記念作品
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何で…
オレの隣で
オレの隣の人が
寝てますかーーッツ!!?
The Neighbor!
「ふ…服ッツ!服はっ?!」
ガバリと起き上がり、カイジこと伊藤開司は布団を軽く捲った。
というのも、今の状況下で最悪の結論なのか否かを確認するためだ。
「(僥倖ッ!…何という僥倖ッツ!!!着ているッ!…服は着ているッツ!!)」
安堵の溜息と共に軽く涙さえ滲んでくる。
とりあえず最悪の結果は免れた(と思う)…。
そう確信して、伊藤家の狭いベッドの上でカイジの隣を陣取って寝ている女を見た。
すやすやと寝入るその寝顔はまるで子どものようにも見え、カイジは無意識に表情を緩ませる。
「って、そうじゃないっつの!」
首を横にブンブンと振り、カイジは隣で寝息を立てる女の肩を揺さぶる…。
「ちょ、名字さん…名字さん…!」
「むぅ…。」
「何だよ「むぅ」て…可愛いなオイ…//」
「…Zzz。」
「つーかこんな状況マジで正直困るんですけど…名字さーん、お隣さーん…。」
彼の呼ぶ、彼女の名前は名字youという。
カイジの言葉通り、彼女との関係は住んでいるアパートの隣人というもの。
そして、朝にゴミ出しで会う時は挨拶を交わし、夜に時間が会えばたまに共に食事に行ったりと…。
年が近いこともあり、割といい関係を築き上げてきたと…そう、カイジが思うくらいの間柄だったのだが。
「これ…非常にマズイよな…でも、オレ…昨日この子と飯も行ってないのに…つーか…会ってねぇ。」
『では何故彼女はここに居るのか』という疑問だけが浮かんでは消える。
結論。
彼女に聞くのが一番早く、原因を知る唯一の手段。
「だよな…でも…あぁ…起きて騒がれて警察沙汰になったら…オレ…。」
「ん…。」
「ぎゃぁ!ま、待った!まだ起きないで!こっ、心の準備が!!」
「じ…く…。」
「ぁぁぁぁ…!」
「かい、じくーーーん…。」
「はいぃッツ!?」
「今度ごはーん…いこ。」
「はいいっ!!……はい?」
「Zzz…。」
「寝言かよ。」
ツッコミを綺麗に入れたところで、再び安堵の溜息が盛大に漏れた。
と、前髪を掻き分けて、ベッドから立ち上がろうとした矢先…。
寝入ったはずの彼女の体がもそり…と起き上がり、半目でカイジを一瞥する…。
「イトーくん?」
「は…はい。」
「伊藤くん?」
「そ…そうです。」
「伊藤開司くん?カイジくん?」
「う…うん。」
「何でここに…夢?」
「いや…ここオレの家だし…。」
「・・・。」
じーーっとカイジを見ると、彼女は「そう…」と呟いて再びカイジの布団へと潜り込んだ。
「いまの…何?」
何が何だか分からないカイジであった。
恐らくは今起き上がってからの会話も寝ぼけてのものだろう…。
今や隣で寝息を立てて眠る彼女を見ればそう思わざるを得ない。
「ちょっと酒のニオイがするな…さては飲まれたな?」
くすっと軽く笑って、カイジはyouへと手を伸ばしてその柔らかな髪を撫でた。
「名字さん…?」
「…Zzz…。」
天井を見上げ、再びyouに目を向ける…。
痒くもないのにぽりぽりと頬を掻き、節目がちにぽつりと漏らす。
「you……と、か…呼んでみたり…//」
当然だが返事は無く、沈黙に居た堪れなくなったカイジは自棄気味で少し声を荒げた。
「いい加減起きてくれよ…オレだって男なんだから襲うぞ…っとに。寝顔とか可愛いの代名詞だろ!」
そっと、youの頬に手を触れる…。
「…好きなんだから…アンタのこと…。」
彼女から目を離して、自然と赤く染まってしまった顔を冷やそうと考えたカイジが洗面台に目を向けた瞬間…。
くい、と…シャツが引かれる感覚とかすれ気味な声が耳に届く。
「そ、れ…ほんと?」
「この状況下で嘘吐ける奴なんているかぁ?……って、何事ッツ?!///」
芸人並みのリアクションでベッドから飛び退き、カイジはベッドから完全に起き上がったyouに目を向ける…。
「か、カイジくん…あの…今のホント?//」
「なななな何が?!!///」
「その…か…かわいいとか…す、すきかもとかって…///」
「ちっ…が…///」
「う?」
「・・・わない…ケド…///」
「っ…//」
「あ、アンタだって、別にオレに好かれたって嬉しくもないだろ…///」
「うっ…うれしいよ!その…すごく…///」
「そうなのか…?」
「うん…うれしい…///」
本当に、言葉の通りに嬉しそうに微笑んだ彼女に、カイジが何故を問う…。
「名字さん…?」
「あ、今更だけど、youでいいよ。」
「あー…じゃぁyou。」
「うん。」
「…嬉しい理由を……言ってくれると…オレも嬉しいんだけど。」
「…えーと…やっぱり?」
「そりゃぁ…まぁ…///」
「うん…。」
ほんのりと頬を染めながらも、youからフイっと視線を逸らしながらカイジは言葉を待つ。
youはというと、軽い溜息のようにも思えるくらいの声でハッキリと「はぁ」と息を吐き、
暫くののちにカイジの顔を見つめてぽつりと告げた…。
「わたし、カイジくんが…好き。」
「な…なんで?」
「えっと…一緒にいると楽しいから、いつも一緒にご飯に行って遊びに行きたいって思うの。」
「・・・。」
すぐに返ってきたシンプルで…でも暖かい言葉。
あっさり言ったように思えるが、youの心拍数は半端なく上昇している。
だからこそ何の反応もせず、更には未だに視線を合わそうとしないカイジに少しだけ怒りを覚えた刹那…。
カイジが動いて、斜め横何度くらいからだろうか…
youの唇にカイジのそれがぎゅっと押し付けられた。
すっと唇が離れ、今度は否が応でも互いの視線が合わさり、
次はyouが視線を下へ向けて逸らして呟いた。
「…家、間違ってよかったかも。」
「みたいだな。」
「今日も…間違えていいかな。」
「まぁ…それなりの覚悟して来るんなら…いいんじゃねぇの?」
「…じゃぁ…そうする…。」
「おう…。」
カイジが赤い顔で軽い返事をした後、向き合っていた状態を崩してyouは彼の隣に座りなおす。
何の為だろうかとカイジがyouを覗き込めば、
ベッドの上に置かれた自分の手の上にぬくもりが広がった。
視線をそのまま下に落とし、その箇所を見れば自分の手の上に重ねて置かれたyouの手。
乗せられた手とyouとを数回交互に見ていると、いつの間にか自分を見上げていた彼女が微笑んだ。
「よろしく。」
「えー…と、今日?これから?」
「…んーと、両方?とか//」
「…ん。」
最後に、ははっと軽く笑ってカイジは上に置かれたyouの手をぎゅっと握った。
何という僥倖!
カイジ
(つーかさ、you…今更だけど、アンタ何でオレの部屋に…。)
you
(えーっと…待って、思い出すから…。)
カイジ
(酒でも飲んだのか?)
you
(うん、えーっと…あ!友達と映画観に行ってね!その後飲みに。)
カイジ
(ヘェ、何観たんだ?)
you
(藤原龍也のやつ!今宣伝やってる…。)
カイジ
(あぁ、あれか…。)
名字
(凄い楽しかった!2度くらい観たいな…今度一緒に行こうよ!)
カイジ
(そうだな…。)
名字
(じゃぁ、そろそろ帰るね、ちゃんと戸締りしないとダメだよ?)
カイジ
(ハハ、ていうかオレも鍵開けたまま寝るなってハナシだよな。)
you
(カイジくんの家に盗られるようなものってあるの?)
カイジ
(いや…ない…んだけど、まぁ…。)
you
(えーーーと……どこの家も今は不景気だから…。)
カイジ
(you、そんな気遣い要らないから…。)
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カイジ実写映画化おめでとうござます!
ということで、緊急企画でリクを募集させていただきまして、
応募してくださったしのぶ様のリクでカイジ夢を書かせていただきました!
お相手:カイジ
設定:カイジの隣人で、酔っ払って帰って来て部屋を間違えてカイジの寝てるベットにダイブ!!
びっくりもんもんするカイジ。次の朝、平謝りするヒロイン
というリクでした。
ストーリー的にカイジ視点メインで書きたかった為、ヒロイン泥酔シーンは割愛させていただきました。
ヒロイン視点ご希望でしたら申し訳ありませんです…。
隣人で凄く仲が良くって、よく遊んだり飲みに行ったり…っていうのに凄く憧れがあって
そういう仲で相手が割とイケメニなカイジだったら…もう恋でしょ!
とかいう妄想で楽しく書かせていただきました。リクありがとうございました!
暫く書いていなかったfkmt作品…。
ちゃんと書けてたか不安ですが…
ご感想等いただければ幸いです。
今回はyu-aのfkmt作品復帰リハビリにご協力いただきありがとうございました。
感謝感謝です。
これからもTriangleをよろしくお願いいたします。
2009/11/23 words from:yu-a
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