step5_(恋人編:アカギ)
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確かに「スーツの為のインナーシャツを買った」とは聞いていたが、
まさかこんな姿になるとは…と、彼女は思った。
アカギさんといっしょ2
夕暮れ時、飲み屋街を少し外れた裏通り。
1軒の雀荘に至る階段の前で南郷はとある人物を待っていた。
夜の帳が下りるまでもう少し時間が掛かりそうといった明るさは、
ようやく灯り始めた店の看板が輝くことをやんわりと阻止しており、
普段自分たちが麻雀を打ち始めるには少しだけ早い時間帯であることを改めて彼に認識させる。
「南郷さん、どうも。」
「お、アカギ!意外と早かった……な…え?」
名前を呼ばれたので、くるりと後ろを振り向けば見知った白髪。
しかしながら、その見知った白髪とは裏腹に、普段全く見覚えのない姿が飛び込んできたので、南郷は普段穏やかに垂れた目をこれでもかというくらい見開いた。
「あ、アカギ?!ど、どうしたんだその恰好…?!」
「ん、ああ、これ?フフ、どうです?似合いませんかね?」
「い、いや…似合ってはいるが…。」
「そ、よかった。」
これで否定されたらどうしようかと、と普段のシャツとジーンズ姿ではなく、
紺色のスーツを見事に着こなした眼前の青年、赤木しげるは軽く笑った。
そう、普段とイメージがかけ離れた格好に南郷は驚いていたのだが、
当のアカギ本人はのほほんと「さ、行きましょうか」と雀荘の階段を上り始める。
「あ、そうだ、今日は早めに上がらせてもらいますね。」
「え?そうなのか?」
「ええ、すいませんね南郷さん、オレから麻雀付き合ってって言ったのに。」
「いや、それは別に構わんが…。」
「今日はこの格好で雀荘でお試しってところで。その後、本来見せたい相手に、見せに行く予定があるんで。」
「おいアカギ、それyouちゃんの事だろ?それなら雀荘なんかで初披露目じゃダメだろう…!」
「いいんですよ、スーツはyouと一緒に選んだんで。南郷さん、服とか興味無かったけど、色々着てみると意外に面白いね。」
「えっ!(意外過ぎる…)」
「それに、賭場に着てけば?って言ったのもyouだし。」
「そ、そうなのか…。」
そういうことなら、理解はできるが…と、呟きながら南郷はアカギに続いて階段を登りきる。
勿論、この辺りの夜の界隈や雀荘などでは、ほぼ誰もが「赤木しげる」を知っている。
若干時間帯が早いとはいえ、今回の雀荘でも顔見知りも多くいたため、
いつもとは全く違うアカギの恰好に関して、大いに盛り上がることとなった。
少しだけ麻雀を打ってみると、アカギ自身は普段と変わらない打ち回しでも、
同じ卓を囲んでいる者達からするとスーツ姿のアカギに無言の圧ならぬ特別なオーラを(勝手に)感じたそうで、
終局後にほぼ全員から「とてもやり辛かった」という感想を受け取る事となった。
「そんなに違うかね?」
「違う違う、外から見てても何かこう…オーラ感じたぞ。」
「ハハ、オーラって何…。」
「いやさ、儂らがいつもの恰好のアカギ君を見慣れとるっちゅーのもあるんやろうけどな。」
「成程、服が違うってだけで相手が勝手に委縮してくれるんなら、そりゃ都合良いわな……ヤーさん達がこぞって着るワケだ。」
とどのつまり、人によっては虚勢を隠すためにスーツと派手な柄のシャツを着用しているということか、とアカギは考える。
身近にいる平山などがきっとそれに該当するだろうと思えば、フフ…と笑いが零れてしまった。
「面白いことも分かったし、オレはそろそろお暇しようかな。」
「えーっ、もう帰るんか!今日はヤケに来るのが早いと思うたら…。」
「フフ…またすぐ来ますよ。」
「そん時もスーツでか?!」
「さぁ、どうでしょう…。」
「アカギ君のスーツは威圧感あり過ぎじゃ!普段通り打てんくなる!」
「ハハ、いいですね。じゃあ次もスーツだ。」
「勘弁してくれ~~!」
「何で、いいじゃない?オレ、このスーツ似合わないの?」
「そりゃまぁ……よう似合うとるが……。」
「ありがとう。」
そう言って一緒に卓を囲んだ老齢の男性に感謝の言葉を伝えて、珍しくニコリと微笑むアカギ。
普段とは違うスーツの効果もあってか、全てが洗練されて見えるようで、
礼を言われた男性のみならず、アカギの打つ麻雀を見学していた周囲の面々も一瞬ほぅ…と感嘆で言葉を失う程だった。
夕暮れ時で主婦層の女性陣が不在だったことは本当に幸いだった…と、のちにその場に居合わせた男たちは語る…。
「南郷さんはどうする?」
「オレはもう少し残るよ。」
「そう、じゃあオレはもう行くね。付き合ってくれてありがと、南郷さん。」
「ああ、気を付けてな。」
引き締まった二の腕を力強く数回振り、アカギを見送る南郷。
彼と、雀荘に来ていたほぼ全員から見送られ、アカギは雀荘を出て福本荘への帰路に就いた…。
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「ただいま。」
「あ、アカギさん、おかえりなさ……。」
「どう?スーツ。」
「赤。」
「え?ああ、シャツの色?うん、赤にした。」
玄関先に立っているアカギは先日、2人でアウトレットモールに出掛けた際に購入した紺色のスーツを着ている。(※『アカギさんといっしょ1』参照)
スーツを購入した際には一緒にインナーシャツを購入しなかった為、
その後アカギ自身が自ら選んでシャツを購入したようなのだが…。
「赤…。」
「赤だけど。」
薄っすらと縦のストライプが入った真っ赤なシャツのボタンをいくつか開け、上からスーツを羽織ったアカギの姿をじっとyouは凝視する…。
似合っていないのか、はたまた好みの色ではなかったのか…。
とにかく先程から「赤」としか言葉を発しない恋人に、アカギは小首を傾げながら問いかける…。
「赤、似合わない?」
「・・・いえ…。」
「youはこれ、嫌い?」
「……す…好きです…。」
「なんだ、良かった。」
「いや良くない!いやいいんですけど!え、えええ、赤ぁあ~~!!」
「・・・。」
いよいよ謎の反応になってきたな…と、アカギはフゥ…とため息を吐いて、普段通りドアのカギを閉める。
以降言葉を紡がずに固まってしまったyouの腕を引き、勝手知ったる恋人の家のリビングへ。
普段TVを見る時に座るソファに着席させ、自身も彼女の隣に腰を下ろした。
「落ち着いた?」
「……ちょっとだけ…いえ、まだだいぶ落ち着かない、です。」
「なんでさ。」
「だってそっ……か……かっこいい…っ。」
「あらら。」
わっと両手で顔を覆い、乏しくなった語彙力で大変分かりやすくアカギに感想と心境を伝えた。
「変な反応だと思ったら、そういうコトね。」
「あの……その恰好で今までどちらに?」
「ん?雀荘だけど。」
「皆さん、反応は?」
「かなりいいね、スーツってだけで皆勝手に強そうって思ってくれるみたい。」
「強そう、ですか……うーん、確かに…インテリってワケではないですけど、何割り増しか賢そうに見える、かも…。」
「何着てようが本質は変わらないのにね。」
「そうかもですけど……でも、やっぱり見た目の影響って凄いですっ…!改めて…っ!」
「このスーツ、そんなにイイ?」
「スーツっていうか……スーツを着たアカギさんが、かな?赤いシャツ、とても似合ってます……ちゃんと言えなくてすみませんでした……あんまり素敵だったんで…。」
「そう思うなら両手を顔から退かして、顔見て言ってよ。」
「ムリです…っ!!」
そう、未だにyouは両手で顔を覆い、空いた隙間でアカギとの言葉のキャッチボールを行っていたのだった。
やれやれ、とアカギは息を吐く。
無理矢理離そうとすれば、きっとガッチリ固定されると考え、
彼はyouの両手首をそっと掴み、スローな速度で顔から離した。
そうして開帳されたyouの顔と視線を合わせ、改めてアカギは問う。
「スーツ、どう?」
「似合ってます…。スーツの固定概念で黒や白のシャツで合わせるとばかり思ってたので……赤は、人目を惹くというか……(艶っぽいというか、色っぽいというか…とは言えない)。」
「そう?じゃ、悪目立ちしてる感じ?」
「い、いえ全然!他の人はどうか分かりませんが、アカギさんに於いてはとても似合ってます!!」
「ありがと。雀荘、早めに切り上げてきた甲斐があった。」
「あ、ですよね!いつもよりすごく早いなって…。」
「雀荘での皆の反応を見てyouに伝えようと思ってたから先に雀荘行ったけど、こんな反応してくれるならやっぱりyouに一番に見てもらえば良かった。」
「すみません、語彙力無い感想で……もう、凄いギャップが……スーツ効果凄い。」
「語彙力飛ぶ程見惚れたってコトでいいんだよな、これは…。」
「そうなっちゃいますね……ふふ、素敵です。」
「(いつもの服に戻るのやめとこうかなってレベルで嬉しいんだけど…。)」
友達以上恋人未満を脱したこともあってか、近頃は本当に素直に好意を示してくれるようになったyou。
その幸福な変化を日に日に感じつつ、また、それに比例してフラストレーションも日に日に蓄積していくのであった…。
何はともあれ、平山のように毎日完全にスーツにはなれなくとも、枚数を増やしてスーツを着る回数は増やしておこうと思うアカギなのであった…。
「そういうスーツって、平山さんや銀さんで見慣れてるって思ってたんですけど……欲目かな、好きな人が着るとフィルターが掛かるんですね。」
「もう1回言って。」
「平山さんや銀さんで見慣れてるって思ってた。」
「そっちじゃない。」
「…欲目です。」
「うん、はぐらかさないで、ちゃんと。欲目でどう見えるの?」
アカギから言い直しを求めた時点で色々と察し、体よく誤魔化そうとしたのだが、却下されてしまう。
youは観念し、むず痒そうに口を開いた。
「好きな人が着るとフィルターが掛かる…。」
「好きな人って?」
「・・・アカギさん。」
youの答えに満足そうな笑みを浮かべると、アカギは彼女の後頭部に手を伸ばし、同時に身体も引き寄せた。
至近距離…否、youが気付いた時にはアカギに口付けられており、ゼロ距離に。
これは長く続くタイプのやつなのだろうか…と内心ドキドキしていたが、そうではなく…。
意外とあっさり、アカギはその唇を解放してくれた。
「は…はわ…。」
「…とりあえず、今はこのくらい。」
「??」
「you…。」
「は、はい?!」
「スーツ褒めてくれてありがと。」
「い、いえ……率直な感想です。」
その素直な感想が嬉しいんだ、とアカギはフ、と一瞬の笑みを浮かべる…。
そんな甘いムードが漂う中、いつものように生理現象の横やりが入るのがこの2人…。
雀荘で何も食べずにそのまま戻ってきたアカギの空腹を知らせるお腹の音が否が応でも部屋に響き渡った。
「・・・すまん。」
「いいえ、全然。今からご飯温めますけど、お風呂入ってきますか?」
「いや、先に一杯飲みたい……ビールある?」
「冷蔵庫に何本か残ってると思います。じゃぁ、飲んで待っててください。」
「いつも悪いな。」
「でも食費とか、アカギさんが結構負担してくれてるし……わたし、助かってますから。」
「多分、おあいこ以上です」と、笑いながらyouは立ち上がる。
アカギも、自分の飲むビールくらいは自分で取りに行こうと一緒に立ち上がったところで、
彼女に「そういえば…」と、これまた笑いながらとある言葉を投げかけられた…。
「そういえば、その恰好、凄くカッコいいけど……ホストみたいですよね。」
「・・・。」
「あ、すみません……イヤでした…?」
「いや、成程……コレは「そういうこと」だったのか。」
「??」
てっきり少し不機嫌な反応を返されると思っていたyouだったが、
アカギは全く予想外の反応…というか、よく分からない反応を見せる。
「コレ」とはなんだ、「そういうこと」とは何のことだ?と、頭に疑問符を浮かべていると、
アカギは徐(おもむろ)に、己がスーツのポケットから大量の小さな紙束を取り出し、youに見せた。
「これは……。」
それは小さな紙束…ではなく、大量の名刺。
そのほとんどが黒い台紙に金やメタリックのカラー印字で店名のロゴがドンと載っている夜のお店のものだった。
中には裏にマネージャーや店長など、個人名も記載されているものや、個人的に手書きで電話番号が書いてあるものなどもある様子…。
「な、何ですかコレ?!」
「雀荘から帰る途中、何か無理矢理渡されたり、いっぱいポケットに突っ込まれたヤツ…。」
「こ、これ全部…?」
「うん。早く帰りたかったから、話す時間もないし、要らないって拒否したんだけどな…。」
「つまり、そのスーツで夜の界隈を闊歩していただけでホストクラブから大量のスカウトが届き、中にはホストだと思われて「貴方目当てでお店に行くから連絡ちょうだい」と女性からも番号を渡されたりした、と…。」
「そういうコトだったんだなって今分かった。話し掛けられながら歩き続けてたから本当に聞き流してたし。」
「アカギさん……コワイ…。」
「何が怖いの?youはオレが守るよ?」
「アカギさんの存在が怖いんですよ!普通歩くだけでそんなに群がられないでしょ、怖ッ!!」
ズザァっと後ろに飛び退き、アカギから距離を取るyou。
アカギは「うーん」と困った表情を浮かべながら歩き出し、とりあえずその大量の名刺を近くのごみ箱にポイと放る。
キッチンへ向かい、冷蔵庫からビールを取り出してプシュっと開封すると、
それを飲みながら再びyouの元で立ち止まった。
「youが褒めてくれたから、これからスーツを着る割合を増やそうと思ってたんだけど……頻繁に着るにはもうしばらく時間掛かりそうだな。」
「え、でも…。」
「それに……見慣れてない方がyouの心拍数を上げられるみたいだしね。」
「っ……そ、それは……否定できない…かも…。」
「だからたまに、抜き打ちテストみたいにスーツ着ることにする。」
「えぇ!?」
そして「覚悟してて」と含み笑いするアカギ。
そうやってテーブルの前に着席し、アカギは本格的にビールを飲み始めたのだが、
何故かご飯の温め直しに行かずに、youはその横に素早く着席した。
「あ、あの!アカギさん!!」
「ん?」
「スーツ姿のアカギさんに会いたくなった場合……その…リクエストしたりとか…。」
「あーーー……(抱きてェな)」
「や、やっぱりダメですよね…。」
「何で…ダメな理由が見つからないだろ。」
「ほ、本当ですか!」
「ああ、でも……オレにも気分があるんでね、場合によっちゃ条件付きかもしれないな。」
「じ、条件……ですか?」
「youからキスしてほしいとか。」
「えぇ……う、うーん……なるほど…。」
「xxxさせてほしいとか。」
「うーん、じゃ諦めざるを得ない時もあるかぁ。」
「チッ…。」
想定内の反応ではあったが、関係性も変わってきた今……いつもより大きめに舌打ちするアカギ…。
それでも無理矢理事を運ぼうとしないのは、恐らく彼女の反応にも変化が見て取れるからだろう。
「(前ならキスも却下されてただろうし…。)」
口付けることも拒否されず、以前のように怒号が飛んでくるわけでもない。
何なら「好き」や「素敵」という言葉を本心から素直に言ってくれる頻度も高くなっているため、
限りなくスロースピードではあるが彼女なりに自分に歩み寄ってくれていると思えば、自分も少しは譲歩できる。
「(いつまで持つか分からねぇけどな。)」
「あ、ごめんなさい!ご飯すぐ温めるね!」
「いいよ、ゆっくりで。」
パタパタとキッチンに入っていく背中を見つめながら、思わず「悪くねぇな」と感想が小さく口を突いて出てしまう。
その後、ご飯を温めて持って来たyou。
先程と同様に、アカギの隣に着席して料理を並べると、持って来たお盆を横に置き、アカギにスーツを脱ぐよう促した。
「アカギさん、向こうの部屋のハンガーに掛けるんで、スーツ預かりますよ。」
「ああ、そっか……脱いだ方がいいか。」
そう言ってスーツを脱ぎ、youに手渡す。
すぐに「いただきます」と手を合わせ、アカギは食事をし始め、彼女はというと…。
「ハッ…!!」
「?」
「ちょ、ちょっと失礼しますね!!」
何かに気付き、慌てた様子でアカギのスーツのポケットを全て漁るyou…。
当然、至極真っ当な意見がアカギから放たれる。
「何してるの?」
「いえ!お姉さんの電話番号とかまだ残ってないかチェックを…!!」
「・・・。」
「な、何ですかその顔は…。」
「お前…それ………飯食ってる最中じゃなきゃ確実に襲ってたぞ。」
「ひぇ…。」
「そもそも、オレがそんな紙取っとくと思うか?」
「お……思いません。」
「嫉妬とか……あんまり可愛いことされると、オレも流石に理性きかなくなるんだけど。」
「はい、すみませんでした…。」
「色々思うところはあるけど、許す。」
「あ、ありがたき幸せ…!」
「武士かお前は。まぁいいや、ああ、そうだ…。」
「?」
ゴクリ、とビールを一口嚥下して、アカギは人差し指でyouの顎を引き上げる。
「襲われたいなら話は別。それなら、早めに言ってよね。」
「いっ、言いませんッ!!」
「ククッ…。」
「~~!!」
youは顎に掛かったアカギの指をぎゅうっと握って下に降ろすと、
顔を真っ赤にしながら彼のスーツを引っ掴み、ハンガーに掛けるのと、羞恥心を隠す意味で隣の部屋へと避難を決め込む。
バタン!とドアを閉めた後、ハンガーにスーツを掛ける前に、念の為内ポケットまで検査したのは彼女だけの秘密である。
念入りにポケットを漁ってることくらい
手に取るように分かるよ
(コホン、先ほどは取り乱してすみませんでした……ビール、まだ飲まれますか?)
(おかえり。どう?ポケットの中、名刺残ってた?)
(え?いや、残ってませんでしたけど……あっ。)
(ククク……心配性だな、オレの恋人は。)
(うぅぅ…だって…。)
(そんなに不安になることないじゃない……オレのこと信じられない?)
(・・・信じてます。)
(上等。それでいい、それだけでいいんだよ。アンタのことは何があっても裏切らないって決めてるんだから。)
words from:yu-a
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