天空闘技場編
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「you ♥」
「んー…。」
「寝起き…♥」
「んぅ……あと25分…。」
「中途半端に長いなぁ……youは焦らすのが得意なの?」
「だって…まだねむい…、し・・・え…?」
「オハヨ♥」
朝、目覚めれば
隣に奇術師がいた
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ゴウカクxノxライン
13:date
ギャー!という悲鳴の後、youはベッドから飛び退き、落下した。
「おやおや◆」と楽しそうに笑みを浮かべ、ヒソカがそれを見下ろす…。
「なっ、な、なんで…ひそ…ここっ?!」
「『何でヒソカさんがここにいるんですか?!』って?」
「わ、わたし…もしかして鍵かけ忘れて…?!」
「ここは全室オートロックだよ♠」
「で す よ ね !」
ホレ見ろ、わたしの驚きの反応は正しい!と言わんばかりに目をカッと見開くyou。
しかしながら、ヒソカは全く堪えていないようだ。
相変わらずの笑顔で、youを起こすべく手を差し伸べている。
その手を掴み、立ち上がったyouはパジャマ姿でヒソカに問いかけた。
「じゃぁ…どうやって部屋に?!」
「何度も言っているだろう?奇術師に不可能はないの♥」
「逆に何度も思ってますけど、理由になってませんよそれは!//」
「そう怒らないでよ♥」
「う~…!」
にっこりスマイルでわしわしと寝癖の付いた髪を撫でられる。
褒めてもらうような感覚に陥るのか、実を言うとヒソカに撫でられることが好きになっているyou。
今回もまんまと丸め込まれてしまった。
「それで……何か急ぎの用事でもあるんですか?」
「えー?だって今日はyouとデートの日だろう?遅刻魔のボクとしてはyouを待たせるワケにはいかないからね…先手を打ったわけさ♣」
「先手打ち過ぎですから!」
「ていうか先手ってレベルじゃねぇぞ!」とまで言葉が出掛かるyouであった…。
それはそうと、確かにヒソカの格好を見てみれば
髪はいつものオールバックではなく、いつぞやの前髪を下ろした時のすっぴんイケメンルック。
おまけに服装は昨日、上から下まで買い揃えた服や装飾品をそのまま身に着けており、
今すぐにでも出かけることができる姿…。
「はぁ…でもですね……見ての通りこんな格好ですし、まだ用意には時間が掛かりますから…。」
「そうだねぇ…◆」
「用意ができたらヒソカさんのお部屋に行きます……だから待機を…。」
「ヤダ♠」
「・・や、ヤダって言われましても…!」
「ボクはここでyouの洋服を一緒に選んで、生着替えを見たいんだよ♣」
「服を選ぶのは全く問題ないですが、生着替え云々は大問題ですよ?あなた変態ですか?!」
「よく言われる♥」
「やっぱりか!」
寧ろ今までのヒソカの発言や態度でそう思わなかったのが謎である。
(当事者であるヒソカ自信も実際そう思っていた)
確実に朝から精神をすり減らしていくのが自分でも分かったyou。
これ以上ヒソカに何を言っても無駄だと…すぐに悟るに至ったため、
大きな大きな溜息と吐いて「分かりました」と呟く。
「顔洗ったり髪セットしたりしてきます……ヒソカさん、お手数ですけど今日の洋服見立ててもらってもいいですか?」
「モチロン♥」
服のある場所を伝え、youは洗面台へと向かった。
顔を洗い、歯磨きをしたり、髪を梳いたり、メイクをしたり…。
できることを全て済ませリビングに戻ると、服ではなく真剣な顔で下着を選んでいるヒソカがいた。
何と言うか……全てに於いて切実に後悔をするyouであった…。
「ひーそーかーさーん…?//」
「あっ、おかえり♥」
「ただいま!…じゃないですよ!何やってるんですか!!」
「服を選んでたんだよ?」
「下着と言う名の…とでも言うつもりですかッ!?そんな格好で街を歩くかいっ!痴女かわたしはッツ!!//」
「くくくっ……youがツッコミ★」
「ツッコミしたくもありますよ!本当に……もうっ!//」
「ゴメンごめん◆服はもう選び終わってたから、暇してたんだ♠」
「え…お待たせしてしまったんですね…それはすみませんでした……でも下着は勘弁してくださいマジで。」
「クックック……じゃぁ、ハイ、今日のデートはこの服ね♥」
「!」
そう言ってヒソカが差し出した服にyouは目を大きく見開いた。
暫し黙ったままでいる彼女の反応を見て、ヒソカは少しだけ不安気に首を傾げて尋ねる…。
「you…?」
「・・・。」
「もしかしてボクのチョイス…悪かったかい?」
「い、いえ……ちょっと、驚いてしまって…。」
「?」
「わたし、この服ヒソカさんの前で着たコトないですよね?」
「んー……ないね◆」
「ですよねー…。」
「えーと、ゴメン……他のに変えようか?」
というヒソカの言葉にyouは首をブンブンと横に振った。
「い、いえ!とんでもないです!……あの…この服、凄く気に入ってて…だから、ちょっとビックリしたんです。」
「そう……それはよかった♥」
「やっぱりヒソカさんって凄い…。」
「くっくっ……もしかしたら本当に奇術師に不可能は無いのかもね♥」
「え?」
「ううん、何でもないよ♥」
「じゃぁ、着替えてきますね。」
「え?生着替えは……!?」
「しませんよ?!」
「残念♥」
youは「そういうお店にでも行ってください!」と言い放ち、洗面所へと向かった。
数分後、着替えを終えたyouがリビングへと戻り
少し会話をした後に2人で街へと繰り出した。
「ところでヒソカさん……今日はどこか目的の場所でもあるんですか?」
「うーん、それがさぁ……実はちょっと問題が…。」
「もんだい…?」
「そ……急遽、友達と会うことになっちゃってね……悪いけど少し付き合ってくれるかい?」
「はい!勿論です!ヒソカさんのお友達に会えるんですね!凄い!嬉しいです!」
「あんまり期待しないでね…変わった子だからさ…◆」
「(ヒソカさんに言われるくらい変わった方って一体…)」
「お前が言うな」と思うyouだった…。
そんな会話の後、待ち合わせの場所に一人の男が現れた…。
男というにはあまりに美しい髪に中性的な顔立ち…。
しかし、youと比べるとやはり長身で体格もがっしりとしている。
彼はyouを見るや否や、すぐにヒソカに質問をしてきた。
「・・・誰?」
「この娘はyou、ボクの可愛いセンパイ♥」
「センパイ?強いの?」
「イルミの先輩でもあるんだよ?前年度のハンター試験合格者なんだから★」
「ああ、そういう意味ね…。」
抑揚の無い声で会話をするイルミと、感情いっぱいに会話するヒソカ…。
コントラストが絶妙で思わず笑ってしまいそうになるのをyouはぐっと堪える。
「you、こっちはイルミ。ボクの大親友だよ♥」
「笑えない冗談はやめてよヒソカ。」
「酷いなぁ……でもそれでこそイルミだよね◆」
「誰だって嫌じゃない?ヒソカと友達なんて。」
「傷付くなぁ…♥」
ヒソカが全然傷付いた顔ではないのは言うまでもなく。
youは苦笑しながらイルミに一礼を入れた。
「はじめまして……youと言います。」
「どうも。」
「えっと……イルミさん、とお呼びしても?」
「イルミでいいよ。」
「な、何か…ヒソカさんのお友達を呼び捨てるなんて恐れ多いです…っ!」
「・・よく分かんない。何で?普通に呼べばいいじゃん。」
「えっとえっと……じゃ、じゃぁ、い、イルミくん…でもいいですか?」
「イルミくん………初めて呼ばれた。」
「お…お嫌ですか?」
「いや……悪くないよ。」
「よかった!」
「・・・。」
ほっと安堵の笑顔をイルミに向けるyou。
イルミはじっと大きな瞳で彼女を見つめる…。
彼の視線の意図が分からず、頭に疑問符を浮かべてコテン…と首を横に傾げれば、
イルミの大きな手が頭に乗せられ、髪を数回撫でられた。
「い、イルミさ……くん?」
「ああ、ごめん…なんか、つい。」
「ふふ……でも、頭撫でられるの好きみたい、わたし。」
「そっか。」
「はい!」
にっこり笑みを向けると、心なしか無表情だったイルミの口元が上がった気がした。
そんな気配をヒソカも感じ取ったらしい。
気に食わない…とばかりにねっとりとした陰湿なオーラを纏い、文句を言い放つ。
「イルミ…キミ、ズルいよ……何「イルミくん」て……親しそうに…◆」
「は?意味分かんないんだけど…。」
「youと最初に仲良くなったのはボクなのに…♣」
「ヒソカ…キモチワルイ。」
「珍しくキミからの頼まれごとだけど……聞いてあげないでおこうかな。」
「それは困る。」
「つーーん♠」
「・・・・。」
ワザとらしくそっぽを向くヒソカ。
イルミはハァ~っと大きな溜息を吐いて、youに何とかしてほしいと頼み込む。
「you、この変態どうにかしたいんだけど。」
「えっ?!わたしに聞かれても…。」
「…仕方ないからヒソカのことも君付けで呼んでよ。もしくは呼び捨て。」
「そっ、それはできません!ヒソカさんはわたしにとって特別な方なんで…。」
「困ったな………あ。」
「?」
「ちょっと耳貸して。」
ぐい、とyouの腕を引き、イルミは彼女の耳元でボソボソと内密に指示を送る。
すぐに「えぇ?!!」と反応し、同時に「無理ですよ!」とも…。
渋るyouにイルミは無言と目力で有無を言わさぬオーラを醸し出した…。
結果…。
「あの、ヒソカさん…えっと……イルミくんのお願いを聞いてあげてくれませんか?」
「ヤダ♣」
「お、お願いします……ヒソ…ご、ご……ご主人様……?//」
「?!」
「わーっ!やっぱり忘れてくださ…!」
「you・・・。」
「ひっ?!」
「もういっかい言って…!」
「ひ…ヒソ……ご、ご主人様……は、鼻血…が!」
プッ…という小さな音がしたかと思えば、ヒソカの鼻から漫画のようにダバダバと血が流れ出す。
血の大惨事にyouは叫び、イルミは面白がり、ヒソカは悦に入った表情で空を仰いだ。
(鼻血を止める的な意味で)
そして、何とか血が治まったところで、ふぅ…と一息吐き…。
「you、ハンカチありがと……洗っても血が取れなさそうだから今度新しいの買って返すよ…◆」
「いえ、大したものじゃないですし…大丈夫ですよ。」
「じゃぁ、ごめんついでにもう1個いいかな?」
「ん?」
「ちょっと水分が欲しくて……何か飲み物買ってきてくれるかな?」
「わかりました……大丈夫ですか…?」
「うん、コーヒーとかでいいよ……ついでにyouの分も買っておいで♥」
「わーい、行ってきまーす!」
「ごめんね…?」
「いえいえー!」
ぱっと笑顔をヒソカに向け、youはその場を後にした。
そして、残された2人…。
「どうしようイルミ、ボク、youのこと欲しいかも…!」
「奇遇だねヒソカ……オレも家のメイドと一人交換したくなったよ。」
「それはダメ、絶対◆」
「ハハ、だよね。」
ヒソカの言わんとしていることや思っていることが大体は理解できるらしいイルミ…。
本人は絶対に認めないだろうが、それができるということは
結局はヒソカの友達と言われてもおかしくはないのだろう。
そんなイルミがヒソカを珍しく呼び出した理由…。
ヒソカがyouをはけさせた真意は其処に在った。
「で、ボクに頼みごとって何?」
「ああ、キルのことなんだけど。」
「ああ、ゴンと一緒にいるキミの弟?」
「そ。親父から連絡があってさ、家を公式に出たって。まぁ「正式」ではないけど。」
「そう…◆」
「それで、もうすぐ闘技場(ココ)に来る。」
「ほう…♠」
「オレが出てくワケにはいかないから、ヒソカにお願いしようと思ってさ。」
「いいよ♥ 他でもないキミの頼みだ…ボクが断るワケ無いだろう?」
「嘘ばっか…ゴンとの試合を楽しみたいだけのくせに。」
「両方だよ・・・♥」
ニタリと厭らしい笑みを浮かべ、ヒソカはペロリと舌なめずりをする…。
それを見て、イルミは呆れたように軽く溜息を吐いた。
「200階まで必ず来るだろうけど、上には上げないようにしてほしい。」
「それが依頼かい?」
「うん。雑魚の洗礼でキルが何かを失うなんて事があってはならないからね。」
「(そんなにヤワな子じゃなさそうなんだけど…99番のキミの弟…。)」
「まぁ、キルは念を覚えるまで無茶はしないと思うけど念の為。」
「(ホラね、分かってるクセに…♣)」
「兎に角覚えるまでは絶対に入れないで。」
「ハイハイ◆」
「本当は覚えても入れないでほしいんだけど…それはヒソカが譲れないだろうから諦めるけど…。」
「流石イルミ……よく分かってる♥」
「不本意ながらね。」
「♥ 」
ちょうど飲み物を持って戻ってきたyouに「じゃぁまたね。」と告げ、イルミは横を通り過ぎる…。
イルミの分も飲み物を買ってきていたyouは慌ててその分を彼に手渡した。
「イルミくん、またお会いしましょうね!」
「うん。」
大きく手を振れば、ひらひらと軽く手を振り返してくれた。
そのままイルミが人ごみに紛れて行ったのを見届け、youはヒソカに向き直る…。
「すみませんヒソカさん、勝手にイルミさんの分も買っちゃいました。」
「全然いいよ、おかえり♥」
「はい、これヒソカさんのコーヒーです。」
「ありがと…♥」
「さて、ヒソカさん…これからどうしましょう。」
「あ、行きたいトコ1つ見つけたんだけど…◆」
「え、何処ですか?」
「メイド服買わない?」
「買いませんッツ!//」
まだそのネタを引っ張ってくるのかと…ムキになって否定するyou。
しかしながら…。
心のどこかで「嗚呼、きっと明日には着せられるんだろう」という確信めいた予感を覚えるyouなのであった…。
words from:yu-a
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