stay by my side (花京院)
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嗚呼 神様
僕の幼馴染が
可愛過ぎるんですが。
100%純粋ハニー
「典くん、お邪魔しまーす!」
「you、いらっしゃい。」
勝手知ったる何とやら…。
休日である今日、幼馴染のyouがノックもなく花京院の部屋へと入ってきた。
「…またゲームしてるの?今日はなに?」
「んー、今日はマブカプ。youも一緒にやるかい?」
「マブカプ……格ゲーは下手っぴだからパース!」
「残念。じゃぁ、このラウンド終わるまで待っててくれる?」
「うん。」
プレイしているゲームによっては(特にRPGなどのセーブが必要とされる類の物)、最長小一時間程待たされることもある。
幼い頃は一緒に遊んでほしいから早くゲームを中断しろと、
youはよく泣いたり怒ったりしていたが、流石に十年来の幼馴染となると慣れるものだ…。
今ではyouも一緒にゲームをプレイしたり、彼の部屋にある漫画や雑誌を読んだりして暇を潰す術を心得ている。
そんな中、本日はすぐに終了できる格闘ゲームだったため、
花京院はNPCとのバトル二試合を制してすぐにゲームの電源を落とすに至った。
「よし、終わりっと。」
「お疲れさまー。」
「それで……今日はどうしたの、you?」
「ん?」
「宿題?何か勉強で分からないトコでもあった?」
「ううん。」
「あれ?じゃぁ、買い物?どこか行きたいの?」
「ん?いや、別に。」
「?」
綺麗な笑顔だった花京院の顔が徐々に「?」と、疑問符を浮かべた表情へと変わっていく。
だというのに、you。
彼女の表情は変わらず、少し微笑んだような顔で花京院を見上げたままでいる。
「な、何…?結局今日は…何か用事があって?っていうか僕の顔に何か付いてる?」
「ううん、付いてないよ。」
「そ、そう…。え、えーと…じゃぁ、どうして…。」
「理由が無いとだめ?」
「え?」
ほんの少し眉を下げ、そう呟くと、youはそっと横に座る花京院のシャツの袖を握った。
「特に何がしたいってワケじゃないんだけど…。」
「あ、そうなの…?」
「今日は…典くんの傍にいたかったから、来たの。」
「・・っ?!」
「そういう理由じゃダメなの…?」
「だ…だめじゃないケド…//」
「けど?」
「っ……いや…な、何でかな…って……。」
あわよくば彼女の口から「それは典くんが好きだから」と言わせたい花京院。
コクリと喉を鳴らして、彼女を見下ろす…。
だが、しかし。
「今日は祝日だけど月曜で美容院空いてないし。」
「びっ、美容院?」
「うん。あと、特に誰とも出掛ける約束してなかったし……。」
「あぁ、そ……そうなんだ。」
期待ハズレってレベルじゃねェぞ!
さながら…それはそれは盛大に心の中でズッコケた花京院。
『つまり何の用事もなくて暇だったので自分のところに来たということですね、わかります。』
そんな言葉を思わず無表情で口に出してしまいそうになるが、
何とかグッと堪え、苦しげだが何とか笑って「折角の休みなのにね」と、誤魔化してみせた。
「(では「折角の休み」にも関わらず家に引き篭もってゲームしてる僕って一体…)」
「でも、よかった!」
「え…。」
「やっぱり典くんに会いに来てよかった!」
不覚にも改めて気付かされた自分の社交性の無さに心が折れそうだったが、
youの言葉でそんな気持ちは宇宙の彼方のどこかその辺に吹き飛んだ。
とりあえず、再び「何故」と、問うてみた。
「な、なんで…?」
「んー?んとね…何か…落ち着くの、典くんといると。」
それは確かに分かる。
なぜなら、長年共に過ごしてきた安心感があるのだから、当然といえば当然なのである…。
嬉しいと思う反面、縮まらない距離をもどかしくも思うわけで…。
軽く溜息さえ出そうになったその時、花京院の腕に少しの重力と圧迫感が広がる…。
「ぇ?」と、小さく声を上げて、重心を感じた方を見れば、
ぎゅっと自分の二の腕に抱きつく幼馴染の姿が映った。
「え…you…?」
「うーん……やっぱり。」
「どど、どうしたの急に?!//」
「いや……うん、やっぱり…落ち着くなぁ、と。」
「(おおお落ち着かない!僕は全ッ然落ち着かない!いやいやいや、おおお落ち着けーーー!)」
ピキーーン、と硬直した花京院。
すると、youの行動は更にエスカレートする…。
花京院のシャツに顔を近づけ、くんくんと鼻を寄せた。
「ん、やっぱり典くん、いいにおいするー…。」
「っ…you…!//」
「わたし、典くんのにおい凄く好きなんだ……何か甘くて。安心する。」
「い……いい加減にしてくれっ!//」
「!!」
ガシっと腕に回されたyouの手を掴み、その華奢な身体を引き剥がす。
彼女の性格上、甘えたがるのは割といつもの事なのだろうが、
流石に今日は度が過ぎているのでは?と、感じた花京院…。
確かに大変嬉しい事をされているのだが、如何せん自分の想いさえ彼女には打ち明けていないのだ。
なのにこの理性を無くせと言わんばかりの仕打ちはあまりに酷だろうと…。
歪んだ表情でyouを見下ろす…。
「キミはどう思ってるか知らないけど……ぼ、僕だって男なんだ…いくら幼馴染でも…こ、ういうコトされると…。」
「典くん…困る…?」
「違う…わないけど…それ以上に辛い。色んな意味で。」
「あー……男の子として。」
「そう。あと……凹む。から。」
「へこむ?」
「それは…you、が……。」
「わたし?わたしが…?」
「僕の事を…お、男として見てないんだろうって、幼馴染だからなんだって……気付かされて辛い。」
「それは…あー……ごめんなさい。」
きっぱりと断りの言葉を告げられ、今更ながら胸が痛む。
というかぶっちゃけ頭を鈍器で殴られたような感覚だ。
最早笑うしかない。
そう思った刹那。
「ごめんなさい、わたし何も考えてなくて……ただ、典くんが好きだから、傍にいたくて、くっつきたくて…やっちゃいました。」
「はぁ…。」
「でも、それは……うーん、幼馴染だからじゃ、ないよ?」
「はぁ…?」
「わたし・典くん・すき。」
まるで、外人に簡単な日本語を説明するかのようにカタコトの言葉で、
指で自分と花京院をピッピッと指差しながら、彼女は微笑む。
「昔から。」
「はぁ。」
どうしよう…凄く軽い。
と、花京院は困惑の表情を浮かべる。
いや、大変、非常に有難いし、嬉しいのだが…所謂、一般的な告白でいうところの緊張感が皆無なのだ。
「あ…あの…youサン…。」
「典くんは……わたしだけの典くんでいてほしいな。」
「え。」
「他の子のものに、ならないで……ほしいな。」
「そ、それは…。」
「典くんの傍にいるのも、くっつくのも……勉強を教えてもらうのも、買い物に行くのも、隣でゲームするのも……わたしじゃないと、イヤだなぁ…。」
「you…っ…。」
「そういう好き…って、伝わるかな?」
「(つ……伝わらないワケがないと思うけど…)」
「うーん……でも、それは流石にワガママか…。」
「そんっ……!」
「わ…っ?!」
youの腕を勢い良く引き、花京院はその身体を己が両腕の中に閉じ込めた。
ぎゅうっと抱きしめながら、腕を動かし、艶のある彼女の髪を撫でる…。
御互い純粋が故にここまで気持ちを伝えることが遅くなり、遂にやっと、ここまでこぎ付けたのだ…。
ここはもう、一気にたたみ掛けるしかない!と、花京院は口を大きく開いた。
「そんなわけないだろ!」
「む?」
「ワガママなんて………そんな……寧ろ僕にとってはご褒美です。」
「そ、そう…なの?」
「うん。」
「えっと…じゃぁ……わたし、典くんの傍にいてもいい?これからも…。」
「勿論……。」
そっと身体を離し、花京院は視線を彼女へと落とした。
「今更アレなんだけど……僕と付き合ってくれないか、you。」
「えーっと……付き合うって…その…。」
「買い物とかじゃないよ。」
「ですよね。」
「キミが好きだから、僕の彼女になってください。」
「・・・は、い…//」
今更恥ずかしくなったのか、慌てて目を逸らして伏せたyou。
花京院はクスリと笑みを零すと、彼女の前髪を掻き分けてその額にキスを落とした。
ほんのある日、
付き合うことになりました
花京院
(you…ありがとう。)
you
(ん?)
花京院
(僕もね、同じ気持ちだったよ。)
you
(youの隣は僕じゃなきゃ嫌だって。)
you
(典くん…。)
花京院
(何度クラスメイトや同級生に嫉妬したか分からない!)
you
(そんな大袈裟なー。)
花京院
(いやいや、ホントに。頭の中で何度ハイエロファントグリーンのエメラルドスプラッシュをぶっ放したか分からないよ~。)
you
(あはは、何か強そうだねー、何のキャラの技~?)
花京院
(あはは、秘密さー。)
words from:yu-a
title by:Fortune Fate様
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