your palm, my cheek (DIO)
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声が聞きたい
体に触れたい
その衝動が止まらない
your palm, my cheek
熱を溜めて眠る夜の底で
「・・・。」
「・・・♪」
「・・・あの…。」
「ンッン~♪ 何だ?どうした?どこか痛むのか?」
「いえ…どこも痛くはないんですけど……。」
「そうか、それは良かった……あとは傷跡が消えるのを待つだけだな。」
「はい…そうなんですけど……DIOさん…。」
「ん?」
「ちょっと……離していただけませんかね…。」
「断る。」
「あぁ…即答…。」
まさに「ご機嫌」という表現が似合いそうなDIO。
ベッドの上、その状態で自分を後ろから抱きこむ彼に
少しだけうざったそうな顔をして離すよう訴えかけるものの、答えはNO。
youは大きく溜息を吐いて、離してほしい理由を述べた。
「ご飯食べにくいんですよ、そこにDIOさんがいると…。」
「何だ、そういうことか……なら早くそう言え…。」
「すいません、何か楽しそうだっかたから言い辛くて…。」
「どれ、わたしが食べさせてやろう…。」
「いいから退いてください。」
「WRYY…。」
いい加減にしろ、とばかりの恋人の無感情な声色に、思わず声を小さくして唸るDIO。
まるで似合わない、しょんぼりした表情を浮かべてDIOはyouから身体を離した。
それでも傍にはいたいのか、ベッドサイドに腰掛けて彼女の様子をじっと見つめる。
「・・・美味いか?」
「はい!流石テレンスさんのお料理です、また食べれるようになって幸せです…!」
「そうか…。」
「でも、それ以上にまたDIOさんとお話ができて嬉しい。傍にいられて嬉しい。」
「you…ッツ!!//」
「あーもう……ご飯がこぼれちゃう…。」
「飯から手を離せばよいだろう……!」
「DIOさんこそ、ご飯食べ終わるまで大人しく待っててくれないんですか?」
「わたしは……。」
「うん。」
ぎゅっと、横から抱きついた身体を少し離し、DIOはyouの顔を覗き込む。
「・・・・youといる幸せを噛み締めたいのだ。」
「うー…わー……//」
「・・・らしくないだろう?」
「はい…すごく。」
「真実だし、こういう風に思った事をズバズバ言う方がお前の照れる顔が見れると気付いた。」
「(当たってる…。)」
「フフン、図星だろう?」
「・・・///」
うっ…と。二の句を紡げずに頬を染めて黙ってしまったyou…。
そんな彼女の反応に、DIOは非常に満足そうにニヤニヤと笑みを浮かべていたのだが…。
すぐに、ちょっとばかり気持ちを落ち着かせたyouに反撃を食らうこととなる。
「でも、DIOさん……そんな、四六時中わたしに付き合ってくれなくても……DIOさんのやらなきゃいけない仕事とか……ああ、ニートか。」
「WRYYYY!!」
「んー、テレンスさんのプリンまじ美味しい。」
「・・・。」
「DIOさんも食べる?」
「・・・要らん。」
「そうですか…。」
DIOを軽く貶し、自らの羞恥心を吹き飛ばしたyou…。
大変美味しそうに食後のデザートを堪能する。
屋敷の主たるDIOはというと…。
主であるにも関わらず無職のレッテルを貼られ随分と不服そうな顔でyouをジト目で睨み、
今尚、プリンを口に含んで恍惚の笑みを浮かべる彼女に不満の声を投げかけた。
「プリンより何よりわたしはyouの血が飲みたい……さっさと回復しろ。」
「じゃぁ、時間を掛けてゆーっくり養生します。」
「喧嘩を売っているのか?」
「まさか、そんなことは。」
「ふむ…だがまぁ……本当に、無理はしてくれるなよ………油断して傷が開いたなんて、洒落にもならん。」
「そうですね……誰かさんが傷を開かせるようなことをしなければいいんですけどー…。」
「・・・ん?」
youの呟きに対し、何食わぬ顔で小首を傾げるDIOだったが、
食事を終わらせたyouにガシリとその太い腕を掴まれた。
「この手は何ですかという意味です!」
「WRY!」
本当にいつの間にかyouの布団に手を突っ込み、色々と撫で回していたらしい…。
腹を擦るくらいなら…と、咎めないでいたyouだったが、
太股やその内側へ…と、段々とエスカレートしてきたため、流石に待ったを掛けた。
(掴んだはいいが、力の差もあってDIOの腕はビクとも動かないのだが…)
「スキンシップだ!」
「限度を超えてます!」
「仕方が無いだろう!!やっとマトモに傍にいられるようになったのだぞ!?」
「それとこれと何の関係が?!!」
「だから、色々触れたいと思うのは当然の心理だ!」
「まだ数日ですよっ?!」
「お前にとっては数日でも、わたしにとってはもう幾日も過ぎている!」
「う・・・そ、それは…。」
確かに、一理ある…と、youは言葉に詰まる。
その反応を見てかどうかは分からないが、DIOはガタッと立ち上がったかと思いきや、youに体重を掛けないようにして正面を向いて跨ぎ座った。
「長かったというコトだッツ!」
「!!」
「・・・youの声に…温度に……その身体に触れられない時間が、長かったということだ…。」
「・・・DIOさ…。」
「熱を溜めて眠る夜の底で…わたしがどれだけ……耐えてきたか!」
胸の前で片手をぎゅっと握り、悲痛な表情で顔を横に逸らすDIO。
同情を引くかと思いきや…。
「絶対…耐えてないでしょ……絶対耐えてない!」
「耐えたッ!」
「耐えてない!」
「耐えたったら耐えたのだッツ!」
「だってテレンスさんが言ってたもん!館に来る女性の人数凄まじかったって!!」
「テレェエエエンンスッツ!!許さん!!」
「テレンスさんは何も悪くないでしょう!?全部DIOさんの問題!」
「う…。」
この短期間でどこまでの情報を仕入れたというのか…。
思わず顔を引き攣らせるDIOだった。
しかしながら、こと、この件に関してはDIOにも彼女に伝えておかねばならない真実がある。
泣きそう…というよりは膨れっ面で怒り出しそうなyouの瞳を真っ直ぐに見つめ、
DIOは言葉を…否、言葉というよりは「思い」を吐き出した。
「味が……しなかったッツ!」」
「?!」
「渇いて、飲んで、でもまた渇いて…繰り返すが、少しも美味いと感じないのだ……。」
「・・・。」
「血も、肉体も……そのどちらも、どれだけ数を求めたところで変わらなかった。」
だらり、とDIOの両腕が無気力に落とされた。
ゆらゆらと揺れるその腕に一度目を遣り、youはゆっくりとDIOを覗き見る…。
視線がかち合った瞬間に、告げられた言葉…。
「それは、youを愛してるからだと気付いた。」
「DIO…さん。」
やがてゆっくりと、まるでスローモーションのようにDIOの腕が近づく…。
髪の隙間に長い指が入り込む。
耳を掠める音に全身が粟立った。
「飲みたいのはお前の血だ。」
「う。」
「聞きたいのはお前の声だ。」
「・・・。」
「感じたいのはお前の温度だ。」
「・・・。」
「触れたいのは……お前の身体だ。」
「・・・っ//」
至近距離で掛かる吐息に顔が真っ赤に染まる。
放たれた甘い言葉の全てに身体が反応してしまう…。
そっと、youは視線を落とし、震える声で呟いた。
「貧相ですよ?」
「構わん。」
「それも……前にも増して。」
「構わん。全て愛す。」
DIOのゆるぎない声色が耳に届き、youの目頭が自然と熱くなる…。
「どうして、わたしは……DIOさんの傍にいられるの?」
「・・・。」
youは顔を上げて、DIOを正面から見つめる…。
少しだけ沈黙した後、とてもゆっくりとした動作でDIOは彼女に微笑んだ。
「それはわたしが……求めたからだ。」
「・・・!」
「愛したいと、求めたからだ。」
その言葉を皮切りに、くしゃりとyouの顔が歪んだ。
ボロボロと泣き出して、か細い声で叫ぶように、DIOに抱きつく…。
「あげる……全部ぜんぶ、DIOさんにあげる!!」
「you…。」
「今すぐでも、いい…。」
「…you!」
「だけど、ひとつだけ言わせて?」
「…何だ?」
そっと、身体を離すと、そこには眩しいくらい幸せそうな笑みを浮かべたyouの姿が在った。
「ただいま、DIOさん……。」
そっと、彼女の頬に伝う涙を指で拭ってやり、DIOもそれに応える…。
「おかえり、you。」
DIOはそう笑って……愛を囁くより、押し倒すより何より先に、
ただ、ひとまず彼女の身体を強く抱きしめた。
薄汚れた血肉と欲の歴史の中で
ただひとつ
プラトニックな愛欲だと言えるだろう
you
(ねぇねぇ、DIOさん。)
DIO
(ん?何だ?)
you
(スタンド…の話なんだけど…。)
DIO
(・・・。)
you
(わたし…スタンドに目覚めたんですか?そんな気配、全く無いんですけど。)
DIO
(…そんなの…どちらでもいいだろう?もう寝ろ。)
you
(でもDIOさん!)
DIO
(そのうちイヤでも分かるんだ……今は…考える時ではない。)
you
(もう!いつ考えるか…今でしょ!)
DIO
(今ではない。)
you
(しまった…通じないんだコレ。)
DIO
(??)
you
(ああ、えっと何でもない。)
DIO
(兎に角!今は何も……いや、いや今はそうだな…わたしの事だけ、考えろ。)
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(え?わたしずーっと……DIOさんのことばっかり考えてますけど…。)
DIO
(・・・なにこれ幸せ。)
words from:yu-a
title by:Fortune Fate様
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