step3_(日常編:アカギ)
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君がいるなら
オレはどこにも
行かないよ
アカギさんとわたし7
「まだ寝てなかったんだ?」
「あ、アカギさん。」
時刻は現在夜の10時。
夕飯時にも現れなかったので、今日はてっきりもう来ないのだろうと思っていたアカギの姿を見て、
予想外だったのだろう…youは少し驚いた表情を浮かべた。
「何してんの?パソコン?」
「ええ、ちょっと…ネットサーフィンしてたらこんな時間になっちゃってました。」
「何見てたの?」
「今ですか?占いとか、見てました。」
「ヘェ……。」
「今は姓名判断で、皆の名前見てたんですよー。」
「皆?」
「ええ、福本荘の。」
youは自室からノートパソコンを持ち出し、
アカギも一緒に見えるようにリビングのテーブルに置いた。
出ている画面を覗き込めば、そこには『伊藤開司』の名前があった…。
「カイジさん?」
「うん、結構合ってて笑っちゃった。」
「どれどれ…。」
伊藤開司
総画数…(本体字)44画
運気[大凶]
「大凶て…。」
「内容もスゴイの。」
家庭運が悪く、難病・破産・破滅等の暗示がある
どんな困難辛苦に出会っても乗り切る力を持つ
金銭絡みのトラブルに注意
度量の大きさから一目置かれる存在になる
「なにこれすごい。」
「でしょー?」
「ここまで当てられると名前変えるくらいじゃ済まないかもな。」
「はは…まさか…。」
「で、他には?」
「あっ、あとね…零くんと平山さんを調べました!」
宇海零
総画数…30画
運気[吉]
明朗・積極的・社交的
明るく爽やかで人気のある性格
頭脳明晰で才知に秀でる
信念が強く、行動力がある
浮き沈みの激しい人生を送る
「ね、合ってるでしょー?」
「爽やか……ねぇ…オレは胡散臭いと思うケド。」
「そんなことないですよ。」
「で、オレの似非は?」
「ゆっきーはですね…。」
平山幸雄
総画数…28画
運気[凶]
努力家だが協調性に欠ける
頭が良く、才能はあるが意思が弱いため成功しにくい
成功も一時的なことに終わりがち
とっつきにくい印象
「…見事だな。」
「わたしには話、合わせてくれますけどね。」
「そりゃお前だからだろ。」
「?」
「あー、いい。」
流すようにハァーっと軽い溜息を吐くアカギ…。
youは未だ疑問符を浮かべていたが、次の言葉が望めないことを悟ったのか
「次にいきましょう」と話題を切り替えた。
「じゃぁ次はアカギさんね。」
「いい予感しねェなぁ…。」
「ハイ、出た!」
「・・・。」
赤木しげる
総画数…19画
運気[凶]
「・・・ほらな。」
「凶…ですか。」
「内容は…と。」
「・・・。」
厄難・離散・短命の四大凶数
生涯を通じ、別離が多く見られる
優れた才能を持ち、成功する者もいるが、人に嫌われ孤立しやすい
周囲からの誤解や中傷もあり、職業や住居が変わりがち
脳梗塞・脳神経系の病(アルツハイマー等)に注意
「あらら。」
「・・・。」
「結構凄いね。何ていうか……当たってる。」
「当たってるって…?」
「二行目とか四行目とか…そういう理由で結構転々として、人と別れた事も多々あったし。(まぁ、殆どヤー公に追いかけられてだけど…)」
「だっ、ダメ!」
「は?」
何故か慌てた様子でアカギを振り返り、制止の言葉を放つyou…。
アカギは意味が分からず、不思議そうな顔で彼女を見つめ返す…。
「ここは…福本荘は…そんな理由で出てったりしちゃダメですからね!?」
「…あー……っと…。」
「他の誰がアカギさんのこと悪く言っても、わたしは…絶対そんな事思いませんから!だから…!」
「もしかしなくても、引き止めてくれてるワケだ?」
「っ…?!//」
ニタリと…口角を上げて笑うアカギ(本人は純粋に嬉しさを表現したつもり)。
youは墓穴を掘ったと、顔を真っ赤にして慌てふためく。
「だだだ、だって!わ、わたしだけじゃなくて福本荘の皆もアカギさんのこと大事な友達だと思ってる、から、きっと!//」
「ふーん…友達か…。」
「い、いけませんか?友達を心配しちゃダメ?//」
「いや……そこはまぁ、いいよ。」
「そ…そうですか。」
「あとは、そうだな……オレ自身に厄難が…っていうのはいつもの事だからいいんだけど……うん、オレもyouと別離…なんてのは嫌だな。」
「あ……アカギさん…。」
「you。」
「え…?」
「オレがどっか行かないように、ちゃんと傍にいてよ。」
「なっ、な…?!//」
「オレの事、ちゃんと引き止めてよね。」
くくっと笑いながら、アカギはyouからもパソコンからも視線を外す…。
徐に煙草を取り出しそうな勢いだったが、youの部屋では煙草を吸わないアカギ。
天井を見上げたまま、その場にゴロリと横になった。
「やくそく。」
突如、横から腕が伸びてきたので、驚いて横を見れば
淡い微笑みを浮かべたアカギが小指だけを立てて手を差し出していた。
youは目を何度もパチパチと瞬かせ、
しかしながらその後には納得したように、唇を緩ませて告げる。
「はい、約束です。」
youの細い小指がアカギの長い小指に絡められる。
何度か軽く手を揺らし、ゆるりと解かれた…。
じゃぁ今度は
結婚運でも
占ってみようよ
(にしてもやっぱ凄いな…「厄難・離散・短命の四大凶数」だってよ。)
(脳梗塞とかアルツハイマーにも注意って…。)
(なりたくねぇ、病気には。)
(・・・。)
(…you…?)
(あの……くっついても?)
(いいけど…。)
(じゃぁ、し……失礼します…//)
((これは…押し倒してもいいんじゃないだろうか…。))
(わたし…そういうお別れも…イヤです…。)
(・・・。)
(すいません……なんか、さっきからワガママばっかり…。)
(クク…いいんじゃない?)
(でも…。)
(なら、生きなきゃな。)
(え…?)
(youが言うんだ……叶えてあげないとダメじゃない?)
(アカギさん…。)
(そういうことで、オレは生きるよ。)
(ッ……はいっ!//)
words from:yu-a
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