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それは、キミをすべて知ることができる日
アカギさんといっしょ7+
温泉旅行へとやってきた今日、一度はyouの精神的な不安のため断念したものの、
最終的には彼女のアカギを想う気持ちがそれを凌駕したことにより身体を重ねることになった2人。
布団の上に距離近く座り込み、啄むようなキスを重ねていると、次第にそれは深く濃厚なものへと変動していく…。
「っ…ふ…ぁ。」
「ん…。」
最後にちゅ、と小さく音を立ててどちらともなく唇を離せば、熱っぽい吐息が漏れる。
キスが相当気持ち良かったのか…youはトロンとした目でアカギを見つめると、そのままトン…と彼の胸板にもたれ掛かった。
「あらら……大丈夫?」
「だいじょばないです……気持ちよくて寝ちゃいそう…。」
「分かった、じゃぁ眠気吹き飛ぶような前戯にしようか。」
「…っ?!」
「半分冗談だよ、寝ちゃダメ。ちゃんと起きて、しっかりオレのこと見ててよ。」
「は、はい…(半分本気…?!)」
アカギの発言に一瞬ビクリと肩を跳ねさせたyouだったが、
そんな彼女の心境を察してなのか、少しだけ話を逸らしてくれた様子。
「そういえば、言ってなかった……旅館の浴衣も似合うね。」
「えっ?そ、そうですか…えっと、どうも……アカギさんも似合ってました…今私服だけど…。」
「ごめんごめん、外出るつもりだったから着替えた。」
「2人で旅行の時に雀荘行くなんて人、初めて聞きました……ビックリです。」
「ごめんて。オレは平気だけど、あのままいたらyouが気まずいかなと思ってさ…。」
「まぁ…もし出掛けなかった場合はちょっと……申し訳なくて気まずかったかもですが…。」
「でも結果的にyouが…。」
「うん、勇気を出しましたので…。」
「オレのこと性的な目で見てたワケだ。」
「・・・。」
「・・・。」
「見てません。」
「勇気っていうか本能じゃないの。」
「待って待って、被ってる!台詞被ってる!」
「本能的にオレのこと欲しいって思ったってことで、もういいじゃない。」
「良くない…!」
「何で、ここまできて…素直じゃないな……。」
「っ…うぅ…。」
向かい合って座ってはいるものの、身長差の所為もあってアカギがyouを見下ろすような位置にある状況。
そんな体勢で、アカギは彼女の背に腕を回し、その反対の右手で彼女の顎に指を掛けて上を向かせる…。
「…自分を捨てちゃいなよ、この一晩くらい。」
「あ…アカギさん…。」
「ていうか捨てさせてやる。」
「!!」
言うや否や、頭上からアカギのキスが降りてくる。
右手をyouの後頭部へと移動させて、がっちりと固定されたもので、彼女が逃げることなど敵わず…。
「っはぁ…っ…。」
「…you……。」
しかも、そうやってたっぷりと口内を蹂躙される間、気付けば固定されていたはずの後頭部の手は離れ、
頬や首筋、肩、腰…彼女の身体を撫でるように移動し、最終的には胸へと辿り着く。
浴衣越しに包むように手を添えると、布が擦れて感じてしまったのか、youから小さな悲鳴が上がった。
胸を掴んで分かったが、どうやら彼女は下着を付けていなかった様子。
その状況を問いたく思い、アカギは唇を離した。
「下着、付けてなかったの…?」
「はぁ……っ、だって……寝るだけだと思ってたから…。」
「・・・それだけ?」
「…う……うぅ………それに…。」
「…それに?」
「あ……アカギさんと………もしかしたら…こういうこと、するかもって……ちょっと、思ってた…から…。」
「ククク……なんだ、youだって意外と助平なんじゃない。」
「んなっ?!!」
「嘘ウソ、ちゃんと想っててくれて最高に嬉しいよ、ありがと。」
「うぐ…。」
「じゃ、そういうことで……折角のyouからの心遣い、ありがたくいただくよ。」
一体何の話だろうかと不思議そうな顔をしていると、先ほどからずっと胸に添えられていたアカギの手が離れて、
浴衣越しに胸の頂をキュッと抓んだ。
「ひゃん?!」
「感度いいね。」
「い、いきなり…何…っ?!」
何度かそうやって意地悪めいたことをした後、再び優しく胸を触る。
あたかもマッサージでもされているかのような感覚と、たまに態と親指が乳頭に触れる際の甘い痺れで、youの気分も徐々に高揚気味になっていく。
「ん……アカギさ……もう…。」
「you……触っていいか…?直に、youに触れたい…。」
youがコクリと頷けば、アカギはゆっくりと眼前の恋人の着る浴衣の帯をゆるりと解いた。
そうして形状を留めておくことができなくなった浴衣の胸元がはらりと開かれ、首からまっすぐに肌が露わになる…。
全てを開帳させようと両手で浴衣の襟に手を掛けたところで、youがポツリと言葉を零した。
「……わたしだけ?」
「え?」
「アカギさんは……このまま?」
「・・・youのスケベ。」
「違うもん、違うもん……だって不公平だなって…。」
ぷく、と頬を膨らませて不満気にアカギを見上げるyou。
「分かった分かった、ちょっと待って、今脱ぐ…。」
そんな彼女にクスリと小さな笑みを零しながら、アカギは上着のシャツとインナーのTシャツを脱ぎ、バサッと布団の横へと放った。
そうして上半身裸になったアカギを見て、youはパァッと目を輝かせて身を乗り出す。
「え、アカギさん、凄い、身体鍛えてるんですか?」
肉体美とまではいかないが、腕や腹に程よく付いた筋肉は、アカギのイメージにしっかり合っており、
youはパチパチと小さく手を叩いて、純粋にアカギの引き締まった身体を褒める。
「いや…特に鍛えてはないけど?ああ、まぁ……昔ちょっとは運動してた?かもしれないけど(辻斬りとか)」
「運動してた時の体型を維持してるって凄いですよ、わたしなんかお腹とかぷにぷにで……運動しないとな…。」
「(今からするじゃん……とか言ったら怒るよな、多分…)」
「あの、腹筋とか触ってもいいですか??」
「構わないけど…。」
「感謝!!」
わぁああ…!と感動しながらアカギの身体をぺたぺたと触るyou。
何をそんなに筋肉に感動することがあるのか、イマイチ分からない…と、アカギは呆けている様子。
「すごい、硬い、いいなぁ、かっこいい…!」
「ふ……くすぐったいんだけど。」
「うらやましい、すごいー…!」
「ちょっと、you……。」
「は…す、すみませんでした……つい…異次元のテンションに…!」
「いや、まぁ……触るのは構わないんだけどさ。」
「?」
「それってつまり、逆に触られても構わないってことだよな?」
ニヤリと口角を上げたアカギは自分の胸板やら腹筋やらをぺたぺた触っていたyouの両手首を掴むと、グイっと顔を近付けた。
「あっ……あかぎさん……まっ!」
「待って」と訴えようとしたyouの口を己の口で塞ぎ、隙間の無くなった通り道に舌を通す。
初めは先程と同じように侵入してきたアカギの蹂躙から逃げるように惑っていたyouだったが、
少しずつ慣れてきたのか、はたまたアカギのキスが上手いのか……もしくはその両方か…。
気付けば、たどたどしくはあるものの、いつの間にか呼応するように舌を絡めていた。
そんな彼女の反応をアカギが嬉しく思わないワケもなく…。
うっとりと目を細めて、youの身体をゆっくりと布団に押し倒すと、ようやく唇を離した。
「…ふぁ…。」
「・・・は、ハハ。」
youの上に跨るようにして両膝をつき、身体を起こすと、アカギの目に飛び込んでくる絶景。
浴衣の帯は既に解かれていたため、仰向けに倒された時点で彼女の腕と脚の一部以外はその白い肌がほとんど顕わになっており、
今しがたの深いキスで蕩けた表情。
酸欠で苦しかったのと、気持ち良さで潤んだ瞳や小さく開かれたままの濡れた唇、
更には、酸素を取り込もうと大きく息を吸うので、隠す布の無くなった胸が上下に揺れ、全てに於いてアカギの視界を強制的にジャックする。
「たまんねェな…。」
そう呟き、アカギは吸い寄せられるようにyouの上に覆いかぶさる。
首筋に顔を埋めれば、youの髪の香りが鼻腔に広がるので、アカギは自然とニヤけてしまう。
彼の好きな花のような彼女の髪の香りをいっぱいに吸い込み、堪能する。
「相変わらず良い匂い。」
「ん……くすぐったい。」
youの首筋に唇を当てると、そのまま顔を下におろしていく…。
耳の辺りから首元まで降りてきたところで、アカギはふとyouの身体に不思議な違和感を感じて肌から唇を離す。
「you……何か、すごく…いい匂いがする。」
「え…?」
「甘い匂い……髪のとは違うね。」
「あ、えっと……多分、保湿用のボディクリームかな?」
「そうなんだ……。」
「アカギさ、ん…?」
「ごめん、何かさ………美味そう、なんだけど。」
「いや、でもこれは香りだけなんで……それにアカギさん甘いものそんな好きじゃないよね…??」
「そんなの、対象がyouだったら話は別でしょ……めちゃくちゃ食べたい、んだって……ああ、もう…。」
「?」
「無理、クラクラする……こんな問答意味ないよ、もうオレに食わせて。」
「あ、アカギさん?!」
突如、ガクンと体のバランスを崩したアカギ。
youは自身の身体の上に倒れ込むと想定し、ぎゅっと目を瞑って全身に力を入れたのだが、
圧迫から来る痛みではなく、甘く痺れるような衝撃が身体を駆け抜け、その所為で一瞬にして込めた力が解除されてしまった。
何事かと目を開くと、眼下に自分の胸を口に含んでいるアカギの姿が映る。
驚きで目を丸くしていると、間髪入れずに再び先程の甘い痺れが全身を襲う。
ぎゅ、と片手で胸の頂を抓られ、口に含まれた方の胸も同じく、その頂上を飴を舐めるかのように転がされ、舐め上げられるので、
youはビクンと身体を跳ねさせて、我慢できずに甘い声を漏らした。
その嬌声はアカギの本能に火をつけるには十分なものだったようで、
もっと彼女を鳴かせようと、夢中で乳頭の周りを何度も周回し、気紛れに刺激を与えるために中央を甘噛みする。
初めこそ我慢するような微かな悲鳴だったyouの嬌声だったが、
アカギの執拗な愛撫によって次第にそのボリュームが無意識のうちに上がっていった。
暫くののち、十分に感触や味を堪能した、とばかりにyouの胸から顔を離すと、
先程以上に上気した顔で熱い吐息を吐く彼女の表情が視界に入り、アカギの雄がズクンと波打つ。
「…ッ……。」
「ふ、ぁ……あか…。」
「さて…そろそろ準備しないとな。」
「じ…準備…。」
「そ、此処の…。」
そう言って、下着越しにyouの秘部に優しく触れる。
電流のように身体に走った衝撃は「快感」という名のものであることは明白で、youは目を細めて「あっ」と背中を反らせた。
アカギもまた、下着に触れた時点で其処が湿り気を帯びているのが分かっていたため、
安心したような、愉しそうな様子でyouに話し掛けながら、彼女の下着を剥ぎ取った。
「う、ぅ……何か、凄い恰好…。」
「そだね、凄くやらしい。」
ほぼ裸であるが、申し訳程度に腕や腰の一部を隠している浴衣がまるで最後の抵抗を見せているようで、大変いじらしく感じられるのだ。
まぁ、何の障害があろうとも、アカギはその手を止めるつもりは無いので、
添い寝をするかのようにyouの横に身体を落ち着けると、ゆっくりと彼女の肌に手を滑らせてから、最後、その秘部へと指を這わせた。
「ん…っ!」
「ハハ、凄い濡れてるじゃない、そんなに胸弄られるの気持ち良かった?」
「そんなこと…ない…も…。」
「どうだか。フフ…でも、念のためナカ触っとこ?youに痛い思いさせたくないし…。」
「アカギさん…。」
いつも無理矢理犯そうとするような物言いをするのが嘘のように、何から何まで丁寧で優しいアカギにyouは先程から驚きを隠せず、またそれに翻弄されているのも自覚していた。
今もまた、ゆっくりと体に侵入してきたアカギの長い指が中を解すのだが、あまりの優しい手つきでもどかしさすら感じる程…。
「ん…。」
「フフ……どうしたの、物足りない?」
「ううん……何か、優しくて…っん。」
「じゃぁ、もっと奥に行こうか、こんな風に…。」
「あっ!!」
ぐっと指を奥まで進め、少しだけ呼吸が苦しくなる。
ゆるりと入口まで指が戻され、再びずっと奥まで。グチグチと…それを何度か繰り返す。
「んん~…っ!」
「youが好きなトコも知っておきたいんだが、さて…。」
「好きな……?」
「うん、此処?」
「んぅ?!」
「残念、通らずか……まぁいいさ、必ず引き当ててみせるさ。」
「何を…??」
「ん?勿論youの……感じるとこ…。」
「ふぁっ?!!」
「・・・は、此処か。」
言葉を交わしながらも指をグッグっと動かし、最終的に性感帯を見つけ出す。
すぐに膣の入り口付近のその性感帯をすぐに撫でたり、擦ったりと様々な圧力を加え始めたので、
youは思わずアカギの腕をぎゅっと掴んでその快感に必死に耐えることに…。
次第に指の動きを早めていけば、当然youも我慢できずに良い声で鳴くので、
「我慢しなくていい」と、一度イくことを促したのだが、彼女はアカギの腕を強く掴んだ後、首をフルフルと横に振った。
「んっ……アカギさん…っ…。」
「気持ち良くなっていいよ、一度イっとこう?」
「や…っ、いきたくな…。」
「ぇ。」
彼女の拒絶に手が止まり、一瞬で顔付きが変化するアカギ。
もしかして自分のやり方に何らか不満があったのかと、絶句するも、それはまるで見当違いの杞憂だったと知ることとなる。
「はぁ……気持ちいいけど……指じゃなくてアカギさんがいい、…っ。」
「!」
「一人じゃイヤ……アカギさんといっしょがいい…。」
「~~……っ!!」
「ぁっ…!」
youの中に埋めていた指を引き抜くと、彼女の口から小さな嬌声。
らしくなく、破顔した顔を見せないようにyouの首元に埋めて動揺を見せたのも束の間、アカギはすぐに顔を上げていつも通りの表情で彼女に問う。
「オレの、youの中に挿れていい?」
「はい。」
「youと、一つになっていい?」
「…はい。」
「うん…。」
「あの、でも……今更ですがその……で、電気を…は、恥ずかしいので…。」
「フフ、本当に今更だね…もうyouの色んなトコ、全部見えちゃってるんだけど?」
「うう、そうなんですけどぉ…。」
「いいよ、ちょっと待ってな。」
とても愛おしそうな表情でyouの髪を一度優しく撫でると、アカギは身体を起こして立ち上がる。
部屋の電気を常夜灯に切り替えた後、自分の荷物の中から真新しいスキンの箱を取り出し、開封。
そのうち1つを取り出してyouの元に戻ってきた。
「you、ちょっとこれ持ってて。」
「は、はい…。」
その辺に置いておけばいいものを、わざわざ自分が脱衣する間、
彼女にコンドームを持たせて待機させる事を極々自然にやってのける辺りが、何とも攻めっ気のあるアカギらしい。
全て衣服を脱ぎ去り、youの横に腰を下ろすと先程渡したコンドームを回収する……が。
「あ……あのアカギさん…。」
「どうした?」
「う、あの……それ、わたし…付けましょうか…?」
「えっ?」
まさかのyouの発言に「正気か?!」と疑うような声が出てしまうアカギ。
今まで恥ずかしさから避けてきた行為なのに、ここにきて吹っ切れたのか?とも思ったが、どうもそうではない様子。
天井からの薄明かりに照らされた彼女の、どことなく怯えたような表情を見る限りでは…。
「どうしたの急に…。」
「だ、だって……さっきからずっと、わたしばっかりで……。」
「あらら……何だ、そんな事。」
「だってわたし、アカギさんに何もしてあげれてない、ですから……なので…っう、上手くできるか分かりません、分かりませんが!」
「フフ……それは有難いことで。でも無理しなくていい、アンタどうせ慣れてないんだろ、こういうの。」
「慣れっ?!」
「寧ろ疎い…慣れてない……オレはその方が嬉しい。」
「~~!」
youの手からコンドームを取り去ると、慣れた手つきでそれを自身に装着する。
そうして、youの身体の上に跨ると「それに…」と、恍惚の表情で彼女を見下ろして言った。
「そんな事しなくてももうさっきからずっと勃ってる……youの中に挿れた過ぎて。」
「そ、そうですか……ていうか言い方よ…。」
「だって、言ってるじゃん……ずっとさ、待ってたんだって…。」
「そう、ですね…そうでした…。」
「だから、さ……もう我慢しなくていいか、you…?」
「うん……待たせてごめんなさい。」
「構わない……もう受け入れてくれるんだから。」
「うん、はい……。」
コクリとyouが小さく頷いたのを確認し、アカギは今回の自身の化身に手を添えると、彼女の入り口に其れを宛がう。
少し動かせば思った以上にズルリと位置が動き、まだ彼女の秘部は乾いていないことが窺い知れたため、
アカギは少しだけ安心して侵入を始める。
「っ……ん!」
「痛いか?」
「ううん、大丈夫です…。」
「ゆっくりいくから。」
「ん。」
アカギも確認した通り、彼女の入り口の辺りや中は十分にほぐされ、愛液が溢れてはいたが
侵入してくる質量が先程の指とは比べ物にならない点に於いては状況が一変しているワケで…。
半分ほどアカギが侵入を果たした辺りで、とてつもない圧迫感を感じ、youは思わず彼の肩を掴んでいた両手にぎゅっと力を込めた。
「っう……!」
「you、you、ちょっと……力抜いて、な?」
「う、ごめ……なさ…!」
「大丈夫、無理にはいかないから……怖がんなくていいよ。」
「アカギさ……ん。」
「もうちょっとだ。」
「まだ、あるんですか…ぁ?」
「え、うん……ゴメン。」
「うぅ……も、大きいよぉ…。」
「ちょ……そういうのはもうちょっと後で言…っ…言おうな、いい子だから…(余計入らなくなる…)!」
恐らくは男を悦ばせるためのリップサービスなどではなく、現状の圧迫感からくる本音なのだろうから、余計に性質(たち)が悪い。
福本荘で出会う以前の彼女の男性遍歴は聞きたくもないので聞いていなかったが、
今までの彼女の奥手な対応やこういった反応を見ている限りでは十中八九そう回数は多くないはず、とアカギは察する。
ほぼほぼ処女のような反応で自分を受け入れるこの眼下の表情や態度は何と言うか……アカギとしては大変有難い状況なのである。
「っ……全部入った。」
「は…っ、よか…。」
「動くと苦しいなら……まだもう少しこのままでいようか?」
「ううん、痛くはないの・・・ただ、わたしのなか、アカギさんでいっぱいで・・・色んな意味で苦しいだけ。」
最後に「幸せで」と付け加え、困ったように笑うyou。
一瞬、目を丸くして驚いた表情を浮かべたアカギだったが、すぐに眉間に皴を寄せてその顔を彼女の肩口に埋めた。
「あ、アカギさ…ん?」
「ん……ゴメン……珍しく色々感情が…。」
「うん。」
「幸せ、か……こんなのは、初めて過ぎてよく理解できないんだが……上手く言えないな……でも多分、オレも同じだと思う。」
「?」
「ただ、一つ確かなのは……you……オレは、やっぱりずっとアンタが、狂っちまいそうなくらい好きなんだって……再確認した。」
「っ……そ、そうですか…。」
「割と……余裕でエスコートできるって思ってたんだけどな……思ったより全然余裕ないわ。」
「どういう事ですか…?」
「だって、you……どこに触れても柔らかくて気持ち良いし……どこに顔近付けてもいい匂いするし……鳴き声可愛いし…。」
「は…はぁ…。」
「想像してたより何倍も……うん。」
「うん?」
「嬉しいと思ってる自分がいる。」
「・・・はい、わたしもです。」
「動いていいか?」
「うん……肩、掴んでてもいい?」
「いいよ、youの好きにして。」
そう言って軽く上から彼女の額に口付けを落とし、アカギはゆっくりと腰を動かし始めた。
幾度かの動作ののちに「は…」と、変わらずの圧迫感で呼吸で精一杯といった様子だったyouの様子が徐々に変わり始めたのを見逃すアカギではなく…。
呼吸音としての声から、快感を伝える甘い声へと変わった頃、自分の肩に置かれたyouの手をゆっくり下ろすよう促すと、その手を掬い取って指を絡ませた。
手を繋がれたことは嬉しかったようで、見下ろす眼下の恋人の表情が微かに微笑む。
「はぁ……ん、アカギさ…。」
「you…。」
すかさず口付けを落とし、その口内も同時に犯していく…。
角度を変えて啄むように何度かキスをして、気付けばいつの間にか深い口付けへ…。
その間にもずっとアカギが腰を打ち付けてくるので、
youはもう我慢ができなくなってアカギの手を振りほどき、目の前の彼の首に腕を掛け、しがみついた。
少々驚いて目を丸くしたアカギだったが、間違いなく感じてくれているのだと確信し、
追い打ちを掛けるように彼女の耳元に唇を寄せる…。
「クク……気持ち良い?感じてるの?」
「ひっ……ぁ!」
「もっと…声、聞かせてよ……っは…。」
「んっ……ゃ、アカギさ…。」
至近距離で聞こえる惚れ込んだ低く、凪いだ声には、いつものような余裕をあまり感じられず、
それがまたyouを歓喜させ、その身体をゾクゾクと感じさせる要因となった。
「イヤじゃないでしょ……こんな、締め付けて……フフ、食いちぎられちまいそうだな。」
「うそ、そんな……のっ。」
「ウソじゃない……すごい、具合良い…から、youの…っ!」
「あぁっ…!」
本音を耳元で吐き出し、一層深く、潜り込むようにアカギはyouのナカへ自身を押し入れる。
淫猥な水音を響かせながら挿入を繰り返し、
部屋にはyouの雛鳥のように小さく甘い嬌声と…アカギの熱を帯びた吐息がたまに混じる。
本音を言えばこのままずっと彼女の中に自分のイチモツを埋めて、
その華奢な身体を抱きしめたまま夜通し啼かせていたかったが、現実はそうもいかない。
どんどん気持ち良くなる自分の性器と、絶頂の近そうな彼女の鳴き声が一先ずの終わりを迎えることを示唆している。
俗に言うピストン運動の動きが早まり、自分の快楽を追うアカギだったが、
そんな中でも先程把握したyouの一番感じる部分を突いて攻めるので、必然喘ぎ声も小刻みに増えていく…。
もう、耐えられない、あともう少しで絶頂を迎えると察したyouが、アカギの両頬に白い手を添える…。
余裕など無いながらも、愛しい恋人の必死の訴えに荒い息を吐きながら「どうしたの」と眉根を寄せて表情だけで尋ねれば、
彼女はアカギを見つめて綺麗な涙を流した。
「は……っ、アカギさん…。」
「っふ………ん?」
「アカギさん…アカギさんっ……んぅ!」
「は…っ、you……っ。」
「アカギさんがすき…。」
「はっ……ははっ、……うん。」
「も、う……もう、アカギさんのことしか考えられない。」
「っ!」
最後の最後まで自分の心を掴んで離さない、彼女の言葉…。
泣かないで、というよりは泣く必要なんて何処にもない、と言い聞かせるようにyouの頬に伝った涙の跡に口付けたものの、
今の言葉で理性はほぼ飛んでいた。
自分に縋り付いてくる柔肌全体に身体を当てるように腰を動かし、
抱いたことのない独占欲を剥き出しにした言葉を最後に吐き出す。
「you、you……っ、愛してる……オレしか見ないで……オレのことしか考えないで。」
「ん、っ……あ、ああっ!!」
「ッ……!!」
最後はアカギの配分通りに。
強くyouの弱いところを突き上げ、果てさせた後、自身も白濁を迸発させて彼女の熱い体内で達した。
体重を掛けないように少し身体を折って彼女の上に倒れ込む。
「はぁ…はぁ…。」
「は…。」
改めて感じた彼女への愛情を想うと、この薄さ0.01、2mm程の隔たりがもどかしくてたまらない。
だがしかし、つい先程までは確証が持てなかった「幸せ」というものを、
今は確かに感じており、真の意味で満足しているという事はどうやら間違いないようだ…と、アカギは目を瞑って人知れず笑った。
お互い暫く呼吸を整えて、ようやっとアカギが起き上がる。
「you、ありがとう。」
「アカギさんも…。」
「これ抜かなきゃね。」
「ん…。」
未だ繋がったままの状態だったことをアカギに指摘され、ハッとyouも下腹部に目を向ける…。
「本当はずっとこのままでいたいけどね」と冗談交じりにアカギが笑いながら自分の化身に手を添えると、
何故かyouもそこに手を添えるので、場の空気が固まった。
「え…?」
「え、っと…。」
「何してるの?」
「わたしが抜こうかと……思って。」
「いや要らない。」
「何かお手伝いさせてくださいぃ…。」
「今度別の何かで手伝ってくれればいいから。」
「でも、でも!」
恐らくは、今回の情事に於いて全てがアカギにリードしてもらう形だったことに申し訳なさを感じているのだろうが、如何せん状況が可笑しい。
男を興奮させるために何か手伝いたいと思うのであれば、今は全く効果のない状況である。
真っ当に考えて、この萎えた状態で性器に触られるのも、それを見られるのもいかがなものかと思うワケで…。
寧ろ逆で、今この状況でyouに男性器を触られようものならば、
たった今果てたばかりなのに再びそれは活力を取り戻してしまうだろう。
youが添えた手を掴み、ゆるりと離したのだが、何故か彼女は躍起になって再度結合部に手を伸ばす。
そして更にアカギがそれを阻止し…ということを繰り返しながら、最終的にはアカギがyouから自身を引き抜いたのだが…。
その後も「わたしが捨てます」とyouがアカギの白濁がみっちり詰まったゴムを奪おうとするので、ちょっとした小競り合いが勃発…。
「あ。」
「きゃ…っ?!」
「・・・。」
「・・・。」
抵抗しようと素早く動かしたアカギの手にyouの手がぶつかり、
使用済みコンドームの中身を全てyouが引っ被ることになってしまった。
前髪から鼻や頬にポタリと流れ落ちる、ねっとりとしたアカギの半透明な体液…。
やってもいないのに顔射したかのような光景が広がり、アカギの口から率直な感想が飛び出した。
「エロ…。」
「?!」
「いかん、また勃ってくる…。」
「え、あわ…わわわ…!!」
「you、風呂に行こう、全部洗って。」
「え、は、はい?!」
アカギはそう言って彼女を無理矢理に立たせると、その肩を後ろから支えながら部屋の風呂場まで誘導する…。
(余談だがその姿はさながら犯罪を犯した人物を移送するようであった…)
元々何も着ていなかった2人はそのまま風呂へと直行し、
汗ばんだ身体と(youに於いては白濁液の掛かった髪も)をざっとシャワーで流した後、常に温泉が湧き出ている立派な檜の浴槽に浸かった。
「ふぁ……熱いけど気持ちいい…。」
「ああ。」
広めの浴槽にも関わらず、隣同士で傍に寄り添って熱い湯を堪能する2人。
「やっぱり温泉、いいですね。」
「内風呂だけどな。」
「いやいや、内風呂にも温泉引かれててとても贅沢ですよ。」
「今度は部屋に露天風呂がある旅館に行こうな。」
「お供していいんですか?」
「何言ってんの、youが来てくれなきゃ困る。」
「ふふ、じゃあ楽しみにしておきます。」
「ああ。」
youが顔を横に向けると、アカギもそうしていたらしく、パチッと視線がかち合った。
ちゃぷ…と透明なお湯が大きく跳ねる音を立てると、アカギの右手が彼女の頬に添えられる。
そのまま、特に言葉を交わす事なく、しっかりとしたキスが交わされた…。
「…you、髪洗うだろ?」
「ん、そうですね…。」
「先に上がって待ってる。」
「分かりました。」
「これ以上一緒に入ってたら、またヤバいことになるからね。」
「なる、ほど…。」
「なに?期待してるの?」
「し、してませんっ!」
「ククク……どうだか。」
「してませんー!!」
膨れっ面でバシャ!とアカギの顔面に熱いお湯を掛けるyou。
が、しかし特に動じることはなく…。
アカギはいつものように飄々とした様子で、顔に掛かったお湯を手で払い、クスリと一つ笑いを落とすと、
その場からザバーっと音を立てて立ち上がり、youの頭をポンポンと軽く叩いて風呂場を出て行った。
「……わたしも、のぼせないうちに髪洗って上がろ。」
もう既に一度は大浴場で入浴済のため、今回は時間を掛けずに洗髪などを済ませて髪を乾かし、
なるべく時間を掛けずにyouはアカギの元へと戻った。
「おかえり。」
「アカギさん、起きてたんですか?先に寝てて良かったのに…。」
「風呂入ってさっぱりしたからね、特に眠くなくてさ。youのことも待ちたかったし。」
「ふふ、ありがとうございます。」
再び電気の灯された部屋に戻ると、広縁のスペースで窓の外の景色を座って眺めていたアカギの姿が目に入り、youもそちらへ歩み寄った。
「あ、そうだ、you、オレ一緒の布団で寝させてもらうけど、いいよな?」
「え?」
「だって……youの所為で片方の布団、オレの精液塗れなんだけど。」
「・・・う。」
「いい?」
「はい……大変すみませんでした。」
「結果的にオレは得したからいいんだけどね。」
「一緒に風呂に入って、一緒の布団で寝れるから」と、口角を上げながら立ち上がると、youの手を取って布団へと向かう。
乱れの無い方の布団を捲り、彼女をそこに寝かせると、自分は部屋の電気を消してから、同じ布団に潜りこんだ。
「アカギさん、狭くない?」
「ん、大丈夫。youの方こそ狭くないか?」
「わたしも大丈夫です……でも狭くても、いいかなって、思っちゃいます。」
「またそんな事を言う……いい加減にしないと旅先なのに腰痛で動けなくなっちまうぞ。」
「え?え??」
「今凄く危ういんだぜ……嬉しい言葉を聞いたりさ、アンタの身体に触れて、キスなんてしようものなら、もう、秒で勃っちまう…。」
「なぜ!」
「何故も何も………1回じゃ愛し足りない…。」
「・・・。」
「かと言って2回、3回ヤったら満足かと言われると絶対それでも足りないと思うし…。」
「え。」
「だから、大人しくしといた方が…言葉通り「身のため」だと思うぜ?」
「わ、分かりました…。」
「ん。」
「・・・。」
「・・・。」
「あの、アカギさん。」
「なに?」
「じゃぁ、手を繋ぐのは…?」
「それは……いいよ。」
「よかった、嬉しい。ありがとうございます。」
布団の中で手を動かせば、アカギの方からしっかりと手を掴まれる。
繋ぐ形は姿を変え、隙間なく指と指を絡ませるように。
「アカギさん。」
「ん?」
「今日は…愛してくれてありがとう……。」
「それはこっちの台詞。」
「不束者ですが……今後ともよろしくお願いいたします…。」
「クク……何それ、オレに調教してほしいってこと?」
「もう!どうしてそんな風に取るかな…!!」
「なんだ、違うの?」
「飽きずに、呆れずに……ずっと一緒にいてほしいって意味です…。」
「馬鹿なの、youは……手離す気なんて無し。アンタはもう死ぬまでオレのモンだよ。」
「そ、そうでした…。」
「フフ……もっと話していたいけど、そろそろ寝ようか。明日も色々、温泉街見て回るんだろ?」
「そうですね、うん、寝ようかな。」
「おやすみ、you。」
「おやすみなさい、アカギさん。」
「………今度はyouにコンドーム付けてもらうから、よろしくね。」
「何で今言うの?」
雰囲気台無し!!と、泣きそうな声で身体の向きを隣のアカギに向けると、すぐ横からアカギの唇が降ってきた。
チュっと軽いリップ音を立てて唇が離され、目を丸くするyouにアカギは「フフ」と笑いながら顔の向きを天井へ向けた。
「今度こそおやすみ、you。」
「~~~っ!!」
最後の最後で、いつものようにアカギにからかわれたことにプンスカ怒り、youは彼の脛に軽い蹴りを入れたのだが…。
実のところ、穏やかで甘いピロートークがむず痒く、
またじわじわと下腹部に熱が集まってきたのを阻止するためだった……というのはアカギだけの秘密である…。
好きな子ほど
啼かせたくなるって言うでしょ?
(意味が違いますよね!?)
(南郷さん、こないだはどうもありがと。これお土産。)
(アカギ!)
(南郷さんのお陰で楽しかったよ、youも喜んでた。)
(そうか、それならよかった!いやー、あの時はビックリしたよ急に「youと旅行に行くからいいところ教えてくれ」なんて言うから…。)
(場所も良かったし、飯も美味かった。色々調べて予約取ってくれてありがとね。オレ、インターネットとか使ったことないから分かんなくて。)
(提示された予算が高額過ぎておじさん久しぶりにマウスクリックする指が震えたよ…。)
(ハハ、南郷さんが震えるんなら絶対youは申し込んでくんないだろうね、南郷さんに頼んで良かった。)
((俺のメンタルは無視…?))
((楽しかったからまた稼がないとな……結局旅打ちはできなかったし…。))
(あー、ところで……本当に良かったのか?その…部屋に露天風呂付のヤツじゃなくて……だってその、お前ら、付き合ってるんだろ?)
(ククク……お気遣いどうも。でもあれで良かったですよ。)
(そうか……アカギ、お前…見掛けによらず結構紳士なんだな……「youが照れるだろうから各部屋露天風呂付の旅館は避けてほしい」なんて…。)
(ええ、まぁ……そこから既に、アイツがオレに振り込んでくれるまでの布石なんですけどね。)
(え、何の話?!!?)
(内緒。)
words from:yu-a
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