俺と彼女の願い【キャプ翼・日向夢】
練習場に着いてすぐシュート練習を始めた。
右足に負担をかけない様左足を中心に使ってゴールに向けてシュートを打つ。
(まだだ…、これじゃまだ足りない…)
右足と比べるとキック力は少し足りず、まだ満足できない状態だった。
俺はなりふり構わず練習を続けていく。
「日向くん!」
すると声がしたので振り向くとそこにマネージャーがいるのだった。
「マネージャー…、こんな時間にどうしてここに?」
「それはこっちの台詞よ、どうしてこんな時間に寮を出て行ったの?」
マネージャーも部屋着姿で髪型も普段の結んだ髪型ではなく下ろした髪型だった。
「…ちょっと練習をな」
「練習?」
「怪我でブランクがあったし、復帰してからは数分しか出れない…、多分今のままじゃダメだと思って…こっそり練習をしてるんだ」
そう聞かれたので練習のことや思っていたことを話す。
「どうして誰にも話さなかったの?」
「こんなの誰にも話せるわけねえよ…、言っても監督も他の奴らも反対するだろうと思って…」
「それでこのような…でもそれに関しては私も反対よ。あなたは今、もう少し自分を大切にするべきよ!」
わけを話し終えると、マネージャーは少し厳しめの口調でそう言った。
「せっかく怪我が治ってきたのにもしそれでまた怪我をしたらどうするの!本戦ももうすぐなのよ!それなのに日向くんがまた抜ける様な事になったりしたら…」
最初はきつめの口調だったが最後の方は少し悲しげな口調になっている。
「そしたら私の夢だって叶わなくなるかもしれないのよ?私はそれが一番嫌なの。それでもいいの?」
マネージャーは俺の顔を見ながらはっきり言うがその表情はどこか少し悲しげだった。
「…俺だって分かってる、いや…分かってるつもりだった。けど実際は俺が一番分かってなかった……」
俺はそう話すがその声は徐々に涙声へ変化していた。
「今の力じゃ勝ち続けられるか難しいと思って…このままだとお前の夢も叶えられるかどうか不安だったんだ…、それでひたすら今の練習に打ち込んで…」
話を続けている内に視界が少し滲んできていた、何だか目頭も熱い。
「でも結局、俺はマネージャーや皆に迷惑をかけてばっかだった…!そのせいで昨日みたいな事になっちまって…、俺はどうしたらよかったんだ……?教えてくれよ……」
視界が更に滲み、何かが零れてくる。涙だった。
俺の顔を見てマネージャーは驚いていた、泣いていたところなんて見たことがなかったからそんな反応も無理はない。
周りからの期待、V3を取るということからプレッシャーがかかっており今までそれらに耐えていたが、それが今になって抑えきれなくなり涙となって零れたのだ。
この前泣いていたのも同じ様な理由だったとすれば辻褄が合う。
「もし本戦で負けたら今までの成果が水の泡になっちまう…そればっか考えてたせいで焦っていたのかもしれない、でも俺もそれだけは嫌なんだ……」
涙を流しながらそう言葉を続ける、自分のせいで負けてしまったら元も子もない。それで焦燥感に駆られていたのは確かだった。
「俺が自分勝手すぎたせいかもしれない…、だけど一生に一度しかないこのチャンスを逃したらもう次はないんだ、我が儘だって思われてもいい…最後にお前にいい夢を見せてやりてえんだ……」
それでもマネージャーの願いは叶えたくて、胸の内につかえていた気持ちを全て吐き出す。俺の瞳からは涙が零れ続けていたままだった。
「…分かってくれたみたいで良かったわ。私も昨日の事で落ち込んでたけど七美のおかげで立ち直ることができた、誰かが傍にいてくれるから私はこうして夢を見続けられるのよ」
それを聞いて思った、若島津やタケシの存在が俺にとって大きいものだと。
確かに俺が迷ってたり悩んでた時に支え励ましてくれた、マネージャーの言った通り目標や夢を持ち続けられるのは誰かの存在があってこそだ。改めてそれに気付くのだった。
「…すまねぇ、カッコ悪りぃトコ見せちまって……」
俺は涙を拭うと、改めてマネージャーの方を見る。
「お前のおかげで吹っ切れたぜ、ありがとう」
マネージャーにそう感謝の気持ちを伝えると、足音が聞こえてきた。
「ここにいたんですか」
マネージャーが振り向いたところ、そこには若島津達がいた。
「みんな…」
マネージャーが一言そう言うと若島津が俺の元へ向かった。
「みんな心配したんですよ、こんな時間にどこ行ってるんですか!」
「すまん…」
若島津に注意され俺は申し訳ない気持ちとなった。
「でも何もなくて良かったです。若島津さんから日向さんがいなくなったって聞いた時はびっくりしました」
「こんな寒い中探す羽目になった俺達の気持ちも考えてくれよ」
タケシは一安心しており、反町は寒さに震えていた。
「マネージャーが探しに行ってくれて助かったよ、この時間帯に勝手に出ていくなんて俺ならためらってたぜ」
「後で寮長さんにも謝りましょう、私達全員何も言わないで出ていってしまったから…」
他の奴がマネージャーと話した後、俺達全員は寮に帰り、寮長へ無断外出の件を謝罪するのだった。
右足に負担をかけない様左足を中心に使ってゴールに向けてシュートを打つ。
(まだだ…、これじゃまだ足りない…)
右足と比べるとキック力は少し足りず、まだ満足できない状態だった。
俺はなりふり構わず練習を続けていく。
「日向くん!」
すると声がしたので振り向くとそこにマネージャーがいるのだった。
「マネージャー…、こんな時間にどうしてここに?」
「それはこっちの台詞よ、どうしてこんな時間に寮を出て行ったの?」
マネージャーも部屋着姿で髪型も普段の結んだ髪型ではなく下ろした髪型だった。
「…ちょっと練習をな」
「練習?」
「怪我でブランクがあったし、復帰してからは数分しか出れない…、多分今のままじゃダメだと思って…こっそり練習をしてるんだ」
そう聞かれたので練習のことや思っていたことを話す。
「どうして誰にも話さなかったの?」
「こんなの誰にも話せるわけねえよ…、言っても監督も他の奴らも反対するだろうと思って…」
「それでこのような…でもそれに関しては私も反対よ。あなたは今、もう少し自分を大切にするべきよ!」
わけを話し終えると、マネージャーは少し厳しめの口調でそう言った。
「せっかく怪我が治ってきたのにもしそれでまた怪我をしたらどうするの!本戦ももうすぐなのよ!それなのに日向くんがまた抜ける様な事になったりしたら…」
最初はきつめの口調だったが最後の方は少し悲しげな口調になっている。
「そしたら私の夢だって叶わなくなるかもしれないのよ?私はそれが一番嫌なの。それでもいいの?」
マネージャーは俺の顔を見ながらはっきり言うがその表情はどこか少し悲しげだった。
「…俺だって分かってる、いや…分かってるつもりだった。けど実際は俺が一番分かってなかった……」
俺はそう話すがその声は徐々に涙声へ変化していた。
「今の力じゃ勝ち続けられるか難しいと思って…このままだとお前の夢も叶えられるかどうか不安だったんだ…、それでひたすら今の練習に打ち込んで…」
話を続けている内に視界が少し滲んできていた、何だか目頭も熱い。
「でも結局、俺はマネージャーや皆に迷惑をかけてばっかだった…!そのせいで昨日みたいな事になっちまって…、俺はどうしたらよかったんだ……?教えてくれよ……」
視界が更に滲み、何かが零れてくる。涙だった。
俺の顔を見てマネージャーは驚いていた、泣いていたところなんて見たことがなかったからそんな反応も無理はない。
周りからの期待、V3を取るということからプレッシャーがかかっており今までそれらに耐えていたが、それが今になって抑えきれなくなり涙となって零れたのだ。
この前泣いていたのも同じ様な理由だったとすれば辻褄が合う。
「もし本戦で負けたら今までの成果が水の泡になっちまう…そればっか考えてたせいで焦っていたのかもしれない、でも俺もそれだけは嫌なんだ……」
涙を流しながらそう言葉を続ける、自分のせいで負けてしまったら元も子もない。それで焦燥感に駆られていたのは確かだった。
「俺が自分勝手すぎたせいかもしれない…、だけど一生に一度しかないこのチャンスを逃したらもう次はないんだ、我が儘だって思われてもいい…最後にお前にいい夢を見せてやりてえんだ……」
それでもマネージャーの願いは叶えたくて、胸の内につかえていた気持ちを全て吐き出す。俺の瞳からは涙が零れ続けていたままだった。
「…分かってくれたみたいで良かったわ。私も昨日の事で落ち込んでたけど七美のおかげで立ち直ることができた、誰かが傍にいてくれるから私はこうして夢を見続けられるのよ」
それを聞いて思った、若島津やタケシの存在が俺にとって大きいものだと。
確かに俺が迷ってたり悩んでた時に支え励ましてくれた、マネージャーの言った通り目標や夢を持ち続けられるのは誰かの存在があってこそだ。改めてそれに気付くのだった。
「…すまねぇ、カッコ悪りぃトコ見せちまって……」
俺は涙を拭うと、改めてマネージャーの方を見る。
「お前のおかげで吹っ切れたぜ、ありがとう」
マネージャーにそう感謝の気持ちを伝えると、足音が聞こえてきた。
「ここにいたんですか」
マネージャーが振り向いたところ、そこには若島津達がいた。
「みんな…」
マネージャーが一言そう言うと若島津が俺の元へ向かった。
「みんな心配したんですよ、こんな時間にどこ行ってるんですか!」
「すまん…」
若島津に注意され俺は申し訳ない気持ちとなった。
「でも何もなくて良かったです。若島津さんから日向さんがいなくなったって聞いた時はびっくりしました」
「こんな寒い中探す羽目になった俺達の気持ちも考えてくれよ」
タケシは一安心しており、反町は寒さに震えていた。
「マネージャーが探しに行ってくれて助かったよ、この時間帯に勝手に出ていくなんて俺ならためらってたぜ」
「後で寮長さんにも謝りましょう、私達全員何も言わないで出ていってしまったから…」
他の奴がマネージャーと話した後、俺達全員は寮に帰り、寮長へ無断外出の件を謝罪するのだった。
