stay by my side (花京院)
name setting
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「付き合う」ことになって暫く…
唐突に 言われた。
微炭酸ダーリン(低刺激微糖)
「典くんってさぁ……ちょっとわたしに厳しくなったよね。」
「え?」
「幼馴染って呼称だった時の方が今よりもうちょっと優しかった気がする。」
「まじで?」
「まじで。」
嘘だろ承太郎…!じゃなくて、嘘だろyou!!と言わんばかりの花京院の反応。
唖然と、大きく口を開けて隣に座る元幼馴染、現恋人を見つめた。
花京院としては、勿論厳しくなったなど、そんなことはないと思っている。
いや、寧ろ恋人になってくれたことで今まで以上に大事に想うようになったし、
今まで以上に、他の男を寄せ付けないように注意して守っているワケで…。
それなのに「優しくする事を蔑(ないがし)ろにしている」など…大変心外だ…。
そう思い、彼女に尋ねる。
「ど、どのへんが?!」
「んー…具体的に言うと…そうだな…。」
youは口元に人差し指を軽く当てて、うーんと悩む仕草を見せた。
そして、告げる。
「服装とか…褒めてくれなくなったよね。」
「あ。」
「あと、外でデートしなくなった。」
「あ…。」
「…ほら、自覚ある。」
「それは…。」
それは花京院にとっての悩みどころでもあった部分だった。
褒めなくなった理由はちゃんとある。
その理由は「独占欲」。
彼女の着る可愛い私服姿を褒めれば、彼女は更に可愛い服を着て自分に会いに来る。
(勿論、花京院の中では可愛いのはyouで、服装で更に可愛くなるという意味だが)
清楚なワンピースやアクティブなロングパンツならまだいいのだが、
フリルの付いたミニスカートや脚線美を象徴させるショートパンツは目のやり場に困ってしまう。
それだけなら自分が理性を抑えれば済むことなので、まだいいのだが、
外出(デート)先に着ていくことで、自分以外の男がその姿に注目するのではないかと…。
そう考えればどうにもイライラしてしまい、露出の高い格好をさせたくなくて
花京院は最近、彼女の姿を褒めることをしなくなっていたのだった。
「それは…?」
「そ、それは…。」
しかし、その独占欲を彼女に告げることで「嫉妬深い」だの「過保護」だのと思われ、
自分への評価が下がってしまうことを、花京院典明は恐れていた。
言葉に詰まって、黙ってしまった花京院。
煮え切らない態度の恋人の姿に、youは物申す…。
「典くん…何か理由があるなら言ってくれないと…わたし、分からないよ。」
「you…。」
「それとも典くん…わたしの顔とかもう見飽きちゃった?わたしと外に出るのは面倒?それとも嫌?」
「そんっ…そんなワケないだろ!」
「じゃぁ、どうして?別に…いつも褒めてほしいワケじゃないよ、もちろん…。でも…。」
「・・・。」
「でも、前みたいに「かわいい」って言ってほしい時もあるんだよ……その為に、可愛いと思う服を選んでたりするんだから…っ。」
「っ…//」
「典くんに「かわいい」って言ってほしくて…がんばってる日もあるのっ!//」
「あぁああ!!もうっ!!//」
「う、わ…?!」
youがちょっと大きめに声を上げた瞬間、唐突に花京院に抱きしめられた。
2人して顔を赤くしたまま抱き合っていると、モゴモゴと言い辛そうに花京院の口から言葉が零れてくる。
「だって…可愛いから…しょうがないだろ!//」
「い、意味が分からないよ!//」
「僕が可愛いって褒めたら…youはまた可愛い格好してくるから…。」
「それの何が問題なの?」
「独り占めしたくなるだろっ……外に、出たくなくなる…他の男に見られたくないんだよ…。」
「典くんを?」
「何で僕なんだよ!そこはキミでしょ!ああ、もう!youが可愛いから、他の男に見せたくないの!ただの馬鹿な独占欲なんだよ!」
「の…のりくん。」
「笑いたければ笑っていいよ……怒りたければ怒って。」
無我夢中で叫んだ後、花京院は意気消沈したテンションでそう投げ捨てるように呟いた。
暫しの沈黙が流れ、呆れられたのだろうと…更に心が折れそうになった矢先…。
youが少し身体を離し、花京院と視線を合わせてから薄く唇を開いた。
「わたし……典くんが…変わっちゃったのかと思った…。」
「は?」
「典くんの気持ちが…想いが…今までより薄くなっちゃったのかと思った…っ!」
「そんなわけないだろ…you…。」
「よかった…っ!!//」
ぎゅうっと、再び正面から花京院に抱きつき、その胸に頬擦りをする。
大きく息を吸い込めば、いつもと同じ安心する香りに包まれ、youは目を閉じた。
そして、一呼吸置いてから花京院をそっと見上げる…。
「それを言うなら、わたしだって…典くん独り占めしたいよ。」
「you?」
「典くんは昔からカッコいいから、モテるでしょ?」
「そんなこと……ないと思うけど。」
「あるんです。だからいつも、わたし、モヤモヤイライラしたりするんだよ?」
「そ、そうなの?(うれしい…//)」
「そうなの!」
「僕は…随分前からyouしか見てなかったよ…。」
「典くん…。」
そっとyouの頬に手を添えて、花京院はゆっくりと顔を近付ける…。
間近に迫ってから、眠るようにゆっくりと目を閉じれば、youの唇に柔らかな感触。
深くはない、お互いの存在を確認し合うようなキスをして、2人は唇を離した。
「典くん……ありがとう。」
「youこそ……嫉妬してくれて嬉しい……っていうのは流石に変か。」
「ううん……でもよかった!典くんが低刺激微糖の微炭酸ダーリンになっちゃったかと思った。」
「低刺激?ふふ、なにそれ面白い喩だね。」
「即興で考えた。」
「すごい。」
「やっぱり典くんは甘いのがいい。」
「これ以上加糖するの?」
「あっ、うーん……やっぱりどっちでもいいかも。」
「何だよ、それ。」
「だって、もう理由が分かったから…。」
「…あぁ、まぁ…ウン…//」
再び自分の自己中心的な独占欲が思い出され、思わず顔をカッと赤らめる花京院。
小さく「ごめんね」と謝れば、youは笑って「もちろん」と頷いたのだが、
思い出したように「あ!」と声を上げて花京院を見上げて言った。
「でも、典くん……わたし、可愛い格好、したいんだけど。」
「うん…分かってる。そもそも、止める権利なんて僕にはないよ。」
「その代わり、家で遊ぶ時にお気に入りの格好することにするね。」
「ありがとう、you。」
安堵と歓喜の笑みで花京院がyouを見下ろせば、
同じように嬉しそうな顔で彼女も自分を見上げてくる。
ピタリと両手を花京院の胸に付け、その鼓動を感じるようにyouは顔を埋めるのだった。
炭酸なんて抜け切って
ただ甘いだけの飲料
花京院
(お気に入り……それも確かに嬉しい…けど。)
you
(え?)
花京院
(お気に入りっていうより…僕としては、露出の高い服装を外出の時に控えてほしいんだけど。)
you
(ああ。)
花京院
(男には見せてほしくないからね。)
you
(じゃぁ、今後は典くんの前でも控えるね。)
花京院
(えぇっ!?何で!?)
you
(だって…男に見せたくないって。)
花京院
(僕はいいでしょ!キミの恋人なんだから!ていうか見たい!)
you
(典くんのスケベ。)
花京院
(…男は皆スケベなんですっ!!)
words from:yu-a
title by:Fortune Fate様
*。゜.*。゜.*。゜.*