天空闘技場編
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チャイムを押したけれど
出てくれなかったので
何回目か分からない
不法侵入をしましたが
何か問題でも?
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ゴウカクxノxライン
25:But, refuse!?
「酷いナァ、居留守使うなんて…♥」
「ひ、ひそかさ…っ!!?」
ヒソカの予想通り、youは自室のベッドで膝を抱えてぐずぐずと鼻を鳴らしていた。
その時点でヒソカの加虐心が煽られたのだが、
ぐっと堪えて彼女の頬に手を伸ばし、その涙を拭っってやることにした。
「どうして泣いてるのかな?悲しいことでもあった?」
「い、いえ……たっ…たまねぎエキスがですね…目にしみて…それで目が…目がぁああ!ってなって。」
「何その見え透いた嘘…◆」
玉葱など持って居ないyouの手を軽く掴み、ヒソカは苦笑する…。
「誰がキミを泣かせたの?」
「別に…誰というわけでは…ないのですよ。」
「じゃぁ、何で泣いていたの?」
「それは……自分でもよく、分からないんです…。」
「うーん?」
「念の修行を……しようと思ったんですけど…色々と、別の事を考えてしまって…そのうちに…。」
「…色々って?」
「え?えーと…い、色々は色々、デス!」
「例えば…そうだなぁ……ボクのこと、とか?」
「ちちち違いますんよ!!?//」
「どっち?ていうか分かりやすいね!!」
超ド級に分かりやすい反応に思わずツッコミを入れてしまうヒソカであった…。
そんな感じであっさり自分の考えを読まれてしまったyou。
困った顔で俯き、口をへの字に閉じてしまう…。
「…当ててみせようか?」
「え?」
「youが分からないって言ってる「色々」なこと。」
「当てなくていいです…ていうかわたしにも分からないのに…。」
少し不貞腐れたような顔でそう吐き捨てるyouを見てくすりと笑い、
ヒソカはそんな彼女はお構い無しにその理由とやらを話し始めた。
「ボクの待っていた「気になる子」が気になるんじゃない?」
「ふ、え?!」
「どうして待っていたのか、どんな相手を待っていたのか…ボクがその子をどう想ってるのか…。」
「・・・。」
「そんな「色々」なことを考えて、修行に身が入らなくなって…そういう自分が情け無くて、泣いてた?」
「うう……。」
「ああ、それだけじゃないかな……何だか悔しい気持ちと、悲しい気持ちも入り乱れたんじゃない?」
「どうして…?」
「え…だって、そうじゃない?」
くすくすと、余裕の笑みを浮かべてヒソカはyouの頬に手を伸ばす…。
「ついこの間、ボクはキミに愛の告白をしたっていうのに、ボクはキミの目の前で他に気になる子がいると言ったんだから…◆」
「・・・っ…。」
「嫉妬や怒りは至極当然の結論だと思うよ♣」
「・・・。」
「あ、そういえばまだ答えを聞いてなかったね♥」
「う…っ…!」
「ああ、でも…不利になるのは嫌だから、弁解させてもらってもいいかな?」
「弁解?」
「ああ♠」
途中からヒソカが何を言っているのか分からなくなったらしいyou。
目を丸くさせて眉を潜ませた。
そんな彼女の頬からそっと手を離し、ヒソカはポケットから携帯を出してネットワークに接続する…。
急に携帯で遊びだしたのかと、更に頭に疑問符を浮かべていると
どうやらネットは検索の為だったらしい…開いた画面をyouに見せてきた。
「これは……男の子?え、と……「ゴン・フリークス」…?」
「そう、これハンター専用サイトのデータベース♣」
「え!この子ハンターなんですかっ?!凄い!えーと…287期ハンター…て、今年だから…ええ?!」
「ウン、ボクと同期♥」
「でもこの子…どこかで…?」
「うん、もしかしたらTVで見たかもね♥」
「TVで…あ!もしかして下層フロアで試合してた…?!」
「正解♠今日の今日めでたく200階入りしたよ♣」
「わー!じゃぁじゃぁ、わたしもヒソカさんも戦うかもしれませんね!て…えーと…うん??」
この子がどうしたのかと、ハッと気付いたyouだったが、
逆にヒソカに「まだ分からないの?」と問われ、何だかムッとしてしまった。
「そう……まぁ、仕方ないか…◆」
「むー…。」
「ゴンは…うーんといや、ゴンと彼の友達はね、ボクの「お気に入り」なんだ♥」
「お友達…なんですね?」
「クックック……「お友達」ねぇ…果たしてそう言ってくれるかな…♠」
「え?」
「ううん、それはさておき♣」
「???」
「ボクはあそこで彼等を待ってた♥」
「気になる方ではなくですか?」
「うん、成長が「気になる」ボクの「お気に入り」の彼等をね♥」
「・・・・。」
「分かったかい?」
「いえ……ちょっとよく…。」
「分かりません」と言葉にしながら、youの身体はバフッと音を立ててベッドに沈んだ。
天井をバックにしてヒソカに見下ろされ、やっと押し倒された事に気付くyou。
わけが分からず、とりあえずオロオロしだすと余裕綽綽のヒソカの笑い声が頭上から振ってくる…。
「くくく……つまり、キミは子どもに嫉妬してた、ってことさ♥」
「しっと…とか、してないです…っ!//たぶん!!」
「そう?じゃぁ仕方ないからyouのことは諦めて他の誰かを好きになろうかな……?」
「例えば…?」
「んー……ボクは何でもイケるクチだからなぁ……ゴンでも全然美味しく食べれるよ?」
「心の底からやめたげて!!」
相手の意思をも厭わないヒソカの言葉にyouは全力でセーブをかける。
くすくす笑ってはいるが、目が本気な上に否定の言葉が出てこない。
youが反応に戸惑っていると、ヒソカはふっと苦笑を漏らした。
「別にね……例えば、なんて要らないんだよ…ボクにとっては…◆」
「・・?」
「老いも若きも男も女も……強ければお気に入りになるし、弱ければ興味も湧かない♠」
「・・・。」
「欲しければお金で買いもするし、我慢できなきゃ無理矢理にでも食べちゃうだけのハナシだもの♣」
「…そういえば、そんなこと言ってました、ね。」
「ウン……でも、キミとボクとの関係性だからそうしないって…言ったよね?」
「…はい…。」
「そしてその理由を、ボクはこの前キミに伝えた…♠」
「・・・。」
「応えてくれるのか…くれないのか◆」
「だめなんです……。」
「?」
うっすらと、youが唇を開くと、ヒソカはその部分をじっと見つめ、放たれる言葉を待った。
「…わたしは…わたしは弱いから…だめなんです。」
「何…?」
「弱いから、ヒソカさんの傍には……いられないんです…。」
「!!」
溜まることなく、youの頬に雫が伝った…。
ヒソカは驚いた顔をして、彼女を見つめる…。
「それは…どういうことだい?」
「……っ、とても好き…なんです、きっと……貴方のことが。」
「…you…!」
「でも、わたしは強くないから、ずっとヒソカさんのお気に入りでいる自信が無い。」
「そんなことはないよ……それに、もうそんなこと関係無い…◆」
「だとしても、それでもわたしは弱いから……ヒソカさんの傍には居られない。」
「何故?」
「いたくない。」
「・・・それは、なぜだい?」
ちゃんとした答えじゃないと、認めない、許さない…そんな目でヒソカはyouを見下ろす…。
「傍にいても、ヒソカさんは誰かをお金で買ったり、我慢できなくて食べてしまうでしょう?」
「・・・それは…。」
「そんな時、大丈夫ですよって……わたしは…弱いから、言えないです…。」
「・・・。」
「すみません…ごめんなさい……ヒソカさん…っ…。」
「ボクが食べたいのはあの日からずっとyouだけだよ。」
「・・っ…!」
「youがボクのものになってくれれば……いや、うん…そうじゃないな…◆」
「…ふ…?」
「キミしかいらない。」
そうやってヒソカは確実にyouを追いつめる。
勿論ヒソカにとってyouは始めて純粋に恋をする相手になり、その「心」が欲しいと思った存在だ。
それは確かに揺るぎ無い事実。
しかし、彼にとっては嘘は習慣のようなもの。
youを手に入れるためにどんな嘘を吐けばいいのか理解しているのだ。
現に、ヒソカはyou以外も抱く時は抱くつもりだ。
ただ、それを絶対に彼女に悟られずにこなす自信があるので、軽々しく嘘が吐ける。
「youが欲しいんだ…◆」
「め、です…。」
「ん?」
「だめ、です……あげられません。」
「え…♣」
「わたし……ここに修行をしにきたんです……強くなりにきたんです…。」
「ウン、そうだね♠」
「まだ何も満足にできていないのに……楽なほうに逃げたくない。」
「逃げるなんて…◆」
「逃げ、です……今ココで…ヒソカさんを選ぶ事は。」
youは目を閉じて「わたしにとって」と、付け加えた。
「…守りたい遺跡があるんです、彼等がまだ眠ってる場所も見つけたい。」
「・・・。」
「欲しい技があります。習得してサトツさんに見せたいです……勿論、ヒソカさんにも。」
「・・・そう。」
「でも、ヒソカさんといると楽しくて、時間も忘れて、ずっと傍にいたくなる。」
「…you♥」
「色んな場所に…ずっと一緒に付いて行けたらなぁって。」
「おいでよ♥」
「でも、それじゃぁヒソカさんの強さにおんぶに抱っこ…です。ずっと…納得いかないはずです。」
「・・・。」
「まだ、わたしは……何一つ自分の想いを遂げれていないの。」
「だから、一緒にはいけないって?」
ヒソカの言葉にyouは無言で頷いて、もう一度「すみません」と小さく呟く。
高まりかけていた熱も欲も萎えたらしい…。
ヒソカはハァ…と盛大に溜息を吐くと、youの上から身体を退かし、立ち上がった。
「キミは本当に粘り甲斐のある相手だね…◆」
「すみま…。」
「あーいいよ、もう謝らないでくれるかい?不愉快だ♠」
「っ…。」
「苛立つのに襲わない理由は…分かるね?」
「・・・。」
「もう暫く…道化を続けてあげる…♣」
「ひそ…。」
「タイムリミットはもう少し……ボクがゴンと戦うまで…くらいかな?」
「ゴン…くんと?」
「何となく…そんな予感がするんだ◆」
何の根拠も無いのだが、ヒソカには天空闘技場…否、youと離れる時期が迫っているような気がしていた。
恐らくはここでゴンの成長を見ることで、ゴンへの興味がまた平常値に戻るからだろう。
その後湧きあがるのは新たな興味を惹かれる存在への執着心。
つまりは次なる闘いの相手を探しに行くのだ。
「(その時までにyouがボクのモノにならなければ……「アレ」を使うことになるのか…◆)」
「…ヒソカさん…?」
「…言っておくけど、ボクはとってもしつこいんだ…♥」
「へ?」
「明日も明後日も一週間後もその先も……ずっとyouが好きだよ♥」
「…っ…//」
「それじゃぁ今日はこの辺で★」
「あ、え…?!は、はひ!」
「ああ、そうだ!」
「?」
「道化になるけど、ボクは奇術師だから……そこ勘違いしないでね?」
「わ・・・分かりました。」
そんな思いっきりどうでもいいことをにこやかに言い放ち、ヒソカは部屋を出ていった…。
words from:yu-a
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