step4_(告白編)
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「アカギの女ってのはアンタか?」
「え?」
なんだかとてもやばそうなことに
巻き込まれている気がするなう
アカギさんとわたし告白編1
それはある日の休日。
昼過ぎまで美心と遊んでいたyou。
彼女が夜は家族で外食に行くから、とのことで夕刻には解散することとなった。
その際美心から、よかったら一緒に来ないかと誘われ、
家族団欒を邪魔するのも申訳ないと、やんわり断りを入れたのだが…
今となれば、その誘いに遠慮せずに受けていればよかったと後悔が襲う…。
というのも…。
「お前ェら……本当にこの女で間違い無いのか…?」
「間違いないです兄貴!俺らだけでなく、他の奴らもこの女とアカギが一緒にいるトコ何度も見掛けてます!」
「本当だろうな……ガチで素人さんじゃねぇか……間違いでした、で訴えられて警察沙汰になったら困るのはこっちなんだぞ?」
「でも、間違いないんですよォ!!」
「チッ……分かったよ!!」
あともう少しで福本荘に着く…という曲がり角で、
呼び止められた強面のお兄さん方は見るからに、明らかに、堅気ではない雰囲気。
呼び止めてきたスーツの男は「兄貴」と呼ばれ、
サングラスに高級腕時計はもちろんのこと、
彼等の後ろに控えている黒塗りの高級車はyouの恐怖心を一層掻き立てた。
目の前で行われたやり取りから、恐らくアカギに関する問題で
自分が巻き込まれようとしていることは理解できた…。
しかし、だからと言って逃げ去ろうものなら後ろから撃たれそうな気もするし、
結局相手がこちらに再度話し掛けるのを待つしかないという結論に至る…。
「アンタ、アカギと仲良いんだって?」
「仲良し…なのかよく分かりませんが、お隣さんで、お友達だと思ってます…。」
「チッ…いまいち的を得ねェな……。」
「あの……アカギさんがどうかされたんですか?」
「一般人を巻き込むのはこっちもリスクが大きいし、あまり俺は気が乗らねェんだが…悪いな。」
「え?」
「ちょっと、付いてきてもらうぞ。」
「え?あの!」
「こっちも切羽詰まってんだ……協力してくれるよな?断ったら……まぁどうなるかは想像に任せるが…。」
「き……協力って…!」
「何、危害は加えないし、アカギが来れば解放してやる。」
「そ、それってつまりアカギさんを呼び出すための…!!」
出汁(ダシ)に使われるということじゃないか、と…。
口にするでもなく理解できた…。
まさかこんなドラマのようなことが自分の身に降りかかるとは思いも掛けず…。
断ることを許されない立場にいると悟ったyouは、
結局震えながらも彼等の指示に従うしかなく、黒塗りの高級車に乗る羽目になってしまった…。
そんなこんなであれよあれよと連れてこられた高級料亭。
先刻の「兄貴」はどうやらアカギに連絡をしているようで、
部屋に通されるや否や、携帯を片手に廊下へ出て行った。
個室に残された「兄貴」の部下の男と、you。
あまり辺りをキョロキョロしたりするのも相手の怒りを買うかもと思い、
ただひたずらに怯えながら視線を落として、時が経つのを待った…。
そして…。
小一時間程経った頃、個室の襖が開かれて店員の女性の案内で、当事者のアカギがその場に現れた。
「アカギさ…ッ!?」
名を呼ぼうとした、youのその声が思わず途中で止まった。
アカギが纏う空気があまりにも底なしに冷えきっていて、
彼のいるその場所から徐々に部屋が凍てついていくような感覚。
ゾクッと背筋が凍り、口を噤んだ後に全身が総毛立つ。
そんなyouの動揺など気にも留めず、
アカギは部屋の中を視線だけで見渡し、視界にyouを捉えると、
彼女の傍につかつかと、無言で歩み寄った。
「っ……。」
「・・・you。」
アカギが目の前に来ても、声が出せずにいたyou…。
しかし、アカギがいざ彼女の名を口にした瞬間、纏う雰囲気が様変わりした。
彼自身気付いているのかどうか定かではないが、
恐らくは彼女の無事な姿を目にしてどこか安堵したのだろう…。
そうして、底冷えする空気が融解したことで…。
否、アカギにいつも通り名を呼ばれたことで、youはようやく我に返り、言葉を紡ぐ…。
「あかぎ……さ、ん。」
「うん。」
「アカギさん…!」
「you…。」
「アカギさん、アカギさんっ…!!」
「ごめん、you。」
特に何か乱暴をされたワケではないので、相手方に失礼な気もしたが、
そんなことを気遣う余裕など一般人の彼女には皆無で…。
それまで堪えていた不安や恐怖が堰を切ったように溢れ出し、涙腺は決壊。
アカギはその場にしゃがんでyouを抱き寄せた。
嗚咽交じりにアカギにしがみ付き、
何度も小さく彼の名を呼び続ける…。
「もう、大丈夫だから。」
「っ…ぅ…。」
「巻き込んで悪かったな……。」
アカギが原因ではあるが、アカギの所為ではない。
それをちゃんと理解していることだけは伝えたいと思い、
youは何度も何度も首を横に振った。
アカギは子どもをあやす様に、大きな手でぽんぽんと後頭部を叩き、
youが泣き止むのを待つ…。
それからある程度落ち着くと、アカギはyouと視線を合わせて、
外に出ているように指示を出した。
ずっと廊下にいるのも、廊下に立たされた小学生のようで辛いものがあったため、
ひとまず泣き腫らした顔をどうにかしようと、youはレストルームへと向かう。
鏡を見れば、見事に目が赤みを帯びて腫れていて、
いっそこのまま洗顔して化粧をし直した方が良いのではないかと思ってしまった。
「でも、そんな道具持ってきてないし……。」
とりあえずは応急処理、と…持ってきていた鞄から化粧直しの道具を出し、
できる範囲で腫れぼったい顔を誤魔化す作業を行うのだった…。
10分程でアカギのいる部屋に戻ると、
話が終わったのか、ちょうど彼らが個室から出てくるところに遭遇した。
「アカギさん…!」
「you。」
「あの……。」
「ん、youは何も心配しなくていいよ。」
「でも…!」
「もう、話はついたから。」
「ッ…!」
その言葉が放たれた刹那、再び鳥肌が立つ…。
それはまるで、言葉自体に温度があるようだった。
一体、自分がいなくなった個室でどんな話が繰り広げられたのだろうか…。
アカギは見るからに溢れ出しそうな怒りを辛うじて内に押さえ付けている様子であるし、
youを連れてきた「兄貴」とその部下の顔色は先刻と比べ物にならない程悪い…。
アカギと彼等を交互に見交わしていると、
もうここにいる用事は無いから、とアカギがyouの腕を引いて歩きだした。
「わ!あ、アカギさん!??」
「帰るよ。」
もつれた足もそのままに、半ば引きずられるように廊下を歩く。
料亭の門を出たところで、youを拉致(仮称)した男たちが
念押しのようにアカギに呼び掛けた…。
「アカギ……日時は追って連絡する。」
「・・・。」
「当日は迎えを寄越すから、とりあえず連絡の取れる状況にいてくれ…でなければ…。」
「でなければ、何?」
「ッ…!」
十中八九、彼の言わんとしたことは「再びyouを巻き込む」という内容であり、
アカギは間髪入れずにその言葉を止めさせた。
まるで、その次を口にすれば視線だけでも射殺せるくらいの雰囲気を纏うアカギ…。
男たちは全員二の句を告げずに…というよりは寧ろ告げないことが生きる道だと悟ったようで、
以降はアカギとyouの背を見送るだけとしたようだった。
・
・
・
・
帰り道、ずっとアカギに手を引かれていたyou。
福本荘に帰り着き、まるで自分の家はここですよというくらい自然に
アカギはyouの家の前に立つ…。
youも全く違和感を抱くことなく、玄関のカギを取り出して扉を開いたのだが…。
バタンと、ドアが閉まるや否や、
youはアカギに抱きすくめられた。
「あ…かぎ、さん?」
「…ゴメン。」
「……いいですよ、だって…ちゃんと来てくれたもん。」
「you…。」
「迎えに来てくれてありがとうございます。」
「うん、ゴメン。」
「アカギさんのせいじゃないよ。」
「でも、そうも言ってられないだろ…これは…。」
「かもしれない。けど……。」
「・・・。」
「自分でどうにかしようと思わなかった……わたし……アカギさんを…待ってた。」
「・・・。」
「ごめんなさい…それって甘えですよね……。」
「何処が甘えなの……バカなの、youは…。」
ぎゅむ、と…抱きしめる腕の力が強まる。
「オレが行かなくてどうするの……行くよ…どんな場所だって行く、youがいるなら。」
「じゃぁ…待ってていい…?」
「ああ。」
「…分かった。待ってる。」
今後またこのようなことが起こった場合のことを示唆した言葉…。
どんなところに連れていかれても、必ずアカギは来てくれる…。
その約束だけで、どれだけ怖い思いをしても我慢できるような気がした。
「あのね、アカギさん…。」
「ん?」
「…お腹空いた。」
「・・・。」
突然の現実感漂う台詞に沈黙が漂う…。
「む、そういえば料亭に連れていかれたってことは待ってたら美味しいご飯が食べれたのではないですかね…。」
「そうかもな。」
「お、惜しいことを!!」
「は?オレは平気だけど、あんな奴らに囲まれてyouはマトモに食事できるの?」
「・・・ムリですね。」
「どっか食いに行くか。」
「そうですね……もう作るのも面倒な時間ですし。」
「何がいい?迷惑掛けたし、奢る。」
「やったー!何にしようかな…和食かな、洋食か中華か…。」
「フフ…。」
「料亭で食べ損ねたので和食にしましょう!あ、わたし饂飩(うどん)食べたい。」
「そんなんでいいの?」
「ええ、そういう気分になったんで。」
「youがいいならいいんだけど…。」
「あ、あともうひとつお願いがあるんですけど…。」
「なに?食後のデザートとドリンク?」
「ううん、ご飯関係なくて……ちょっと、真面目な話。」
「・・・?」
やっと、家に帰ってきたことでyouの心が落ち着いたのではないかと思っていたアカギだったが、
まだ、彼女の中で本題は終わっていなかったのだと、
次いで出た彼女の「お願い」で、そのことを思い知る。
「今度、麻雀か何か、勝負事をされるんですよね?」
「・・・。」
「今日、わたしが連れていかれたのって、アカギさんにあの方々がそれを依頼…というか半強制的に参加させるためだったんですよね…?」
「…そうだよ。」
「その勝負……わたしも連れて行ってくれませんか?」
「え?」
思わぬyouの依頼に、目を点にするアカギ…。
冗談かと思ったが、彼女の目は曇りなく、
気付けば少し身体を離して、まっすぐにアカギを見つめていた。
「アカギさんは否定すると思いますけど、でもやっぱり…。」
「・・・。」
「わたしの所為でアカギさんは勝負の場に連れ出される羽目になってしまったって思うんです。」
「まぁ…否定するわな。元を糺せばオレがyouを巻き込んでるんだし…。」
「わたし、麻雀とかそういうの詳しくないから難しいとか簡単とか、弱いとか強いとか分かりませんけど、自分なりのけじめとして……見届けたいんです…勝負しているアカギさんの姿を。」
「you…。」
「ご、ご迷惑なのは分かっているんです。我儘だって分かっているんです……でも、このままじゃどうしても自分の中で消化できなくて……。」
「いいよ。」
「本当ですか?!」
「youが見たいって言うんなら。」
「ありがとうございます!気にならないように全力で空気化に努めます!」
「普通にしてればいい。」
「え、でも…。」
「惚れた女に見られてるからって一喜一憂するようじゃ、そもそも勝負の席には呼ばれないよ。」
「(確かに…。)」
そして、アカギは動揺せずとも、
彼の周りを囲む人間は特異な職業の者になるわけで…。
今更ながら、動揺するのは自分ではないかとハッと気付くyouなのであった…。
「あ、あの!!もし、負けたらどうなるんですか…?」
「さぁ、今のご時世指詰めたり、腕一本なんてことは無いだろうけど……ドカンと負債を負うことになるだろうな。」
「っ…!」
サーっと青ざめていくyouの顔を見て、
面白いほどに自分と異なる反応だと、笑いさえ込み上げてきそうなアカギ。
「心配しなくてもいい」と、言葉を続けようとしたのだが、
先に彼女がオロオロと眉を寄せてアカギの胸あたりのシャツをぎゅっと掴んで言った。
「ああああのッ!その時はわたしも微力ながら返済に加担します!!ほ、本当に微力ですが!」
「あらら…。」
「そんなことになったら!!」
「心外だな……youはオレが負けると思ってるの?」
「そっ、そういうワケでは…ないですケド…。」
「そんなことで泣きそうにならなくてもいいじゃない。」
「そんなことって…!」
「まぁ、オレのこと気にしてくれてるって気持ちだけ有り難く受け取っとくよ。」
「アカギさんっ…!」
「大丈夫ダイジョウブ。」
「アカギさんっ!!//」
「ククク…。」
何を根拠に、と彼女は言いたいのだろう。
だがしかし、根拠など皆無。
ただその場で自分がやりたいようにやるだけ。
その結果、常勝しているのだから、その理屈に説明などできるわけがないのだ。
そんなことを言ったところで、彼女は理解してくれないだろうが…。
そちらもまた分かっていて、尚もアカギは「大丈夫」と笑う。
「分からなくていい。怖がらなくていい。心配しなくていい。」
「そんな…!」
「youはただ、オレのことを信じてればいい。」
「・・・。」
「それだけ、できるか?」
「わ……分かりました。」
「よし。」
そう言ってアカギはyouの頭をポンポンと撫でて微笑んだ。
その行為に2人の全ての意思の疎通が凝縮されているようで、
それ以上語ることはしなくて良い、と結論付けるもののようだった。
「さ、飯行こう。」
「あ、帰りにカフェ寄りませんか?」
「ほらきた、デザートとドリンク。」
「いっ、いいじゃないですか別に!甘いものは別腹なんです!」
「いいよ、付き合ったげる。」
「やった!じゃあ、ご飯行きましょう!」
「はいはい。」
そんなこんなで、家に帰宅したというのに、
そのまま玄関でやり取りをして再度外へ出たアカギとyou。
すっかり夜の帳を降ろした紺色の空を2人で見上げた。
「夜ですね。」
「夜だな。」
「あの…アカギさん。」
「ん?」
「怒ってます?」
「怒ってた。勿論、youにじゃないけど。」
「ですよね……怖かったもん。」
「ハハ…悪かった。」
「でも…ちょっと嬉しかったかも。」
「どうして?」
「え、だって……本気で怒ってくれたってことはそれだけ気に掛けてもらってるってことなのかなって…思ったから。」
「当然だろ……それとも、オレがアンタに本気で惚れてないって思ってたのか?」
「す、好きとか嫌いとかそ、そういうコトではなくてですね…だからその…//」
「それ以外何があるんだよ…惚れてなきゃ態々面倒請け負うこと分かってて、迎えになんか行かないだろ。」
「そ、そんなことない!……と、思う……。」
それまで見上げていた夜空から目を離し、
バッと勢いよくアカギを見たyou。
「アカギさんはわたしがただの友達でも、知り合いでも迎えに来てくれたと思う!!」
「は…?」
「わたしじゃなくても、カイジくんでも、零くんでも迎えに行ったと思う!!」
「…なんで?」
「アカギさん、自分で気付いてないかもですけど、色んな人に優しいんですよ。」
「そんなことは無いだろ……第一、そんなに知り合いいないし。」
「でも、知り合った人のことほっとけなかったりするよね?」
「…程度による。」
「もう、天邪鬼なんだから…。」
「いや、ありのままなんだけど…。」
「そういうことにしときましょ。まぁ、自覚ないならそのありのままが優しいってコトじゃないですか……それはそれで好感が持てますよ。」
「それって性格含めてオレのこと好きってコト?」
「どうしてそうなる…。」
「フフ……まぁ、オレも必死なんだよ。」
「必死…?」
「youから早く好きだって言ってもらいたくて。」
「ブフッ!!//」
「まぁ…答えは聞かずともって、最近感じてるけど……ね?」
「そっ、それはアカギさんの早とちりじゃないですかね!!//」
「ククク……じゃぁ、とりあえずまだそういうことにしとこうかね。」
「~~!!//」
今にも泣きそうな顔をしてアカギをキッと睨むyouだったが、全く効果は無いようで。
寧ろ、満足気にくつくつと笑われてしまった。
「も、もう、行きますよ!」
「ハイハイ。」
アカギが軽い返事を返した後、youは歩き出したのだが、
一人で先を歩くことを許さないとばかりに、大きな手が彼女を手を救い取る。
「!!」
「ああ、ちゃんと……いるね。」
「…アカギさん…。」
「安心した。」
「いますよ、ちゃんと……。」
「うん。」
「アカギさんの隣に、います。」
「うん。」
「だから、次はわたしが確かめる番です。」
「…そう。」
「ちゃんと、隣……いてくださいね。」
「当然だろ。」
「…はい!」
それは、やがて迎える対局の日の事を示唆していて、
少しばかりの緊張感がyouの身体を駆け抜けた。
そのことでぎゅっとアカギの手を握り返せば、
あまりにも穏やかな顔が自分に向けられ、驚いたyouだったが、
すぐに「ありがとう」と呟いて笑みを返すのだった…。
だって視線だけで
「大丈夫」だって
言うんだもの
(アカギさんアカギさん。)
(ん?)
(さっき聞きそびれたんですけど、もし「勝った」場合はどうなるんですか?)
(さぁ…レートにもよるけど……宝くじで割と高額当選するくらいの金もらえるんじゃないか?)
(えぇぇぇ?!)
(もらったって、そんなんすぐ使っちまうけどな。)
(??!!?)
(youには迷惑掛けたし、勝ったら詫び料渡さないとな。)
(いいいいえけけけ結構ですッツ!!!)
(なんで?)
(だって、わたしに渡す必要は無いですしおすし!)
(必要あるだろ、怖い思いさせたんだし。)
(でも、アカギさんが来てくれて無事でしたし…。)
(・・・。)
(お金も大事ですが……わたしの身を案じてくれた気持ちだけで十分感謝してますので…。)
(・・・あー……よし、うん……そうしよう。)
(へ?)
(いや、youへの詫び料は結婚後の生活費として保管しとく。)
(どうしてそうなった!!!)
To be continued…。
words from:yu-a
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