記念作品
name setting
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
for fkmt FAN.
ランキング応援感謝作品
『福本家』
家系図
カイジ…長男
aしげる…次男
零…三男(双子の兄)
you…長女(双子の妹)
涯…四男
福本一家
「you、you……起きないと遅刻する。」
「んー……ベタだけどあと5分…。」
「you……起きなきゃ3秒以内に犯る。…3…2-……」
「今日もいい天気だね!しげるお兄ちゃんっ!!」
ガバっと起き上がり、瞬時にベッドから飛び退いたyou。
「明日はこうはいかねぇからな。」
次男のしげるはチッと軽く舌打し、youに告げて部屋を出て行った。
その言葉に「何とかせねばと」思い、そそくさと枕元にある目覚ましの時間を早めた。
着替えを終えてリビングに出るや否や、いきなり後から抱きつかれた。
「you~!おはようっ!」
「零くん…おはよ。そして重い。」
「youの髪、いいニオイする……ずーっとくっついてたいな~。」
「もー!!それじゃ学校行けないでしょ。」
「行けなくていい。一緒に休も?学校つまんないじゃん?」
「私は行くの!ホラ、顔洗ってくるんだから、離して~!」
腰に回された次男の零の腕を引き剥がし、洗面台へと向かう。
しかし、そこには先客がいたようで…。
「おー!おはよう、you!!」
「ぎゃー!!」
「いやー、朝風呂っていいよな!もうちょっと早く起きればyouも一緒に入れたのに~!」
「変態!ていうかカイジお兄ちゃん、前隠してよ!変態!!」
「二回も言わなくていいだろ!」
「大事なことなので2回言いました!なの!」
「you~~!」
「ていうか早く出てってくれると嬉しいんだけど……顔洗いたくて。」
「あー、そっかそっか、ゴメンなぁ……ホラ、タオル。」
そう爽やかに笑って、自分が腰に巻いていたタオルをyouに差し出す長男、カイジ。
「誰が使うかぁああッツ!!」
「しどーーっ!!」
じんわり湿ったタオルを床に叩き付けるyouであった…。
そんなコントをやっていると、玄関からガチャガチャと人の気配。
youが洗面所から顔を出すと、玄関で靴を脱いでる四男の姿が目に入ってきた。
「涯くん!」
「you……。」
「おはよー、今日もランニング行ってたの?」
「ん。」
「早起きだねぇ…っと、おかえり!」
「ただ…いま。」
涯が廊下を歩いていると、(とりあえず下だけは)きちんとジーンズまで履いたカイジも
youの横から顔を出した。
「涯も風呂入るだろ?」
「あぁ。」
「だってよ、早いトコ顔洗え~、you。」
カイジの言葉に「お兄ちゃんの所為でしょ!」と反発しながらも
テキパキと洗顔を済ませ、風呂場の使用権を涯に譲った。
「皆、朝飯食うぞ~。」
「は~いっ!」
カイジの言葉に返事を返すのはyouだけだが、
それを皮切りに一同がテーブルに集合する。
「いただきま~す!」
と、元気良く言うのもカイジとyouのみ。
しかし、誰も文句は言わずにきちんと朝食を取るのだ。
「you、今日は何の授業があるんだ?」
「えー…普通の授業。」
「体育!体育はないのか?!プールでもお兄ちゃん的には可!」
「変態!…っていうか、カイジお兄ちゃんは?」
「え…。」
「今日は何して過ごすの?ダメ兄ート。」
「ううっ…。」
長男カイジ、撃沈!
「you、今日は何時に学校終わるんだ?」
「えー…何時だっけ……多分6時くらいじゃない?」
「ふーん、じゃぁ迎えにいくわ。」
「え?しげるお兄ちゃんが?何で?」
「危ないだろ……変なヤツにからまれたりしたら…。」
「えー、しげるお兄ちゃんと一緒にいる方が危ないじゃん!」
「何…。」
「こないだも黒ずくめのオジサンたちが…」
「彼らはこの家のエンゲル係数稼ぐためのカモ…じゃない、大事な人たちなんだよ。」
「えー…信じられない。かな。」
「・・・・。」
次男しげる、撃沈。
「you~、学校つまんなくない?休まない?」
「休まない。」
「you~!」
「目ぇキラキラさせてうったえてもダメ!」
「何で~~!オレはyouと一緒に休みを満喫したいのにぃ~!」
「~~ッ!!だって零くんはサボったって私より成績いいじゃん!」
「……ごめんなさい。」
三男零、撃沈。
「……ご馳走様………you…。」
「ん?なに、涯くん?」
「学校…途中まで……一緒に行こう。」
「うん、分かったぁ!カイジお兄ちゃん、ごちそうさま~!涯くん、行こ!」
「あぁ。」
四男涯、youの連れ出しに成功!
youが自分の部屋に登校の準備をしに行ったとたんに怒り出す兄弟ら。
「涯ッ!お前そんなにyouの体操服姿が見たいのか!!」
「涯……お前…覚悟しとけよ…。」
「涯~!youはオレと一緒に学校行くんだぞ!!」
末っ子の中学生相手にムキになる大人気無い兄達に向かって、
軽く溜息を吐くと、涯は俯いて何かを呟いた。
その言葉がよく聞こえず、一同が「は?」と問うと…。
不敵に笑った顔を上げ、言った。
「末っ子の特権……だから。」
家族全員が変に妹に萌えている中で、唯一まともに接してきた涯。(会話が少ないとも言う)
その為か、you本人からの信頼も厚い。
こんなところで末っ子に出し抜かれるとは…。
と、苦虫を噛み潰したような表情の3人。
しかし、ここで引き下がる彼らではない!
「な~にが「末っ子の特権」だ!長男にだって特権くらいあらぁ!
毎日youの服や下着を洗って干せるっていう特権が!!(勿論自分らのもだが…)」
「次男の特権ねぇ……っていうかオレだからできるんだけど……。
勝負に大勝ちの時はyou連れて泊まりで旅行行ったり。寝顔見れるし。」
「双子最強!だってオレ一緒の学校だし!一緒に登下校できるし飯食えるし、
カイジ兄には悪いけど、体操服姿も水着も見れるじゃん?」
「最っ低ー……皆ヘンタイ。」
「「「you…!」」」
一同が振り向いた先には、目を細めて怪訝な眼差しで3人を睨んでいるyouの姿……。
そのまま、つかつかと歩いてきて、涯の手を引いて玄関へと向かう。
「you……?」
「行こ、涯くん。」
「あぁ。」
「「「youっ…!」」」
必死で誤解(とも言えないが…)を解こうと呼び止める兄ら。
未だ怒りの収まらない妹はこれを機に、と……大きく叫んだ。
「今日、彼氏の一条さんのとこに泊まってくるから!!」
「「「「何ィイ!!?!」」」」
美味しいトコはイケメンがもっていく。
(一条さん聞いて~!)
(何?またお兄さん達の話?)
(だって皆酷いんだよ!!ヘンタイだよ!)
(ふふ……皆youのこと大好きなんだよ。)
(でもぉ……。)
(勿論、オレもね。)
(一条さん……///)
*。゜.*。゜.*。゜.*