ヨークシン編
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「え!何でyouがこんなところにいるの?!!」
いや、それはこっちの台詞です!と、彼女は言った。
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13:Reunion!
youの参加予定のオークションはヨークシンで最も権威があるオークションハウスであるサザンピースが9月6日から10日までの5日間開催する中にある。
あと数日で今回の目的である遺跡関係の遺物が取り上げられるオークションが開催されるため、
それらの出品物に関して図書館を利用して資料を作成したのだが、クロロと出会って図書館に赴く頻度が高くなった事で予定よりも早く資料作成が完了していた。
それ故、時間に少しの余裕ができたyouは、今回ヨークシンの街の観光に出掛けるに至ったのだが…。
高層ビルやお洒落なブティックが立ち並ぶホテル付近の市街地を少し離れ、露天や観光客向けの商店がひしめき合い、ひと際ガヤガヤと賑やかしいエリアに立ち入った時、見知った背格好の子ども達を見かけて思わず大きく呼びかけた。
「ッ…ご、ゴンくん!?キルアくん!?」
「え…?」
周囲はかなり騒がしかったものの、さすがにすれ違いざまに呼び掛けられれば気が付くというもの。
youに名前を呼ばれた黒髪と白髪の少年達はくるりと後ろを振り返り、驚いた顔をこちらへ向け、冒頭の台詞を吐き出した。
「え!何でyouがこんなところにいるの?!!」
大きな声でそう反応した少年の名はゴン。
youが天空闘技場に滞在している時に知り合ったハンターの少年だ。
「いや、それはこっちの台詞だよ!だって、わたしの方が先に闘技場離れたよね確か。」
「あ、それもそっか…!」
「2人ともあれから闘技場で修業してたんじゃ…?」
「えーっと…。」
何と説明すべきか…と、小さく頬を掻くゴンに、同行していたキルアが助け舟を出す。
「闘技場での目的を果たしたし、念の修業もある程度ひと段落ついたからさ、ハンター試験合格の報告を兼ねてゴンの故郷に里帰りしてたんだ。」
「そうだったんだ……それにしてもあの期間で念の修業がひと段落って……やっぱり2人のポテンシャルは凄いねぇ!」
「へへーん、まぁね。」
「じゃぁ、ヨークシンはゴンくんの故郷なんだ?」
「あー…それは…。」
違う…という事と、それ以外の何かをキルアが説明しようとした時だった。
「おいおいおいおい!!」と大変威勢の良い男性の声が3人の会話を遮った。
「おい!ゴン、キルア!この可愛い子誰、誰なんだよ!え、何?いつの間に女の子と仲良くなったのよ!!?え?!」
「く、くるしいよ~、レオリオ~!」
屈みこんでゴンの首根っこに腕を回し、真剣な顔つきでyouとキルアを交互に見遣る青年。
気の毒に、恐らくキルアよりも絡みやすいという判断で腕を回したのだろう…ゴンは「ぐえ」っと小さく唸った。
そういうことなら、早いところゴンを解放してあげねば…と、youはすかさず挨拶の口上を述べ始めた。
「はじめまして、ゴンくんとキルアくんと天空闘技場で仲良くなりました、遺跡ハンターのyouです。」
「どっ、ども!ゴンとキルアとはハンター試験で知り合った……レオリオですッ!!」
youがそっと手を差し出せば、すかさずゴンを解放し、その手をぎゅーっと握り返したレオリオ…。
何にせよ、ゴンが解放されて良かったと思うyouであった。
「でさ、youこそ市街地でもなく、何でこんな市場にいたんだよ?」
「実はかくかくしかじか…。」
「へー。」
キルアの問いかけに、youは遺跡ハンターの仕事の一環でこのヨークシンを訪れたことや、参加するサザンピースのオークションのための下調べが終わったので、観光がてらここに来たことをざっくりと説明した。
「皆も、オークションに参加するの?それともゴンくんの里帰りだから?」
「いや、違うんだよ。オレの故郷はココじゃなくてクジラ島ってとこ。」
「え、そうなの?」
じゃぁ何故…と、言う前にゴンの方がそれを察して話をしてくれた。
「んー、実はオレ…親父を探してるんだ。」
「え、ゴンくんの…お父さん?」
「ウン!それで…クジラ島に帰った時に、親父を探す手掛かりが「クリードアイランド」っていうゲームにあることが分かったんだ。you、知ってる?そのゲーム…。」
「ううん、知らない。あ、でも…それを探してるキミがこのタイミングでヨークシンにいるってことは……!」
ハッとそう口にすると、彼女の推測をキルアが肯定してくれた。
「ビンゴ、すげー高値でオークションに掛けられてるジョイステのゲームなんだ。」
「ジョイステのゲームなの?!しかも高値?!」
「最低落札価格89億。念能力が使えるハンター専用ゲームなんだって。」
「ひぇえ…そ、そんなゲームがあるんだ……知らなかった!」
「マジでそれ、ビックリだよなー……どうやったら落札できるんだってハナシでさ…。」
「え!競り落とすつもりなの?!2人とも超セレブだったのね!?ハッ、それとももしかしてレオリオさんがパトロンって事…?!」
「アハハ、ウケる!そうだったら良かったんだけどなー!残念だけど、レオリオはオレん家より貧乏だよ。」
すかさず「貧乏って言うな!」とレオリオからのツッコミが入ったが、キルアはスルーしている…。
その様子を苦笑しつつ、次はゴンが困り顔でyouに語りかけた。
「で、今オレのハンターライセンスを担保に1億ジェニー借りてるから、何としてでもお金を稼がなくちゃいけなくて……今絶賛資金集めの真っ最中なんだ!」
「え?」
「ん?」
「えええええ!!!!」
「わぁああ!」
急に大声でyouが叫んだため、道行く人たちの視線が一斉にこちらへと向けられる。
事情が事情の為、キルアが「げっ!」と顔を歪めたのを見て、咄嗟にレオリオが「すまん!」と一言謝罪してyouの口を塞ぎ、人目を避けるために全員で人気の無い場所へと向かった…。
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「ご、ごめんなさい……びっくりし過ぎて…い、色々と…。」
「いや、こっちこそゴメンね……言うつもり無かったんだけど……ついうっかり…。」
「あの……ところでさっきの資金集めの真っ最中って…。」
「あ、うん、ホラこれとかね……ついさっきオレが見つけてレオリオに市場で競り落としてもらったコレなんだけど…。」
そう言ってゴンは徐に一本のナイフを見せた。
「ナイフ…?」
「キルアが教えてくれたんだけど、熱狂的なコレクターがいる隠れた名品で、安くて500万くらいするんだって。」
「えー!凄い!これがあの雑多な市場に?!掘り出し物だね~!」
ニコニコとyouが反応していると、すかさずキルアがゴンに問うた。
「でもよく知ってたな、ゴン。」
「いや、そんなこと全然知らなかったよ。」
「じゃなんで?」
「うーーん…ちらっと目に入った時ね、なーんか変な感じがしたんで「凝」で見てみたんだ。そしたら幽かだけどオーラが見えたから。」
キルアの質問に、自分はこの目を凝らして見たのだと、ゴンは己が大きな黒い眼を自分で指さした。
キルアもyouも「なるほど」と頷いたのだが、ただ一人レオリオだけが「ギョウ?」と頭に疑問符を浮かべて言葉を復唱する。
「念の一種だよ。簡単に言うとものすごーーく注意して見ること。」
「そう、念のオーラを目に集中させるイメージ…でしょうか。」
「凝」を会得していないレオリオにキルアとyouが簡易的な説明を行う。
ゴンから借り受けたナイフをじっと見て、その微かなオーラを見て取ったキルアが「本当だ」と呟いて納得し、それをそのままレオリオに手渡す。
「ダメだ、オレには全然見えん。」
「「練」を磨けば見えるようになるよ。」
ゴンがレオリオに軽くアドバイスをしたところで、キルアが何かに気付いたように「そうか…」と呟く。
「こんな方法があったか。」
「え?」
「掘り出し物の探し方だよ!どんな分野で活躍している人間でも、ずば抜けた才能の持ち主は本人も知らずに念を使ってる場合が多いってメガネニイサンが言ってただろ?」
「!」
「このナイフみたいにオーラが漂ってる品物を見つけ出せば、それはすごい天才が作った可能性が高いってことだ!」
「そうか、その方法なら鑑定の知識がなくても埋もれた逸品を見つけることができるね!それをもっとグレードの高いオークションにかけて高く売る!!名付けて「念でぼろもうけ大作戦」!!」
「「・・・。」」
名前はさておき、目下の彼らの行動予定が決まったようだ。
「成程…そういう経緯だったのね…。」
「それ以外にも大金を手に入れるために動いてはいるけど、すぐにはどうにもできない事情があってさ。とりあえず今からオレ達はこの「凝」作戦で埋もれた逸品を見つけに行こうと思う。」
「・・・それ、よかったらわたしにも手伝わせてくれないかな?」
「え。」
「オークションの参加日まで特にしなきゃいけない事とかないし、お父さんの事やライセンスの話を聞いたら、微力だけどわたしも協力したいと思って……迷惑、なら諦めるけど…。」
「いや、それすっげー助かるよ!な、ゴン!!」
キルアがぱぁっと顔を明るくさせてゴンを呼ぶので、youも彼と同様にゴンを見ると、
ゴンもまた、キルアと同じように目を輝かせて大きく「ウン!」と頷いていた。
「それすっごい助かるよ!!!だってyou、念使えるよね?「凝」で見えるよね!?」
「そーそー、今は猫の手も借りたいくらいなんだ、しかもボランティアとか、マジで有難てーって!」
全員で顔を見合わせて、喜び合う。
「よし!じゃオレは伝言サイトの情報チェックを担当するぜ!youちゃんと行動できないのは残念だけど、オレは「ギョウ」も使えないしな…。あ、ゴン、キルア、マジっぽいのがあったらケータイに連絡入れる………ってああっ!youちゃん、連絡先教えて…。」
「あ、はい!」
レオリオいわく「これは資金集めの作戦の仲間として連絡先を知っておく必要があるから」とのことだが、連絡先を交換する時の表情は下心丸見えだったため、後でyouはヒソカと大変仲が良いと伝えておこう…そう思うキルアであった。
「オレ達は早速他の掘り出し物を探そうぜ!!」
「それじゃ作戦開始!!」
「「「ゴー!!!」」」
キルアが先程言っていた「すぐにはどうにもできないが、大金を手に入れる方法」の方を担当するのだろう、レオリオは市街の方へと。
you達は掘り出し物を見つけるべく、競り市の方へと向かい、かくしてゴン命名「念でぼろもうけ大作戦」が開始されることとなった…。
words from:yu-a
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