ヨークシン編
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作戦は見事失敗に終わりました!
けれども…?
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ゴウカクxノxライン
14:Operation Failed!
ゴンとキルアと協力し、凝を行使しての「念でぼろもうけ大作戦」がスタートして暫く…。
youも市場を散策し、いくつかオーラを持つ品物を見つけた頃…。
たまたま、時間を確認しようと取り出した携帯が鳴り出した。
凡そ市場の喧騒に紛れてしまっては鳴っていることが分からなかっただろう。
そのタイミングの良さにちょっとした感動を抱きつつ、ディスプレイに表示された発信者を確認した。
「え…あ、もしもし?クロロ?」
『あー、もしもし?you、今話せるか……ってめちゃくちゃ騒がしいな、そっち!悪い、後で掛けなおそうか?』
「うるさくてゴメン、今競り市に来てて……ちょっと待って、移動する!」
小走りで人込みを抜け、メイン通りを曲がってすぐの人気の無い路地に移動して、
youは再度電話越しにクロロに呼びかける…。
「もしもし?」
『ああ、静かになった。ちゃんと聞こえる。』
「良かった……それで、どうしたの?」
『あ、いや……今何してるかなって……ほら、もう図書館行く必要なくなっただろ?』
「…寂しくなった?」
『そんなんじゃないさ……だから、なんだ……近況確認だ。』
「ふふ、気に掛けてくれてありがとう。」
『ん、ていうか何でまた競り市なんかにいるんだ?』
「あー、ふふ、ちょっとね……今絶賛「念でぼろもうけ大作戦」の真っ最中なの。」
『何だぁ、それ…??』
「今度会ったらまた話すね!」
『分かった。』
「クロロ……。」
『ん?』
「何か……元気ない?よね?」
『!』
「気のせいだったらごめん…。」
『いや……うん、あれから数日なんだけど…ちょっと色々あってさ…。』
「そう……色々、聞いていいの?」
『・・・・。』
「・・・。」
クロロの少しの沈黙が「語れない」ことを示唆していたため、
無理する必要は無いとyouは告げようとしたのだが、それは先にクロロによって阻まれてしまった。
『…今日の夜、空いてるか?』
「えっ、あ、ご飯?」
『ああ。』
「うん、大丈夫。」
『ちょっと仕事(やる事)があって、日が暮れてからになると思うけど、オレがホテルまで迎えに行くから、待っててくれ。』
「あ、うん、分かった。その時間には戻ってるはず。」
『また連絡する。』
「うん、あ!お仕事頑張ってね、クロロ。」
『ああ……全力で頑張るつもりだ。じゃぁ、また。』
「うん、またね。」
そう言って電話を切ったyou。
クロロに元気が無い理由や、今日の夜に会った時にそれらを隠さず話してくれるのか…など、
様々思うことはあったが、何より気になったのは「クロロって仕事してたのか」という感想だったのは、ここだけの話である…。
それこそ、もしかするとその「仕事」が原因で気落ちしているのかもしれないと思えば、
説明もしやすく、話もしやすいだろうと、少しだけ安堵するyou。
そうして一息ついて、携帯を鞄へ仕舞って、youは再度人込み溢れる競り市へと戻っていった。
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そして、3人で決めた時間制限いっぱい、youも凝を駆使して露店の隠れたお宝を探し続けたのだが…。
「うぁぁん!ごめんなさぁあい!!」
「し、仕方ないよ……元々オレ達は競り市初心者なんだし…。」
「うう…ゴンくんんん~!」
再会早々にゴンとキルアに謝罪を入れることになったyou…。
先に合流していた2人に、数分遅れで合流することになったのだが、
収穫物を抱える2人と異なり、手ぶらで現れ、その謝罪が始まった…という状況である。
「しっかし、見つけたお宝まるっと全部掻っ攫っていかれるとはなぁー……どんだけ見つけたの?」
「えっと……全部で17?18…?それくらいだった気がする。」
「いや、めっちゃ多ッツ!!それちゃんと凝で見て?」
「あ、うん……滅茶苦茶強いオーラ放ってます!っていうのは流石に無かったけど…。」
「ま、オレもまぁ似たようなモンか…。」
先程からずっと、両手をパシッと顔の前で合わせて御免のポーズをするyouに、
そうして経緯を確認後、ささやかながらフォローの言葉を差し入れるのだった…。
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「結局……手に入ったのはオーラが出てた品の内4つのうち3つか……上出来だな。」
「でも…「ゼパイル」って人に変な壺だけ取られちゃった。」
「ああ、アイツな!オレ達の4倍吹っ掛けてきやがったヤツ!お陰で余計な金使っちまったぜ…。」
入手した品を広場の隅で広げながら、歯痒そうに文句を垂れるゴンとキルアに、youも反応を見せる。
「えっ!もしかして2人もその人と競ってたの?!わたしもだよ!全部その人に持ってかれちゃったの!!」
「youもかよ!こうなったらコイツがいくらで売れるか調べときたいな…。」
「「うん!」」
そう、最終的にはこのガラクタ同然にも見える品物達が真に価値ある骨董品であるかを確認しなくては意味が無い…。
そこで初めてこの「念でぼろもうけ大作戦」の戦果が得られるのだ…。
そうして3人は界隈に数多くある買取専門の店の1つに品物を鑑定してもらうことにしたのだが…。
「うん、どれも良い品ばかりだよ。例えばコレなんか…有名な画家の直筆サインが入っている。それだけで15万はいくね。」
「「おおお!!」」
「こちらも素晴らしい品だよ。状態もいいし、何より箱や備品が無傷で残っている。これも30万はするね。」
「「おおおおお!!」」
「…けど、こっちの像…これは…大した物じゃあないね…。」
店主らしき男性が小ぶりのキャンバスアートと箱入りのアンティークドールを高額鑑定し、
声色はそのままに、残る最後の1つである木造の不思議な像をポン…と軽く撫でる。
残念な結果を出された事で、自分たちの「凝」に間違いがあったのだろうか…と、キルアが小さく呟いた。
「少しだけど…オーラが出てたのにな…。」
「ん…。」
キルアの言葉に、コクコクと頷くゴンとyou…。
すると鑑定士の男性が鑑定の内訳を説明し始める…。
「まず、箱と像の年代が明らかに違うし、像の彫りも荒く、作者の名前も無い……オマケして1500ジェニーかな…。」
「「ちぇ…。」」
「でも、それは像としての値段。」
「え。」
「実は、この木自体が値打ちものでね…これ程の木なら10万で買ってくれる人を僕は知ってる。」
「「本当?!」」
「うん。そこで、相談なんだけど……こっちの2つを42万で売ってくれたらこの木も8万で買い取ってあげるけど……どうだい?」
「「え…。」」
「こんな高値で買い取ってくれるところは他には無いよ?」
「「・・・。」
かなり現実的かつ理想的な提案であり、救済措置だとは思うが、
まだ1件しか相談に当たっていないこともあり、即決は憚られるところもあったため、
一度冷静に考えるべく、キルアが「ちょっと考えさせてくれ」と、鑑定士に告げた…。
「どうぞ、ごっゆっくり。じゃあ、その間、この木の年代を調べてきていいかい?」
「うん。」
ゴンが元気良く返事をしたところで、店の入り口から突如として怒声が響いた。
「待ちな!」
「「!!」」
youやゴンやキルアだけでなく、木造像を手にした鑑定士までビクッと肩を跳ねさせて声のした方を振り返る…。
そこにいたのはピンと伸びたモミアゲと太い眉、これでもかという程大きな目が特徴的な男性が1人立っていた。
「その木造をそこに置け。ボウズ、騙されンなよ?絵とアンティークドールの値段は妥当だが……木造に関してはデタラメだ。」
「な、何だキミ、いきなり!ぼ、僕は嘘なんか吐いてないぞ…!」
「そうかぁ?その木には8万の価値はねェ!お前が欲しいのはその木造の「中身」!」
「!!」
鑑定士の持つ木造像をビシっと人差し指で指さして、乱入早々に相違点を指摘する男性…。
彼の指摘にゴンが「中身?」と小首を傾げて尋ねれば、彼は「ああ」と答える。
「そいつは「木造り蔵」と言ってちょっとした隠し金庫みたいなやつだ。素人目には分からねェ継ぎ目みたいなのがあって、十中八九…開けられたことのねェ品だ。本物なら隠し財宝がぎっしり入っている。」
「!!」
「年代だけ調べるフリして、中身をすり替えようって腹だろう。」
「っぁ……ぼ、僕はそんな…。」
明らかに動揺し始める鑑定士の様子を見て、you達もそれが恐らく本当のことなのだろうと察する…。
そうして、すかさずキルアが乱入者の男性に問う…。
「オッサン、何者?」
男性はキルアの問いにフッと笑った後、知りたければ付いて来い…とばかりに、
店の入口付近まで戻り、そのまま彼等を待つように腕組をする。
you達は顔を見合わせ、コクリと頷いてお互い同じ意見な事を確認。
結局、木造像を店主に頼んでいったん返却してもらい、
謎の男の話を聞くことにするのだった…。
words from:yu-a
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