ジョルノ
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それは
太陽よりも
眩しいひかり
太陽よりも眩しいひかり
「ジョルノー、ジョルノ、どこー?」
「ココです。」
「むー、ココってドコよー……もー。」
youは愚痴を零した後、僅かに口を尖らせ、廊下を歩く。
廊下の先、リビングフロアへ出ると、開け放たれたガラス戸の先に見える人影。
「ジョルノー?……っと、あ、いたー。」
「you…。」
呼びかけに答えた青年が緩やかに後ろを振り向けば、
ニコニコと嬉しそうな表情でyouが近づく。
「ジョルノ見っけー!」
「見つかりましたね。」
そのまま光の降り注ぐ庭へと降り、youはジョルノの正面から抱きつく。
「ジョルノー…!」
「はい。」
「ジョルノー…。」
「はい?」
二度、名前を呼ばれ、youへ「はい」と同じ言葉を返すジョルノ。
しかしながら、その至って普通の反応はこと彼女に於いては不満をもたらしたらしい…。
youはぷくっと頬を膨らませ、同じ体勢のまま、抱きついた相手を見上げた。
「…抱き返してくれないの?」
「残念ながら、手が土で汚れてますから。」
「ちぇー。」
庭にいた理由とも言える、その理由を話すと納得をせざるを得なかったようだ。
youはそれ以上不満を言うことはせず、ただぎゅっとジョルノへ暫く抱き付いていた。
その間、約1分ほど。
「ジョルノがあったかい…。」
「生きてますから。」
「ぽかぽかだわ。」
「今日は天気がいいですからね。」
「ジョルノはお日様のにおいがする。」
「暫くココにいましたから。」
「ううん、いつも。」
「え?」
よく分からない彼女の返しに、ジョルノは首を傾げる…。
すると、youは嬉しそうにその理由を語った。
「いつも、ジョルノは太陽みたい。」
「たいよう、ですか…。」
「うん。」
「それは素敵ですね。素直にうれしいです。」
「ときどき、太陽よりも眩しく思えたりするけどね。」
「それ、凄いですね。」
「でも、理由を聞いたら納得すると思うよ。」
「太陽よりも眩しい?」
「太陽よりも眩しい。」
その理由は、何だろうかと…2人は視線を合わせた。
「何だと思う?」
「何でしょう。」
youの問いかけに、ギブアップ…というよりは寧ろ、
彼女の口からその理由を聞きたいと、考えることを断念したのだろう…。
ジョルノはすんなりと、回答権を手放した。
そして伝わる、彼女の言葉…。
「ジョルノが夢を語るとき、凄くキラキラしてる。凄く眩しいな。」
「それは…。」
「ね、頷けるでしょ?」
「ふふ……そうだね、頷ける。」
彼の描く夢は、何人たりとも、邪魔することのできない強い想いと、意思がある。
それは自他共に認める程のもの。
だからこそ、ジョルノは謙遜することなくyouの言葉を肯定するのだ。
彼女が伝えた想いが嬉しくて、ジョルノは「ありがとうございます」と、youの額に軽くキスを落とす。
「…ところで、何してたの?」
「ああ、それは……少し花壇の手入れして、花に水をあげてたんですよ。」
「手伝うね。」
「いえ、もう終わりますから。」
「あらら。」
「それより、お茶の用意とかしてくれると嬉しいです。」
「うん、わかった!何かお茶菓子も用意しておくね。」
「ありがとうございます。」
綺麗な笑みを浮かべ、感謝の意を伝えると、
youは照れくさそうに…でも、嬉しそうに「うん」と返事をしてジョルノの身体から両腕を離した。
そうして、くるりと方向転換し、ジョルノに背を向けたyou。
再びリビングへと向かい、歩き出す…。
「あ、ちょっと待ってください。」
「ん?」
何か忘れ物だろうか…急に自分を呼び止めるジョルノに「なに?」と振り向く。
「もっと近づいてもらっていいですか?」
「なんで?」
「手が土で汚れていますから、キミの手を引けないんです。」
「えー、何?何かあるの?」
「ええ。だからさっきと同じくらい、近づいてくれますか?」
「ポケットに何か入ってると、か…?」
蓋旅の至近距離で、今度はジョルノのポケットに目を向けたyou。
しかしながら、特に何も入ってはいなさそうだ。
では、何だろうかと…顔を上に上げた刹那、ちゅ、と軽いリップ音を立ててジョルノの唇が落ちてきた。
「っ…?//」
バッと飛び退き、手で口を抑えるyouに対し、それはそれは嬉しそうな笑顔を向けるジョルノ。
「抱き返せなかったお詫び、ってコトで。」
「な、な…!」
「あれ?お気に召しませんでした?」
恐らく…微塵もそんな風には思っていないだろうが…、
申し訳程度に眉を寄せ、ジョルノは困ったような表情を向ける。
勿論、そんなことはyouだって見透かしているし、
何より嬉しいため、怒るなどという選択肢は毛頭無いようだ。
一瞬躊躇ったものの、頬をほんのり赤く染めてyouは問う…。
「お……おつりはどうすればいい?//」
「それは……後ほどいただきましょうか。」
本日何度目かの、綺麗な笑み。
大好きな恋人の姿に、youはいっそ、眩暈を覚えるのだった。
「手を洗った後で」と、
君は笑った
ジョルノ
(おまたせしました、you。)
you
(ジョルノ!ちょうどよかった、今お茶を淹れようと思って…。)
ジョルノ
(それはよかった、ではまだお茶は淹れないでください。)
you
(え、なんで?)
ジョルノ
(ええ、おつりを、いただきたいと思って。)
you
(えーっと…。)
ジョルノ
(色々考えたんですけど……やっぱり、身体がいいと思いまして。)
you
(一体何の話デスカ!?)
ジョルノ
(何って……おつりのハナシですけど?)
you
(たっ!高いよ!何でおつりの方が(ハードル)高くなってるの?!)
ジョルノ
(おや…僕に愛されるのは嫌ですか、you?)
you
(そ、その言い方は卑怯だーー!!)
words from:yu-a
title by:Fortune Fate様
あなたの言葉が好きでした
素敵なお題をありがとうございました
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