with you. 〜君と僕との永遠性〜 (アカギ)
name setting
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
これは凄い物語
読んだことある?
最後まで…
with you.
~君とボクとの永遠性~
09:黒の城
「ここが鷲巣さんのお屋敷…。」
車から降り、暗闇に浮かび上がった屋敷を見上げてyouが呟いた。
その呟きに続き、安岡が放った言葉にyouの目は見開く…。
「ここで平山が……鷲巣に殺されたのか…。」
「安岡さん、それは…!」
「え?」
アカギが安岡にストップの合いの手を出したことで、
いまいちよく聞き取れなかったような反応をしてはいるものの、
彼女の耳には確かに……ハッキリと聞こえていた。
「平山って……ゆっきーのこと…なの?」
youの言葉にアカギの意図を知った安岡。
2人してバツの悪そうな顔をしていると、youが問いかけてきた。
「ね…ゆっきーがどうしたの?殺された…って…。」
「いや…その…!」
「ねぇ!ねぇッ!!アカギさん!皆!!ちゃんと答えてよ!!」
「どうして?」と安岡に詰め寄るyou……。
どうしていいか分からずに安岡が困った顔をしていると、
アカギが彼からyouの身体を離した。
「落ち着け、you…。」
「アカギさんの馬鹿!どうして教えてくれなかったの?!知ってたんでしょう!?」
「………。」
「ねぇ!何で平山さんが…ゆっきーが死ななきゃいけないのぉ?!」
「you…。」
夏の生温い雨を受けながら、アカギの胸板を叩くyou。
頬を伝う透明な液体は、彼女のものに関しては雨ではなく……
次第に赤らんでいく目蓋がそれは涙だと一同に教えていた…。
「アカギさんもそんなことになったら…私、やだ…ぁ!」
「大丈夫……大丈夫。」
「だってアカギさんは自分の命………ぁ…っッ!!!」
「you?!」
「ゃ…痛い!」
「youッ?!!」
急に、糸が切れた人形のようにグラついたyouの身体を咄嗟に支えたアカギ。
呼びかけても返事は無く、意識を失っている様子の彼女。
「アカギ?!youちゃん一体どうしたんだ?!」
「分からない……気を失っているだけみたいだけど…。」
「仰木さん、このまま雨に濡れるのは良くない…早いとこ中へ…!」
安岡の言葉に、我に返ったように「あぁ!」と返事をして
鷲巣邸のインターホンを鳴らした…。
すぐに玄関の扉が開き、中から白いスーツで身を固めた男たちが数人現れアカギ達を屋敷へと誘った。
「こちらです。」
「鷲巣様に早々にお会いしなければならないのは分かっていますが…
よろしかったら彼女を安静に寝せられる客室かどこかをお借りしたい…。」
「分かりました。では、こちらへ。」
仰木の頼みに応え、白服の一人が屋敷の二階へと上がりだす。
広い屋敷だが、そう長く歩くことなく客室へと案内された。
「こちらの部屋をお使いください。鷲巣様へは私の方から伝えておきますので。」
「どうも…ありがとうございます。」
部屋の扉を開いた男に、仰木は軽く礼をする。
部屋へはアカギしか入らず、一同は外で待機することにした。
豪華だが、生活感の無い部屋のベッドにyouを寝かせるアカギ。
「…you……行ってくるから。」
返事の代わりにyouの閉じられた目から涙が流れる…。
アカギは思わず駆け寄って抱きしめた。
「……行くな…何処にも…。」
彼女が起きていれば「それは自分の台詞だ」と怒るだろう。
だが、何故かそう思ったのだ…。
彼女の記憶に関わることで何か嫌な予感がして、
生死を賭けた自分の戦いより、彼女の存在の有無の方が心配だった。
アカギは名残惜しそうに身体を離して、youに口付けた。
まるで眠り姫にキスをするお伽話の王子のように…。
それから彼女に布団を被せ、部屋を後にした。
*。゜.*。゜.*。゜.*
(ここは、どこ?)
(待って、置いてかないで)
(ここに一人で居たくない、何て冷たい…)
黒の城
*。゜.*。゜.*。゜.*