■Fiori e Vino. (リゾット)
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「you、少し尋ねてもいいだろうか?」
「はい、何でしょう?」
もうすっかりお友達になった頃合いで、リゾットは意を決して彼女に問う。
Fiori e Vino.
確証が必要だった
博物館へのお出掛けの後、また何度か夕飯を共にしたことで更に間柄は深まり、もう隣人ではなく友人とお互い称するようになったリゾットとyou。
今日はというと、2度目の休日を併せた外出。
youのリクエストでナポリで有名な観光スポットでもあり、かつ商店街でもあるガレリアウンベルト1世にやってきていた。
ガラス張りの美しい天井に見惚れながら、ウィンドウショッピングをして回り、アーケードの中にある飲食店で食事をすることになったのだが、席でこの後何をしようかとyouが考えていたところで、冒頭のようにリゾットに尋ねられたのである。
「その……改まって尋ねるのもどうかと思うんだが…。」
「はい…?」
「youは………その……何というか…。」
「・・・?」
言葉を詰まらせるというよりは、言い淀むリゾットの様子が、どうにも普段の彼らしくなくて、最初は不思議そうな顔をしていたyouの表情が段々と不安そうなものへと変化していく…。
「わ、わたし……何かしましたでしょうか?……リゾットが困るようなこと…。」
「あ、いや、いや………そうじゃあないんだ……。」
「ええと……では一体…。」
「キミはその……誰か懇意にしている男性がいるのかと思って…。」
「・・・ええと…………リゾット?」
親しくしている異性がいるのかというリゾットの問いかけに、youは人差し指を自分の顎に当てて思案したのち、その指先を向かいに座るリゾットへと向けた。
「貴方がそうでは?」と示唆するyouの答えは恐らく間違いはないのだが、リゾットが知りたかった答えとは似て非なるものであったため、彼はあたふたと説明に困った様子で反論を行う。
「いや、確かにそうなんだろうが…!そうではなくて…!」
「???」
「聞き方が悪かったというか……というか今ので聞く必要も無くなったかもしれんが…。」
「んー?」
「youは………………付き合っている男がいるのか?」
「えーーとーー。」
実のところ、彼女に関しての情報はほぼ網羅しているリゾット。
最新の情報ではないにしても、現時点で特定の恋人や関係性を持った異性はいないであろうことも分かってはいたのだが、矢張り本人の口から聞かないことにはデータだけを鵜呑みにするワケにはいかないと思ってのことだった。
結果、少々言い淀んだものの、youはリゾットの質問に苦笑をしながらも素直に答えた。
「はい、ええと……いませんね。」
「そ、そうか……いや、いつも夕飯とか、オレに付き合ってもらっているから……いいのだろうかと改めて考えてしまって。」
「都合が悪ければ出掛けませんよ。ちゃんと、リゾットとお話したいから行っているんです。」
「グラッツェ、you。」
「リゾットこそ、そういう相手はいらっしゃるんですか?」
「いや、オレもいない。」
「そうなんですか、じゃぁこれからも安心してお出掛けできますね!」
「まぁ、そういうことになるな。」
お互い顔を見合わせ、くすくすと笑い合う。
リゾットは情報が正確であったことに安堵した…というところだが、彼女に関してはリゾットの「特定の相手がいない」という今の答えをどう思ったのかが分からない。
願わくば、ほんの少しだけでも嬉しいと思ってくれていればなと、願ってやまないリゾットであった。
確証が必要だった
words from:yu-a
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