天空闘技場編
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おつかれさま?
おめでとう?
うーん…何だかしっくり来ないなぁ…
あ…★
「おかえり♥」
Passing mark
ゴウカクxノxライン
11:euphoria
「ヒソカさん?!」
「や♥」
ギドとの試合に勝利し、控え室に戻る途中の選手通路で出待ちしていたヒソカに驚くyou。
パタパタと駆け寄り、どうしてこんなところにいるのかと問うた。
「どうしたんですか?ヒソカさん、今日試合なんですか?」
「無いよ♣ キミに会いに来ただけ♥」
「わたしに…?」
「ウン♥ 理由が無いと会いに来ちゃダメかい?」
「……ふふ…っ、何か、この前もこんなお話しましたよね。」
「そうだっけ?」
「そうですよ?」
「じゃぁ、ボクはまたキミに会いたくなったんだね★」
「・・・//」
「(ていうかまた心配になったから来ただけなんだけど…◆)」
ヒソカの真意はリールベルトの件の延長で放っておけなかったからなのだが、
それに全く気付かないyouは彼の言葉を真に受けて顔を真っ赤に染め上げていた。
そして、すぐに「そんなことより…」とヒソカは言葉を続ける…。
「試合見てたよ、チケット持ってなかったから部屋のTVで、だけど…♠」
「本当ですか!嬉しい!」
「具現化系だったんだね、キミ♥」
「そうです!あ、でも更に欲しい技があって…ここにいる間に勉強して習得できたらなって…。」
「そう、それは楽しみだ★」
「頑張ります!」
「あ……忘れてた!」
「?」
思い出したようにポンと手を叩いて、ヒソカはyouに向き合う形を取る。
どうしたのかとyouが首を横に傾げれば、彼はにっこりと笑顔を向けた。
「ヒソカさん…?」
「いや…随分とセクシーな姿だなぁと思ってね♥」
「は…っ!!」
「♥ 」
「こっ、これは…その!//」
先程のギドとの闘いでの彼の能力を確かめる為に上着を使用したyou。
お気に入りだったそのパーカーはギドの独楽により見るも無残なボロ雑巾へと化してしまった。
故に、上はキャミソール一枚の姿で彼女は廊下を歩いていたのだ。
ヒソカは長い指でyouの肩にかかるキャミソールの紐を摘む。
「あんな大勢の前で…youって意外とダイタン♥ なんだね~。」
「あああ、あれは!ギドさんの念の性質を…っ!//」
「くくっ、分かってるよ……でも、ちょっと注意しとかないとダメかなぁと思ってさ♣」
「ちゅうい…?」
「そ♠ ここは男ばっかりの世界なんだから…そんなに容易く官能的な格好になっちゃダメだよ◆」
「かっ…んの…?!//」
「あ、でも勿論、ボクの前は例外で、ね♥」
「ひっ、ヒソカさんっ?!!//」
顔を真っ赤に染めてヒソカの言葉に食って掛かるyouだが、
効果はあまり無いようで…ヒソカはクスクス笑いながら彼女の頭をガシガシと撫でた。
「ま、でも今回はそのお陰あってすんなり勝てたしね、良しとしようか♠」
「う~…//」
「それじゃぁ…ハイ、これ♣」
「わ…っ?!!」
バサリと被せられたのは大きなバスタオル。
恐らくヒソカの部屋にあったものだろう。
youがタオルから顔を出し、ヒソカに尋ねる…。
「これ…。」
「本当は新しい上着を買ってあげたかったんだけど、さっきまで試合見てたから買いに行く時間がなくってね◆」
「い、いやいやいや!」
「ボクの上着でもよかったんだけど、それならタオルの方が気兼ねなく使えるかなと思って持ってきたんだ♠」
「何で…そんな…わざわざ…!」
「何で、って?う~ん……。」
顎に人差し指を添えて暫し唸ったあと、ヒソカは不敵に笑みを作った…。
「やっぱり、他の男にそんな格好のyouを見せたくないから…かな♥」
「何か…よく分からないんですけど……わたし、もしかして…凄く大事にされてます…?」
「ウン♥」
「ど、どうしてですか?!」
「youがオモシロイから♥」
「・・・。」
「くくくっ……嘘ウソ♥ 何かねぇ、ボク、youのコト…ほっとけないみたい♠」
「?」
「お世話焼きたいって感じかな★」
「弱いから…でしょうか…。」
「まぁ、確かに…ボクから見ればね……でも、面白いのも確かだし、一緒にいると退屈しないで済む◆」
「わたしはヒソカさんの暇つぶしですかいっ!!」
「くっくっく……他にも大きな理由はあるんだけど…これはちょっと言えないなぁ♠」
「ええっ!どうしてですか!」
「まだ早い…◆」
「むー……じゃぁ、いつかちゃんと教えてくれるんですか?」
「さぁ…どうだろうね……♣」
「えー…。」
怒る事を通り越して、がっかりとしょぼくれるyou。
ヒソカはそれを見てクスリと笑みを1つ零した。
「(心の底からキミが欲しくなったら、言うかもね♥)」
「まぁいっか…ヒマ潰しでも…。」
「(そうでなきゃ言えないでしょ『キミの傍にいると幸福感に満たされるから』なんて妙な言葉◆)」
「わたしもヒソカさんと一緒にいると楽しいですし!」
「ありがとう♥ 」
頬の横に流れる髪をそっと撫でてやれば、youは猫のように嬉しそうに目を閉じる。
ヒソカも同じようにふっと笑みを零せば、youの柔らかな手がヒソカのそれに重ねられた。
「…you?」
「いっぱい……ヒソカさんと居られるといいなぁ。」
「・・・ウン、そうだね♥」
ヒソカはそう返事を返し、重なったyouの手を取り、ゆるりと下ろした。
それからすぐに、そっと目を開けたyouに綺麗な笑みを向け、掴んだ手はそのままに廊下を歩き出す。
「ヒソカさん…何処へ…?」
「ひとまずキミの部屋に行こう、着替えないとね。シャワーも浴びたいだろう?」
「はいっ!」
「今日はこれから用事あるかい?」
「いえ、無いですよ。」
「じゃぁ、部屋で待たせてもらっても?」
「え?ええ、別に…構いませんけど…。」
「そ◆じゃぁ、シャワーの後に用意が終わったら一緒に街に出よう★」
「街に、ですか?」
「ウン、キミの新しい上着を買ってあげるから♣」
「そっ!そんな!買うのは構いませんけど、自分で買いますから!いただく理由もありませんし!」
「今日、試合に勝ったプレゼントってことで…◆」
「い、意味が分かりません!これからだって勝つつもりですしっ!」
「おやおや……すんなり物には釣られないんだ?本当に誠実な子だねぇ…。」
「普通はそうですって…。」
苦笑するyouにヒソカは少し沈黙を保ったまま歩き続ける。
選手通路を出ると、多くの観客たちがyouを出待ちしていたらしい…。
サダソとの対戦の時はこんなことは無かったのに…とyouは困惑の表情を浮かべた。
ヒソカはというと、こういう状況に慣れているのか
「さ、行こうか◆」とyouの手を引いて尚も前へと歩いて行く。
押しかける観客の中には試合でのyouの露出を喜ぶ者や、
今、タオルを被っていることに怒る者もおり、改めてヒソカの厚意に感謝をすることとなった。
数分後、観客たちの波を抜け、何とか選手専用個室が並ぶエリアへと辿り着いた2人。
「今度から観客席通ってのショートカットはやめようと思います…!」
「賢明な判断だね◆」
「疲れた……あ、わたしの部屋は向こうです!」
先程まで前を歩いていたヒソカに代わり、youが自室まで先導を行う。
部屋に入ってyouはすぐに入浴の準備をし始め、ヒソカは真っ先にベッドへとダイブした。
ばふっという音を聞き、着替えを手にしたyouが後ろを振り向けば
大の字でうつ伏せになっているヒソカの姿。
何だか可愛く思えて、くすくすと笑い声が零れた。
「もー、ヒソカさんってば…疲れてダイブしたいのはわたしの方なのに。」
「んー…ゴメンね♥」
「いいえー、じゃぁ、シャワー浴びてきます……すぐ終わらせますから…ちょっと待っててくださいね!」
「全然慌てなくていいよ★」
気遣ってくれるヒソカに感謝しながら、youはバスルームへと入っていった。
そしてヒソカは…。
「ハァ…ン…youの匂い……こういうのって何かコーフンする…♥」
部屋に入って1分と経たないうちに下半身はのっぴきならない状態になっていたようだ。
ある意味で仰向けにダイブしなくてよかったと言えるだろう…。
それからyouが出てくるまで約十数分…。
この極短時間のリミットの中で鎮まるまで待つのではなく、
「鎮める」行為を行うことを決めたヒソカは流石としか言いようが無い。
そして、バスルームで着替えと化粧直しを終えて出てきたyouに対し、
それはそれはスッキリした顔で「おかえり♥」と悪びれも無く声を掛けるのだった…。
words from:yu-a
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