『カイジ』 伊藤開司
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「ぎゃぁあーー!!助けて、カイジーーーッツ!」
「どっ、どうした!youっ!!?」
G
バタバタと……
一人暮らしの狭い家の中でカイジはリビングからキッチンへと駆けた。
そして、青ざめた顔の彼女を見つけて慌てて声を掛ける。
「you!?何があった!?」
「「あった」じゃなくて「いた」の!」
「「いた?」……誰が?」
「Gだよ!Gッ!!」
「誰だよ……そんな外人知らねぇぞ。」
「口にするのもおぞましい!ゴキブリだよ!」
「あぁ……(口にしてんじゃん)」
「「あぁ……」じゃないっ、このスカポンタン!心臓止まるかと思ったんだから!」
「まぁまぁ……どこのご家庭にも一家に一匹くらいはいますって。」
「一度に4匹出たんですけど。」
「そりゃお前……深刻なエラーが発生したんだな…。」
「どんなエラーだよ!!?つーかエラーが出るってどんな家だよ!」
それ以降目を合わせようとしないカイジ。
とりあえずジト目で睨んでいると、ササササッと黒い何かが2人の視界を横切った。
「ギャー!出たぁあ!」
「何人様の家に許可無く上がりこんでんだーーーッツ!」
スパーーン!
カイジのこうげき!
かいしんのいちげき!
G-Aに286ポイントのダメージ!
G-Aをたおした!
「すごーい!カイジすごーい!!」
「へへ……こんくらい朝飯前だって!」
得意気に笑い、雑誌という武器を叩いたGから離した……。
そこにいたのは見事なまでにぺしゃんこに潰れたG……。
「う"ッツ…。」
「あーぁ、変な汁付いてら……この雑誌もう使えねーな…。」
「汁付いてなかったら読むみたいな言い方止めてよ…。」
youのツッコミを聞いているのかいないのか…。
あはは、と笑いながら雑誌をゴミ箱へと捨てるカイジ。
まだあと3匹……
油断はできない、のだが…。
「あと3匹かぁ、さっさと退治したいもんだな。」
「うんうん!次もお願いね、カイジ!」
「おう、任せとけ!」
「こーゆーときは頼りになるなぁ、カイジって。」
「そ、そうかな…///」
「うん!」
にっこりとyouに微笑まれて、顔が緩むカイジ。
害虫相手に頼りになると言われて嬉しがる単純馬鹿は彼くらいのものだろう…。
そんなほんわかした雰囲気の中、2匹目のGが現れた!
「きた!カイジきたっ!!」
「いくぜ!!」
カイジのこうげき!
かいしんのいちげき!
G-Bに300ポイントのダメージ!
G-Bをたおした!
レベルアップ!
カイジはレベルがあがった!
「やったぜ!つーか俺、レベル上がった気がする!」
「どんなレベルだよ……。」
「って、つられてもう一匹発見!!」
G-Cがあらわれた!
カイジのこうげき!
かいしんのいちげき!
G-Cに354ポイントのダメージ!
G-Cをたおした!
「やったよカイジ!あと一匹!」
「楽勝だぜ!」
親指をぐっと上に立てて、youに歯を見せて笑いかけるカイジ。
一見爽やかな好青年だが、手に持った広告の束には潰れた2匹のG……。
漫画で言うなればモザイクがかかってるくらいのブツだろう。
嫌でもそこに目がいってしまうyouであった……。
「か、カイジ……とりあえずそれ、捨てない?」
「ん、あぁ……そうだな。」
youに促されて、広告の束……
いや、2つ目の武器をゴミ箱へと捨てた。
雑誌や広告はまとめて廃品回収!
と、言いたいところだが、今回はG(と、その汁)がドッキングしているため仕方なくそういう処分方法を取った。
「さぁて……あと1匹…。」
「カイジ、あそこ!!」
youの指差した先には白い壁…。
そしてそこをカサカサと手足を上下させて天井へと登っていく黒光りしたG。
「くっそー!天井いきやがった!これじゃ武器が使えねぇ!」
「カイジ!このアイテムを!」
「オオッ!これは!!『フ○キラー』!俺の家にもあったのか!!」
購入したことさえ忘れていた存在の殺虫剤……。
とりあえずyouからそれを受け取り、Gに向かって噴射した。
「一撃必殺!いっけーー!『フマ○ラー』!!」
「やった!?」
カイジのこうげき!
カイジはアイテム『フマキ○ー』をつかった!
殺った。
そう思った瞬間だった……
2人に地獄が襲い掛かった。
ミス!
G-Dのこうげき!
G-Dは捨て身のこうげきをしかけた!
「「ぎゃぁあああ!!」」
Gは我が身を省みず、カイジとyouの方へと特攻してきた。
逃げるGを追うならまだ立ち向かえるが、飛ぶ……攻撃を仕掛けるなどという
予想外の出来事が起こると人はパニック状態に陥る。
「やだ!ちょ!こっちこないでぇええ!!カイジ助けて!!」
しかし、ピンチに陥ると目覚める漢……
それが伊藤開司だった!!
「ぅらぁあ!!死にさらせぇえ!!!」
ブシューーーッ!!!
カイジのこうげき!
カイジはアイテム『スリッパ』をつかった!
かいしんのいちげき!
G-Dに999ポイントのダメージ!
G-Dをたおした!
「youに触れていいのは……俺だけなんだよッツ!!」
と、足元でピクリとも動かない(というか真っ平らになった)G-Dに向かって捨て台詞。
それから「大丈夫か」と、youを振り向くと、
余程恐怖したのだろう、youは涙目でその場にしゃがみ込んでいた。
「大丈夫か!you!!」
「うん……何とか…。G飛んできたの初めてだったから…凄いビックリした…。マジコワかった。」
「あぁ、俺もちょっとビビった…。」
「でも、カイジが助けてくれたから……。」
「いや、俺は……その……youだけは護らなきゃって、思って、さ…///」
「カイジ……///」
このシュチュエーションが『不良にからまれている彼女を助ける』
……というものならばベタながらも格好はついたのだろう…。
しかし、Gとの死闘(?)を終えてエンディングを迎えようとしている2人にとって
そんなのはどうでもいいことだった。
「you……。」
「カイジ……。」
とりあえず見つめ合って、それから抱きしめ合った。
いろんな意味でベタベタ過ぎる2人。
「ありがとう、カイジ……。」
「俺のこと、ちょっとは見直したかぁ?」
「うん、かっこよかったよ。」
「へへ……金と命とyouが賭かってると、俺は強くなるからな!」
「どれが一番大事?……な~んて……。」
「・・・えっと…。」
「何悩んでるの?悩む必要なんて無いでしょ。」
「ですよねー!you姫様に決まってますよねー!」
「ん、カイジ……だいすきっ!」
「は…あはは……ハァ…。」
Gを倒した直後、Gより怖いものを瞬時に悟ってしまったカイジであった…。
you、ラスボス説浮上。
(ていうかカイジ……それ、スリッパだけどさ…。)
(ほへっ?)
(G殺したから、もう使えなくなっちゃったね……。)
(えぇ!いや、大丈夫だろ!裏使っただけだし!)
(そ、そんなに高かったんだ……そのスリッパ…。)
(いや、100均。)
(うん、今すぐ買いに行こうか。)
(……はい。)
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