ヨークシン編
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それは、
心から「ありがとう」を言える
大事な…
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ゴウカクxノxライン
12:A Dear Friend
ヒソカの件で傷心した内面をクロロに吐露し、慰めてもらったyou。
傷が全て癒えたわけではないが、それでも、話を聞いてくれる存在がいるのだと…。
そういった存在を認識するようにと言ってもらえたことは大変有難く、お陰で少しだけでも笑うことができた。
そして今は、そのクロロと何度目かの図書館訪問。
彼は相変わらず古書を読み、youはあと数日で開催されるオークションの出品物と歴史書を照合して猛リサーチ中だ。
閉館の時間になるまで居座り続け、外へ出て、入館時には真上に出ていた太陽が、オレンジ色に街の端に沈みゆく姿と邂逅し、2人して驚嘆するのであった。
「いやー、今日も粘ったな。」
「いや、言い方!公共の場所なんだから別に読書で長居しても悪くない……はず。混雑もしてなかったし…。」
「まぁ、そうだな。」
「でもお陰で大分終わったかな、後はこの1冊だけまとめれば完了だし。」
「そうか…じゃぁもう、図書館には来なくてよくなるのか…。」
「うん、もうあと数日で参加するオークション開催だし!」
「ハハ、気合入ってるな!」
「クロロのお陰だよ……今は自分のできることを、やらないとダメだって…思えたから。一人じゃないって、分かった。」
「・・・そっか。」
その日は、借りた本や持参した分厚いオークションのカタログ本を持ったまま夕飯に行くというのも憚(はばか)られたため、
滞在先のホテルまでyouと荷物を送り届け、解散することとなった。
「クロロ、ありがとう……今日も、泣いた日も…今更だけど本当に…うん、色々と。」
「オレはyouが元気無いから甘いものを奢っただけ。」
「でも、話を聞いてくれたし、相談していいんだって言ってくれた。」
「それはオレがそうしたいと思ったから。それに……youの周りにいる存在はきっと、一人で悩まず相談してほしいって思ってる…オレがyouと接してきてそう思ったから、そう言った。」
「わ、あ、ありがとう……そんな風に言ってくれて…。」
「この先、どうするのか……迷ったら、話聞くから。」
「うん…。」
「お前が「こうしようと思う」って決めたら、それも話聞いてやる。」
「うん…。」
「一人じゃないって、オレはいるって……お前が理解してくれるなら、それでいいんだ。」
「…クロロ。」
それは所謂、二度目の告白のようなものだったが、
状況が状況なだけにyouもクロロもその真意を深堀することは控えるに至った。
僅かだけ寂しそな表情をすぐに綺麗な笑みに変え、それからクロロはポンと、彼女の頭に手を置いて挨拶する。
「じゃぁな、おやすみ。」
「うん、おやすみなさい、クロロ。」
やんわりと微笑みを向けて、クロロは「じゃぁ、また」と、背を向けて歩き出した。
「…ありがと、クロロ…。」
そうポツリと呟き、youは申し訳なさそうな…しかし、とても嬉しそうな笑みを浮かべる…。
お互いに言わんとしている感情を理解しつつも、居心地の良い穏やかな関係性を保つ方を良しとした2人だった…。
「さて、もう一仕事しますか…!」
クロロの背中が町の角に隠れてしまった後、youはグッと拳を握って意気込み、
ホテルの部屋に戻って最後の資料チェックを行おうと歩き出す…。
クロロと会って話せなければ、こんなに前向きに仕事に打ち込むことはできなかったはず…。
そう思うと、本当に彼が自分の中で尊い存在になっていたのだと気付き、今一度心の中で感謝した。
部屋に戻り、夕飯や入浴を済ませて、youはその日のうちにオークション参加に向けて資料をまとめ上げる…。
ヨークシンに来て色々な事があったが、本来の目的である遺跡ハンターとしての責務は何とかこなすことができそうで、そこだけでも安堵するのであった…。
そしてその翌日…
昨日借りた資料を図書館に返却したyouは、意外な人物と出会う事になる…。
words from:yu-a
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