garb of love. 番外編
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ふと、考えてみると
気になることが、気になった。
garb of love
「愛してる」を伝える方法
そろそろカルナとの生活が長くなってきたなと思う今日この頃…。
彼のマスターであるyouはいくつかの点に於いて少し…いや、かなり意外に思ったことがある。
1つは、その細身の体型に似合わず、割と食いしん坊であるということ。
「you、昼はお好み焼きと言っていたが、夕飯は何にする予定だろうか?オレとしては先日TVで目にした串カツが良いと思うのだが……あと、おやつにタコ焼きがあれば完璧というヤツではないか?」
「カルナ、まだ朝ごはんに肉まん食べたばっかだよね…?」
「そうだが?」
「・・・。」
またある時は…。
「you、聞いた話だが、最近は「お取り寄せ」というのが流行っているそうだ…。」
「うん?そうらしいねぇ…。」
「…バナナ饅頭というものが気になっている。」
「と………取り寄せてみ、る…?」
「い、いいのか?本当にいいのか?」
「う…うん…いいけど…。」
などなど…。
そもそも、英霊にとって食事を摂っても栄養等にはならないが、味やニオイは分かる為、
「食事をする」そのものはただ趣味趣向のための行為に過ぎないと…。
そのようにのたまっていたのは他ならぬカルナ自身である。
ただ、youが折角一緒にいるのならば生活を共にしてお互いを知合いたいという希望から、
食事なども共にするようになったことで、慣れた……否、目醒めたのであろう…。
勿論、カルナに「食費を節約したい」と一言言えば、彼は「承知した」とだけ言って食事することを控えるのだろうが、
you自身は彼のその変化を嬉しいことと捉えているため、多少財布が寒くなろうとも、カルナと共に今後も食事をするつもりでいる。
この食事に関しては意外ではあるが、財布に多少の打撃があろうとも、youは嬉しく思っているので別段問題という問題はない。
問題というのであれば、意外過ぎてyouの中で問題に感じているのは2つ目のことである。
2つ目に意外だったのは、カルナの愛情表現が……。
否、有体に言うとカルナの性欲が意外にも強いし、深いし高いし、沸点越えが早い。のだ。
先日、優雅なアフタヌーンティータイムの際に盛られて、TPOを弁えることを呑んでくれたが、
(※『ガトー・オ・ショコラ』参照)
それを逆手に取られてか、何かと陽が落ちてからは風呂上りに、寝る前に、色々蕩けさせられて、絆されて、気付けば身体を赦してしまう。
勿論、こちらに関してもカルナのことを大事に想っている彼女にとっては、有難いことで、嬉しくもある…。
だがしかし、その頻度が最近あまりにも多く、体力的に持たなくなってきたわけで…。
色々考えた末に最近youは1つの結論に思い至ってしまった…。
「(カルナ(さんに送る)魔力足りてないんじゃね?)」
ちゃぷ…と、湯舟に浸かりながら、1つ目と2つ目の「意外なカルナ像」を考えていたyou。
2つ目の意外な問題の根源を叩き出して、盛大な溜息を吐いた…。
「(そもそも英霊としてのランクがわたしには分不相応……ということは重々理解している…けど…)」
しかし、魔術知識を深めたり、鍛錬はカルナの協力もあって、微量ながらも日々魔力量は増えているとカルナ自身が教えてくれていた。
「(それでもきっと……全然足りないのね…。)」
頬を伝ったのは涙ではないと言い聞かせるように、バシャバシャと顔にお湯を掛け、
湯冷めを避けるように、早々と風呂場から脱したyou。
食事は既に済ませてあったため、寝る準備を整えて自室へ向かえば、いつものようにベッドの上でカルナが静かに目を閉じて佇んでいた。
そっとベッドに腰を下ろせば、ゆっくりと目を開いたカルナと視線がかち合う…。
「ごめんね、瞑想の邪魔して。」
「問題ない。」
「じゃ……寝よっか。」
「you…。」
「ん?」
「どうした…?」
「?!」
本当にいつも通りの声色と態度を心掛けたこともあり、思いの外カルナの言葉に動揺してしまうyou。
心の憂いをすぐに見抜き、そっとカルナが彼女の頬に手を伸ばせば、
小さく揺らいでいた感情の振り子の振幅が突然大きくなったようだ…。
彼女の見開かれていた目が急に細くなり、潤んだかと思えば、大粒の涙がいくつか零れ落ちた。
「どうした!?」
突如、泣き出した恋人を見てギョッと目を見張るカルナ。
「ゴメンね、わたしカルナに凄く不自由な思いさせてるよね、本当にごめんね……わたし、弱くて、不甲斐無いパートナーでごめんね…。」
「何故、急にそのような事を言う?どうしてだ?」
彼女の真意に偽りはなく、口に出した言葉がそのままの気持ちであったため、
カルナの貧者の見識は意味を成さず、ただただ珍しく困惑してしまう。
「不自由、などと思った事は一度も無い、本当にだ。」
「でも…っ…!でも、わたしの魔力量じゃ、カルナ……足りてないんだよね?今だって、そうなんでしょう?毎日、そうなの?辛かったの?苦しかったの?」
「毎日…???いや、そんな事は無い。常に限界しているが、枯渇したことなど一度もないぞ?」
「嘘だよ、だって…」
「嘘ではない、というか嘘ならオレは霊体化しているし、枯渇するなら令呪も消えているはずだ。」
「霊体化……はっ、令呪!」
そんな存在すっかり忘れていました…とばかりに、言われてやっと自分の手を見る。
きっちり立派に三画現存している膨大な魔力を秘めた魔術の結晶である令呪は、
マスターである彼女に与えられた魔力のブースターとしても活用可能な代物。
それが全て使われずに残っているということは、それだけでカルナが存在する為の魔力は事足りていると示唆することに他ならない。
「(平和ボケし過ぎて令呪とかの存在そのものを)忘れていた…。」
「きっとyouはラストエリクサーは使えずに取っておいて残数すら忘れてクリアするタイプの人種だな。」
「な、何でそんな俗っぽい言い方を……ていうかカルナってゲーム詳しいの?」
「さぁ……何処かのマスターに呼ばれた際に教わったのか…。」
「そう…。」
「オレはアイテムを使うどころか、ゲームを進めること自体を禁じられていたがな。」
「いや、何それ?!」
「ずっと同じエリアで敵を倒し続けてレベルを上げる作業をこなしていた。それがオレに与えられた使命。」
「何その…RPGの一番しょっぱい部分だけ舐めさせられるような苦行…。」
「……レベルが5上がる毎にセーブする。上がりにくくなってきたら3レベルでセーブ…。」
「(それもうバイト代貰っていいやつじゃん…絶対…。)」
カルナがいつかの何処かで出会ったというマスターがどういう人物か大変興味が湧くyou…。
ついでに言うと、話が逸れに逸れ過ぎた事によって、涙も引っ込んだのだが…。
「ふふ……面白い、今の話で涙も引っ込んでしまった。」
「ああ、だが……どうして急に、魔力の心配などを?」
「だってカルナ……が……カルナが……うぅ…。」
「オレがどうした?」
コテン、と首を横に傾げるのを利用して、ついでにyouの顔を覗き込んでくるカルナ…。
先程は酷く悲しげに泣いて、話が逸れれば笑顔を見せ、顔を覗けば真っ赤な顔で困り顔を浮かべる。
くるくると変わる表情は見ていて本当に飽きないし、ずっとその変化を傍で見ておきたいと思ってしまう…。
カルナはそんな理由で首は傾けたまま、目を細めて微笑んだ。
「youの表情の豊かさには驚かされるばかりだが……特に今の顔は良いな。オレが見つめることでお前のその恥じらう顔が見れるのなら、もう暫くこうしていても構わんだろうか?」
「そっ、それ!そういうヤツ!わたしが言いたいのは!!」
「???」
カルナの発言に、更に顔を赤らめながら、youはビシッ!と指をさした。
「甘い顔して甘い声で甘い台詞言ってくるヤツ~~!!!」
「甘…???」
「それで絆されて電気消されて抱きしめられたらもうアカンやつだもんんん!!!」
「you、何を言っているかさっぱり分からんぞ。」
「うう……つまり…。」
「つまり。」
「わたし…カルナにすっごく弱い……いや、カルナが強すぎる…。」
「ああ、オレは強いぞ。」
ちょっと嬉しそうにドヤ顔をするところはカッコいいではなく、可愛いのだが…と、
そんなことを考えて発言しようとする自分の思考を首を振って軌道修正するyou。
「うん……そう…わたし、カルナに弱くて困ってるの。」
「オレはお前(マスター)を傷付けるつもりはない。」
「勿論。でも、そういう意味じゃないよ。わたしが言いたいのは……カルナの夜のお誘いを断れないってこと。」
「夜の……お誘い?外食の事だろうか。」
「うーん、そういう健全な方じゃなくて……『カーマスートラ』的な。」
「『カーマスートラ』的な……成程。全て詳しくは知らないが、時代は被っている。大丈夫だ、理解できる。」
「うん。」
「それで、何が知りたい?実技は…全てこなすのは難しいものもあるかもしれんが…。」
「違うんだな~、する方じゃないんだな~!!」
すかさず入ったyouのツッコミに「しないのか…」とカルナが少ししょんぼりした顔になっているのはスルーすることにしたyou。
『カーマスートラ』自体はざっくりと「性的な意味で」と捉えてほしいのだと…そのようにきちんと伝えてみた。
「だからね、カルナからの誘いを断れなくて困ってるというのはつまり、そういう意味なの。」
「youは……youは……断りたかったのか……断りたかった、の、か……すまん、嫌がっていたのに気付けずに申し訳なかった…と、本来なら土下座でもして謝罪するべきだろうが、すまない、オレとしたことが割と本気でショックを受けていて、すぐには土下座もちゃんとした謝罪もできそうにない……す、少し霊体化してもいいだろうか……。」
「わーーーー!!違う!そうじゃない!!」
出会って間もなければ「そうか、申し訳ない事をした。全力で謝罪しよう」の一言で割り切れていたであろうカルナも、
彼女との培ってきた絆を思えばこそ、そう簡単には割り切れないようで、恋人の言葉に相当なダメージを食らった様子。
ただ、それは大いなる勘違いのため、すぐに彼女から訂正が入った。
「違うの、嫌がってない、嫌がってない!」
「だがしかし…。」
「嫌がってないし、寧ろいつも愛してくれて嬉しいよ…。」
「そう、なのか…?」
「うん。ただね、その……頻度がですね……。」
「・・・。」
「最近、ちょっと多くて…体力的に…もたないと言いますか……その、ちょっとしんどいなーって…。」
「きつかったのか。」
「・・・はい。」
大変小さな声でYESと答えると、youは肩を窄めて、視線を落とした。
「なので、その…頻度が多かったから、魔力供給をしょっちゅうしないといけないくらい枯渇してるんだって、思っちゃって……はい…。」
「you…。」
「でも、違ったから、そこはちょっと安心した!か……ら……カルナ…?」
言い終えてパッと顔を上げると、そこには珍しくあからさまにムッとした表情のカルナの顔があった。
急に何故不機嫌そうになっているのかと、彼女が困惑していると、カルナがその理由を話し始める。
「安心してもらっては困る。」
「え?!や、やっぱり魔力が…!?」
「オレはyouとの行為を魔力供給と思ったことは一度も無い。そんなことは一度も無い。」
「!」
「そう思わせてしまったのなら、本当に申し訳なく思う。何よりオレが不甲斐なかったと実感する。」
「そ、そんな!」
「どうしようもない窮地に陥った際に取る手段なら、その時はその時で「魔力供給を頼む」と言うからだ。」
「な…なるほど…。」
「抱き寄せる時も、口付ける時も、指を絡ませる時も、繋がっている時も……いつだって、オレにはyouを愛したいという想いしかない。」
「カルナ…。」
「故に、金輪際…魔力供給のための行為などと……思わないでほしい。できれば、だが……すまん、烏滸がましい願いだったか。」
「っ……ごめんなさい!!」
カルナのありがたい言葉に胸打たれ、思わずぎゅっとしがみつくyou。
カルナもカルナで、ちゃんと抱きしめ返してくれた…。
「カルナが愛してくれているのは分かってたよ、ちゃんと!…ありがとう。」
「そうか…。」
「もう二度と、そんな風に疑わないから……ごめんね…。」
「ああ、承知した。」
「じゃぁ、ちょっと話を戻そうと思うけど……その、魔力が枯渇しているわけではないんだよね?」
「していない。」
「うん…じゃぁ、何で最近……頻繁に…求めてくるのかなー?も、もうちょっと間隔空かないかなー?って……うん。」
「そう……言われてみれば、youは人間だったな…。」
その概念を考えていなければ、成程、それは頻繁に身体を求めてくるのも頷ける…。
その一言で全てを察したyou。
カルナからいったん体を離し、彼女は今しがたの発言について詰問する。
「ねぇちょっと待って。令呪の存在忘れてたわたしが言うのもなんだけど、カルナももしかしてわたしが人間で自分がサーヴァントだって失念してたの?」
「・・・。」
「してたのね…。」
「大変に申し訳ない…。」
「(だがしかし!!人間の体力って無尽蔵じゃないからね!!!)」
「特にお前の…雀の涙程の体力など、オレからすればあって無いようなものだ……オレは…恋人に何という無体を…!さながらクシャトリアの豪族がシュードラの奴隷娘をいいように弄ぶかのような…!」
「いや、そこまで言わんでも…。」
「そのような非道……猛省するほかない…。」
「ひ、非道とは思ってないよ…。」
「すまない……心の底から申し訳なく思う…許してほしい!!」
「う、うん……大丈夫、大丈夫だよ。」
「今後はちゃんと考える。もっと気遣うべきだった。」
「あ、ありがとう、カルナ。」
「ああ。」
彼の生い立ちを顧みれば、身分の壁というものに苦しめられた人生と言っても過言ではないだろう…。
それゆえか、自分の脳内で(勝手に)カーストに喩えて想像したことで、
彼自身の「なりたくない」自分を想像して、(勝手に)自己嫌悪したらしい。
普段あまり表情を変えないカルナが、大変珍しく、かなり青ざめた顔で謝罪を繰り返した。
「もういいって、そもそもカルナは求めても、わたしが「今日はダメだ」って言えば、無理矢理に襲ったりしないでしょう?」
「それはそうだ、それはそうだが…。」
「結局、わたしが自分で体がしんどいってことをカルナに伝えられなかったからで……自業自得というか……カルナに弱いわたしの所為なんだよ。」
「オレも反省すべきだ……youが応えてくれることにいつも甘えていた…。」
しゅん…と、叱られた犬のように切な気な表情を浮かべるので、
困ったように笑うと、youはカルナの重力に逆らいながらも柔らかな髪を優しく撫でた。
「youに抱く気持ちを愛情だと知ってから、日々、その全てが愛おしくなっていく。」
「ありがとう、わたしもだよ。」
「小さな仕草も何もかも。気付けばお前に触れたくなって、手を伸ばしてしまう。愛したくなって、身体を請うてしまう……今、この瞬間でさえも…。」
「っ……!」
小さく熱っぽい吐息を吐くと、己が髪を撫でていたyouの手を掴んで、引き寄せる。
意を決して打ち明けて、理解してくれた傍からコレはどういうことだ!
また絆されてしまうのか…と、youがぎゅっと目を瞑っていると…。
「だが、大丈夫だ。お前の事情は理解した。オレの事は気にせず、存分に身体を労うといい。」
「!!」
「気になるなら霊体化しておくが?」
「う、ううん、大丈夫。」
「そうか、では寝るとしよう、you。」
「あ、はい…!」
手慣れた様子で遠隔のリモコンを使って部屋の電気を消すと、大変聞き分けの良い子どものように、カルナはそのまま布団に潜った。
肩透かしを食らったyouは目をパチパチさせた後「まぁ…それが希望だけど…」と小さく呟いて布団に入り、カルナの隣に体を寄せる…。
「・・・。」
「・・・。」
「あの…。」
「どうした?」
「あ、いや……何でも…。」
「そうか。」
「えっと、じゃぁ…おやすみ、カルナ。」
「ああ、おやすみ、you。」
暗闇の中で一日の終わりのあいさつを交わし、ほぼ2人同時に目を閉じる…。
が、しかし。
カルナはその性格から言って、割り切って平静を保てるが、youにはハッキリ言って無理というヤツであった。
愛情過多な言葉の爆弾をバンバン投げつけられ、そのまま反応すら確認されずに逃走されたような状況のyouに湧き上がってきたのは、小さな怒り。
彼女はカルナの夜着をグイと引っ張り、顔を自分の方へと向けさせた。
「you…?」
「あのぉ!わたし、明日…休みなんだよね。」
「ああ、知っている。」
「体力回復できる時間、ちゃんとあるんです。」
「良かったな。」
「今日は、余裕あったりするんだけども。」
「すまんが、何を言いたいのか…よく理解できない。」
「~~!!」
カルナと違って、ポンポンとストレートな愛の言葉や誘い文句を紡げないyou…。
いっそ珍しく馬乗りにでもなれば、言わんとしていることが伝わるだろうか…と、思い悩んだところで、ハッと閃いた。
「わたしも……カルナの全部に……ドキドキするんだよ?」
「そうなのか、それは大変ありがたいことだ。」
「だから……自重してほしいって、わたしが言ったんだけど……けど…。」
「you??」
「さ、誘っています!……『カーマスートラ』的な意味で!!」
「『カーマスートラ』的な意味で…!」
先程のやり取りで、これなら通じると思ったフレーズを活用する。
一瞬、何のことか分かっていなかった様子のカルナだったが、すぐに前の会話を思い出し、彼女の言わんとしていることを悟った。
「それはつまり……youを求めて良い、ということか?」
「ううん、そうじゃない…。」
確実にそういった解釈で間違いないと、確信していたため、youの否定の言葉に動揺するカルナ。
しかし、次に紡がれた言葉で気持ちを持ち直す…どころか、気持ちのキャパシティが決壊する。
「今はね……わたしが、カルナを求めたんだよ。」
「っ……you。」
「今日はちゃんと、わたしの悩みに向き合ってくれてありがとう……これからもよろしく。大好きよ、カルナ。」
「オレもだ、you……いや、そうじゃない…違うな。口下手なオレでは上手く言葉にできないが…。」
「??」
「何もかも、すべて……毎日、いつも、ずっと……愛している。」
ずっとカルナを拒めなかった大きな理由が、もう一つあったのだと思い知る。
「(ああ、そっか……だからわたし……拒めなかったんだ。)」
自分の体が悲鳴を上げていても、その言葉足らずな短い言葉だけで伝わってくるからこそ、
その直向きな想いに応えたくて、享受していたのだと。
気付いたからと言って、また全ての要求に応える日々に戻ることは難しいが、
それでも、断り辛かった理由が理解できれば、断るときに形容できなかったあの罪悪感は生まれない。
享受できない日は、気持ちが伝わるように言葉でもって「愛してる」を伝えよう…。
そう微笑んで、youはカルナに両手を伸ばした。
注いでくれる愛情が
言葉だけでも
伝わってしまうから
words from:yu-a
*。゜.*。゜.*。゜.*