ヒソカ
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それは雨といっしょに
もうすぐ
やってくるよ
Drop art
窓の外の今にも雨が降りそうな程の曇り空を見上げ、youはぽつりと呟いた。
「もうすぐ梅雨入りですねー…。」
「youは雨が嫌いかい?」
「うーん…そうですね、どちらかと言うと苦手です。湿気で髪広がるし、じめっとして何か嫌です。ヒソカさんは?」
「ボクは嫌いではないなぁ…♠」
「それはなぜ?」
youの横にやってきて、同じように窓の外を空を見上げたヒソカ。
メイクをしていても、していなくても、彼の横顔はとても見目麗しいなぁと…。
そんなことをぼんやり考えてしまっているyouに、突然下ろされたヒソカの視線。
ばちっと目が合ってから、質問したのが自分だということにハッと我に返ったが、
その時には既にヒソカはその答えを紡ぎだしていた。
「だって、雨が降ったら傘を差してyouと相合傘できるじゃない?」
こんな答えはどう?と、まるでそう尋ねるようにニコリと笑みを浮かべる奇術師。
彼から飛び出したナカナカに可愛いらしい答えに、youは何度かぱちぱちと瞬きをして驚く。
そして零れた笑み。
「あー……それは…ふふ、嬉しいかもですね!」
「だろう?」
「はい!」
「それじゃぁ、今年は少し大きめの傘を買おうかな♠」
「あ!ヒソカさんの傘はとても凝ってそうですね…!」
「ククク…どんなのを選ぶか、気になるかい?」
「ええ。」
「じゃぁ、今度雨が降ったら2人で相合傘をしてデートしよう、期待してて♥」
「わぁ…!」
わしゃわしゃと、youの頭を掻き撫でながら、さらりとデートの約束を取り付ける。
そんな何とも表現豊かな誘いに乗らないハズもなく…。
「どう?」と問いかけるヒソカに向き合い、youは満面の笑みを浮かべた。
「それはとっても素敵なお誘いですね…!」
「フフ…youが喜んでいるとボクも嬉しいなぁ♣」
「わ!?」
突如、伸ばされた両腕にyouは抱きすくめられた。
ヒソカの鍛えられた身体は自分のふにゃりとした身体とは正反対で、何故かとても心地が良い。
それはまたヒソカも同じ考えのようで、ぎゅ、ぎゅと余すところなく腕を動かしてyouを抱きしめてくる。
何でもない一日の、何でもない会話の延長でこんなにも幸せになれるとは、
何とも儲けものだ…などと考えていると、ふと、youの視界の端に水滴が映った。
「ヒソカさん・・・!」
「んー?」
「雨です。」
「本当だ…梅雨入りかな?」
「ですかね?」
ぱらぱらと降り出した雨粒が、窓に沢山の水滴の模様を創っていく。
ああ、これから雨の季節が始まっていくのか、と。
そう、考えた瞬間に「嗚呼」と思い出された重要な数字。
それは鬱陶しく思っていた先程までの梅雨への感想が嘘の様に。
否、寧ろ霧が晴れて虹が掛かる程の光明を導き出した。
「あたし、梅雨が好きになっちゃいました。」
「そんなにボクと相合傘が楽しみ?」
「そうですね~……あとは、もうひとつ好きになる理由があった事を思い出したので。」
「理由?」
「ええ、でもそれはナイショ!」
「えぇ~……教えてくれないのかい?」
「はい!」
「どうしても?」
「どうしてもです。」
「絶対?」
「ぜったいです。」
「・・・残念◆」
でも、何となく気付いているのだろう…。
ヒソカはそれ以上深く尋ねることなく、ただ一層強くyouの身体を抱きしめるのだった。
だって、あなたの誕生日だから
好きになるのは当然ですよね
words from:yu-a
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