよ。』
「ん……今何時…。」
『んー、6時半過ぎだね。』
「ねむい…。」
『おっと、二度寝はダメだ、ちゃんと起きてくれなくっちゃあ。』
「んぅ…どうして…電話…。」
目覚まし代わりに枕元に置いておいた携帯は、アラームとは別の音で彼女の目を覚まさせた。
寝惚け眼で電話を取ると、その主は昨日同僚となったメローネその人。
寝起きのyouとは真反対で、メローネは既に起床して暫く経つのだろう、朗々とした声がそれを物語っていた。
『まずは突然朝からゴメンね。今日の出勤のことで話があってね。』
「……しゅっきん……しゅっきん、出勤…?!」
『はは、覚醒したかい?悲しい日本人の性を見た気がするけど、そこは触らずにおこう。』
「ごめんね、メローネ…わたし、朝そんなに強くなくて…。」
『そんなyouもディ・モールト可愛いよ。ああ、で、本題なんだけど。』
「はい、何でしょう。」
『昨日リーダーから連絡があってね、キミを迎えに行ってほしいって。』
「え?なんで…?」
『心配だからってさ。過保護と思うかもだけどリーダーの気遣いも分かってやって。今までチームに女性がいたことなんてなかったし、これからも皆無だって思ってた上にボス直々に大事にしてくれなんて言われたら、ね。』
「うう、なんか…すみません。」
『いいんだ。キミと一緒に出勤だなんて、オレは寧ろ嬉しいし…それで、何時に迎えに行けばいいかなって。」
「歩いて行こうと思っていたので…そうですね、7時半には出ようと思ってました。」
『了解、じゃぁ、そのくらいに迎えに行くから待ってて。』
「はい、ありがとうございます!」
『じゃあ、また後で』そう言ってメローネが電話を切ってからは早かった。
電話中に意識が覚醒したこともあって、youそのままベッドから飛び出して洗面台へ。
顔を洗って着替えて化粧をして、合間に飲み物と軽い朝食を用意…。
メローネが到着する5分前には全ての準備が完了することとなった。
ちょうど約束通りの7時半、再びyouの携帯の着信が鳴った。相手は勿論メローネだ。
電話口で『多分このアパートで合っているはずだ』と言ってくれたため、youはきちんと家の鍵を施錠して外へ出た。
「メローネ!」
「you!よかった、ちゃんとリーダーの情報合ってたね。オレも昨日は地図を軽く見ただけだったからちょっと自信なかったんだ。」
「うん、来てくれてありがとう。」
「ああ、そうだ…ボンジョルノ、you!今日の体調は良好かい?」
「ボンジョルノ、メローネ。良好?うん、元気だよ!初日から体調悪いのとか勘弁だよ…。」
「ベネ!良好なのはディ・モールト大事だ。良い子を産むためにも、とても。」
「子・・・?」
「ん、ああ、気にしないでくれ!!さぁ、行こう!あ、ところで朝食は摂った?」
「あ、はい、トーストとスープですけど食べましたよ。」
「うぇ?!朝からそれで大丈夫?朝はビスケットとか、甘いものを軽く食べる方がいいんじゃない?」
「甘いもの、ですか……そ、そうですねぇ…考えときます…(食文化…。)」
「うん、そうしなよ。」
そういえば、イタリアでの朝食はコーヒーと甘いものやヨーグルトなどが一般的だと聞いていた気がする。
日本では朝食に味噌汁とご飯に焼き魚や、パンとバターが一般的な食文化です…などと言えば、
きっと目を見張られるに違いない…そう思ったyouであった。
「ねぇ、you、今日は諦めるけど、今度一緒に出勤する日はどっかで朝食一緒しようよ。」
「わぁ、素敵!是非ぜひ、ご一緒させてください!」
「~~!!(うわぁん、何この子ベリッシモ……可愛いよぉ…。)」
「?」
「ううん、何でもない……久しぶりにこんなに爽やかに好意を向けられたから感激しちゃって…。」
口を抑えて、いまにも感涙しそうなメローネ。
普段の彼はそのスタンド能力が特殊なこともあり、本人いわく「ちょっとばかり異質な性癖」持ちである。
ゆえに、メンバーからもドン引きされる言動や行為もしばしば。
逆に、任務のためにその性癖を隠したまま声を掛ける場合、そのルックスで靡く女性も多いが、
それはあくまで任務のため受け入れる望まぬ好意である。
勿論、メローネにしてみれば、愉しめるものは愉しんだ方が得だとは思うので、
有難いと思うものも、そうでないものも一様に全て享受はするのだが…。
「あと、朝からyouの家で一緒に朝食摂って、2人で出勤っていうのも…すっごく…シしてみたいなぁ…。」
「朝食食べに来るんですか?ビスケットとヨーグルトでいいですか?今度買っておきます!」
「いや、うん、ちょっと…大分違うんだけど……でも、嬉しいかな。」
そんな中、出会ったyou。
彼女がメローネのことをまだよく知らないということもあるが、
できることなら、このまま心地良い好意を向けられ続けたいと思ってしまうメローネだった。
Buongiorno!
おはよう!
words from:yu-a
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