with you. 〜君と僕との永遠性〜 (アカギ)
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この歌を
貴方に
with you.
~君とボクとの永遠性~
05:デート週間
「赤木様…ですか?あぁ、お連れ様でしたらもうチェックアウトを済まされて出られましたよ?」
「えぇえ~?!!」
ホテルのカウンターで治が驚きの声を張り上げた。
一方その頃…
「ねぇ、アカギさん……本当に治くん置いてきてよかったの?!」
「……知らん。」
「知らんってアンタ…。」
「まぁ、治もガキじゃないんだし……大丈夫大丈夫。」
「うっわ……凄い他人事!!」
「そのうち会いにいくさ。金も渡さなきゃだしな。」
「そうだね!」
「ま、一週間……ってトコだな。」
「一週間も放っておくの?!」
「んー……仕方ねぇだろ…ちょっと遊びたくなったんだから。」
「(治くん……ドンマイ。強く生き抜けよ…。)」
そう引き攣って笑った後、youはアカギの服をクイクイと引っ張った。
「あ!アカギさん、ちょっとあのお店見てもいい?」
「好きにしろ。」
「よっしゃー!行くぞー!」
意気込んで店に入っていくyou。
そして気分良さそうに煙草を咥えて彼女の後を付いていくアカギ…。
店内には綺麗なアクセサリや可愛い服が並べられていて、youは楽しそうにそれを見てまわる。
気になる服を自分の身体に当ててみたり、靴を履いて鏡の前でポーズを取ってみたり…。
「アカギさん、どう?」
「どうって言われても…。」
「いや…ホラ「似合う」とか「変」とか。」
「……いいんじゃない。」
「それ、前に「どうでも」が付いてるでしょ。」
「……可愛いカワイイ。」
「………///」
物凄く適当な口調なのだが頭を軽くポンポンと叩かれて、思わず照れるyou。
アカギの大きなが触れるだけで「嬉しい」と思ってしまう……それが乙女心というものなのだろうか…
と、youは立ったまま真剣に考えていた……。
ボーっとしていると思ったのか、アカギが急に声を掛けてきた。
「どうせなら店ごと買ってもいいのに。」
「アカギさん、金銭感覚オカシイです。」
「誰だって考えるだろ、400万近くあるんだぞ?」
「えー?400万じゃ家買えないよね?土地買うなら、んー千万は固いでしょ??」
「ッハハ!!マジか?どんな豪邸に住む気だ?お前の方がよっぽど欲深いじゃないか。」
「400万で足りるの??そう……だっけ???」
「……?」
「記憶無いからかな?」
「…あぁ、なるほど……そうかもな。」
ふと浮かんだ疑問は「記憶喪失」で片付けられた。
まるで、youの存在が時代錯誤のタイムスリップでここに在るもの
……たったそれだけで済む話ではない、その真実を覆い隠すかのように。
その後も彼等は一週間で出来る限りを尽くして……遊んだ。
遊園地や水族館、温泉に野球観戦にショッピング……。
(専らはしゃいでるのはyouだけだったのだが。)
それから、高いホテルに泊まったり、豪華な食事をしてみたり。
(アカギさんは川田組の一件から、どうやらフグ刺しが気に入った様子)
それでも無くならないお金に驚いているyouだった。
そしていよいよ明日は治に会いに行く日…。
その前日の今日、高級旅館の一室で、
風呂から上がったyouは足を投げ出して布団に倒れこんだ。
「あつー。」
「オイ、髪乾かさないと風邪引くぞ。」
「うん、アカギさん乾かしてー。」
「断る。自分でやれ。」
「ブーー。」
「さてと……オレも入ってくるか。」
「いってらっしゃーーい。」
布団に突っ伏したまま、手を振って見送るyou。
アカギが風呂に出て数分後、ようやく熱りが冷めてきた
のか、やっとyouは起き上がって髪を乾かし始めた。
「mia wana phal yun'na~♪」
鼻歌混じりに髪を乾かしていく。
「hits-i yun'na…。」
大方乾いたところで、部屋の洗面台へと向かう。
旅館の備品として置かれている櫛を手に取り髪をセットし始めた。
そしてここでも歌いながら。
「響いて 貴方に
この歌はいつも
貴方の傍に
私が謳う声は
奏でる音は
全て
貴方だけのもの」
「よし!」と、鏡の前で微笑んで、布団の敷かれた部屋に戻っていく。
「繋がりたいの
離さないで
mia wana
phal yun'na
hits-i
yun'na…」
と、歌の最期のフレーズを口ずさんで布団にしゃがみ込んだ時だった…。
いつの間に帰ってきたのだろう、ガラリと部屋の襖を開けてアカギが現れた。
youの隣に敷かれているもう一組の布団の上に胡坐をかいて座る。
「上機嫌だな。」
「アカギさん!」
「外まで聞こえてたぞ。」
「ウソっ?!!」
「ウソに決まってるだろ…。」
「ア~カ~ギ~さーん?!」
「ククッ…。」
含み笑いをした後に、アカギはチョイチョイと手招きしてyouを呼び寄せる。
youは「何?」と、何の疑いも無くアカギに近付く。
至近距離まで来たところで、youは腕を掴まれてアカギに引き寄せられた。
「あ、アカギさん??」
「何て歌だ?」
「え?」
「さっきの、何て歌?」
「えーとアレはね……ボクの歌だよ。」
「「ボクの歌」?聞いたことないな。」
「あー、違うちがう……ボクの作った歌。」
「……アンタが?」
「お恥ずかしながら。」
暫く考えた後、アカギはyouの腕を放した。
そして、初めから歌うように頼んだ。
「聞いてみたい。」
「えー……人に聞かせられるような代物じゃ…。」
「いいから、暇だし。」
「グレるぞ、オイ。」
「冗談だよ、ちゃんと聞きたい。」
「うーー。」
わしゃわしゃと頭を撫でられ「せっかくセットしたのに!」と、口を尖らせるyou。
しかし、満更嫌というわけでもないらしい……「じゃぁいくよ」と、深呼吸して歌いだした。
mia wana
phal yun'na
hits-i
yun'na…
響いて 貴方に
この歌はいつも
貴方の傍に
私が謳う声は
奏でる音は
全て
貴方だけのもの
繋がりたいの
離さないで
mia wana
phal yun'na
hits-i
yun'na…
歌い終わったところで、アカギの方を見ると……
心底驚いたような表情でyouを見ていた。
「人間一つは取柄があるモンなんだな…。」
「だからグレるぞ、オイ。」
「スマンすまん。冗談だって。」
「………。」
「でも今のは何語なんだ?英語?」
「造語ですよ。」
「へぇ、お前が造ったのか…。」
「うん、多分…覚えてないけど。」
「……意味は?」
「「貴方のものになりたい」、「貴方だけのものに」……かな。確か。」
「へぇー……随分と積極的な歌じゃないか。」
「そー…かな?」
見上げたアカギの口元がニヤリと上がったのを見て、
心底嫌な予感がしたyou。
それはどうやら的中なようで……
「しかし、まぁ……「繋がりたいの 離さないで」か……。」
「ぇ……と。」
「そういうコトならお望みどおりに。」
「チョッ……あ、アカギさ!!」
もうこの歌は封印しよう…。
そう心に決めたyouであった…。
*。゜.*。゜.*。゜.*
(こんなに幸せな時間は無い)
(それくらい愛しい時間だった)
(名前を付けてみようか、例えば…)
デート週間。
*。゜.*。゜.*。゜.*
歌について→
繋詩
~ツナギウタ~
----------------
単語訳
mia:
私は(が),I
wana:
~したい,want to
phal:
~(に)なる,to be,become
yun:
あなたの,your
--'na:
~(の)もの,one's
hits:
ただ~
i:
一つ(の),one,a
hits-i:
唯一の,only
--------------
mia wana
ミア ワナ
phal yun'na
ファル ユゥーンナ
(貴方のものになりたい)
hits-i
ヒィツ イ
yun'na
ユゥーンナ
(貴方だけのものに)
響いて 貴方に
この歌はいつも
貴方の傍に
私が謳う声は
奏でる音は
全て貴方だけのもの
繋がりたいの
離さないで
mia wana
ミア ワナ
phal yun'na
ファル ユゥーンナ
(貴方のものになりたい)
hits-i
ヒィツ イ
yun'na
ユゥーンナ
(貴方だけのものに)
words from:yu-a
※著作権は放棄しておりません。
ですが、皆様方は是非
勝手に曲付けて口ずさんでみてください♪
そして心の中のアカギさんに褒めてもらってください。
*。゜.*。゜.*。゜.*