ヨークシン編
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「youって、能力者だよね?」
と、クロロに問われて固まったのは言うまでもない
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ゴウカクxノxライン
02:How can I get to the library?
「な…の、能力って?」
「強くて厄介そうな相手なら隠そうかなって持論なんだけど、キミは何ていうか……ホラ、人畜無害そうだから。」
「もっと他に言いようないかな、クロロく~ん?」
「あはは、ゴメンごめん……youはそう、アレだ!素直だから。」
「素直…ねぇ。まだまだ未熟で、能力者としての存在感を隠せてないよ…って正直に言ったらいいのに。」
昼食後に頼んだドリンクを一口飲み、youはクロロを見据えた。
少し膨れた顔をするyouを見返してクスリと笑い「そんなこと思ってないよ」と返したクロロ。
その返答が及第点だったのか、彼女は少し口を尖らせて言った。
「クロロも答えるなら、素直に返事してもいいけど…。」
「いいよ。ていうか、これ尋ねた時点でオレが能力者なのは分かるだろうしね。」
「そうだけど…。」
「安心して、キミは強い。普通の念使いじゃキミが同業だって気付かないさ…オレだから気付いただけ。」
「それ…つまり自画自賛?」
「そうとも言うかな?なんて冗談だよ、キミに声を掛けた時は全然気付かなかった。暫く一緒にいたから気付いただけで…。」
「凄いんだね、わたしなんて……今、尋ねられるまで全然気付かなかった…ていうか今も…クロロは普通のイケメンさんに見える。」
「ハハ、それはそれは…お褒め頂光栄の至りです…ってね。」
「どっちに?」
「そりゃモチロン「イケメン」の方だよ!」
「あはは!」
2人で笑い合い、あるタイミングでスッと息を飲んだ…。
そうして真面目な顔を上げて、youはクロロに改めて…と自己紹介をする。
「そこまで言えばもう隠す意味も無いしね……改めまして、わたしyouと言います。」
「うん、知ってる。」
「コラ、水を差さない!えーと……見えないかもしれないけど、一応ハンターです。」
「フリー?」
「ううん、遺跡専門。ハンター歴2年の超初心者。」
「そっか、いいね、遺跡…オレも好きだよ。」
「本当!?」
クロロの賛同にパァッと顔を明るくさせるyou。
その純粋な笑顔に、クロロは思わず呆気に取られたような表情を浮かべた。
「あ、ああ……オレ、古書とか凄く好きでさ…だから今日も図書館行こうと思ってたくらいだし。」
「そうだったんだ…!?」
「ああ、昔の文献読み漁ってた頃もあったし……本に古代遺跡なんかの名前が良く出てくるからね…。」
「なるほど…。」
「こう見えて意外と探究心旺盛なんだオレ。だから、その遺跡や秘境、魔境なんかがどんなものか調べたり、実在してた遺跡なら知った時に凄っごいテンション上がったり…。」
「そっか……何かうれしいな…。」
「?」
「遺跡とか…今まで出会った人はあまり興味無い人多くて……。」
「そっか…じゃあさ、そのうちyouの職場に顔出していいかな?オレ、実際に古代遺跡見るっていうのも興味あるから。」
「本当?!」
「うん、youさえよければ。」
「すっごく嬉しい!ありがとう、クロロ!」
「あ…うん…//」
満面の笑みをクロロに向けるyou。
それはとても彼の心に響くものだったようで…。
思わず紡ぐ言葉を失い、頬を少し赤く染めて視線を逸らすのだった。
「じゃぁ、オークションが終わって一段落着いたらクロロに連絡するね!」
「え、本当にいいの?」
「クロロが迷惑じゃないなら、是非案内させて?」
「感謝するよ、じゃぁ…これ、オレの番号とアドレス。」
「ありがとう…………登録完了!じゃぁ、返信でわたしの分送るね。」
「………ん、届いた。」
そうして連絡先を交換した2人…。
一区切り着いたところで、本来の目的である図書館探しに話題を切り替えた。
youが携帯の電子マップを開き、それをクロロが覗きこむ…。
「このマップを見る限りじゃ、この広い公園の敷地内にあるってことだけど…見つけられなかったんだよね…。」
「この公園は市営で、図書館だけじゃなく博物館や歴史資料館といった公共施設が他にも多々あるからな…。」
「そのうちのどれかだと思って色々入って確かめたんだけど…ダメだったのよねー…。」
「っし!マップと睨めっこしてても仕方が無い!そろそろ行こう、you。」
「うん!」
それから数時間後…。
2人はついにヨークシンの大図書館に辿り着いた。
閉館後の。
「ふ……っざけんなよ!何だこのオチは!!」
「ま、まぁまぁクロロ…。」
「何で公園入り口直進にあるんだよ!!ていうか何で気付かなかったし!オレは馬鹿か!」
「それを言われるとわたしも馬鹿なんだけど…まぁ、確かに驚きです…まさか図書館が……こんなに大きいなんて…。」
「・・・。」
そう、図書館の場所は公園の入り口から真っ直ぐ歩いた先にある巨大な建造物だった。
高さこそ無いものの、そのあまりの巨大さは誰がどう見ても役所か大企業の本社のソレ。
つまるところ、2人…否、初めて訪れる者に見つからない理由は
「大き過ぎて」図書館と気付かれないというものだった。
「わたし、完全に役所だと思っていました…。」
「ああ、オレもだ…そして流石市営……きっちり5時に閉館だし…。」
「完敗です。」
「ああ、完敗だ。」
「明日また来るしかないですね。」
「ああ、明日また来るか。」
「クロロも?」
「あ?ああ……本当は「もういい!」って言ってやりたいトコだけど…youが来るんなら、オレも行くよ。」
「どうして?」
「だって…2人で苦労して見つけたんだし……折角なら一緒に大図書館見学、したいだろ?」
「っ…うん!そうだね、わたしもクロロと一緒に見たいな。」
「・・・う、うん……だろ?だから、そうだ……明日、一緒に行くんだ。うん…//」
本日何度目か分からない彼女のストレートな言葉に、クロロはまた言葉を詰まらせた。
そんな彼の動揺には全く気付く事なく、youは明日の予定を取り付ける…。
「じゃぁ、明日はここで待ち合わせようか?」
「そっ、そうだな……時間は…11時頃でどうだ?」
「うん、ホテルからそう遠くないし…大丈夫。」
「ホテル、この近くなのか?」
「うん、結構近く。」
「そうか……じゃぁ、この後の予定は?」
「ん、特に無いです……ご飯食べて帰るくらいかな…。」
「じゃぁ、そのご飯…オレもご一緒していいかい?」
「はい!もちろん!」
youがバッチリな笑顔を向けると、クロロもニコリと爽やかに笑みを返す。
少し夕闇が迫ってきたヨークシンの町にポツポツと外灯が灯っていき、
2人は「図書館の次は美味しいお店を!」と新しい目的地を探しに歩き出すのだった。
words from:yu-a
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