天空闘技場編
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『はい♥ これあげる♥』
それがきっと運命の始まり
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ゴウカクxノxライン
02:the ace of hearts
それは一年前の第286回ハンター試験での出来事。
「(ギリギリかと思ってたけど…思ってたより早く…着いたのかな…?)」
試験会場で受付を済ませ、youは試験が始まるのを待っていた。
時間ギリギリではないかと心配していたが、それはどうやら稀有だったようだ。
大分長い事待ったが、開始の合図は未だ無い。
「(ヒマになってきたなぁ…。)」
ふぅ、と軽い溜息を吐いた時…。
何かがヒラリと視界に入ってきた。
「これは…?」
床に落ちてきたそれを拾い上げてみると、それは一枚のトランプだった。
「(トランプだ…ハートのエース?)」
例えばハートであっても、2や3…5や6では特に何も思うことは無かっただろう…。
しかし、youの手元に舞い込んできたそれは1を示すエースカードで、
しかも赤く、可愛らしい、女の子が好むようなハートのものだった。
youは嬉しそうな表情を浮かべ、そのカードを見つめる…。
「(何かいい事ありそう…もらっとこ♥)」
両手でカードを持って見つめ、ふふっと微かな笑い声を出したのだが…。
「それ、ボクの◆」
「~~!!!!」
その真後ろから独特な声色が響き、ヌラリと人が現れた。
当然の如くyouは驚いた。
(どれくらい驚いたかと言えば、あまりの驚きに声を出す事さえ忘れるくらい驚いた)
「っ!!」
「(あ、女の子♥)」
「ごっ…ごめんなさいっ、えーと…。」
「ヒソカ♠」
「ごめんなさい、ヒソカさん…。」
ペコペコと何度か頭を振って謝罪し、youはヒソカにトランプを返した。
流れで軽い自己紹介を行ったヒソカは、人知れず彼女を品定めをする…。
「(んー…まだまだ発展途上だねェ…◆)」
「(何か…すっごい見られてる?!)」
「(すぐに美味しくはならなそう……残念♣)」
「イヤー、今日ハイイテンキダナァ…?」
「(ハンター試験に合格できたらリスト入りしてあげよう♥)」
ただじっと吟味されるようなヒソカの視線に耐えられず、必死に目を逸らし(話題も逸らし)ていたyou。
暫しののち、唐突に声を掛けられた。
「ねぇ◆」
「はひっ?!!」
「キミ…名前は何ていうの?」
「えっと……(偽名でいっか!)トガシ、です。」
「(名字か偽名か…まぁ…どっちでいっか★)ふーん…?」
「あ、はは…。」
「(どっちにしても結果次第だしね♥)」
恐らく嘘は全て見抜かれているだろう。
ヒソカの視線が否応無しに、そう言っていた。
しかしながら、ヒソカにとっては「その後」が大事なので、対してしつこく聞いてくることはなく…。
youも聞かれない以上沈黙を保つ事とした。
そして、彼はコロリと表情を変える。
それは大層綺麗な笑みを浮かべて
youから返されたトランプカードを差し出す…。
「はい♥ これあげる♥」
「ぇ…。」
「キミが合格できますように…お守りだよ♥」
「わ、ぁ…!」
「じゃ、またね♥」
「あっ!ありがとうございますっ!//」
実は欲しかったハートのエースを受け取り、youは満面の笑みを浮かべる…。
ヒソカはそれを見て一瞬、面食らったような表情を浮かべたが
すぐに平素の顔へと戻り、youの傍から離れていった…。
「(ヒソカさん…いい人です!……ちょっと怖かったケド…。)」
「(頑張って合格するんだよ…?)」
思う理由は違えど、お互いに好印象を持って別れるに至った…。
これが最初のyouとヒソカの出会いである。
words from:yu-a
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