天空闘技場編
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ハッと気付いた
わたし・・・
試合見てない!
Passing mark
ゴウカクxノxライン
34:promise
マチと仲良くなれたと(勝手に思っているだけだが…)喜んだのも束の間…。
マチとの会話に夢中になりすぎて、ヒソカとゴンの試合を丸々見逃してしまったことに気付いたyou…。
部屋に帰ってひたすら「どうしよう」と、頭を抱える…。
と、youがそんな状況になっているとは夢にも思わないヒソカが
やはりいつもと同じように突然に「ただいまぁ♥」と、メイクを落とした姿で部屋に現れた…。
「ぎゃっ!ひひひヒソカさん!?」
「そんなに驚かなくても…突然現れるなんていつものことじゃないか♥」
「いや、そうなんですけど…ていうかそれ自分で言っちゃいますかね…。」
「くっくっく……で、どうだった?」
「え"っ…?」
「試合だよ~…楽しかったかい?」
「トッテモスゴカタデス!」
「何で片言なのさ…………どのへんが?」
「えっと……えと、ヒソカさんのキック力、とか?」
「・・・・you…。」
「は…はひ…。」
「キミ……試合見てないだろ?」
「ぎゃん!!」
「本っ当に分かりやすいねェ……◆」
ヒソカは別段怒るわけでもなく、やれやれと呆れたような溜息を吐いてyouに尋ねる。
「で、何でまたそんな事になったんだい?見に来れなかったの?」
「いえ!会場には行きました!それで…試合が始まって…。」
「ウン?」
「暫くして……ヒソカさんが石版を客席に蹴り上げた時…。」
「ああ、あれね…♠」
「その近くに…マチさんがいたんです。」
「マチが?」
「はい…。」
そうコクリと頷いて、youは試合中の出来事を詳しく話し始めた。
マチに会って、何故か話さなければならないと感じたことや
友達になりたいと彼女に無茶を言ったこと。
ヒソカは驚いた顔でその話を聞き届け、
先程よりも更に唖然とした顔でその感想を述べた…。
「それでキミは敵に塩を送るどころか、同盟を組んだって?」
「塩を贈ってきたというかその……はい…。」
「・・・。」
「マチさんのこと……いっぱい知りたくて…。」
「ライバルとして?」
「いえ!もうお友達です(と、勝手に思ってる)!」
「(マチ……ボクとは友達にさえなってくれなかったのに…◆)」
「ヒソカさん?」
「ん?あ、いや、何でもないよ…♣」
随分前に「は?アンタと仲良く?マジないわ、消えてくれる?」と
マチに絶対零度の目と言葉でそう言われたことを思い出したヒソカだった…。
それはさておき…と、ヒソカは気を取り直してyouを見る。
「まぁ、試合を見てない理由は分かったよ……youには見てほしかったけど、仕方ない◆」
「本当にすみません…。」
「いいよ、大丈夫……それに、今回の試合はゴンとの約束みたいなものだったから、ボク自身が楽しむ試合って意味合いが大きかったしね♠」
「ヒソカさん、楽しかったですか?」
「ウン、ゴンの更なる成長が楽しみだ♥」
本心からそう思って喜んでいるようで、ヒソカの心の底からの笑顔にyouも笑みを返した。
しかし、明るい話題はそこで終了を告げ、ヒソカは今後の核心を求めてくる…。
「さて、ゴンとの試合も終わったし…次はボクらの話しだ、you…◆」
「・・・!」
「ボクの荷物はもう纏めてる…元々持ち物とか殆ど無いしね……♣」
「明日?」
「ウン、そのつもり♠」
正面に向かい合って立ち、自分を見上げるyouにヒソカは何度目か分からない告白をする…。
「you……ボク、キミのこと好きなんだ。だから、ボクと一緒に来てほしい◆」
「ヒソカ、さん…。」
「youはボクのこと、どう思ってるの?」
それはとてもストレートな言葉で、ヒソカはyouに「好き」を告げた。
自他共に嘘吐きが定着している存在であるにも関わらず、
それは明らかに本心からだと分かるような態度と言葉と顔だった。
「わたしも……ヒソカさんのことが、好き。」
「ありがとう…♥」
「憧れとか…尊敬とか…怯えとか……色々混じっているけれど……やっぱりわたしはヒソカさんに恋をしているんだと思います。」
「ウン…♠」
「そばにいたいです……一緒に色んなところに行きたい、だけど…。」
「・・・。」
嬉しい言葉の後ろに付け加えられた反意語にピクリと反応すれば、
間髪を入れずにyouはヒソカを見据えて言葉を続けた。
「ヒソカさん、言ってくれましたよね…わたしがヒソカさんの「合格のライン」を飛び越えた…って。」
「ウン◆」
「でも、わたしが定めた「合格のライン」には、まだ…わたし自身が辿り着いていないんです。」
「それは新しい能力のこと?」
「勿論、それを含めて…色々あります。」
「…自分に自信が無いのなら、ボクがキミの修行を手伝うよ♠」
ヒソカの提案に、youはふるふると首をゆるりと横に振った…。
困ったように眉を寄せ…でも、口元は笑みを浮かべて苦く、笑う…。
「嬉しい。でもだめなの。」
「…どうして?」
「自分でやりたい。」
「くく…随分ストレートな意見だ★」
「・・・念能力者になって……絶対手に入れたいと思った能力なんです…。」
「ヒミツ?」
「秘密です!」
「残念…♥」
「手に…入れたら……会いに行きたい、ヒソカさんに。」
「いいよ……待ってる♠」
「待ってて…くれるんですか?」
「待てるよ……ボク、理由があって待つのは嫌いじゃないんだ♥」
「ふふ……じゃぁ…一生懸命頑張ります。」
「ウン…♥」
「ヒソカさん……。」
「!!」
一瞬笑ったように思ったが、それは脆くも崩れ去る。
気付けばヒソカの前にはボロボロと涙を零すyouの姿があった…。
ほんの少し身体を屈ませ、ヒソカはyouに顔を近づける…。
「you…。」
「キス、したい…。」
「ウン、どこに?」
「・・・ここ。」
そっと、ヒソカの唇に自分のものを重ね、youはゆっくりと目を閉じる。
しかし、すぐに唇は離され、youは顔を赤く染めて視線をふっと逸らした。
ほんの少しの間だが、確かな、youからのキスにヒソカは歓喜し、ゾクリと身体を震わせた。
「っ……ヤバ…//」
「?」
「ううん、何でも◆」
「ヒソカさん、わたしも明日、ここを出ます。」
「おっと、それは初耳だ…♠」
「もう闘技場一時撤退のお話は受付で済ませてるんです。」
「そんなことしてるんだ……律儀だね♣」
「そうですか?」
「ウン……で、これからどうするの?」
「サトツさんに、修行の成果を見せてきます。」
「ああ…成程ね◆」
「念で作り出せる鳥達のレパートリーは格段に増えましたし…。」
「ボクは結局一種類しか見ていないよ…残念だなぁ…♠」
「ふふ……次に会った時には全部お見せしますから。」
「全部?」
「はい!」
「それって……youのゼンブも含まれる?」
「え……っちょ…!?」
ぐらりと視界が回転したかとい思えば、天井をバックにヒソカの笑顔が自分を見下ろしていた。
不意打ちで驚いたものの、ヒソカにベッドに押し倒されることは慣れっこになっているyouはすぐに状況を理解し、ただじっとヒソカを見つめ返す。
「ね、全部なの?」
「えーっと……それはつまり…。」
「…分かるだろ……youの念も、youの身体、頭の先から足の先まで、ゼンブだよ…♥」
「・・・そっ、れ、は…//」
「欲しいな、全部……♥」
「・・・っ…//」
ヒソカの前で平静を装うというのはyouにとって不可能に近い技のようだ。
漂う香りを楽しむように首筋に顔を埋めて、耳元で「ダメかい?」と囁かれれば、
耳元まで真っ赤に染まるのは必然の事態…なのかもしれない。
「ね、you…♥」
「ま、す…!」
「ん?」
「全部あげます!……ひ、ヒソカさんがわたしだけ、待っててくれるなら!//」
「モチロン♥」
「ううー!//」
「youの方こそ……浮気しちゃイヤだよ?」
「し、しません!」
「クックック……本当に?」
首筋から顔を離し、不敵に笑みを浮かべてヒソカがyouを見下ろせば、
彼女は相反するように、涙目で困ったような表情を浮かべ、悔しそうにヒソカを見上げる。
「ほんとうにっ!」
「証拠は?」
「え?しょ、証拠?!」
「ウン、証拠を見せてよ◆」
「え、ど?どうやって…。」
「ン……じゃぁ、いっぱいキスして…youからさ…♥」
「ええっ?!//」
「できない?証明できない?浮気するんだ?」
「し、な……!」
「じゃぁ、シて?」
「っ・・・!//」
刹那、youはヒソカの両頬に手を伸ばしたかと思うと、勢い良く顔を引き寄せてキスをする。
額に、鼻に、瞼に、頬に、唇に。
何度も、何度も柔らかくキスを。
しかし…それに耐えられなくなったのか、
主導権を奪うようにヒソカの大きな手が髪を梳くようにしてyouの後頭部に差し入れられる。
「ふ…ぁ…っ//」
「ン…ふ…♥」
角度を変えて何度も口付け、終にはヒソカの欲の現身として舌までが出動する。
慣れない深い口付けに翻弄される姿もツボに入るのか、
ヒソカは悦に入った表情でyouを何度となく苦しくさせた…。
「次に会った時」などと告げておいたものの、性欲にだらしないというのがこのヒソカという男。
歯止めの利かなくなった彼がいよいよyouの服の中に手を差し入れようとした矢先…。
「はふ…ひぉかぁ…は//」
「ん…♥」
「へんはい!//」
「・・・あ♥」
必然…というしかないのだが、youに覆いかぶさるヒソカの下半身は大変な事になっていたようで。
ムクムクと起き上がるそれが、次第に自分に当たるのに怯えを抱いたyouの我慢が限界を越えたということらしい。
「ゴメンね♥」
「・・・//」
「まぁ、つまり……youとこういうコトしたいんですボクは♥」
「・・・ノーコメント!!//」
「・・・あらら♥」
ぷいっとそっぽを向いたyouの左腕をぐい、と引っ張り、その手を掴む。
いきなりどうしたのかと思えば、視線を合わせたまま「タネも仕掛もありません◆」と意味不明な言葉。
「何がですか、ヒソカさん…?」
「これでキミはボクのもの♥」
「ボクの…って……え?!あ、何これ!?」
「♥」
ちょい、と指差された箇所は左手の薬指で…。
その指の付け根には少し太めのプラチナリング。
「1つだけ…約束してくれるかい?」
そう言ってヒソカはyouを抱き寄せ、耳元に唇を寄せた…。
words from:yu-a
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