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白のお狐しげるさん!
其の拾漆
「you、ねぇ、本当にいい?」
「だって……するって言ったのしげるさんじゃない……今拒否して我慢してくれるんですか?」
「あー……うん、無理だな。」
「聞く意味ないじゃないですか…。」
「うん、ごめん。」
それもそうだね、と乾いた笑いを零したアカギを、若干不服そうな顔を見つめるyou。
軽く溜息を吐いたものの、先程の彼との問答の時に彼女の意志は固まったようで、
深夜、ベッドの上で自分に覆いかぶさりながらも微妙に躊躇している、我儘な男の頬に手を伸ばした。
「わたし、もう観念しましたから……大丈夫です。」
「観念、ね……オレが好きだから受け入れてくれるって言ってくれればいいのに……意外とケチなんだな、you。」
「ケチって……。」
「まぁ、どのみちもう絶対止めてあげないんだけど…。」
「しげるさん…。」
「キスしたい………その先も。youもそう思ってる?」
それでも無理矢理ではなく、ちゃんと最後通告をしてくれるアカギ…。
その問いかけに、キョロキョロと視線を泳がせながらも、最終的には目を細め、頬を紅潮させながらyouはコクリと頷いた。
「……はい…思ってます…。」
「良かった…。」
ふわりと僅かに微笑んだ男の綺麗な顔は、近付き過ぎてすぐに見えなくなった。
額に、鼻先に…。
順番に軽くキスを落としていき、一度リップ音を立てて唇にキスした後、アカギはyouの下唇を甘噛みする。
「口を開け」というその合図を察し、躊躇しながらも彼女が小さく口を開けば、そこにぬるりと侵入してくる真っ赤な舌…。
たどたどしく舌を動かしているのはyouだけで、アカギは完全に彼女をリード…否、口内を蹂躙している。
そして確かに息は苦しくはあるが、ちゃんと一定の間隔で呼吸をさせてくれたりという気遣いも垣間見られ、
もう本当に一言で言い表すと「キスが上手い」という表現しかない。
確か「接吻は生き返らせる時にした」とは言っていたが、その時の接吻や今までの触れるだけのキスでここまでの技量は身につくものなのだろうかと困惑するyou…。
そういえば自分が「相手はわたしでなくてもいいのではないか」と伝えた後、
彼は安岡と共に水商売の女性達と触れ合ってきたそうだが、もしかしてその時に…などと考えてしまい、ふいに不安と悲しみに襲われた。
気付けば目頭が熱くなり、じわり…と涙が目に滲んでしまう…。
一瞬にして鼻も詰まり、急に呼吸が苦しくなってyouはアカギの胸を少しだけ強めに押し、身体…というか唇を離すよう伝えた。
「っは……ぁ…。」
「……ん、ごめん……苦しかった…?」
youが涙目になっている様子を、酸欠で苦しかったためと誤認するアカギだったが、
ふるふると首を横に振り、荒い呼吸が少し収まっても尚苦しそうな表情を変えないyouを見て、首を傾げる…。
「どうしたの……やっぱりオレとするの、嫌…?」
「違うの……しげるさんのキスが……上手で、気持ち良くて…。」
「そうなの?」
コクリと頷くyouだったが、未だその顔つきは晴れない。
キスが上手いのはマズい事なのか…?と頭に疑問符をポンポンと浮かべ始めたアカギに、
youはスンっと鼻を鳴らして「上手い事が問題なのではない」という理由を伝え始める。
「やっぱり……この間、いっぱいキスしてきたのかなって思って…。」
「は?」
「い、いいんです……だってそれはわたしが悪いから、自分で自分の首絞めて苦しくなってるだけです……しげるさんの所為じゃない。」
「何の事……それじゃさっぱり分かんないんだけど…。」
「っ…わたしが「わたしじゃなくてもいいんじゃないか」って「色んな人と知り合ってみたらどうか」って言ったから……しげるさんがちゃんと沢山の方と触れ合ってきたってだけの話ですし…。」
「それは安岡さんと行った店での話??」
「そうです……そういう方々にこういうの……教えてもらったのかなって…。」
「……何それ、何でそんな話になってるんだ……オレそんな事してないしされてないんだけど。」
「!!」
「なにその顔…。」
「だって!じゃ、どうしてこんな……きす…上手、なの…。」
「知らねェな……オレはただ、こういう風にyouとキスしたいって思ったことをやっただけ。」
「う、うそ……。」
「嘘じゃない。」
「え、どうしよう……ごめん…なさい。」
真実を知ったところで、youは何度も瞬きをする…。
その後、自分の勘違いをどえらく後悔したのか、眉根を寄せて心の底からの謝罪の言葉を伝えると、
そこでもやはり、涙を1つポロリと零した。
アカギはそれを長い指で掬ってやり、小さな溜息を吐く…。
「腹立つ……けど、まぁいい……上手いって言われるのは気分良いし……you、オレとのキス気持ちいいんだ?」
「うっ……うん……はい、です…。」
「いいね、素直で。フフ……じゃぁ、もう1回する?」
アカギは満足気に口角を上げ、youの顎に手を添えて少しだけ上に向かせた。
改めてパチリと目が合えば、アカギの視界には揺らぐ瞳を携え、蕩けた表情を浮かべる想い人…。
これから抱こうと思っている相手のそのような様子に、我慢などできるはずもなく…。
「する」「しない」の答えも聞かぬまま、アカギはyouの唇を噛みつくような勢いで奪った。
先程と同様、口内で舌を絡ませると、それと同じタイミングでアカギはyouの身体に触れ始める…。
今までのキスに慣れる…というか、身体を重ねる行為に至るための特訓期間でも身体に触れたり、触れられて高揚した気分になったこと多数だった2人…。
正に本番を迎えている今、お互い自制などできなかった。
「んっ……しげるさ…ぁ…。」
「は…。」
「はぁ…。」
撫でるように首筋を通り抜けたアカギの大きな手が、youの胸をやわやわと掴んで形を変えさせる。
寝間着の布越しではあったが、就寝前ということで下着は予め取り外されており、
触れられた感触はほぼダイレクトに伝わってくるため、youから熱い吐息が零れ落ちていく…。
それから暫くすると、上下セパレートのパジャマを着用していたyouの上着のボタンをアカギがプツリ、プツリと上から順に外していき、
ハラリと正面から上半身が顕わになり、アカギは直に彼女の柔肌に手を伸ばした…。
自分の身体とは全く異なる滑らかで柔らかな肌は、たとえどの部分であっても触る事自体がクセになりそうな感触…。
手に吸い付くようにもちもちとした胸の、その頂をきゅっと抓むと、ビクンとyouの背筋が反った。
「ひ、ぁ…ッ!」
「……ちょっと触れただけなのに、そんな敏感なのかココ…。」
「ゃっ……しげるさ…!」
「もっと苛めたくなる…。」
「っ…!!」
至極楽しそうにyouの胸を弄び、しばらくすると、まるでそうすることを初めから知っていたかのように
慣れた様子でそれを口に含んで常に新しい快感を与えてくるので、都度、翻弄されるyouから次々に甘い嬌声が零れ出る…。
「っは……凄いね、普段と全然違うじゃない……そんな甘い声出るなんて、聞いてないんだけど…。」
「ッ知らない……!」
「じゃあ覚えなきゃ……オレに抱かれる時はこういう声出るんだ、って……ね?」
「ゃ…ぁっ!」
少し歯を立てて乳頭を甘噛みされれば、えも言えない感覚に小さな悲鳴がyouの口を突いて飛び出す。
胸から口を離され、彼女はぎゅっと瞑った目をゆっくりと開く…。
「っ…しげるさん…?」
「ふ…っ、……ん。」
開眼した先にいたのは勿論アカギなのであるが、先程とは様子が少し異なり、
恐らく今の自分と同じくらいに顔は上気しており、全身が熱を帯びているように見える…とyouは思う。
切れ長の目がより一層細められ、少し苦しそうな表情を浮かべているのが心配になったyouは、そっと彼の彼の頬に両手を伸ばした。
「しげるさ……大丈夫ですか…?」
「んっ……ふ、いや……あんまり…。」
「え!」
まるで今まで百戦錬磨のテクニックを駆使するかのように自分を翻弄していた男が、
急にその余裕を手放して具合が悪くなったことで、youはオロオロして「どうしよう」と困惑し始めたのだが…。
「何か…急に苦しくなった……ぁ、ん…やばい。」
「わ、あわ……(霊獣って病院?病院なの?でもこの姿は人間とスペック変わらないって言ってたような?!)」
「you…っ!」
「はいっ!110番ですね!」
「オレの摩羅触って。」
「・・・。」
「警察呼んでどうするの…。」
「まらって何です?」
「あー悪い、陰茎のこと。つい古い言い方になっちまった。」
「そっか、救急は119でしたね!!」
「あー、ごめん、オレ今何の話してる?」
「えっと……しげるさんの具合が悪いから…。」
「悪くない、救急車要らない。」
「悪くない?要らない…?」
「うん。」
「じゃあ…。」
「必要なのはyouの手かな。手じゃなくてもいいけど…。」
今まで頬に伸ばされていたyouの手を片方だけ掴むと、アカギはそれを自身の下腹部に誘導する…。
ズボン越しでも分かるほど、膨張したソレに触れた瞬間
彼の身体の異変と事情を察したyouの顔が一気にボッと真っ赤に染まった。
「ぁ…あの…しげるさ…これ…この…。」
「うん……勃っちまった……オレの嫁があんまりにも可愛いもんで…。」
「し、しげるさん……!」
「ふ…っ、ぁ……ちょっともう……ダメでさ、何か……身体オカシくて、たまんない…。」
「っ…そう…そう、なの…?」
「ん、ごめ……下全部脱いでいい?」
「ちょ、し、しげるさんっ!?」
「ん…ふ、you…。」
「ひぁ…!?」
仰向けになっているyouの首根っこに覆いかぶさるように抱き着き、
アカギはその耳元ではぁ…と熱い吐息を吐き、彼女に「自分を助けてほしい」と懇願する…。
「…you、頼む……オレの……弄って。」
「い…いじ…でも、どっ、どうすれば…?」
「はぁっ、兎に角解放させて……もう、苦しくてさ。」
膝をベッドに付き、腰を浮かせてズボンと下着を下ろすアカギ…。
全て取り去るではなく、膝当たりまで下げたところで再びyouの手を掴んで
直に己の陰茎を握らせるあたり、相当我慢の限界を迎えていたようだった。
既に上向きにそそり立ち、硬くなっているソレに対して何をどうすればいいのかと
戸惑うyouを他所に、本人にその意識はなくともアカギは尚も耳元で彼女を翻弄する。
「はぁ……もうちょっと強めに握って……そう……、ん……動かせるか?上下に……っふ…あ、いい…!」
「…っ!!」
「んっ……ちょっと早すぎるかも…。」
「こう…ですか…?」
「うん……ぁ、気もちいい……先のトコとか、裏のとことか…根本とか…いっぱい、でもゆっくり触ってみてくれない?」
「ち、注文が多いです……ハードル高い…ぃ…。」
「ふふ……ニンゲンのまぐわいって初めてだから……いっぱい試したいし、気持ち良くなりたいと思って。」
「好奇心旺盛ですこと!」
「でも実際、ちょっと困ってるけどな…。」
「え…?」
「いっぱいそういうの試したいけど……もうyouと一つになりたくてたまんないんだよね…。」
そういうの、とは恐らくは本番に至るまでの前戯のことであるのだろう…。
アカギは、こと今回に於いては今までの性欲を我慢してきた蓄積もあり、すぐにでも挿れたいと心境を吐露してきた。
未だガチガチに硬いアカギの其れを握ったまま、youは一瞬沈黙する…。
「・・・。」
「…まだ早い?」
「え…っと……多分…大丈夫…か、な?」
自分でもよく分かりません…と、戸惑ったyouの返事に、
アカギは上半身を起こしてyouから少し身体を離して彼女を見下ろした。
「オレはyouに痛い思いさせたくない。」
「しげるさん…。」
「だから…。」
「ん?」
「オレのが入っても痛くないくらいに濡れてるか、ちゃんと確かめる。安心して。」
「ちょ?!し、しげるさんッツ?!!!」
言うや否や、アカギは彼女の衣類を全て勢い良く取り払うと、両脚をガッシリと掴み、強制的に開かせた。
いきなり全てをひん剥かれて裸体を晒すことになったyouは両手で胸を隠し、
脚に力を入れて閉じようと試みるが、大の男の力には敵わず…。
電気も点いたまま、自分の秘部をまじまじと視姦され、
youはあまりの恥ずかしさに思わず自分の両手で顔を覆った…。
「you、思ったより濡れてるみたい。」
「知らない…もう見ないで…言わないで…。」
「え、なに?」
「もう恥ずかしいから見ないでくださいって言ったの!」
「・・・。」
「っ…!」
「ふーん…。」
しまった!と、思ったのはアカギの口角が上がった瞬間だった。
今までの経験上、その顔はアカギが何か面白いことを思いついたり、悪人相手に報復を考える時に見る顔で…。
今回も例外ではなく、youの言葉を聞いて、彼は愉悦の表情を浮かべて彼女に問うた。
「ココ見られるの、恥ずかしいんだ?」
「っ…!」
「じゃあ、触られるのは?もっと恥ずかしい?」
「しげるさん!」
「舐められでもしたら卒倒しちゃいそうじゃない、アンタ…。」
「!!」
「うわ、凄いぬるぬる。」
「ひっ!?」
「指、中に入れるよ。」
「っ…!!」
つぷり…と、ゆっくり抑えた速度でyouの秘部に指を挿入するアカギ…。
ダイレクトに伝わる異物感に若干の悲鳴を上げたものの、
彼自身を受け入れるために今までの前戯を受け入れてきたyouの身体は
それを排除すべき異物とは認識するはずもなく、ただ快感をもたらす物として認識…。
指が出し入れされる度に、気持ち良いという感情と、それを相手に伝える甘い声が口を突いて出てきてしまう…。
「っぁ……んっ、…あん!」
「いい声……オレの指、根本まで食われちまった…ハハ…。」
「んっ…ゃ…!」
「youの此処、凄い濡れてる…指抜き差しする度溢れてくんだけど……凄いエッチだね。」
「ぁ、ぃゃ…はずかし…っ!」
「ね、も……我慢できない……もう指じゃなくてオレのを食ってよ。」
快楽への欲求が羞恥心を凌駕したため、アカギの超絶ストレートな言葉にも
コクコクと首を縦に振り、youは辛抱たまらない様子で懇願する…。
「っぁ……おね、がい……しげるさん、きて……しげるさんのを、ください…っ。」
「ん…。」
アカギは「ちょっと待ってて」と、youの髪を大きな手で一撫でする。
それからすぐに先程半端に脱いでいたパンツや、シャツを脱ぎ捨て、改めて彼女に覆い被さった。
「you……アンタはオレのもの……オレの番(つがい)、オレの嫁…。」
「ん…しげるさん…。」
「こういうコト、オレ以外とシちゃダメだよ?」
「…しません……しげるさんだけ。」
「ん。」
まるで「よし」と納得するようにコクリと頷くと、そのまま顔を近付けてキスを強請るアカギ…。
youは一瞬キョトンとしたものの、すぐにふっと一度微笑むと、それに応えて軽くちゅ…とキスを返す。
それを皮切りに、軽く啄むようなキスが幾度も繰り返され、徐々に深くなっていく…。
その途中で、アカギは自身をyouの蜜口へと宛がい、ゆっくりと侵入を開始した…。
「ん…んんっ…!!」
「は…っ…。」
「は、っく……ぅ…!」
「っはぁ………痛いか?」
ゆっくりと首を横に振りはするので、痛くはないのだろうが、圧迫感で苦しくはある様子…。
奥への侵入が少しきつくなってきたのを感じ、アカギはyouの力を抜かせるため、耳元で甘く囁く。
「……大丈夫だから……オレのこと受け入れてよ……アンタのナカに全部入りたい、you…。」
「ひ、ぁ……ぁっ!」
「ん…っ……は、ぁ……ん、いい子。」
耳元で直に聞こえた声に、一瞬ビクンと緊張して膣内が締まったものの、すぐにその低温の凪いだ声が心地良くなったようで…。
youがアカギの胸に当てていた手をスルリと肩の上へと伸ばし、自身の身体の奥へと招き入れるように
首根っこに抱き着き、男の身体を引き寄せた。
「ぁ…。」
「ふ…っ、全部入った。」
「しげぅさ……すご、おっき……くるし…。」
「オレのって凄く大きいの?はは、ありがと。」
「は…。」
肯定の言葉も否定の言葉も出せない程圧迫感を感じているのか、
アカギの言葉に対し返事が無い様子のyou…。
まずはこの状態、この形、この質量を覚えてもらうかのように、彼女からの反応を待ち、動かずにいたアカギ…。
状況的にいっぱいいっぱいのyouが暫く経って、硬く交差させていた首に回した手を開放し、
再びアカギの胸板に手を付くと、ようやくゆっくりと口を開いた。
「は…しげるさ……ん。」
「痛くないか?」
「ん、痛くは……ないです……。」
「そう…良かった。」
「…ハッ…!」
「どうした?」
身体を少し離すことができたため、お互い顔を見合わせて話していたのだが、
その途中で急にyouの顔が蒼褪め「どうしよう…」と小さく呟き、目の焦点が揺らいだ。
「しげるさん、ゴム付けてない…よね…?」
「ゴムって?」
「ひ、避妊具です……所謂…。」
「あー…付けてないな。ていうかオレは付けなくて大丈夫。」
「いや何が!?」
「だってオレ、人間じゃないし…。」
「あ。」
ここのところずっと人間の姿で日常を過ごしていたため、頭では理解していても、
このように咄嗟に思いついたときにはどうしてもアカギのことを「人間」として話をしてしまう。
そのため、今回もそんな発言にアカギの方が先に気付き、指摘をしたのだが…。
「仮にもしだいじょばなくても……夫婦なんだからさ…何があってもオレは死ぬまで責任取るし、アンタを守るよ。」
「しげるさん…。」
アカギは眼下のyouの頬を一撫ですると、その額に軽く口付けた。
「しげるさん……人間じゃないのに、わたしとこんなことして、いいの…?」
「何を今更……オレはyouと一つになりたいんだよ。youは違うの?オレとしたくないの?オレのこと欲しくないの?」
今更そんな問答をしたところで、もう既にアカギのものは彼女の中に挿入されているし、
それを拒否したり、この行為を辞退するなど選びようも無いのだから、意味はないわけで…。
アカギの問い掛けに首をゆるゆると振って「勿論退くつもりはない」と意思表示する。
「そんなこと…ない……しげるさんが欲しい…です…。」
「ああ、だから全部あげるって……ね、さっきから……言ってるだろ…っ?」
「あ!ゃ…っ!!急に動いちゃ……んっ!!」
「ぁ…や…ば…、これ…!!」
この行為に至るまでをずっとずっと待ち侘びていた、というように…アカギは腰を動かし始めた。
2人が乗っているベッドが立てるギシギシという音さえ、
こういった行為をしていることを彷彿とさせ、いやらしく感じてしまう。
そして何より、一度身体にこの快感を感じてしまったら、早々抑制など効かないもので…。
特に、ことアカギに於いては本質的には白狐という獣がベースとなっているためか、
本能的な部分が繊細な思考を凌駕してしまっているかのように、ただただ兎に角自分の欲を解放すべく身体を動かく速度を速めていく…。
「ゃっ、あ…っ、あん……しげるさ…だめ、はげし…っ!」
「はっ…はぁ……ん、you…you、すご、気もちいい…っ!」
「あぁっ…そんな…強くしたら……わたし壊れちゃ…っ!」
「ん……ん、you…ッ!」
「ぁ…っ…!」
最初こそお互いに自分の身体の体感して伝わる刺激…所謂「快楽」だけで物事を考えていたのだが、
ここへきてはた…と、視線が絡み合い、思考が冴えてゆく…。
自分の下で、猛り切った雄の一物に突かれる度に甘く鳴く声、その振動で震える胸や不安気に揺れる潤んだ瞳…。
それら全てが自分の手中にあるという征服欲や支配欲も勿論無いワケではないが、それを凌駕する程に
眼下の妻(と、とりあえず称する)と繋がっていることが嬉しくて、愛おしくてたまらなくなるアカギ…。
そしてyouもまた、見上げた時に飛び込んでくる光景に目を見開く…。
快楽に浸り、何とも形容しがたい切な気な表情を浮かべて自分を愛おしそうに見つめるアカギの表情や、
程よく筋肉の付いた汗ばんだ胸板や腹筋…自分を圧し潰さないように身体を支える両の二の腕にも
どうしようもないくらいの男女差と逞しさにハッと気付いてしまえば、
今更ながらそれらを改めて意識してしまい、思わず膣内がきゅうっと収縮してしまう…。
「んっ……すご…締まったんだけど……っ?」
「ゃ、ぁ……だって…っ…!」
「そんなにオレの絞り出したいの……えっちな奥さんだね、youは…。」
「ちが……っ、そんなんじゃ…ぁん!」
「ほら、また……ッ、ウソ吐く………嘘吐きはお仕置きっ、しないとな…っ!!」
「ひ、ぁ……ああっ!」
元々、お互いにそろそろ限界が近いと感じていた部分もあるのだろうが、
youの否定の言葉にかこつけて、アカギが「仕置き」という名目を用いてピストン運動の激しさを更に強める。
今しがたまで、ズチュ…といったような深くぬめりのある厭らしい音は、
そのタイミングを機にパンパンと肌と肌がぶつかり合う音へと変化し、2人を絶頂へと導いていく。
「ん、あ……も、だめ…っ…。」
「はっ、は……。」
「ぁんっ!ああっ……だめ、しげるさ……きちゃう…!」
「はぁっ…は……んっ!いいよ、you……ってよ…!」
「ぁ…しげるさ…んっ!」
「オレに見られながらイってよ……っ!」
「…なんっ?!」
「ほらっ!」
「ゃっ……っああんっ!!」
「は…っ……ぁ……んっ…く…!」
youが達した直後、アカギも限界値に達し、彼女の体内にその体液が放たれたのだが…。
「(ぁ…な、何この感覚…?!)」
「っ……これ…は…。」
「はぁ……はぁ…しげるさ……ん、あの…。」
「は…っ……もしかして……youに流れた?」
「よく…分かりませんけど……何か…不思議な感覚が…ありました…!少し満たされた?みたいな…。」
「オレの力…youの身体を治した事実を埋めなきゃいけない部分…に?」
「そんな感じが……はぁ…っ。」
「え・・・何それ……最高じゃない……。」
「・・・。」
達した直後のピロートークの内容としてはあまりに現実的過ぎる事実…。
だがしかし、無視はできない内容であることには外ならず…。
未だ熱い息が整わない状態、肩で息をしながらもアカギが微塵もオブラートに包まない表現で自己解釈を口にする。
「はぁ…はぁ……とどのつまり人間で言うところの精液をyouに注げば手っ取り早く「怪我を治した」力に充てられるってこと…か?」
「あああ……嘘…やだ、っ……なにそれ…何それ!魔力供給じゃん!Fateの見過ぎ!」
「別領域からの引用はやめて。」
「うぅっ……そんな…そんなことって!」
「でも、早く「死に体」から脱したいでしょ。」
「うっ!!!」
そう言われてしまうと本当にもう何も反論ができないことをyouだけでなく、勿論アカギも承知しているわけで…。
眼下の嫁に、最大級に恥ずかしい台詞を言わせるべく、アカギの口角がググ…と上がっていく…。
「you…。」
「ひっ…!」
「オレが言いたい事……分かるよな…?」
「あ、し……しげるさ……わたしちょっとお風呂入ってさっぱりし…!」
「逃げるな。」
「ぃあぁんっ!!」
そしてまだアンタの膣内からオレは陰茎を抜いてないよ、とアカギは腰をズンッと突いて、彼女の逃走を阻止する…。
そして、至極愉快そうな顔をして自分の言葉を復唱するよう、指示を出す…。
「you…死にたくないよな?」
「し、死にたくないです…。」
「じゃあ「これから毎日、わたしのナカにしげるさんの精液注いでほしいです」って、言えるよな?」
「な、な…そ、そんな下品な事言えるわけないです!!!」
「you…これでも譲歩してるんだけど…。本当はもっと酷いこと言わせてもいいんだぜ?」
「ひ、ひどいって…。」
「あー…うーん……「これから毎日欠かさず、わたしのスケベまxこにしげるさんの熱くて濃厚なザーxンいっぱい注いで欲しいです」とか…?」
「・・・吐きそう。」
「(人間の淫語とかよく知らないけど、こんな感じだったよな…?)」
「ど、どうしても言わなきゃだめ…?」
「うん、言ってほしい。」
「ぐっ……。」
「がんばれ、がんばれ。」
「っ…!」
「!!」
それは突然のことで、youがアカギの首に両腕を回し、彼の顔を自分の方へと引き寄せる…。
思わず支えていた両腕のバランスを崩して、youの上に圧し掛かってしまいそうになる程の衝撃だったが、
何とか力を込めて倒れ込むのを防いだ。
そうして、一瞬安堵したアカギの耳元にyouからの言葉が添えられる…。
「しげるさん……やっぱり恥ずかしい言葉は無理……だけど……もし、良かったら……わたしのこと…これからもずっと……こうして……たくさん、愛してほしい……。」
「・・・っ!」
「……です…。」
ゆるり…と首に絡ませていた腕を解き、解放されたアカギと顔を突き合わせる…。
「狡いよ、you…。」
「だって…。」
「仕方ないから、今日はそれで見逃してあげる…。」
「!!」
「でも、また絶対……そういうの、言ってもらうからね、絶対…。」
「わ、わたしはわたしで……絶対回避しますからね!」
「クク……上等じゃない。」
「う…。」
いつもの事と言えばいつもの事ではあるのだが、
この表情を浮かべるアカギには有無を言わさぬ絶対的な意思を感じるため、
いつかそのうち、本当に回避できずに彼の望む通りに卑猥な台詞を言わされそうだと恐怖するyou…。
兎も角、こうして霊獣白狐、赤木しげると、彼に見初められたyou…。
その初夜はこうしてひとまずの終わりを告げるのであった…。
末永く 愛させて。
words from:yu-a
*。゜.*。゜.*。゜.*