天空闘技場編
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明らかに雰囲気が今までと異なる
ここは天空闘技場200階
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ゴウカクxノxライン
01:meeting-again!
200階クラスの登録を済ますべく、受付カウンターに赴いたyou。
「……なお、この階よりあらゆる武器の使用が認められます。」
「ほうほう…。」
「試合のお申し込みに関しては、この階より90日間の戦闘準備期間が与えられます。また、本日すぐに参加登録も可能です。」
「そうなんですね…。」
「はい。では、本日、試合の参加登録をされますか?」
「いえ…時間に余裕があるなら、もうちょっと様子を見ます。」
「左様で御座いますか。」
案内係の女性の説明を聞き、分からない部分をいくつか尋ねて登録は終了した。
「説明は以上です。何かご質問等がございましたら、いつでもお尋ねください。」
「はい!ありがとうございました。」
ぺこりとお辞儀をして、受付を離れる…。
と、その前に立ち塞がるのは人の壁…。
youはキョトンとした顔でその壁となった3人を見た。
「あの…。」
「初めて見る顔だね、200階は初めてかい?」
「あっ、はい…。」
「オレはダサソ。よろしく。」
「えっと、you…です。」
能面のような顔はマスクなのか本物なのか…。
後の2人も脚1本で独楽のような小柄な男と、車椅子の男性。
兎に角変わった雰囲気の3人組である。
すぐに、独楽の男性はギド、車椅子の方はリールベルトと自己紹介を続けてきた。
何が目的で話し掛けてきたのかと量り兼ねていたが、
戦闘を何時にするつもりなのかと問われたので「ああ」と納得をするに至った。
「すみません…わたし、このフロアは初めてなので…1度か2度試合を拝見させていただいてから参加しようかと思ってるんです。」
「そう、残念だな……新人(ルーキー)ってことで手加減していいと思ってたんだけど…女の子だしね。」
「あはは…ありがとうございます…でも…。」
「別に1日に3人と、とは言わないよ。ちゃんと期間も空けて…。」
普段、youは温和な性格ではあるのだが、
今日やっと200階に辿り着き、たった今新しいルールやシステムを頭に詰め込んできたのだ。
実際のところ、早めに自室で寛ぎたい。
流石にいい加減ちょっとしつこく思えてきた時だった…。
ふいに視界の先、廊下の奥に見知った顔を見つけた。
「!!」
「だから、試合やってみないかい、youちゃん?」
「ちょ、っと…すみません!」
「えっ!?」
「また今度!ゆっくり200階のお話聞かせてください!!すみませんっ!!」
「ちょ、youちゃ…!!!」
3人組を振り切り、バタバタと廊下を駆け抜ける…。
目的の人間を改めて視界に捉え、それが「彼」であると確信したyou…。
大きな声で、その名を呼んだ。
「ヒソカさん…ッ!!」
「?」
声のした方をくるりと振り向き、彼…基、ヒソカは不思議そうな表情を浮かべた。
「(誰…?)」
「お…お久しぶりです…っ!!」
「(う~ん…どこかで会ったかなぁ?)」
「昨年のハンター試験ではお世話になりました!」
「(昨年、ねぇ…やっぱり記憶にないなぁ…。)」
「お陰様で合格することができました!」
「(少しは念を使えるみたいだけど…まだまだ…◆)」
「いつかヒソカさんにお礼を言いたいと思ってたんです!」
「(ちょっと強いくらいじゃ…ボクは動かせないよ…♠)」
「ヒソカさん…?」
「キミ…誰だっけ?」
「あっ…と、す、すいません……そうですよね、急に…。」
確かに…と、反省した顔でyouは俯く…。
こんな場所でいきなり声を掛け、一方的に言葉を投げ掛けて…と。
申し訳なさそうに「ごめんなさい」と言いながら、
youは自身の着ているパーカーのフードを徐(おもむろ)に被った。
「試験の時はなるべく女の子に見られないようにこんな感じでフード被ってましたしね。」
「!!」
「急にお声をお掛けしてすみませんでした…すごく嬉しかったものですから…。」
「(思い出した…!)」
フードを被った姿に関してもだが、何よりも困った表情の後に浮かべた嬉しそうな表情が鍵となった。
普段、過去にはあまり…否、全く興味や関心を寄せないヒソカ。
よく言えば過去に囚われない。
悪く言えば自分を省みることがない。
そんな彼が唯一「過去」に焦点を当てて記憶を辿ることがあるとすれば、
偏にそれは自分の見守る「青い果実」のためだけだろう。
「青い果実」…それは、ヒソカが勝手に定めた「今殺すには惜しい人材」のことを指す。
その時殺さないことで、後々に根っからの戦闘狂である自分を楽しませてくれるであろう人物。
いつかくるその日のために、ただ生かし、熟すのを待つのだ。
目の前にいる彼女も、そうだったと思い出したのである。
words from:yu-a
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