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for fkmt FAN.
-Triangle-
30000HIT感謝作品
The Royal Road
「う"~ん…。」
寝苦しさに唸り声を上げ、じわりと湿った汗の…その嫌な感じにyouは目を覚ました。
「大変寝苦しかったです!」
ガバッ!と起き上がりざまにそう叫んで、布団から飛び出した。
飛び出した…のはいいが、隣に寝ていた人物に引っかかって盛大にゴッ…と鈍い音が響く。
床とキスをする羽目になったyouは起き上がって打った額を擦った。
「い…ぃたい…。」
「相変わらずドンくさいことやってんなぁ、you。」
「あ、アカギさ…み、見てたんですか?!って…貴方誰?!!」
「誰も何も、アカギ。赤木しげるだ。」
「うううう嘘!確かに似てるけど、似てるけど、わたしのアカギさんはこんなに老けてないですぅうう!!でもカッコイイけどっ!」
「老けてるかぁ~…そうだよなぁ、あの頃はオレも若かったんだよなぁ。」
「な、何言ってるんですか、け、警察、呼びますよ!ふっ、不法侵入ですっ!!!」
「おいおい…。」
布団の中からモゾモゾと出てきた中年容姿の自称「赤木しげる」。
確かに自分の知る「赤木しげる」によく似ているが、
親兄弟ならともかく、同姓同名で自分の隣で寝ていた事実は不法侵入者そのもの。
youが顔を赤くしたり青くしたりして困惑していると、
更に布団がモゾモゾ動き出し、中から彼女の知る「赤木しげる」が現れた。
「煩い。」
「アカギさんっ!変質者です!不法侵入者です!えまーじぇんしーですっ!」
「何が緊急事態……おっさん誰…。」
「赤木しげるだそうです。」
「・・・寝るか。」
「夢じゃないから!お願いだから、わたしを一人にしないでくださいいい!!」
うわぁああ!と泣き付いてきたyouを受け止め、アカギは大きく溜息を吐いて目の前の人物を見据えた。
「で、アンタは一体何者なんだ?」
「昔のオレってこんなに愛想無かったんだなぁ…。」
「昔のオレ?」
「ん、ああ、オレは未来のお前だ、十中八九な。」
「根拠は。」
「だって昔のオレの顔格好、声に家に恋人も同じだってんだから…間違いようがないだろう。」
「・・・馬鹿馬鹿しい。」
「冷てぇなぁー、昔のオレは…。」
はぁ~っと盛大な溜息を吐く未来の赤木。
そんな遣り取りをしている最中、アカギにしがみ付いているyouが突然悲鳴を上げた。
「ひゃぁあっ?!//」
「「…どうした、you?」」
「な、何か…腕掴まれて…?!」
一同がyouの手に目を向ければ、確かにしっかりその腕が誰かに掴まれている。
布団の中から伸ばされたその手の主が、これまたモゾモゾと起き上がり、3人の前に現れた…。
「あ…アカギさん?」
「…マジかよ。」
「うわ、懐かしいなー!」
それぞれ、you、アカギ、赤木の反応。
赤木以外が目を点にしたのも無理はない…。
起き上がったのはこれまた少年の姿をした「赤木しげる」だったのだから。
しかもずぶ濡れ。
「誰、アンタたち。」
「そりゃこっちの台詞だ。」と、ツッコミたい一同ではあったが、今までの遣り取りで彼の存在が
過去の「赤木しげる」だということの予想が大方付いていたので、誰も何も言わなかった。
「ち、小さい頃のアカギさんですか?」
「「ああ。」」
しげる少年を見て、アカギと赤木に尋ねるyou。
すぐに肯定をされ「やっぱり」と小さく呟く。
「赤木、しげるくん?」
「そうだけど…アンタ、誰?」
「わたしはyou。」
「you。」
「うん、えっと…驚くと思うけど、こちらのお兄さんもおじさんも「赤木しげる」なの。」
「・・・。」
「多分、しげるくんも…。」
「年代別、同一人物ってこと?」
「さ、聡い子だね、しげるくんは。」
しげるの理解力の高さに感嘆というよりは、恐れさえ抱きそうなyouであった…。
「そ、それはそうと!」
「?」
「しげるくん、ずぶ濡れじゃない!すぐお風呂沸かすから、まず着替えよう?」
「ん。」
立ち上がって、youに手を引かれて風呂場へと向かうしげる。
とりあえず着ているものを脱いでもらい、アカギの使っている服を一式渡すも、大きすぎた様子。
仕方なくyouのシャツとズボンを渡せば、少し大きめながらも大体同じくらいのサイズだったようで、youはホッと安堵した。
約二十分後
「しげるくん、お風呂沸いたよ!入っておいで?」
「ありがとう、ねぇ、you。」
「ん?」
「一緒に入らない?」
「え?」
「だめ?」
「い……ぃ//「「ダメに決まってんだろ。」」
真っ直ぐなしげるの視線に中てられ、ついついOKを出そうと揺れたyouの頭。
そんな彼女の口をガッと塞いでNOと答えたのはアカギと…赤木だった。
「さっさと入ってこい、クソガキ。」
「風呂ん中でyouに何する気だ?小さくても悪漢は悪漢。オレが一番知ってんだよ。」
身長差でしげるにプレッシャーを掛ける大人気ないWアカギ。
全く動じてはいなかったが、しげるは軽く舌打ちをして風呂へと入っていった。
一方、2人が止めてくれなかったら確実に一緒に入っていただろうyouは
自制心の無さに申し訳なさを覚えたのか、しょんぼり俯く。
「そういえばああいうことして世渡りしてた時期もあったなぁ、すぐ辞めたけど。」
「そうだったか?」
ボソッとyouに聞こえないようにアカギが呟き、
あまり記憶にないのか、赤木は「覚えてねぇや」と煙草に火を点けた。
「でも何でずぶ濡れだったんだろう…。」
youの質問に、ギクリと肩を揺らすアカギと赤木。
大方の予想は付いていたが、よもや、まさかの
不良とチキンランしてました。
と言うわけにもいかず、2人して「「知らない」」と声を合わせて返事した。
*。゜.*。゜.*。゜.*
しげるが風呂に入っている間にyouはすっかり未来の赤木と打ち解けていた。
やれアカギさんはこんなに素敵なおじさんになるのだとか、
相変わらず天上天下唯我独尊の生き方を通しているとか…。
目をキラキラ輝かせて赤木の話を聞いていた。
「いや~、若い頃のyouってこんなに可愛かったんだなぁ。」
「やだもう、赤木さんってば!//」
「連れて帰りてぇな~。」
「未来でもわたしはアカギさんの隣にいますか?」
「ククク…そりゃ内緒だ。楽しみが無くなっちまうだろ?」
「うああ、どうしよう!凄く気になる!」
「ハハハハ!」
普段が無口なアカギとは違い、別人のように明るい未来の赤木。
そういう彼も全然好きなのだと、2人の会話はどんどん弾んでいく…。
アカギはというと・・・。
「何がきっかけであんなド派手な柄シャツ着るようになるんだ、オレは…。」
と、赤木が着ている虎柄のシャツと白のラインスーツに内心驚愕していた。
そんな折、「お風呂ありがとう」と、しげるが風呂場から戻ってくる。
「おいでしげるくん、髪乾かそう?」
「いや、一人で……うん。」
何か言おうとしたことを捻じ曲げ、しげるはyouのまえにちょこんと座った。
それからタオルでガシガシ水分を取ってやれば、髪が短いためにすぐにサラサラと乾いていく…。
羨ましそうにしげるの後頭部を眺め、youは「はい、終わり!」とタオルを離した。
「ありがとう。」
「どういたしまして!ちゃんと身体暖まった?」
「うん。」
「そっか、よかった。でも何でずぶ濡れだったの?にわか雨にでも遭っちゃった?」
「いや…チンピラとチキンラ…「金平とチキンライスがどうしたんだ、しげる~?」
youとしげるの間に入り、語意を摩り替える赤木。
アカギもしれっとyouの背後に回り、その耳を塞いでいた。
「ああ、そういうことね……。」
「ど、どういうこと?」
「にわか雨に遭ってた。」
「そっか、やっぱりね。」
「家に用意してある金平とチキンライスが食べたくて、急いで帰ろうとしてたんだ。」
「そ、そうなんだ?」
「それで、海にダイブしたと思ったら、ここにいてさ。」
「え、何処にダイブ…?」
「あ、凄い土砂降りで傘持ってなかったから、海にダイブしたみたいに思ったよ。」
「そうだね、ずぶ濡れだったもん。大変だったね。」
今度は折りたたみ傘を持って出るといいよ、と明るく笑うyouに
何とか誤魔化せてホッとするアカギたちなのであった…。
そして、それからしげるも交えて会話すること小一時間。
youはしげるとも色んな話をした。
大人びて見える彼は実はまだ13歳で、去年一昨年まではランドセルを背負って小学校に通っていたこと。
今は中学校に行っているが、あまり日々に楽しいこと(スリル)がなく、休みがちになっていることなど…。
youはそれを心配して、学校は行った方がいいよ給食出るし…と諭したら、見事に3アカギ全員に笑われた。
「そろそろ食事の準備しなきゃ…皆さん食べていかれますよね?」
「ああ。」
「うん。」
youの質問に赤木としげる少年が頷く。
立ち上がり、台所で食材を準備し始めたyouの元にトコトコとやってくるしげる。
じっと見つめてくる真っ直ぐな視線を受け、youはちょっとドキドキしながら「どうしたの?」と問うた。
「オレはいつ、youと出会ったの?」
「えっと…公園で声を掛けられたの、確か…。」
「公園?」
「うん、いい天気の日にね…フンフン鼻歌を歌ってたら、ベンチで寝てたアカギさんに「煩い」って言われて…。」
「それ「注意された」っていうんだよ…。」
「そ、そうですね…。」
「ふーん…でも、まぁ…いっか。」
「なにが??」
「公園、暇な時に行くようにする。」
「え・・・。」
「オレも、youに逢いたくなった。」
「そ…っ…///」
真っ赤に顔を染めて、居間に戻っていくしげるの背中を見つめる。
未来と過去がリンクしているんだろうかとか、今のは言ってもいいことだったのだろうかとか…。
色んな思いが交錯して、youの頭が混乱する。
しかしながら、火をかけた鍋が噴出したことによってハッと現実に引き戻されるのだった…。
*。゜.*。゜.*。゜.*
それから出来上がった食事を4人で食べ、沸かし返したお風呂にもう一度しげるが入っていった。
「今日は赤木さんも泊まっていかれますよね?」
「悪ぃな、帰る手段が分かんねぇんだ。」
「大丈夫ですよ、ね、アカギさん!」
突然話を振られて、アカギは「え?」と答えるも、ハナっからアカギの答えは聞くつもりは無いらしい。
youは相変わらず楽しそうに未来の話で赤木と盛り上がりはじめた。
ふぅ…と、軽く溜息を吐き、煙草をふかしていてアカギはふと気付く…。
「あいつ…風呂長くねぇか?」
「しげるくん?そう言われてみれば…。」
「…自分で言うのもナンだけど、あの頃のオレはちょっと風呂嫌い…。」
「そ、そうなんですか…じゃぁちょっと様子見てきます。」
すいっと立ち上がり、風呂場に向かったyouは扉の前でしげるに呼びかけるが、
何度名を呼んでも返事は返って来ず、浴室のドアを直接叩いてみたが反応が無い…。
というよりも人の気配が無い。
不思議に思って、そっとドアを開けば無人の浴室が目に入る。
驚いて中に入ってみたが、そこにしげるの姿は無かった…。
確認してみれば、乾かしていたはずのしげるの服も消えていたことから、
その状況を伝えると、赤木とアカギも同じ推測で、恐らくは過去に戻ったのだろうという結論に至った。
「ちゃんと挨拶したかったな…しげるくんに。」
「ここに本人いるんだけどね。」
「…でもアカギさんには無い可愛さだったもん…しげるくん…また会いたい。」
「・・・。」
しょんぼり俯くyouの肩にポン、と…大きな手が置かれた。
手の主は赤木…見上げて不思議そうな顔を浮かべる彼女に「ちょっといいか?」と外へのお誘いを掛けた。
アカギは少し怪訝な顔を浮かべたが、何か思うことがあるのか、特に何も注意や制止を掛けることも無くただ黙っている様子。
youが言われるがまま赤木に付いて外へると、携帯灰皿に煙草を押し捨て、赤木が口を開いた。
「なぁ、you。」
「はい?」
「アイツ、どうだ?」
「アイツ…って、アカギさんのことですか?」
「ああ。」
「どうって言われても困りますが…。」
「一緒にいて楽しいか?この時代のオレは、何にも喋んねぇだろ?」
「何にもってことはないですけど……わたしは…アカギさんと一緒にいるだけで幸せになれますから。」
「…ヘェ…。」
ふわりと…嬉しそうに笑うyouに目を遣り、赤木は優しく微笑んだ。
「さて…そろそろ帰るとするかね。」
「え?帰るって…どうやってですか?泊まっていくんじゃ…。」
「ん、ああ、そういや帰れないんだったな。」
ハハハ…と笑う赤木に、youも釣られて笑う…。
声が途絶え、部屋の中に入ろうとドアに手を掛け、扉を開いたところで赤木がyouを呼び止める。
「ああ、そうだ。」
「え?」
「いつまでここに居れるか分かんねぇから、今言っとく。」
「何をですか?」
「また逢おうな、you。」
「っ…はい!わたしもまた未来の赤木さんにお会いしたいです!」
「ああ、それじゃぁ、またな…未来の奥さん。」
「は…へっ?」
目をきょとんとさせて赤木を見つめるyouの…その肩をドン!と力強く押す。
グラリと視界が揺れて、youはそのまま家の玄関に尻餅をついた。
尾骨の痛さに一瞬赤木から目を離した隙に、ドアがバタンと閉じられた。
慌てて立ち上がって、もう一度ドアを開いたが、そこに赤木の姿は無く…。
「い…今のは本当ですか、赤木さん…?//」
呟いた言葉だけが星空に溶けた。
*。゜.*。゜.*。゜.*
赤木が去り、玄関から一人だけで戻ってきたyouにアカギが声を掛ける。
「…帰ったのか?」
「うん…多分。」
「…you。」
「え?」
「何かあったのか?」
「何かって??」
「顔が赤い。」
「ぇええっッツ??!!//」
「…あのオヤジに何かされた?」
「さ、されてないよ、何も……言われただけで//」
「何を?」
じっとyouを見下ろしてくるアカギ…。
youは耐えられなくなって、真っ赤な顔で告げた。
「な…内緒っ!//」
「あらら。」
「でね、あのね、アカギさん、わたしね、将来の夢が決まった!//」
「唐突だな。」
「うん、今決めた。」
「それは教えてくれるの?」
「き…今日はだめ、もう恥ずかしいから!明日!」
「フフ…明日、ね。」
それ以降の会話は覚えていない。
ただ、それから多分風呂に入って、いつものようにアカギと一緒に眠りに就いたのだろう。
次の日、鳥のさえずりでyouは目を覚ました…。
「昨日とは打って変わって清々しい寝起き…。」
「…昨日は寝苦しかったの?」
「あ、おはようございます、アカギさん。」
「おはよう。」
「昨日はだって…大変だったじゃないですか!」
「何が…?」
「だって、朝起きたらアカギさんが3人いて~…。」
「you。」
「はい?」
「ここはもう現実。」
「寝惚けとらんわい。」
だってだって!と、力説しようとしたyouだったが、ふと嫌な予感がしてアカギに日付を尋ねる。
「アカギさん、今日は何日ですか?」
「○月×日だけど。」
「それって昨日じゃないですか?」
「昨日は△日だろ。」
「じゃぁ……昨日のアレは丸一日…ゆ、め??」
「随分長く夢見てたんだな。」
「そ…そうみたい、です…ね。」
「…凄い内容だったみたいだけど……どんな夢?」
やけにリアルな出来事に、未だ頭は混乱していたが、内容が内容なだけに
興奮冷めやらぬ様子でアカギを見上げるyouだったが…。
「あのね、あのね!朝起きたら……。」
「ん。」
「……やっぱり内緒です!」
「あらら。」
「3人のアカギさんを独り占めしたいので!」
「???」
「えへへ//」
しげるとアカギと赤木…彼等のことを思い出してyouは思わず笑みを零す。
他の男の話であれば不機嫌にもなるが、意味は分からずとも彼女が微笑むのは紛れも無く自分が夢に出たから。
怒るに怒れず、ただ「参ったな」と朝から苦笑するアカギなのであった…。
夢オチ
それは王道!
アカギ
(まぁ、youが楽しい夢見てたんなら、いいんじゃない?)
you
(それはそれは楽しい夢で、しかもわたしの夢も決まったのですよ…!)
アカギ
(世界中の菓子を食い尽くすってヤツか?)
you
(あ、あれはあの時の言葉のあやと言うものですっ!///)
アカギ
(いいや、目が本気だった。)
you
(そ、それよりもっと……素敵な夢なのっ!)
アカギ
(はいはい、で、それはオレに教えてくれるわけ?)
you
(昨日の約束ですからね…仕方ありません。)
アカギ
(では、どうぞ。)
you
(アカギさんのお嫁さんになることですっ!!///)
アカギ
(…あらら。)
you
(あ…あららって、酷い…!)
アカギ
(いや……そういうの、結構好きだよ、オレ。)
you
(あ…は……はい//)
The attainment of …
30000HIT!
thank you for your comming!!
presented by:Triangle
words from:yu-a
*。゜.*。゜.*。゜.*