天空闘技場編
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「youはどんな服が好みなの?」
と尋ねられた場所は
何故かメンズのショップであった…。
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ゴウカクxノxライン
12:shopping!
試合で台無しになった上着を買うべく街へ赴いたyou。
そして、買いに行こうと言い出したのはヒソカ。
しかしどうだろう…。
いざ、街へ出るとyouの上着はそっちのけでヒソカが自分の服を吟味し始めたのだ。
もう既に出掛けて小一時間程経つのだが、
一向にyouの上着を探す気配は無い。
youも楽しいのか、別段気にすることなくヒソカのウィンドウショッピングに付き合っているのが現状だ。
「こっちとこっち、youはどっちの方が好み?」
「うーん…色はこっちが好きですけど…デザインはこっち。」
「迷うなぁ…♣」
「ヒソカさんなら、こっちかな。」
「じゃぁコッチにする♥」
「そ、そんなあっさり!」
「you好みの男になろうかなと思って♥」
「服が?」
「失敬だな……「服も」だよ◆」
微かに不機嫌そうな声を出し、口を尖らせたヒソカ。
youはくすくす笑って「すみません」と謝った。
「でもヒソカさん、その服はいつも着ているような服ではないですけど…その…今みたいなピエロ…じゃなくて奇術師スタイル?みたいな…。」
「ああ、コレは普通の店に売ってないだろう?基本オーダーメイドなんだ◆」
「ほわぁ…こだわりですね…!」
「ん♥」
「じゃぁ……この服は…?」
「んー……デート用?」
「わお!勝負服というやつですね?」
「ボクはいつも勝負服だけど……そうだね、別の意味での勝負服だね◆」
「ヒソカさんは素敵ですから、何を着ても似合いますよ。」
「ありがとう♥」
ヒソカはニコリとyouに向かって笑顔を浮かべた。
結局そのまま手にした服をカウンターまで持っていき、カードで購入。
そんな感じのことを別の店でも何件か繰り返し、
購入物は上から下まで1セット出来上がるほどの量となった。
そこでやっと買い物に満足できたのか、ヒソカが「次はyouのだね★」と笑う。
「そういえば忘れてました……!」
「寄り道しちゃってゴメンね……ついつい楽しくなっちゃって◆」
「わたしも楽しかったから、いいんです!」
本当にそう思っているのだと分かるような素直な笑みをヒソカに向ければ、
彼の顔にもいつもと違う自然な笑顔が浮かんだ。
そうして2人、場所を移動すること数分…。
youが気に入ったラインナップの店で上着を探す…。
「you、これなんかどう?」
「あっ、可愛いです!でもちょっと大きいです。」
「残念♥……こないだの萌え袖が可愛かったからさぁ…。」
「そ、その節はお世話になりました……シャツ、とか…色々…//」
「いいえ◆こちらこそ、有効活用させてもらったよ…♥」
「え?」
「ううん、何でもないよ…それより、また泊まりにおいで?いつでも歓迎だよ♥」
「暫く控えさせていただきますよう、大失態です…あれ。」
「くくくっ…◆」
酔っ払って眠ってしまった挙句、ヒソカに連れ帰ってもらい、下着姿を見られたという事実は
彼女の中で思い出したくない過去とされたらしい…大きな溜息を吐いて俯いてしまった。
そんな風にyouが気落ちしている最中でもヒソカは色々物色していたようで、
再び彼女が顔を上げた時には別の上着を数着持って遣って来た。
「you、こんなのどう?好きそうじゃない?」
「わっ、可愛い!こういうの好きです!好きです、ヒソカさんっ!」
「・・・そう♥」
すぐにヒソカが持ってきた上着のうちの1着を手に取り、試着しているyou。
ヒソカはというと、服に対しての「好き」が自分に向けて言われた感覚に捕らわれ
にやける口元をそっと隠していた。
「わー…もうっ、これにします!可愛い!」
「じゃぁ、決まりだね◆」
「はいっ!」
「貸してごらん…♠」
「え?」
youの手からひょいと上着を取り上げ、ヒソカはスタスタと歩き出す…。
何をするのかと思いきや、彼はレジへとそれを持って行ったらしく、
スタッフの「ありがとうございます!」という受付の声が聞こえてきた。
慌ててヒソカを追いかけ、支払いの寸前で間に合ったyouはヒソカを押しのけようとするのだが…。
「ひっ、ヒソカさん!何してるんですか!」
「え?会計だけど?」
「これはわたしの買い物ですから!」
「さっき部屋で「買ってあげる」って言ったじゃないか◆」
「いただく理由が無いと答えたはずです!」
「強情だなぁ…♣」
「前回ご飯もご馳走になっていますし!」
「あれは再会と合格のお祝い、ね♠」
「じゃぁ、今回は何も無いですよね?」
「・・・・。」
ヒソカが黙ってしまったのを、反意が浮かばないのだと見做し、
youはドヤ顔で自分の財布を取り出す。
が、しかし。
「えっと、おいくらですか?!」
「はい、8700ジェニーになります。」
「じゃぁ、10000か……ら…(え…?)」
「かしこまりました……?」
「ええええ?!!(て……手が動かないッツ!!?)」
「?!」
支払いの代金が中々出されないことを不思議に思った店員がyouをチラと見遣れば、
彼女が財布のお札入れに手を突っ込んだまま停止している姿…。
どうしたのかと首を横に傾げたと同時に上がった驚嘆の声に店員は肩を震わせた…。
手の位置はそのままに、脚をバタバタ鳴らすyouの横からサッと差し出された一枚の万札…。
手元から辿れば、それはそれは綺麗な笑顔を浮かべた奇術師が…居た。
「ハイ、1万ジェニー♥」
「え、あ…?あっ、は、ハイッツ!」
ヒソカから代金を受け取り、釣銭を返した店員は
カウンターの向こうで服を畳み、そそくさと渡す準備を始めた。
「ヒソカさんっ!」
「ん?」
「念を使うなんてズルい!!」
「クックッ……それがボクと一緒にいるってコトさ♥」
「もーーーっ!//」
「だけど、ちゃんと理由あってのコトなんだよ?」
「??」
パッとヒソカの念が解かれ、youの手は自由を取り戻す…。
騒いだところで、ヒソカがお金を受け取るわけもないことは明白…。
youはぶすくれた顔で財布を鞄に仕舞った。
と同時に、店員に商品を渡されたので店を出るまでは平静を保つことを決めたらしい…。
youは「どうも」とショッピングバックを受け取り、ヒソカと共に店を出た。
そして…。
「ヒソカさん!」
「まぁまぁ……そう怒らないでよ…それはこれからボクがするお願いに対しての報酬さ♠」
「お願い……報酬?」
「そう◆」
「何か……難しいコトなんですか?」
「ううん、あのね……youの明日を丸一日ボクにくれない?」
「え…?」
呆けた顔をするyouに、ヒソカはピンと指を立てて言う…。
「それがお代、ってコトで♥」
「いやいやいや!」
「you、知ってるかい『時は金なり』ってね★」
「で…でも…!」
「困った顔も好きだけど、できればプレゼントをあげた側としては…笑ってほしいなぁ?」
「…っ…。」
「ね?」
「う~~もーーう!本当にヒソカさんってズルい!!//」
「あは♥もっと言って♥」
「じゃぁ言わないっ!//」
「残念♥」
くすくすと笑いながら、ヒソカはyouに背を向けて歩き出す…。
暫しその背中を膨れっ面で睨んでいたが、
結局はポッキリと折れるのは彼女の方で…。
すぐに駆け足で追いかけ、ヒソカに背中から抱きついた。
「・・・ありがとう…ございます…//」
「どういたしまして♥」
見上げると、自分を見下ろす綺麗な笑顔。
恐らくはこの反応をも予測していたのだろう…。
抱きついた腕はすぐに解かれ、youの開かれた手はヒソカの大きな手に掬い取られた。
words from:yu-a
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