step2_(イベント編)
name setting
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「よぉ、you。」
「あ、平山さん。」
もうあと数メートルで福本荘に着くというところで、
後から隣マンション1階に住む平山幸雄に声を掛けられたyou。
ご近所さんと井戸端会議
「お帰りですか?」
「あぁ、youは?」
「私も帰りです。お暇でしたらお話(アカギの愚痴)でもしませんか?お茶でも淹れますよ?」
「や、もう軽い代打ちしてもう眠いんだよ……それに、お前も…一人暮らしの女の家に上がるのも何かアレだろ。」
「ゆ…ゆっきーって紳士…ッ!!」
「(感極まったら呼び名が変わるんかい…。)」
普段のアカギの非常識かつ慇懃無礼…(というかただの無礼)さに慣れつつあったyouは
平山の正常な精神に触れて感動の意を表した。
ぎゅっと平山の両手を掴んで、顔を見上げた。
「やっと正常な人間に出会えた気がします!!」
「オイオイオイ!(どういうことだ、福本荘の住民はっ!)」
「セクハラしないし、ニートじゃないし、裏表無いし……ゆっきー素敵!」
「うん、それ普通の人間って意味だよな。」
即座にツッコミを入れる平山。
しかし、平山は考える…「普通の人」の基準を忘れてしまうくらいに
彼女は福本荘で苦労しているのだと。
思えば自分も福本荘に住む悪魔(と書いて「赤木しげる」と読む)と関わってからの思い出が蘇る…。
「(やべ、泣けてきた。)」
「平山さん、聞いてくださいよぉ~!」
「お、おぅ…どうした?」
「アカギさんのことなんですけど、アレどうにかなりませんか?!」
「あ、ムリ。」
「即答?!ちょっとくらい聞いてくださいよ!」
「いや、オレも命が惜しいし…。」
「ゆっきーの命と私の貞操とどっちが大事なの!」
「オレの命だッツ!!」
半ばムキになって反論した平山。
しかしちょっと涙目で見つめてくるyouには負けたよう。
はぁ~っと深く溜息を吐いて「どうしたんだ」と、問いかけた。
「っていっても、話聞くだけだからな。」
「もうこの際聞いてくれるだけでもいいよぉ…!」
「で。」
「あのね、あれは草木も眠る丑三つ時…。」
「普通に夜中の二時三時って言えよ…。」
普段は福本荘のメンバーがボケの担当で、youがツッコミに回るのだが
平山は相当ツッコミ役が染み付いているようだ…。
「私は玄関からお風呂場、トイレ、全ての窓に鍵を掛けてベッドへ入りました…。」
「殊勝な心がけだな、戸締りは基本だ。」
「なのに朝起きたら隣に赤木しげるが寝ていたのです!!」
「怖ぇええよ!!!」
「まだまだあります!帰宅して、締め切って、お風呂に入って、歌ってたら…。」
「(風呂場で歌うなよ…)」
「聞こえてくるんですよ!赤木しげるの声が!!『you~、冷蔵庫にビールが無いんだけど~』って!!」
「怖ぇええよ!!!っていうかこの時点で警察に話を聞いてもらうべきじゃね?!」
「そうなんですけど……アカギさん、警察の方々にもお知り合いがいらっしゃるみたいで…。」
「あぁ、そうか…そういやそうだったな……。」
「「・・・・。」」
2人して道端で黙ってしまった…。
結論。
「悪ィ、オレにはお前を励ますことしかできねぇ☆」
「ちょ、ゆっきー?!」
「そういや最近アカギの機嫌いいみたいだし……お前のお陰だったんだな…。」
「ちょっと!拝まないでくださいよ!そんな私だけ被害者じゃないですか!」
「尊い犠牲だと身に染みているから、you……お前は女神だ。」
「もういいよ!ゆっきーの、ドバカ!!」
うわーん!と走り去るyou。
そして平山がyouを非情にからかい甲斐のあるキャラクターだと認識した瞬間…。
背後から肩を叩かれた。
鬼に……基、赤木しげるに。
「お前……アイツに何した?」
「・・・アカギッツ?!!」
「you…今、泣いてなかったか?」
「ちが……(ていうか元凶はお前だ!)」
「そぉ?……youはオレの女(になる予定)だから、もし…」
「ナイナイ、今んとこそれはない。もう正直お前にお前に関わりたくないから。」
「・・・そ、まぁ…いいけど、泣かせないなら。」
「(お、結構大事にしてんじゃん)」
「何、ニヤニヤして……キモチワルイ。」
「お前本当にムカツクよな。」
かくして福本荘前の井戸端会議はお開きとなったが…
youの今後が益々心配になった平山であった。
気にはなるが、我が身が大事!
(よぉ、you!)
(あ、平山さん!)
(昨日のコトだけどよ…気づけよ、アカギが布団に入ってきた時点でさぁ。)
(だって気付かないんだもん…仕方ないよ。)
(お前……結構ニブい人種か?)
(そう…かな……っていうかもしかして寧ろ…)
((アカギ(さん)の気配が無い?!!))
*。゜.*。゜.*。゜.*