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「あれ、何か…話が違う気がするんですけど…。」
そう気付いた時には既に遅し。
アカギさんといっしょ9+
「すみません、お風呂先にいただきました。アカギさんもどうぞ!」
「・・・。」
アカギとしては、どうせ情事後にも身体を流すだろうから、2度入るのが面倒…基、1回だけでもいいのではないか…と思ったのだが、
濡れた髪のままバスルームを出てきた彼女を見る限り、十中八九今からドライヤーで乾かすつもりだと察したため、致し方なし…と、バスルームへ向かった。
それから、youは髪を乾かして、ヘアケアやスキンケアを大方終わらせる。
バスルームを出る前にしっかりタオルドライをしていたこともあり、思ったより早く髪が乾き、時間が短縮できたため、
少し面倒な気はしたが、持っていた化粧直しの道具で補正程度ではあるがメイクまで。
しかし、そこまで終わっても未だアカギは戻らず。
シャワーの音は聞こえているので、未だ使用中ということが分かり、youはフム…と考え、
そして2つあるベッドの片方にバフっと背を預け、すぐにゴロリと横になった。
「あ、いかん…これ寝るヤツ…。」
分かっているなら起き上がればいいものを、彼女はその逆…。
わざわざ皴無くピンと張られたベッドの布団の中に潜り込み、目を閉じてしまった。
さて、こちらはアカギなのだが、季節的に冷水を浴びても凍えるほどではなかったため、滝行のように冷たいシャワーで、できるなら煩悩や本日抱いた嫉妬心が消えるようにと、無心で冷水を浴びていた。
「うーん、流石に冷たい……けど、大分スッキリしたかも。」
冷水を浴びて心身共にさっぱりしたことにより、煩悩や憤りなども鎮火されたようで、アカギはフゥ…と爽やかな息を吐いて部屋に戻ってきたのだが…。
そこで目に飛び込んできたのは自分の戻りを待たずにすやすやと就寝モードに突入している恋人の寝姿…。
ベッドの上でそのまま眠りこけていたのであれば、まだ睡魔に勝てなかったのだろうと推測して譲歩もできただろうが、
しっかり枕を使い、布団の中に潜り込んでいるとなれば話は別だ…。
自分で約束した手前、「優しくしてほしい」という彼女の希望に極力応えるべく、
冷水を浴びてまで本日抱いた嫉妬心や煩悩を昇華させてきたというのに、この仕打ちよ…と。
普段感情の起伏がそこまで大きくないアカギだが、流石にカチンときたらしい。
「ふーーーーーん……そういう事しちゃうんだ?」
と、誰にともなく呟くと、アカギは一度着たパジャマも下着も床に脱ぎ捨てる。
それからすぐにyouの布団に潜り込むと、自分と同じく、寝ている彼女の身ぐるみを勢い良く全て剥がしてぎゅーーーっと…抱きしめた。
「っ……っつめたぁあああぃい!!」
突如として自分の身体を襲った、あまりの冷たさに飛び起きるyou。
否、正確には目だけが覚めて、身体は飛び起きることは敵わなかったのだが…。
というのも、それは全身をアカギに抱きしめられているからに他ならず…。
そんな直に伝わる冷気に困惑し、彼の腕の中から逃げ出そうと藻掻くが、
そうは問屋が卸さないとばかりに、逆にアカギは「あったけぇ」と満足そうに目を閉じて何が何でも離さないとしがみ付く。
「冷たい!寒い!な、何でアカギさんこんなに冷たいんですか?!離して~~!!!」
「絶対イヤ。」
「~~~!!」
「youに優しくしたいから、頭から冷水浴びて嫉妬心とか煩悩とか消してきたんだけど……まぁ、それはいいよ…オレが勝手にそうしたいと思ってやったことだし……けど、おかえりも言ってくれないなんて、ちょっと酷いんじゃない?」
「うう、ごめんなさい…寝るつもりはなかったんです!ほんとに!本当に!でもベッドの上に寝ころんだらお腹いっぱいなのとお風呂でさっぱりしたのでもう……睡魔に勝てなくなって…。」
「・・・。」
「でも、寝てても無理矢理起こされるかなって……思ってました。まさかこんな起こされ方するとは思いませんでしたけども…。」
「…それってつまり……気持ち良く寝てるの起こされても、オレとセックスしたかったって事?」
「そ……そういうストレートな言い方……恥ずかしいんですけど…。」
「クク……だから言うんだよ。」
「もうっ!」
恥ずかしがる様子が見たいので…と、意地悪そうに笑うアカギ。
ひとまず、アカギのからかいは置いておいても、アカギの戻りを待たずして一人就寝しようとしてしまったことに関しては謝罪すべき点…。
少しだけ抱きしめる力も弱まってきたため、youはもぞもぞと身体を動かして、アカギの顔にそっと手を伸ばした。
「・・・顔も冷たい…髪もまだ濡れてるじゃないですか……。」
「まさか、この状況でドライヤー掛けるとか言わないよな?」
「言ってほしいんですか?」
「冗談。」
「ですよね…。」
「でもさ、冷水浴びて良かったかも。youの身体どこに触れてもあったかい。」
「お陰様でわたしの体温はアカギさんにどんどん持ってかれてますけどね。」
「クク……いいじゃない、オレのこと……もっとあっためてよ。」
「ん、と……ぎゅってすればいいですか?」
アカギの要望に、youは少し困り顔で尋ね返す…。
彼の頬に添えた手を離して、両手をアカギの背中に回そうとしたyouだったが、
頬から手を離した時点で、その手をアカギに掴まれてしまう。
ぎゅっと抱き着かなくて良いのか?と、小首を傾げると、アカギは掴んだその手を自分の唇に触れさせて、目を細めた。
「それもいいけど……今はもっと身体が熱くなること、してほしい。」
「それは……どうしたらいい?」
「youの手で、オレのに触って。」
「ぇ…。」
「そしたらオレの身体、熱くなるから。」
「!!」
「ちょっと体勢変えようか。」
「え?わっ!」
突然、アカギは今まで抱きしめていたyouの身体を離すと、
自分はホテル特有の大判でボリュームのある枕に背を預け、足を投げ出し、その上にyouを跨らせる。
「フフ…いい眺め。」
「でっ!電気消しますっ!!!」
先程全ての衣類を無理矢理アカギに引き剥がされたため、アカギだけでなくyouも今は一糸纏わぬ状態…。
明々と電気が点いており、バッチリお互いの裸が目視できる状態であったため、
youはあわててベッドサイドにある部屋の電気を調整するスイッチで、全ての電気を消してしまった。
「ちょっと、何も見えないんだけど。」
「う…。」
「ここだけ点けさせてよ。」
カチ…と、ベッドサイドの部分だけ電気をONにし、明るさを自分の采配で調整するアカギ。
一般的な常夜灯よりも鮮やかな、ホテルのオレンジ色の灯りの元、アカギとyouは見つめ合う。
「まだ明るい…。」
「良い子だからこれくらい妥協してよ、じゃなきゃ全部点けるか…。」
「こ、このままでいいですっ!」
「そ?じゃぁ、そろそろ……暖めてもらっていいか?オレのをさ。」
「そ……それは…つまり……やっぱりその…!!」
そう……アカギは抱き着いて暖を取るというそのままの意味ではなく、
あくまでも性行為の内容の一環として、身体を熱くさせてほしい、と別の意味合いでの提案をしてきた。
当然、そのような行為に疎いyouはオロオロと困惑。
「どうしたらいいか分からないです」と、頬を赤らめ、半泣きになりながら訴えたのだが…。
「you、ここ、持って…。」
「んなっ…!」
youの予想に反して、アカギは「分かった、しなくていいよ」とは言わなかった。
それどころか、右手を掴まれてそれをアカギの下腹部に誘導され、無理矢理に男性器を掴まされてしまう。
「は、わ…!」
「フフ……大丈夫、youのそういう姿見てたらすぐ勃つよ。」
「な…何が大丈夫?!!」
「ゆっくり、あんまり力は入れずに…扱いてみて。」
「(無視?!!)」
「you、早く。」
「~っ!」
先程、ホテルに入ってすぐの時には「思いっきり甘やかして、優しくする」という話をしたはずなのに、
「あれ、何か…話が違う気がするんですけど…」と、youは思い返す…。
しかし、同時に本日アカギから吉岡と仲良くティータイムをしていたことに嫉妬されたことや、
先程彼の戻りを待たずに休もうとしてしまったことで怒りを買ったこともまた自覚し、強気に反発はできずに押し黙ってしまう…。
アカギの急かすような物言いに、反論できなかったのは後者に於ける罪悪感から…。
youは少し拗ねたように口を尖らせながらも、彼の指示通りにゆっくりと手を動かし始めた。
「ん……いいね、その調子。」
「・・・。」
「you、亀頭…ぁ、先っぽのトコ……当たるように動かしてみてよ。」
「え、えと……。」
「ン……ふふ、そう…そんな感じ。」
僅かに息が荒くはなっているものの、まだまだ余裕の表情のアカギ…。
そっとyouの頭に手を伸ばし、言われた通りに手を動かす彼女をよしよしと褒める。
その後も、力加減はこのくらい、動かし方はこう、たまにこういうことして…と、本当に手取り足取り指示して
陰茎の扱い方と、自身の感じるやり方をじっくりと教える…。
そこで矢張り頭に浮かんできてしまう事と言えば、その陰茎を口に含んでほしいという願望。
本当は心の底から咥えさせたいが、どうしても彼女を大事にしたいと思う点が先に立つ…。
しかも、今回の彼女の前戯の適応を見て、少しずつ成長してもらう(人は調教という)のが自分にこれからの悦びをもたらすと確信し、
それはとても愉快だと悟ったため、次回持越しにして何とか堪えることにした。
「you……っ、そう…裏筋と……は…っ、そこ、」
「アカギさん……身体、温かいですか?」
「フフ…大分ね……オレのはどう?温かくなってると思うか?」
「ん……温かいっていうか…凄く、熱い、かな…。」
「ンッ……、それだけ?」
「えっと……硬くなってます…ね?」
「クク……そうだね、もう一声、欲しいんだけど?」
「ぅ…おっきいです。」
「よくできました。」
アカギは再びクク……と、満足そうな表情で笑いながら、正面のyouにゆっくりと口付ける。
youと違い、アカギの両手は自由であるため、
そっと彼女の両頬に添え、角度を変えてキスを重ねていく…。
未だたどたどしくはあるもののyouも随分慣れてきたようで、ぬるりと侵入してきたアカギの舌に怯えたり逃げたりするではなく、
呼応し、恐る恐るだが舌を絡ませる。
何度か呼吸が苦しくなって顔を離したものの、またすぐに恋しくなって、その度に何度も唇を重ねた。
youの口内を散々蹂躙し、最後はアカギのタイミングで唇を離す…。
まだ若干名残惜しい…とでも言うかのように、透明な糸が細く繋がりを維持していたが、
お互いの視線がしっかりかち合う位置まで離れた頃、ぷつりと切れてしまった。
肺に酸素を取り込むべく、2人してはぁはぁと息を吐くものの、
それは苦しそうにというよりは、熱を帯びたような呼吸…。
「はぁ……っ、どうしよう……わたし…。」
「ん…どうしたの?」
「すごく、何か……ドキドキしてます…。」
「は…っ、何で…?」
「アカギさんの顔……が、…うぅ…。」
「あー(成程)……うん、言って、素直に。怒らないし、軽蔑もしないよ……寧ろ逆、言ってほしい。」
「ん……ぁ…アカギさんの顔……すごく、えっちで色っぽいです……だから、ドキドキする…。」
「あーもう……アンタって本当……(オレの理性壊すために生まれてきたんじゃない?)」
「?」
「何でもない……ちょっともう止めらんないかなって…っ。」
今までどんな経験を積んできたのかは全く知らないが、これまでの様子や言動から感じ取れるのは矢張り「不慣れ」の一言。
それを面倒と取るかは男次第だろうが、ことyouへの独占欲に於いては最早右に出るものはいなくなったアカギにしてみれば、
彼女の性の経験値不足は僥倖以外の何物でもない。
恥ずかしそうに、それでも強いられるままに言わされる卑猥な言葉もそう…。
一歩一歩、着実に自分の手で染まっていく姿を見るだけで背筋がゾクゾクと震える気さえする。
我慢できなくなったアカギは、youの手に自身の手をすっぽり包み込むようにして添えると、
自分のペースで陰茎を扱き始めた。
「あ、アカギさ…!」
「っは……ダメ、止めないで……もうちょっとなんだから。」
「あぁ、アカギさん……気持ちいい、ですか?」
「んっ……ああ、凄くね…っ。」
「アカギさん…。」
「ん、は……っ、you…っ、出る……ッ!!」
「!!」
びゅるり、と何度かの勢いの波を打ち、白濁がyouとアカギの手や身体に飛び散る。
少しだけ肩で息をするアカギはyouの目には変わらず色っぽく映り、
呆けて見惚れていると「見すぎ」、と空いている方の手で額を小突かれ、擽ったそうな笑みを向けられた。
ベッドサイドに設置してあったティッシュで周囲に撒かれた自分の白濁をざっくりと拭い取り、
ベッドから降りてゴミ箱に捨てるついでに、これから必要なものを手に取り、彼女の前に戻ってくる…。
再びベッドの上に乗り、避妊具をベッドサイドに置いたアカギを見て、
一度射精したことによって平静の状態に戻っているが、それはすぐに使えるものなのだろうかとyouは素朴な疑問を抱く。
「あの……アカギさん、まだすぐには……ですよね?」
「ん?」
「あれでしたらもう休んでも…。」
「は?冗談……youと一つにならずに終わるなんて、ありえないでしょ。」
「はわ…。」
「大丈夫、すぐに勃つよ……youのエッチなところ見たら、そんなモン秒で勃つ。」
「は…?」
「youのエッチな姿。」
「二回言わんでください。」
「フフ…休むなんてとんでもない……オレのこと気持ち良くしてくれたんだ……ここはそう、youも気持ち良くしてあげないと不公平…。」
「い、いえ……わたしはこのまま寝ちゃっても大丈夫なんで…!」
アカギの不穏な言葉に少しだけ引け腰になったyouが両手を前に出して振り、自分への妙な気遣いは不要と意思表示をしたものの…。
勿論それはアカギにとっては気遣いなどではなく、本番への布石に過ぎない。
故に、アカギはyouの無意味な遠慮を言葉で一蹴すると、正面に座す彼女の秘部へと無遠慮に手を伸ばす。
「寝言は寝て言って。」
「寝言じゃな……ひぁあっ!?」
「ククク……こんなに濡らして、どこが大丈夫なんだか……。」
「あ、ぁ…!」
入り口の部分に触れただけで、其処はもう十分と分かるくらいに濡れそぼっており、
アカギはわざと敏感な部分に触れるように指を動かして、ぬるりとした彼女の愛液を一帯に広げていく…。
「オレは一度も触れてないのに、此処…こんなに濡れてるんだけど、どういうこと?」
「ど…どうって……言われても…ぉ…。」
「youの手でオレのを扱いて、オレが射精するの見て、感じてたんだ?でしょ?」
「う…ぅ…。」
「知らなかった、youってやっぱ意外とスケベなんだね……可愛い。」
「ち……違いますっ!」
「違わない。」
「あぁっ!」
前触れもなくyouの秘部にズプリ、と指を挿入すれば、当然その衝撃に抑えられずに声が口から突いて出る…。
ぐちぐちと指を出し入れするが、あまりの滑りの良さに逆にアカギが驚いてしまう。
指を焦らしながら出し入れして反応を愉しむ予定だったが、これでは刺激が少し足りない…と、
クク……と、含み笑いをしながら挿入する指の本数を増やしてみる…。
「ほらな……嘘吐くなよ……すんなり2本も指入っちゃうじゃない…。」
「や…ぁっ…ん!!」
「youも気持ちよくなりたかったんでしょ……違うか?」
「わか…んな…い……だって、…っ。」
「だって?」
「わたしは…アカギさん、が……気持ち良くなればそれで…。」
「!!」
youの言葉に思わず目を点にするアカギ…。
自分は遠慮する、という先程の言葉が本心からの遠慮であり、また、自分が快感を得たいと自覚していない事を理解してしまう。
身体の希求に対し、精神で抑制が掛かっているということを。
出会ってから今までの間で彼女のガードが堅い事は分かっていたことではあったものの、ここまで鉄壁だとは…と、流石のアカギも呆れてしまう。
しかしながら、彼女は既に恋人として自分の手中にあり、身体を重ねる権利も自分だけが掌握している事実が此処にあるため、
最終的にアカギに沸き上がってきたのは、精神のセーフティロックの開錠、即ち彼女の箍を外させたいという感情。
「オレだけじゃダメなんだよ……youも気持ち良くならないと、ダメ。」
「ん…なんで…?」
「そんなの、もっとオレのこと欲しがってほしいからに決まってるじゃない。」
「は…っ?!」
「自分はいい、なんて……もう絶対言うな。」
「っ…!」
僅かだけ本心の憤りを垣間見せる声色と視線に、ビクリと委縮するyou…。
「youはこういうことする自分の姿を恥ずかしいって思ってるかもしれないけど……そんなことない。」
「・・・。」
「そういう恥ずかしいって思ってる事が全部、オレが求めてるものだから。」
「アカギさん…。」
「思ってること、これからは頑張って言ってみな……オレは、youのこと全部受け止めるから。」
ポロリと、涙が零れたのは別段感極まったからでも、不安になったからでもなく、恐らくは生理的な涙なのだが、
それでもアカギの言葉に恥ずかしさを覚えながらも、全てを享受してくれると言ってくれた有難さも感じているyouは、コクリと首を縦に振るのだった。
「続き、していい?」
「う……はい…。」
「じゃなくて?オレに……どうしてほしいの?」
「うぅ……アカギさんに……っ…。」
「うん。」
「う……っ、…わたしの……ナカ、気持ちよくしてほしい、です…。」
「ン……良い子。」
ご褒美、とでも言うようにyouに軽く口付けると、アカギは未だ彼女の膣内に入れたままだった指を、また急に動かし始めた。
ナカの壁に沿って指を動かしたり、トントンとノックさせる…更には指をバラバラと不規則に動かして膣内を刺激し、彼女の発情と快感を誘発する。
そのようにしながらも、今まで何度かの性行為の中で、既にアカギは彼女の良い部分を知り得ているため、
余裕の笑みを浮かべて最終的には徐々に其処を集中して刺激していく。
「あっ、あ…っ!やっ、だめ……!」
「ダメじゃない、逆、ココがイイんだろ?」
「っ、あかぎさ……ぁ、やだ…。」
「クク……それって拒否?じゃ、やめとこうか…。」
「!!」
そう言って、ふいにピタリと停止するアカギの指…。
もう後少しで…ということろで一切の刺激が無くなり、youはあまりのもどかしさに涙目になり、首をぶんぶんと横に振る…。
「ぁ、ぁぅ……やだ、なんで……っ。」
「だって、youがイヤがってたから…。」
「だって、だって…もう……わたし…っん!」
「あらら……どうしたの、腰揺れてるじゃない……嫌なんじゃなかったの?」
「アカギさんの意地悪…。」
「何のことだか…。」
「は、っ……ん、嘘です、ごめんなさい……。」
「うん?」
「意地悪されても、アカギさんがすき……。」
「ありがとう、素直に嬉しい。」
「アカギさん……ぅ。」
「うん、なに?」
「…もう少し、なの……おねがい…イかせてください…。」
「ん、分かった……フフ…いいね、従順で…そういうの、待ってた。」
着実にアカギの目論見通り、順応を垣間見せるyou…。
フフ…と、嬉しそうに笑いながら空いている方の手で彼女の横髪をサラリと撫ぜる。
その行為がまるで合図かのように、youは正面からアカギの首根っこに抱き着くようにしてしがみ付く。
と、同時にアカギも再び彼女の中に挿入していた指を動かし、先程と同じ、敏感な部分を容赦無く攻めていく。
「っ…!ぁ、あ…また、そこ…!」
「ダメ?止めとく?」
「や、めな…ぃっで……あっ、ん…!」
「クク……。」
「ぁ、ャだやだ…っ、も……もうダメっ!」
「you、イクってちゃんとオレに言って……聞きたい。」
「ゃだ、そんなのわかんな……ひ、ぁ……あっ、イくっ…いっちゃう…っ!!」
アカギの指示通りに絶頂に達したことを言葉で伝えた直後、ビクビクと身体を反らせたyou。
暫くして、ぎゅっとしがみ付いていた腕の力がゆるりと弱まり、そのままアカギの胸にもたれ掛かる。
そんな彼女を片腕でしっかりと支え、すぐ近くにある後頭部の髪に軽く口付けた。
「……ちゃんと言ってくれてありがと、you。」
「はぁっ……ぅ…。」
「あらら、大丈夫?」
「ん……だいじょ、ぶ…。」
「ごめん、ちょっと気持ち悪いかもだけど、指抜くね。」
「ん……んんっ…!!」
youがゆっくりともたれていた身体を起こしたところで、アカギが彼女の中に挿れていた指を抜き取る…。
挿れていた指の本数と、感じていた度合いを示すようにコプリ、と蜜口から愛液が溢れてベッドシーツを濡らした。
「見て、凄い濡れてる。」
「い……言わないでください、もう!ていうかわざわざ見せない…で…っ?!」
「ん。」
抜き取った指にトロリと纏わりつく愛液をyouに見せつけた後、まるで猫がミルクを舐めるかのように
アカギがペロリとそれを舐めるので、youは顔を真っ赤にしてそれを制止する。
「なな、何してるんですか?!だめですよそんなの舐めたら……ぁあわ…!!」
「大丈夫ダイジョーブ。」
「何が!ばっちいですよ……拭きましょ…!!」
「はは、ばっちいって……全然汚くないよ、youの味がする。」
「・・・ぁぅ。」
フフ…と愉しそうに笑って、改めて大きく指に舌這わせるアカギ…。
その姿が大変厭らしく、youの顔がカッと熱くなる…。
しかしながら、恥ずかしいのと、嬉しいのと、複雑な気持ち以上に、目の前の恋人に触れたいという性的欲求がそれらを凌駕し…。
気付けば、youはアカギのベトつく手も気にせずに彼の手を掴み、自ら進んで口付けた上、控えめながらも舌まで挿入させていた。
そんな彼女の行為をアカギが嬉しいと思わない理由もなく…。
一瞬だけとても驚いた顔をしたものの、すぐに彼女を受け入れて改めてキスの主導権を奪ってリードする。
「ふ…。」
「はぁ……ん……よく、わかりません…。」
「…何が?」
「ん…わたしの味…?」
「ハハ……そういうこと……成程ね。」
「…うん。」
「美味しいよ、オレにとってyouは全部……ココロも身体も、全部美味い。」
「ふふ……じゃぁ、それはアカギさんのこと、想ってるから…かもですね、わたし…ずっと。」
「…何それ、堪(たま)んないんだけど。」
「ぇ?」
刹那、youの視界が反転する。
瞬きの間にその場に押し倒され、情事の際のいつもの景色…天井を背景にしたアカギが上から自分を見下ろす光景が視界に映った。
「あ、アカギさん…。」
「ゴメン、youはさっきイったばっかなのにな。」
「え、ええと……アカギさん、は…。」
「オレ?オレはもう大丈夫。時間も経ったしね。」
「ひぇ。」
少し視線を下に下ろすと、先程まで何の変化も無かったはずのアカギの雄はしっかり反応しており、
もう準備が整っていることを文字通り身をもって示唆していた。
そうして身体を起こし、ベッドサイドに置いていた避妊具を手に取ったのだが、
開封することを制止するように、youも身体を起こして彼の手に自分の手を添える…。
「…you?」
「アカギさん……わたしが付けても?」
「・・・やってくれるの?」
「うん…がんばる。」
「はは、頑張るか……いや、嬉しいよ、凄く……じゃぁ、はい。」
ぽむ、とyouの掌の上に1つコンドームを置く。
「開けるとき中身、端に寄せてね。」
「開け方もあるんですね…。」
「テキトーにやると中身が傷付くよ。付けるときも。」
「あわ…わ…。」
「破けちゃうとyouのこと妊娠させちゃうかも。」
「気を付けます…。」
「うん、まぁ……youがいつぞや言ってたように「しげるくんに会いたい」って思うなら、オレも吝かではないんだけど?」
(※「アカギさんとわたし11」参照)
「もうっ!気を付けますって!」
「クク……はいはい。」
アカギはそうやって彼女をからかいながらも、裏や表の判断方法や実際の装着方法など、
順序通りにyouに正しい避妊具の取り扱い方を丁寧に教えていく。
教え方がスマートだったこともあり、ダメになることなく手渡したコンドームをきっちり装着することができた。
「うん、綺麗にできたんじゃない?」
「ほ、よかった…。」
「準備できたし、youもそろそろ落ち着いてきたんじゃない?」
「?!」
「ゴム、きちんと付けてくれたお礼しないとね…。」
「え…?」
「まぁ、でもナカ濡れてるでしょ……真面目な講義だったけどオレの竿ずっと弄ってたワケだし……youスケベだもんね。」
「はっ?!なっ……え、あ…っ?!」
アカギに「大丈夫ダイジョーブ」と謎に宥められながら、ゆっくりと肩を押されてベッドに寝せられるyou…。
自分は助平ではない!と、抗議する隙も与えぬまま、あれよあれよと寝かされてしまい、秘部を深く一撫でされる。
「ひゃん…!」
「ほらね、濡れてた。」
「あ、アカギさ…。」
指を這わせて蜜壺から愛液を溢れさせて入り口を濡らした後、アカギが自身を其処に宛がう。
幾度かの経験で体内に受け入れるアカギの質量を知ってしまっているyou…。
若干の緊張で肩が強張り、アカギの胸板に手を添える手に力が入るものの、
そんな心情とは裏腹に、彼女の性器自体は受け入れる準備は勿論のこと、寧ろ早く迎え入れたいとでも言うようにヒクついて挿入を待ち侘びている様子。
其処に触れているアカギだけはそれを察しており、至極嬉しそうに肉棒の挿入を開始した。
「っ…ん…!!」
「ン…っ…。」
「あっ……ん、んっ!」
「ゴメン、苦しい?」
「ん…だいじょ、ぶ……。」
「でもだいぶ、慣れてきたよね…。」
「まだ、慣れないよ……でも、思うことはいつも同じかな…。」
「圧迫感で苦しい?」
「ううん、そんなんじゃなくて…。」
全て挿入し終えて、アカギのモノに身体が順応したのか、少し落ち着いた様子のyou。
若干の圧迫感はあるのか、困ったように笑いながらアカギの頬に手を添える。
「わたし、アカギさんのことどんどん好きになってくなーって、思ってます。」
「ッ……?!」
「好きかどうか分からなかった時、好きって言われてどう接していいか分からなかったけど……ちゃんと自覚したら、うん……色んなこと、分かるようになったから…。」
「色んなこと…?」
「ん…色々です、たまにからかわれて意地悪だなって思う事はありますけど、いつも守ってくれてるとか、心配してくれたり、いろんなトコ連れて行ってくれて喜ばせてくれたり……照れますけど、抱きしめてくれたり、キスされたり、好きと言ってくれたり、そういうの全部、わたしの事想ってくれてるのか…と、分かるようになりました…。」
「今更?まぁ……今更でもいいか…。」
「す、すみません……遅くて…。」
「遅いよ、遅すぎるし……そこにこれも入れないとダメでしょ。」
「これ…??」
「これだよ。」
「!!」
アカギの言う「これ」が性行為のことであると気付いた時には既にもう彼の腰は動いており、
突然の甘美な刺激にyouは慌ててアカギの肩に手を掛け、力を込める…。
「あっ、あ…!アカギさ…っ!ゃ、急に…っ!」
「セックスするのも、youが好きだから…って、……知って。」
「あっ、ぅ…!」
「youがオレと体重ねるのが嫌じゃなければ…っ、だけど。」
「っ、イヤじゃない…。」
「勿論、これが全てじゃないし、手段の一つに過ぎないけど……男にはこれ、結構重要なんだよね。」
「ひ、あ…っ!」
「youをこうやって愛するってことも……アンタのことを想ってるって…伝える手段の一つ…だって、こと……分かってよ。」
「あぁっ…ぅん、……うん、分かりました…っ、!」
「好きだから、オレの身体…youにあげたいし……youの身体が欲しい…!」
「は…っ、あ、あげます……わたし、全部……アカギさんのもの、なんで…っ!」
「っはは……you…っ…!」
恋人としてこれ以上ないくらいの言葉をここぞという時に毎度毎回放ってくる彼女には本当に感心しかしないな、とアカギは含み笑いを浮かべたのだが、
ふいにそのyouの言葉に本日の苛立ちと嫉妬を思い出してしまい、アカギの中でうずうずと加虐心が沸き上がる…。
腰を打ち付けるスピードを上げて、youの感じる場所を器用に何度もノックする。
じわじわと迫る自分の快楽の絶頂を期待するように、彼女の嬌声が大きくなり、限界に近付いている事を示した頃…。
アカギはその行為をゆっくりと静止させていく…。
「っ……ふ、ぇ…?!」
「は…。」
「ぁ…なんで…ぇ?」
「you、ちょっと……体制変えていいか?」
「ぇ、ぁ………んあっ…あぁ…!」
一度youの膣内から自身を抜き去ると、アカギは彼女の身体をくるりと反転させ、四つん這いにして起き上がらせる。
「あ、アカギさ……何これ…あの…!」
「続き、するよ……。」
youの腰に両手を添え、再度、ゆっくりと後ろから膣内へと挿入を行う。
所謂、後背位の体制で身体を繋ぎ、アカギは再びピストンを開始する。
「ひ、あっ…あっ…!!」
「は、……これ、顔見えないの、ちょっと残念だけど……これはこれで……(征服感がヤバいな…)」
「あっ、あっ……さっきのと、違…んっ…!」
体力的な問題で、四つん這いを維持できなくなった様子のyou…。
ズルっと腕を伸ばしてしまい、バランスを崩して前のめりに倒れてしまう…。
そのため、意図せず臀部をアカギの方へ突き出すような体勢になってしまい、
ただでさえ先程の正常位より深く陰茎が入ってしまう後背位だったのが、更に膣の奥深くまで届いてしまう事に…。
「何これ、絶景。滅茶苦茶エロい。」
「あぅ…っ…。」
起き上がろうにも起き上がれないため、youはアカギの言葉に羞恥心を抱いて半泣きになったものの、
体勢的に顔を見られないというのは彼女にとってはある意味で怪我の功名…ベッドシーツをぎゅっと掴んで、快楽に耐える。
「ん…っ、キツ…。」
「あ、あ……っく、奥当たって…っ。」
「今日の……白服とか、カイジさん、とか、…っ、他の男じゃダメな身体になってよ…。」
「な、何言って……んっ?!」
「ちゃんと、オレの形……覚えてよね…you。」
「ふぇ…っ?」
「っふ……オレ以外じゃ満足できない身体になれって言ってるの。」
「あぁ…ん…!」
「you、アンタのこと、こんな風にできるのって誰?いつも縋り付いて欲しがってくるのは誰の身体…っ?」
「ぁ…。」
「オレの好きなyouの声で、言って。」
ずちっ、と何度も最奥に当たるように硬い肉棒を出し入れし、
まるで陰茎の形を覚えさせるかのように、深く入ったところで何度も膣口に根本をぐりぐりと押し付るアカギ。
youはその度に快楽に耐えられずに大きく矯声を吐き出すが、
大きな快感の波ではあるものの、それは決して絶頂の決定打となるものではなく…。
アカギの問い掛けにしっかり答えなければ、イかせてもらえないことを示唆するものでもあった。
「あ……アカギさん……。」
「ダメ、もっと、」
「アカギさんですっ…!」
「足りない、…っ!」
「アカギさん…アカギさんが好き……他の人じゃイヤ…。」
「っく……そう。ダメだよ、他の男なんて……指一本触れさせない…。」
「も、う……ずっと、アカギさんだけ……アカギさんじゃなきゃいや…。」
「あ、は……オレもだよ、オレも……youだけ………ぁっ、イくよ、you……最後まで、ちゃんと受け止めて。」
「っ…あ、あっ、ああん…!」
ようやっとアカギの望むような答えをyouが発したらしく、
男は恍惚の表情で恋人の白い背中を見つめながら、がっちりとその腰を掴んで激しく腰を打ち付ける…。
「っは……ッ、you…ッ…!」
「ぁ…あかぎさ…!」
「ぁ、も……出る…!!」
「ぁ、あぁそ、れ…らめ、奥まで……!」
「youっ……はっ、はぁっ……さっき言ったこと、覚えてるか?」
「はっ、あ……。」
「どうするんだったか、思い出して……ほら、もう……限界だろ…?」
「ああっ!あっ、だめ……そんな、強くしたらぁ……。」
「ん、こうか……っ?」
「ひ、ぁ…っ、あ、あぁっ……も、だめ、いく……アカギさん…っ、あかぎさ…!」
「はっ……言って。」
「んっ……ぁ、ああっ、すき・・・っ……あぁっ!!」
「は?!何そ……うっ……!!」
従順な彼女の事、間違いなく絶頂に達したことを言葉にして艶麗に啼いてくれるだろうと考えていたアカギ…。
しかし、彼女の言葉は常に予想の範疇を超え、アカギの心の奥深くまで届くものを選んでくるようで…。
絶頂に至った時にでさえ「貴方を想っている」と、蜜のように甘く心身共に絡みつく。
そうやって、中で達したアカギの陰茎から種子を絞り出すように何度もぎゅうっと膣内が収縮し、
そんな快感の余韻に「ぅ…」と、小さくアカギが唸った。
「はぁっ、はー…っ……。」
「はぁ……っ……んぅ…。」
早く顔が見たくて、荒い息が収まらないうちにアカギは手を添えて陰茎をズルリと抜き取り、
力尽きてベッドにうつ伏せに倒れ込んでいるyouをすぐさま無理矢理起こして抱きしめる…。
「は…あ、かぎさ…。」
「っ……you、さっきの……ちょっとズルいんじゃない……?」
「はぁ……ぇ…えぇ?」
「ビックリしてオレまでイっちゃったじゃない…。」
「だ……ダメでした…か?」
「いや、…嬉し過ぎてビックリした。」
「ん……だって、顔……見れないから、言葉で…伝えなきゃって…。」
「・・・そっか、そうだったの…。」
情欲を体外に吐き出した事もあり、憑き物が落ちたかのように優しい表情でyouを見つめるアカギ…。
汗でぺたりと頬に張り付いた彼女の髪を長い指で後方へと払うと、そのまま頬に手を添えて、そっと軽く穏やかなキスをする…。
「んっ……ふ、ぁ……ね、アカギさん……。」
「ん?」
「もう、体……冷たくない、ですよね?」
「うん……youが文字通り身体であっためて……違うな。」
「?」
「youが、オレのこと愛してくれたから……あったかいよ。」
「はい・・・伝わって良かった。」
今度はyouがアカギを優しく見つめ、頬に触れている大きな手に自分の手を重ねた。
「you、身体は大丈夫?どこか痛いとか無い?」
「え…いえ…特には……無いかと…?」
唐突に体調を尋ねられ、不思議そうに小首を傾げながらも素直にアカギに返事をするyou…。
すると、アカギは彼女の頬からするりと手を離し、シャワーを浴びるよう促した。
「動けるようなら先にシャワー行っといでよ、オレは後でもいいし。」
「え、いいんですか?」
「ああ。」
「ありがとう、じゃぁ……お言葉に甘えます…。」
ぺこりと一礼して、youは先程アカギによって床に放り投げられたホテルの寝間着を掴んで軽く羽織ると、バスルームへ向かった。
先程までの眠気はアカギとの行為と、浴びたシャワーによって消し飛び、
youはシャワーから戻った後、交代でアカギが入り、5分程で部屋に戻ってくるまで、しっかり起きることができたのだった。
「はは、今度はちゃんと起きてるんだな。」
「眠気が落ち着きましたし……先に寝ちゃったらまた後が怖いじゃないですか…。」
「クク……察しの良いことで。」
「やっぱり…。」
「でも、どのみち同じこと…。」
「え?」
バスルームから戻ったアカギはyouが座り込んでいるベッドの上に自分も乗り込み、正面から向き合う…。
「それはどういう…。」
「まだ寝るには早いって意味だよ……今やったことのおさらいやって、寝ようか。」
「お、さ、らい…と、は…。」
「何かしてほしい時はそう言って、気持ちいい時は正直に言って、達するときは、ちゃんと言葉にする。」
「そ、そんな…。」
「それに……さっきのは、ちょっと不完全燃焼というか……納得できないこともあってさ…。」
「不完全燃焼…。」
「ちゃんとyouの顔を見てたい。」
「っ…!!」
アカギの言葉に有難いやら恥ずかしいやらで顔を赤くするyou…。
そんな彼女に「バックで突くの、すごく気持ち良かったけどね」と、余計な一言を付け加え、
アカギは再びyouをベッドの上に押し倒す…。
「you、倍プッシュ。」
「はっ?!」
「もう1回、いつもの体位でシよう?」
「な……なんで…。」
「そうだな……何て言えば………ああ、そうだホラ……えっちで色っぽいオレの顔、見たくない?」
「みっ?!!」
「どう?」
「み……見たいです…。」
「クク………スケベ。」
「うう、うるさいですよ!もう!ていうかアカギさんの所為っ!!」
「うん、だから責任取ってあげるって言ってるの。」
「~~っ!!」
「分かったらキスして。」
傲慢にもそう言い放ち、不敵な笑みで頭上に構えるアカギ。
リスのように頬を膨らまし、ぎゅっと悔しそうに目を瞑ったyouだったが、
溜めた息を文字通り溜息として吐き出し、目の前の恋人の両頬に手を伸ばす…。
「今度こそ、思いっきり甘やかして、優しくしてくださいよね…?」
そう言ってアカギに口付けた。
じゃぁもう嫉妬させないで、とか
言いたいけど言わない。
(だって意地悪も楽しかったしね)
翌日…
(あ、鷲巣さんから電話……昨日のこと謝らないと…。)
(出なくていい。)
(またそんなこと言う…。)
(出なくていいったら。)
(…もしもし?あ、はい、おはようございます!あの、昨日は素敵なアフタヌーンティーをありがとうございました!ちゃんと挨拶できずに帰ってしまって本当にすみませ…あっ!何するんですかアカギさん!!)
(あー、もしもし。you、オレの所為で今日は、腰が痛いって言ってるからもう切るね、じゃ。)
(ちょ!!?!?!)
(文句は聞かない。もうチェックアウトの時間近いのに、今から無理矢理犯されたいなら聞くけど?)
(そんなわけないじゃないですか!っていうか……!)
(何。)
(結局1回目も2回目も寸止めとかされるし、卑猥な言葉言わされるし全然優しくなかったけど……身体のことは気にしてくれてたから……腰あんまり痛くないのに…。)
(いや、今のってそういうんじゃなくて………まぁいいや………鷲巣にさえ伝わってれば。)
words from:yu-a
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